亜咲花が歌う、TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』OPテーマ「Seize The Day」は、太陽の光でみんなを包み込むような暖かい楽曲。

2021年01月29日 | インタビュー


『ゆるキャン△ SEASON2』のオープニングテーマ「Seize The Day」を歌っている亜咲花が、HARAJUKU POP WEBに登場。過去にも、TVアニメ『ゆるキャン△』のオープニングテーマ「SHINY DAYS」や、ショートアニメ『へやキャン△』の主題歌「The Sunshower」を担当。亜咲花が『ゆるキャン△』シリーズにどんな想いを抱いているのかを伺いました。

「太陽の光でみんなを包み込んであげる」ような気持ちで歌っています。

──亜咲花さんと『ゆるキャン△』との繋がりも…。

亜咲花 TVアニメ『ゆるキャン△』オープニングテーマ「SHINY DAYS」やイメージソング「Isn’t It Fun?」、ショートアニメ『へやキャン△』主題歌「The Sunshower」、そして今回のTVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』オープニングテーマ「Seize The Day」と『ゆるキャン△』ナンバーを4曲歌ってきました。一番初めの「SHINY DAYS」を歌ってからもう3年経ちました。

──「Seize The Day」を聞いたとき、どんな印象を受けました?

亜咲花 これまでの『ゆるキャン△』シリーズの場合、ソウルフルに、しかも声を太くして壮大に歌いあげる楽曲が多かったので、初めて「Seize The Day」を聞いたときは新鮮でした。 最初に思い浮かんだのが、爽快な気持ちを感じながら野外で歌っているイメージ。歌うときも、爽やかさを心がけました。
TVアニメ第1作目の放送から3年が経ち、わたしも高校生から大人になりました。「Seize The Day」は、音楽的にも「SHINY DAYS」から“一歩前に進んだ楽曲”をお届けしたいと思い、「SHINY DAYS」の持つ雰囲気を受け継ぎつつ、新しいテイストの楽曲になるように心がけました。今回の楽曲も明るく楽しい曲なので「太陽の光でみんなを包み込んであげる」ような気持ちで歌っています。

『ゆるキャン△』シリーズを観ると自分もキャンプに行った気持ちになれますね。

──亜咲花さん自身、キャンプの経験は…。

亜咲花 わたし、これまで一度もキャンプをしたことがないんです。実はめちゃくちゃインドア派で。すごく元気で、よくしゃべるので意外だねっていわれるんですけど(笑)。お仕事以外のときは、家でずっとゲームをしたり、ケータイをいじってたりしてますね(笑)。そうやって過ごすのが大好きです。
わたしも『ゆるキャン△』を見ていて、キャンプって楽しそうだなっていつも思っています。仲間と一緒に”みんなで楽しむスタイル”や、リンちゃんのように”一人で楽しむソロキャンプスタイル”。キャンプ一つを取ってもいろんな楽しみ方があることを『ゆるキャン△』シリーズを通して教えてもらえました。アニメでは、ご飯を作って食べるまでのシーンの細かい描写など、みんながキャンプを楽しむ様をリアルに描き出していて、アニメを観ながら、わたしもそこに仲間の一人として参加している気持ちになりますね。

──インドア生活ばかりだと、刺激に飢えたりしません?

亜咲花 家にいても、いろんなところから刺激は得られますから。それこそ映画や漫画を、ゲームを通しても、そう。情報だってネットサーフィンしていれば得られるように、わたしはそういうところからつねに刺激を得ています。

「Seize The Day」のMVは「ローマの休日」のような、1950年代のヨーロッパの頃の時代背景へ飛び込んだ物語として描きました。

──亜咲花さん、「Seize The Day」のMVの中、まるで映画の世界へ飛び込んだような体験をしていますよね。

亜咲花 「Seize The Day」のMVは「ローマの休日」のような、1950年代のヨーロッパ風の映画の世界へ飛び込んだ物語として描かれています。当時のヨーロッパの風景を思わせる町並みを舞台に歌って踊り、映画の世界へ溶け込んだ気持ちで撮ることが出来ました。

──レトロな世界へ溶け込んでいたとき、どんな気持ちでした?

