その本性に…惹かれてゆく。Ryuji(The Brow Beat)、最新LIVE DVDについて熱く語る!!

2020年06月29日 | インタビュー

6月30日に、3rd DVD『The Brow Beat Live Tour 2020 “Adam” at LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) 2020.02.22』を発売するThe Brow Beat。今回、ヴォーカリストのRyuji(佐藤流司)が、本作の魅力について熱く語ってくれた。他にも、彼のプライベートな一面を垣間見る話も飛び出しているので、ぜひチェックしていただきたい。

 

ライブに関しては、1日1公演じゃないですか。だからこそ、毎回フルアウトのステージを求めてしまいます。


今年の冬に行った全国ツアーを通し、3年連続で精力的なライブ活動時期を過ごしてきました。ミュージシャンとしての貫祿もしっかり身についたんじゃないですか?

Ryuji いやー、どうですかね。1年に1回ツアーを行ってるとはいえ、ライブ活動を始めて3年目。まだまだ、全然です。

──でも、メンバーらとのコンビネーションはバッチリじゃないですか。

Ryuji そこは、ずっと同じメンバーでやれている強みなのかも知れません。The Brow Beatは”バンド・プロジェクト”という名目で活動をしているように、佐藤流司のソロではなくバンドとして活動を行うことの意味合いをとくに大切にしています。だからこそ、メンバーもずっと固定したままやり続けているように、そう見えているのであれば嬉しいです。

──お客さんたちのいじり方も、なかなか冴えていますよね。

Ryuji えっ、そうですか(笑)。

──ライブ中の姿はもちろん、MCにも注目しちゃいますから。

Ryuji それは嬉しいです。ただ、こういった映像を通してもそうですが、毎回のライブで何をしゃべっていたのかあまり覚えてなくて。いや、自分でろくな事をしゃべってない自覚があるように(笑)そこは気恥ずかしさを覚えるからなのか、つい早送りしてしまいます。

──なかなかインパクトの強いMCを毎回してゆくから、それが楽しさでもありますよ。今回のDVDでも「3階」「2階」「1階」と煽るとき、2階の人にだけ「好きな食べ物は?」と煽るなど、楽しい流れを作るMCの様はさすがだと思いました。

Ryuji MCでは、ついふざけちゃうんですよね。ライブって、俺らもそうだけど。お客さんたちも、始まったばかりの頃はどこか緊張があるじゃないですか。その緊張をほぐす意味でも、最初のMCでは軽くウケを狙い、そこで心もリラックスしていただいたうえでライブを進行させてゆくことはよくやっています。

──3rd DVD『The Brow Beat Live Tour 2020 “Adam” at LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) 2020.02.22』を観ながら思っていたことですが、つねに全力投球全力疾走。毎回のライブでの体力の消耗度は、かなりじゃない??

Ryuji ライブに関しては、毎回すべてを出し切って終えようとやっています。これが舞台になると、1日2公演を行うこともあるようにペース配分を求められるし、それも大事ですけど。ライブに関しては1日1公演じゃないですか。だからこそ、毎回フルアウトのステージを求めてしまいます。

1000人お客さんがいる会場なら、僕は「1人対1000人」ではなく「1000人とすべて1対1」でぶつかりあう意識でいます


──音楽活動も今年で3年目へ突入。ライブに関しても、着実に会場の空気を自分のものとしてつかんだうえで行っていません?

Ryuji 1年経験を重ねるごとに、少しずつですが、バンドとしてのノウハウをつかみ出しているなとは思います。とくに、お客さんたちを歌いながら盛り上げることは、ライブを通して学び続けていることですね。

──最近のRyujiさんのステージングを観ていると、お客さんたちを徹底して攻め続け、煽り倒してゆく気迫をとても強く感じます。

Ryuji ありがとうございます。ただし、ライブを進行してゆくうえでのメリハリはすごく大事にしています。MCでちょっと緩めな姿を示すことで、ライブではがっちり攻めることが出来ますからね。

──楽曲自体も、ライブノリを活かした激しい表情が増えていません?

Ryuji そうなってますね。攻めた楽曲も増えていますけど。キャッチーな楽曲も作り続けているように、そこもメリハリと言いますか、音楽面でも、より奥深さを追求していますし、アルバムにも反映させています。

──ライブでは、お客さんたちとバトルをしているようにも感じます。それだけ、毎回のライブごとにお客さんたちと対峙している意識なのでしょうか?

