谷琢磨の『男だって可愛くなりたい』 #9 「歌うということ」

2018年03月02日 | コラム連載


 
 

皆さん、歌うことは好きですか?谷にとって歌は好きとか嫌いとかではない、例えるならば言語やコミュニケーションのひとつです。

 

 

3歳からクラシックピアノと声楽を習い始め、歌唱に必要なのは発声・リズム・音程だと厳しく教わり育ちました。小学生になり、そして中学生になっても突飛した才能のようなものは開花せず、ピアノは合唱コンクールの伴奏がやっと弾ける程度、歌はカラオケで人に聞かせられないくらいの下手さでした。ある時、英語の授業で学んだ事が海外の日常会話では通用しないのと同じで、学んだ知識の引き出しの中からリアルタイムに必要な物を取り出して対応していただけだと気づいたのです。

 

 

習得しそれを収得するという事は、決められた境界線から勇気を持ってはみ出し歪ませるという事。そうしてできた違和感が個性の原石であり、自分らしさなのだと知るまでにとても時間をかけてしまいましたが、今もそれを磨いている最果てのない旅の途中です。深く深く吐いた息に感情を乗せて音程やリズムを歪ませる。どうかこれからも、マイク越しからの相談や独り言にお付き合い下さって頂けましたら幸いです。

谷の歌は以下から聴いてね♪

 

 

実験台モルモット
『鏡の中の告別式』

 

谷琢磨(たにたくま)

2005年に結成された切ナ色歌謡ロックバンド「実験台モルモット」コエ担当。2011年からは男の娘として活動。歌手、モデル、イラストレーターなど多方面で活躍中。
【HP】 http://tanitakuma.jp/
【Official Blog】 http://ameblo.jp/tani-takuma
【Twitter】 @tani_takuma

※「原宿POP」前身のWebメディア「Lucu Lucu.Press」より転載記事

この記事を書いた人

新商品やフェア、アーティスト情報など原宿ならではの最新情報をお届けしています!どうぞ応援よろしくお願いします☆

新着記事