亜咲花 今回は衣装も1950年代のヨーロッパをイメージして作っていただきました。メイクや髪型も時代に合わせて少しレトロっぽくしていただいたり。当時の雰囲気を背景のみならずファッション面でも味わえたのは、とても嬉しかったです。

──「Seize The Day」のMVは、『ゆるキャン△』の世界とは異なる背景にしたんですね。

亜咲花 今までの『ゆるキャン△』楽曲はキャンプをしているMVだったので、今回のMVはそこからも“一歩前に進んだ”MVにしたくて。でも前と繋がっている部分もあって、「Seize The Day」の女の子は「SHINY DAYS」と同じ女の子で、同じニットの服を着ています。当時の女の子が成長して今回の“夢”を見ているんです。「SHINY DAYS」の頃からMVを見ていないと分からない仕掛けですね。今回はMVの中で初めてドレスを着てダンスにも挑戦しました。ダンスは振付師の方に教えていただいたんですけど、ソシアルダンスはわたし自身初めての経験でした。とても素敵なMVに仕上がったなと感じています。

──亜咲花さんの魅力の一つでもあり、凛々しく力強い姿とは間逆の表情もたくさん見えてきますからね。

亜咲花 可愛らしいガーリーな衣装で撮影するのは今までになく楽しかったです。わたし自身の表現の幅も「Seize The Day」のMVが広げてくれたなと思います。

ガーリーな姿になることで、改めて「あっ、わたしも女の子だよなぁ」って認識しちゃいます(笑)。


──亜咲花さんのガーリーな服装も、すごく似合いますよね。

亜咲花 ああいう格好をすると、気持ちまでめちゃくちゃ女の子になります(笑)。普段のわたしはあまり女の子らしい行動はしないんですよね。だからこそ、外見を通してガーリーな姿になることで、改めて「あっ、わたしも女の子だよなぁ」って認識しちゃいます(笑)。自分の曲がカッコいい楽曲も多いので、ライブではどちらの曲でも合うようにあまり可愛い衣装にはしていないです。

──ライブ中にいきなり気持ちを切り換えるって難しくありません?

亜咲花 ライブに関しては、「ここはロックなブロック」「ここはバラードで固めて」などあらかじめ気持ちを込めやすいセットリストにしているから、気持ちの切り換えが大変ということはないんですけど。演出によっては、可愛い女の子の歌から、いきなり戦う女子に変わるなど、顔つきから身振り手振りまで一瞬にして切り換えなきゃいけないこともあります。そういうときに、先の気持ちや表情を少し引きずってしまうことも正直あります。曲ごとの性格へいかに変わって歌えるかが大事という意識でいます。むしろ、そこがアニソンシンガーとして歌ってゆくうえで一番の醍醐味です。

わたしの歌によって、その人の人生を支えることが出来たら。


──C/Wに収録した「NO MORE PEAKY MODE」では、未来へ向かう人たちの気持ちを強く推してゆくメッセージ性の強い歌を届けてくれました。

亜咲花 シングルには「NO MORE PEAKY MODE」と「Party Fever Night!!」の2曲をC/Wとして収録しています。今回の2曲は、「今後ライブを行なうとき、定番曲になるような楽曲にしたい」「ライブでの盛り上がりソングが欲しい」という想いのもとで作っていただきました。2曲とも、わたしが作詞を担当しています。
「NO MORE PEAKY MODE」の作詞で心がけたのが、「みんなに力強く生きて欲しい」という想いでした。わたし自身がスーパーポジティブな性格で、毎日をとても力強く生きています。そんなわたしが、毎日をどんな風にポジティブに生きているのか、「嫌なことがあっても、こういう風に気持ちを切り換えているんだよ」というメッセージも折り込みながら、「くよくよしているよりも、気持ちを切り換えて明るくなっていこう」という想いをここには記しました。

──今の時代の中で「NO MORE PEAKY MODE」に触れると、より気持ちを励まされます。もしや、この時代に響く歌という意識もあったのでしょうか。

亜咲花 もしかしたら、無意識の中でそういう気持ちが心の中にあったのかも知れませんけど。わたし自身は、まったく意識せずに歌詞を書いていました。それよりも、自分の気持ちの中にあったのは「勇気を与える曲を書きたいな」という想い。わたし自身は、誰かに勇気を与えてゆく楽曲になれたらいいなという気持ちを胸に「NO MORE PEAKY MODE」の歌詞を書いています。

──亜咲花さん自身、「誰かに」という想いを胸に歌詞を書くことが多いのでしょうか?