Ryuji たとえば、1000人お客さんがいる会場だとしたら、僕は「1人対1000人」ではなく「1000人とすべて1対1」でぶつかりあう意識でいます。それこそ毎回のライブごと、その会場に足を運んだお客さんすべてを、つねに1対1で倒していく感覚なんですよ。

──さすがですね。ツアーを重ねるごとに会場の規模もどんどん大きくなっていますよね。

Ryuji おかげさまで、今回は全国各地のZEPP HALLをまわらせていただき、ファイナルは旧渋谷公会堂となるLINE CUBE SHIBUYAでしたからね。

──音楽活動の比重が増えてゆくことを、Ryujiさん自身はどのように受け止めているのでしょうか。

Ryuji 音楽は、昔から自分の人生には無くてはならない存在であり、その意識は今も変わらないこと。自分には無くてはならない音楽を、今は、自分の力で生み出せるようになった。そこが大きいですよね。もちろん、プロデュースしてくださるHAKUEI(PENICILLIN)さんなど、いろんな方々の力もあってこそですが。それでも、自分の描きたい理想とする楽曲や作品、バンドとしてのビジョンなどを、今はどんどん具体化していけてるのが嬉しいんです。だって、「こういう音楽を聴きたい」と思ったら、それを探すのではなく、自分で作ってしまえばいいわけですからね。そういった面でも、途切れることのない音楽人生にシフト出来たなという感覚も持っています。

──今や、作詞のみならず作曲も手がけていますからね。

Ryuji そうなんです。作詞に携わる楽曲も増えましたし、2ndアルバムの『Hameln』以降は、作曲も手がけるようになりました。どんどん音楽の深いところへ踏み込んでゆく感覚は、自分でも強く感じています。

The Brow Beatは、アンコールになると急にコミックバンドになるんですよ(笑)。


──3rd DVD『The Brow Beat Live Tour 2020 “Adam” at LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) 2020.02.22』の見どころについても伺いたいのですが、アンコールのとき、メンバーみんなで「誰が酢入りのドリンクを呑んだのか」を当てるゲームをやっていましたよね。

Ryuji The Brow Beatは、アンコールになると急にコミックバンドになるんですよ(笑)。突然、変なことをやりだす。しかも、誰がやり始めるでもなく、気がついたらそんな状態になっている。先のドリンクのゲームも、今回のツアー中全部の会場でやっていました。

──DVDの中、誰が酢を飲んだのかの答えは観る人の楽しみにしたいのであえて隠します。話を聴いたら、このツアー中、Ryujiさんも当たり(酢)を引いてしまったことがあったそうですね。

Ryuji はい。今回のツアーで唯一お酢を飲んでないのは、ベースのCHIROLYNさんのみ。他のメンバーは最低1回は当たっていますし、僕も飲んでいます。ただし、僕の場合は「お酢を飲んだのを当てられることはなかった」です。そこは役者ですからね、しっかり演じきりましたよ(笑)。

──ライブ中、Ryujiさんはヘタッと座り込むこともありましたよね。それくらい、めっちゃ体力を使ってるんだなと観ながら感じていました。

Ryuji 僕の場合、毎回フルアウトしきる意識でライブをやっていますから、途中、限界を覚えるあまりクラクラしてしまう場面もありましたけど。でも、ライブをやりきるまでブッ倒れることはけっしてないので、そこは安心してください。

──それくらい本人は、毎回全力でぶつかってるということですからね。

Ryuji そうなんです。

──LIVE DVDにも収録したLINE CUBE SHIBUYAのライブは、Ryujiさんにとってどんな意味を持った内容になったのかも改めて教えてください。

Ryuji LINE CUBE SHIBUYA…いわゆる、旧渋谷公会堂ですよね。ロックバンドとして、あの場所に立てたのはとても光栄なことだと感じました。その前に、全国各地のZEPP HALLをツアーでまわれたことも、バンドらしいツアーだなと感じていました。そういった面でも、ファイナルを含め、今回の全国ツアーを通しバンド・プロジェクトとしてさらに一歩進めたツアーになったなと感じています。LIVE DVDの見どころに関しては、1曲目から最期まで飛ばしっぱなしなので、その熱を感じてくれたら嬉しいなと思います。

──確かに、あっと言う間に時間が過ぎていきます。

Ryuji アップテンポな楽曲が多いように、全体的に疾走感がありますからね。あの高いテンションを維持し続けているのには、HAKUEIさんのアイデアが反映したセットリストの効果もあると思います。

──The Brow Beatとしては、すでに次に向けての準備なども行なっているのでしょうか。

Ryuji 次にどんなことをやりたいかのビジョンは、僕の中では見えています。それを今、HAKUEIさんにも相談をしながら、「じゃあ、こう進めていこうか」など、また新たな動きに向けた活動も水面下で少しずつですが進み出しています。

──あとは、その時期が訪れたらということですね。

Ryuji そうしていきたいなと思っています。

──Ryujiさんは、役者としてこの世界に入ってきた方。役者とアーティスト二つの道を極めていく楽しさを、今は、どう受け止めているのでしょうか。

Ryuji アーティストはゼロから生み出す職業であるなら、役者はいただいたものに自分で盛りつけをしていく形のように、同じ表現でも、根本のアプローチは違うこと。だからこそ、それぞれにやり甲斐や面白さを感じています。「どう表現するか」という意味では同じでも、僕の中では「似て非なるもの」として追求し続けています。

