華ロリ好き必見の「不轨不轨」“最先端チャイナドレス ”!どんな場面にも着て行っちゃいな♪

2021年09月29日 | アパレル

日本発のロリータ服は中・近世ヨーロッパの貴族のお姫様スタイルに、お人形さんのような少女らしいテイストを加えたファッション。一般的には、レースやフリル、リボンがたっぷりの「かわいい」甘ロリのイメージですが、ゴスロリ、クラシカル、華ロリ、和ロリ、ミリタリー、スチームパンク…とテイストは幅広くあります。

とくにロリータ服が大流行している中国では、日本以上にブランド数が多く、自由度の高いデザインとリーズナブルな価格が人気を集めています。近年は逆輸入の形で日本に中国ロリータのセレクトショップが増えました。

とくにチャイナドレスの要素を取り入れた華ロリは、ロリータさんのみならず人気が集まっています。今回ご紹介するのは、華ロリのみを作っている人気ブランド「不轨不轨」。あの深澤翠ちゃんもモデルを務めたことがあるんです。

※撮影直前まではマスクを着用し、撮影時のみマスクを外しております。

着用ブランド「不轨不轨」


モデル:ひっそりゆうみ(Twitter:@mer_calme25

ブランド名:不轨不轨
2009年設立。全てのお洋服は「中華風」がコンセプト。中国伝統衣装とロリータファッション、それぞれの製法を結合させた独特なデザインが特徴です。
“オリジナリティーのあるデザイン”を念頭に、様々なテイストの華ロリが、従来の考えに囚われずに作られています。
広い中国ではインターネットショッピングが主流ですが、同ブランドは一部のお洋服を若者向けのファッションブランドが集まる大型デパートに委託販売しています。

年間の新作数にノルマはなく、デザイナーが表現したい理念、設計進行によって、新作の数は変動します。

「不轨不轨」に訊くブランドコンセプト

──デザインで大切にしていることはなんですか?

ブランド立ち上げ時から、日常生活において中華風のお洋服をもっと身近に、そして、結婚式の礼服のような重要な日にも選ばれることを目指してきました。「お召し頂いた方が自分に自信を持ち、喜んでくれるのであれば、どのような場所にも合う」デザインであることを大切にしています。

──華ロリだけを作り続けていますが、今後も変わりませんか?

これからも変わらず「中華風」のデザインを堅持します。私たちのデザイナーが得意とするのは、海派(東西文化の交差点として様々な要素を取り入れて発展した上海風デザイン)のチャイナドレスと、中国伝統衣装ですから。

──季節ごとにお洋服のデザインは変わるのでしょうか?

デザイナーにとって、季節はデザインを考える上での一要素にすぎません。他にも様々な要素を取り入れることがあります。私たちのブランドは、当初から現在に至るまで、比較的共通のコンセプトです。私たちのジャンパースカートやワンピース、チャイナドレスに、コート、マント、肩掛け、このような秋冬のアイテムを組み合わせることができます。なので、どのお洋服も季節や気温の影響をあまり受けません。

──ブランドはどんなモデルを起用していますか?

各シリーズのお洋服の雰囲気にできるだけマッチングする方です。私たちの場合は、“東方古典気質”を持った美しく自信がある女性にお願いすることが多いです。

──ブランドが追い求める理想のロリータ服を教えてください、

私たちのデザイナーが以前に言ったことですが、「一人の女性が私たちのお洋服をお召し頂いた時、本来持っている自信を見つけ出し、さらに美しさが煌めいてほしい」。まさにその通りで、憧れが詰まった大好きなロリータ服を着ることで、さらに美しくなろうと努力する気持ちが高まり、理想とする自分に近づくのだと思います。これこそが私たちの理想とするロリータ服です。

秋・冬におすすめ!月の光を現した華ロリ「初雪霁月」

現在、日本では正式に取り扱っているセレクトショップはありませんが、新作・「初雪霁月」をKAPIちゃんにお召し頂きました。

KAPI/プロフィール

日本とインドネシアのハーフである高校2年生のKAPIちゃんの強みは、幼い頃から学んできたインドネシア伝統演武「シラット」。 “シラットJr.世界大会”「PENCAK SILAT PAKUBUMI」演武部門において、2017年・2018年金メダリストの実力者です。舞踊と格闘技どちらの側面も持ち、流派も数百ある「シラット」で鍛えた身体能力を生かしたポージングは必見。SNSでは中国ロリータの作品写真も多く投稿しています。最近は少しずつブランドモデルのお仕事もする機会が増えました。

Twitter:@KAPI_827MP
Instagram:kapi_cos
Booth:kapi827mp

新作・「初雪霁月」は中国蘇州では珍しい雪が降った時、夜空に掛かっている明月の、詩や絵画のごとく鮮やかで華麗な姿にインスピレーションを受けてデザインされました。
白と黒の2色展開。生地の中に編み込んだ金色のシルクは月の光を表しており、黒色も夜空に雪が浮かんでいることを表しています。

生地は織り目が現れない厚地のラシャを使っており、秋冬におすすめの一着です。制作過程で、1着ずつ裁断しており、独自に手作業で処理をしています。服は繋ぎ目が見えないので全体が一つの柄に見えます。チャイナドレスのスリット部分は、「海派」の伝統的なスタイルを踏襲しています。細部にまでデザイナーの工夫が施されています。

着心地の良さと軽さを大事に、体にフィットするように作られているから、体のラインが綺麗に見えます。

※「麗Yer’s 」主催のイベントに参加。時代劇のロケ地で有名な「ワープステーション江戸」で、特別な許可を得て撮影しました。

麗Yer’s:公式サイト


※群馬県の特殊撮影スタジオ「MaaStudio-Gray 」で撮影。天候の影響なく色々な特撮(炎撮影、ワイヤーアクション撮影、色々なバリエーションの水撮影)を組み合わせ1日に何度もチャレンジできる廃墟です。

春・夏におすすめ!牡丹の露を現した華ロリ「露凝香」

せっかくなので、春夏におすすめの同ブランド華ロリも紹介します。
「露凝香」シリーズは、中国唐時代の詩人・李白の「清平调詩·一枝红艳露凝香」にある「一枝红艳露凝香,云雨巫山枉断肠(一枝の濃艶 露香を凝らす、雲雨巫山 枉げて断腸)」の一節からインスピレーションを受けてデザインされました。


モデル:七瀬さくら(Twitter:@739ra

洋服の柄は、蕾を膨らませて今にも咲き誇ろうとしている牡丹と露を描いています。洋服のファスナー部分も柄のデザインを損なわないように連結しています。
お召し頂いた方が、中国古代四大美人のように、おしとやかで麗しくなれるように考えられています。

生地もできるだけ薄く、肌触りも心地よく、お召し頂いた時の通気性の良さを大事にしています。静電気対策もしてあります。

撮影:乃木章 @Osefly
KAPIちゃんヘアメイク:Miyako 霊子 @miyako_cheng

この記事を書いた人

「原宿POP」のライター・カメラマン。中国語が得意。2019年に中国ロリータ服に出会い、その多様性と華やかさに惹かれる。市場の成長が著しい中国ロリータブランドやモデルがカンフル剤となり、日本でもロリータファンが増えればと、中国ロリータの取材に注力している。Twitter:@Osefly

新着記事