亜咲花 わたしの場合は自分の経験よりも、「わたしの歌によって、その人の人生を支えることが出来たら」「聞いてくれた人たちに元気に、明るくなってもらいたい」想いを持ちながら歌詞を書いています。

──「Party Fever Night!!」では、働いている方々へ熱いエールを送っていますよね。

亜咲花 わたしのライブに限らず、趣味の“推しごと”って日々働く方のお仕事をしながら、お休みを調整してライブやイベントなどの現場へ行ったり、配信を見たり、という方が多いと思うんですね。「Party Fever Night!!」の歌詞は、そういう人たちへ「何時もありがとう」という感謝の気持ちと、たとえ忙しい日々だとしても、たまには息抜きの時間を作って自分をいたわってねという想いを込めて書きました。

──誰かのためにという目線は、亜咲花さんの場合、意識するのではなく自然にそうなってしまうんでしょうね。

亜咲花 自然にです。なんでですかね?(笑)自分の想いや経験をダーッと書くよりは、「自分はこう思ってるんだけど、みんなはどう思う?」など、自分以外の誰かに当てて書いたほうが自分の言葉が素直に出てくるんですよね。

──「Seize The Day」とは対照的な2曲をC/Wに収録したことで、いろんな側面から亜咲花さんの魅力を感じれたのも嬉しいことでした。

亜咲花 ショートアニメ『へやキャン△』主題歌「The Sunshower」のシングルでは、収録した3曲とも統一した世界観を描きました。でも今回は、先にも語ったように「今、自分が伝えたいメッセージ」をC/Wには収録したかったんですよね。というのも、今回のシングル盤の根底に据えていたのが、「聞き終えたときに元気になれる作品」にしたかったから。わたし自身、完成した作品を聞いたときに「すごく元気なれる1枚だなぁ」と感じていました。

──改めて、亜咲花さんが捉えている「Seize The Day」の魅力も教えてください。

亜咲花 落ちサビの歌詞に「書きかけのメモに もう書ききれない My dream」と書かれています。ここには、「夢へ向かっていくうえでのポジティブな気持ちが記されているな」とわたしは感じました。だからこそ歌うときも、『ゆるキャン△』という作品がたくさんの人たちに愛されて欲しいという気持ちを重ね合わせて歌いました。ここの歌詞は、いろんな人たちが自分の夢を重ねながら聞ける部分。それこそ「自分は絶対に夢を叶えられるんだ」「新しい夢を見つけたい」など、ぜひ新しい未来へ繋がる想いを重ね合わせて聞いてください。

人間関係のあり方についても、わたしは『ゆるキャン△』を通してとても勉強になりました。

──改めて、亜咲花さんから観た『ゆるキャン△』の魅力も語っていただけますか?

亜咲花 『ゆるキャン△』の一番の魅力は、何処にでもいる普通の女子高生たちが他愛もないお話をしながら、キャンプなどを通して一緒に楽しんでゆく姿にあります。彼女たちの会話って、本当に純粋で無垢なんですね。あの会話へ触れるたびに心が癒されます。
そして、もう一つ「いいな」と思っているのが、一緒に楽しむときはみんなで楽しむけど、ソロキャンプも好きなリンちゃんが一人で行動したいときはその意志をみんなが尊重してゆくように、仲が良いからこそ、お互いの意志をしっかり尊重しあってゆく関係のところです。人って、かならずしもみんなで一緒に過ごすことが正解ではない。一人一人の意志や個性を尊重することも、人として繋がりあううえでは大切なことという人間関係のあり方についても、わたしは『ゆるキャン△』を通してとても勉強になりました。

──完成した9thシングルの「Seize The Day」。今の亜咲花さんにとってどんな作品に仕上がりました?

亜咲花 このシングル盤を聞くとめちゃめちゃ元気になれる、そんな1枚になりました。嫌なこと、哀しいこと、淋しいことがあったら、ぜひこの作品を手にしてください。心が温かくなったり、気持ちの背中を押してもらえる作品になっていると思います。聞いた人たちが前向きに人生を歩んでいける1枚になれたらいいなと思っています。

今でも、ロリータ系やゴスロリファッションは、ブランドさんのモデルや撮影などの機会があったら着たいなと思っています。


──亜咲花さんのファッション面のこだわりについても聴かせてください。

亜咲花 服を買うときは黒・赤・青・黄色などなど、とにかく原色系の服を好んで選んでいます。わたしの場合は、可愛いフォルムや、パステル調の女の子らしい服よりも、シンプルなスタイルを好む傾向が強いです。
今はそうですけど、中学生の頃は青文字系のファッションが好きで好んで着ていましたし、ロリータ系の服も大好きでした。ロリータ服で名古屋から原宿まで買い物に出かけたとき、街中で写真を撮っていただき、雑誌に掲載されたこともありました。

──それ、めっちゃテンションが上がったんじゃない?