ゆるりとしたファッションが好きで、そういう服をよく好んで着ています。


──Ryujiさんは、普段どういったファッションを好んでいるのでしょうか。ぜひ、教えてください。

Ryuji 好きなブランドは、Yohji YamamotoやLAD MUSICIANのようなモード系。しかも、ゆるりとしたファッションが好きで、そういう服をよく好んで着ています。自分の場合、スキニーパンツなどはプライベートで穿くことはあまりないですね。理由は、身体のラインをあまり出したくないから。だから、夏場でもハーフパンツは穿かないですし…。

──スタイルを隠してしまうタイプなんですね。

Ryuji 昔から、見た目も内面もあまり知られたくないというこだわりがあるせいか、服も、自然とそういうのを求めてしまいます。

──Ryujiさんって謎が多いというか、ミステリアスな存在ですからね。

Ryuji ミステリアスな存在って、めちゃめちゃ格好よくないですか?人って、いろんなことが見えないからこそ惹かれてゆく。たとえばの話、ゴールまでの行き方がわかる迷路なんて、誰も遊ばないじゃないですか。そういうことなんだと思います。

──でも、ファンたちはいろいろ知りたがりますよね。

Ryuji 僕に関しては、見せてないほうだと思います。

──ちみなに、原宿に足を運ぶこともあります?

Ryuji 仕事以外で原宿に足を運んだのは、これまで2回だけ。原宿って、お洒落な人が多い場所というイメージがあって、どこか気後れしてしまうんでしょうね。

──Ryujiさんも、お洒落ですよ。

Ryuji そこは、僕とジャンルの異なるお洒落さというのもあるんでしょうね。自分の中の原宿のイメージって、クレープやタピオカミルクティーを片手に街を散策している女の子たちの姿なんです。男性は原色ストリート系の印象。自分は、服を買いに行くにしても渋谷のほうが多いのもあって、足を踏み込む機会がないんですよね。あと、原宿は道が入り組んでいるせいか、前に一度迷子になったこともあって(笑)。でも、せっかくなので、何時かまたプライベートで原宿にも足を踏み入れます(笑)。

──今回、テレワーク用壁紙の撮影も行いました。Ryujiさんも、オンラインを通しての仕事は増えているのでしょうか。

Ryuji 自粛期間中には、打ち合わせも含めオンラインを通しての仕事もありましたけど、そういうとき以外は、外とのコミュニケーションをシャットダウンしていた日々でした。ZOOM吞み会という言葉も流行ったじゃないですか。「楽しいのかなぁ」という疑問が単純にありましたしね。
じつは自粛期間中、2回ほどインスタライブを行ない、たくさんの方々に観ていただいたんですけど。生のライブの感覚が染みついているせいか、モニターに映っている自分の姿やファンの方々からのコメントを観ながら会話をしていくのには、正直、なかなか慣れませんでした。やはり僕に関しては、直接みなさんを観ながらのほうがコミュニケーションを取れてるなという感覚になれますね。

──確かにそうなりますよね。と言いつつ、ぜひテレワーク用のRyujiさんの壁紙も使ってもらえたら嬉しいですが(笑)。

Ryuji そこは、よろしくお願いします。今の言葉で表すなら陰キャとなるんでしょうね。自分は基本的に内気な性格ですが、ライブになるとスイッチが切り替わり、今とはぜんぜん異なる自分も現れます。とくにライブでは、次々と表情どころか人格の切り替わってゆく姿を楽しめると思うので、そういうところも含めて3rd DVD『The Brow Beat Live Tour 2020 “Adam” at LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) 2020.02.22』も楽しんでください。

PHOTO:大西基
TEXT:長澤智典
衣装協力:blue in green PR
スタイリスト:吉田ナオキ

インフォメーション


2020.06.30 Release
3rd DVD『The Brow Beat Live Tour 2020 “Adam” at LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) 2020.02.22』
5,400(税別)

[DISC1]
1.Eve
2.Adam
3.サザンクロス
4.日本
5.アイリス
6.ヤタガラスの影踏み
7.Hide and Seek
8.火炎
9.Oblivion
10.BLACK SHEEP
11.ジセイノク
12.パラノイド・スター
13.-Member Call-
14.沙羅羅羅
15.OVER
16.L.R
17.灯篭流し
18.睡蓮

[DISC2]
1.Snow White
2.CLOWN
3.Browbeat
4.Black & Black
5.Documentary of The Brow Beat in LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

SHOP:silkroad store

The Brow Beat


俳優・佐藤流司がアーティスト「Ryuji」として、結成したバンドプロジェクト。
ヘヴィ、オルタナティブで骨太なサウンドから軽快なロックまで、多種多様なRyujiの世界【The Brow Beat】を、PENICILLINのHAKUEIがトータルプロデュースする。

The Brow Beat Web
https://thebrowbeat.jp/
The Brow Beat twitter
https://twitter.com/The_Brow_Beat

新企画!「バーチャル背景企画」にRyujiさんが参加!

インタビュー内でも触れていましたが、原宿POP新企画「バーチャル背景企画」にRyujiさんが参加してくださいました!
なんと、リモート会議やリモート飲み会などで使える、”Ryujiさんの背景”が登場…!?
7月1日に公開いたします♪お楽しみに!!

この記事を書いた人

"音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/"

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