亜咲花 めちゃくちゃ嬉しくて、友達にも自慢していました(笑)。写真を撮ってもらえるというのは、身につけていた原宿ファッションを認められたということじゃないですか。だから、すごく嬉しかったんです。
今は普段着ではしなくなりましたけど。今でも、ロリータ系やゴスロリファッションは、ブランドさんのモデルや撮影などの機会があったら着たいなと思っています。

──HARAJUKU POP WEB誌面でも衣装コラボレート出来たら、素敵ですよね。

亜咲花 機会があったら、ぜひよろしくお願いします。原宿は、今でもよくお買い物に行く場所ですからね。それに今年の亜咲花としての目標の一つが、歌以外でもマルチに活動をしていくことなんです。
本当なら積極的にライブ活動をやりたいんですけど。今はまだまだ先の見えない状態じゃないですか。これからもオンラインライブを含め、チャンスがあればライブ活動は積極的にやっていきますけど。今の状況だからこそ、歌以外に自分を見せられる場を作る活動もしていきたいんです。わたし、以前にコスプレイヤーとして活動をしていたこともありました。写真を撮られるのも全く抵抗なく大好です。とくに、いろんなブランドさんや作品とのコラボレートを通したモデル活動は、機会をいただけるなら積極的にやっていきたいなと思っています。ぜひ、HARAJUKU POP WEBさんでも機会があればよろしくお願いします。

TEXT:長澤智典

亜咲花 9thシングル「Seize The Day」

Seize The Day
(TVアニメーション『ゆるキャン△ SEASON2』オープニングテーマ)
発売日:2021年1月27日(水)
発売/販売元:MAGES.

《初回封入特典(DVD付盤、アニメ盤共通)》
亜咲花オリジナル生写真(プリントサイン入り)※全5種類のうち1枚をランダム封入


【DVD付盤】(CD+DVD)
品番:USSW-0284
価格:¥2,200(税抜)
※初回生産分限定ランダム封入:亜咲花直筆サイン入りCD(盤面に本人サイン)
※亜咲花撮り下ろしジャケット
※DVDにはMusic Video、メイキングを収録

《CD収録内容》
01. Seize The Day
02. NO MORE PEAKY MODE
03. Party Fever Night!!
04. Seize The Day -off vocal-
05. NO MORE PEAKY MODE -off vocal-
06. Party Fever Night!! -off vocal-

《DVD収録内容》
01. Seize The Day Music Video
02. Seize The Day メイキング


【アニメ盤】(CD)
品番:USSW-0285
価格:¥1,700(税抜)
※TVアニメーション『ゆるキャン△ SEASON2』描き下ろしジャケット

《CD収録内容》
01. Seize The Day
02. オリジナルミニドラマ「年越し」
03. NO MORE PEAKY MODE
04. Party Fever Night!!
05. Seize The Day -off vocal-
06. NO MORE PEAKY MODE -off vocal-
07. Party Fever Night!! -off vocal-

「Seize The Day」Music Video
https://youtu.be/uysFq8BMjGQ

亜咲花公式HP
http://asaka1007.jp/

TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』


TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』
AT-X、TOKYO MX、BS11他にて好評放送中

【放送情報】
AT-X 毎週木曜23時00分~
TOKYO MX 毎週木曜23時30分~
BS11 毎週木曜23時30分~
サンテレビ 毎週木曜24時30分~
岐阜放送 毎週木曜24時30分~
KBS京都 毎週木曜25時00分~
YBS山梨放送 毎週土曜9時30分~
三重テレビ 毎週日曜24時00分~
北海道テレビ 毎週月曜25時20分~
SBS静岡放送 毎週火曜25時55分~
※放送日時は変更になる可能性がございます。

【配信情報】
dアニメストア 毎週木曜23時30分~
ABEMA 毎週木曜23時30分~
※その他配信サイトでも順次配信中
※配信日時は変更になる可能性がございます。

公式HP http://yurucamp.jp/ 
公式Twitter @yurucamp_anime

©あfろ・芳文社/野外活動委員会

亜咲花

2016年10月に17歳の高校生アニソンシンガーとしてTVアニメ『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』EDテーマ「Open your eyes」でデビュー。他にも『セントールの悩み』『ゆるキャン△』『ISLAND』『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』『へやキャン△』『ひぐらしのなく頃に 業』『ゆるキャン△ SEASON2』のTVアニメ主題歌や、様々なゲームのテーマソングを担当。
アメリカ、カナダ、台湾、シンガポール、フィリピンなどの多くの海外イベントにも出演。
ハスキーで魅力的な歌声、ネイティヴな英語の発音、表現力の高さを持つシンガーとして注目されている。

Official Site:http://asaka1007.jp
Twitter:@AsakaOfficial@asaka_info
LINE BLOG:https://lineblog.me/asaka_official/
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この記事を書いた人

"音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/"

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