cluppo(小鳩ミク)、ミクの日に1stEP「hatofull」をリリース!形にとらわれないカラフルな魅力を感じて!

2022年03月10日 | インタビュー


BAND-MAIDのギタリスト・ヴォーカリストとしても活動中、小鳩ミクのソロプロジェクトのcluppo。これまでに「PEACE&LOVE」「Flapping wings」「POGO!」を配信リリース。3月9日(ミクの日)に1stEP「hatofull」をリリースする。同作品の魅力を、cluppo(=小鳩ミク)が熱く語ってくれた。

MVの感想の書き込みには、たまに、何語かわからないコメントもあるっぽ。

──BAND-MAIDは、今年USツアーを予定しています。ついに海外でのライブも再開ですね。

cluppo コロナ禍以降、二度、海外ツアーの日程をリスケしているから、今回こそは行きたいですっぽね。

──ということは、cluppoとしても海外ライブの経験が出来そう??

cluppo cluppoもツアーには同行している形ですけど(笑)。今のところ、演奏する予定はないです。でも、何かトラブルが起きたときは、cluppoならいかようにも出来ますから。BAND-MAIDに比べたら衣装もぜんぜん軽いから、荷物として増えても問題ないっぽ(笑)。

──MVのコメントを見ていても、海外の方の書き込みがとても多いですよね。

cluppo BAND-MAIDを応援してくださるご主人様お嬢様(BAND-MAIDファンの呼称)は海外の方が多いから、ありがたいことにcluppoも応援してくださってますっぽ。たまに、何語かわからないコメントもあるっぽ。

──それだけ世界中の人たちから支持を得ているのが、素敵です。

cluppo 嬉しいですっぽ!!

よく「鋼の心ですよね」とか言われるけど、だいぶ落ち込みやすいし、傷つきやすいし、寂しがり屋ですっぽ。


──ミクの日(3月9日)にリリースになる1stEPの「hatofull」(ハトフル)。中に収録した曲たちからは、今のcluppoさんの気持ちが見えてきました。どの歌詞にも、今のcluppoさんの心情や意志を記していません?

cluppo cluppoの歌詞は、どれも自分の気持ちを正直に書いているから、それが伝わったのかも知れないっぽ。

──収録した曲たちを聞いてて感じたのが、cluppoさんは争いを好まない平和主義者ということ。

cluppo 争いは好まないですっぽ。cluppoのテーマは「世界平和」。BAND-MAIDのテーマは「世界征服」だから、そこの表現差はすごくあると思いますっぽ。BAND-MAIDで表現している内容が、争いのように激しい世界。そこで激しさを出しているから、cluppoでは平和を求めるのかなぁとも思いますっぽ。cluppoの歌詞には、「世界平和」を前提に、心の弱さから強さまでと、いろんな心模様を詰め込めたらいいなと思って書いてますっぽ。
わたし自身はマイナス思考。だから、「どうしたら楽しく出来るかなぁ」とポジティブに考えることが多いっぽ。「自分はこうなりたい」「こんなわたしでありたい」、その気持ちが自然と歌詞に出てくるのかも知れないですっぽね。

──話をしてるとcluppoさんは陽気な方という印象ですけど、じつは…。

cluppo 意外と落ち込む性格ですっぽ。よく「鋼の心ですよね」と言われますけど、だいぶ落ち込みやすいし、傷つきやすいし、寂しがり屋ですっぽ。そんな自分だからこそ、「HAPPYになりたいからどうしようかな」と気持ちをポジティブに持っていこうとするし、その感情がcluppoの曲に出ているんだと思いますっぽ。

──多くの表現者の方に感じるのが、cluppoさんと同じように普段は根明にみせながら、歌詞には表には出さないネガティブな心情も記す方が多いこと。

cluppo 日本人って気を使う方が多いじゃないですか。それが、表現にも出ている人が多い気はしますっぽ。もちろん、ポジティブさを全面に押し出すのも一つの良さだとも思いますっぽ。 うち(BAND-MAID)のメンバーでいうと、AKANEがそう。そういう部分は素直に羨ましいと思うし、尊敬もしてますっぽ。バンドは、いろんな個性のメンバーがいて成り立っているもの。そういう人もいることで、自分自身のこともいろいろ見えてくるから、そこがいいところですっぽ。
きっとBAND-MAIDがなかったら、cluppoのような表現は出来ていなかったなと思いますっぽ。BAND-MAIDの世界観があるからこそ、cluppoで書いているようなことを表現出来ているなーとは自分でも思いますっぽ。

──cluppoとして表現する場合、いつも自分の気持ちと対峙しながら歌詞を書いていますよね。

cluppo そうですっぽね。けっこう恥ずかしいんですけど、cluppoの歌詞には、ありのままの自分の感情や、考えたり感じている気持ちを書いてますっぽ。

「voice」のような曲調って、BAND-MAIDでやるとしたら物足りないってなる。でも、cluppoならいい感じに料理できるっぽ。


──多彩な曲調も、cluppoさんの中にある要素?

cluppo そこは、Crow(制作チーム)と相談しながらやってますっぽ。「cluppoはこういう曲が好きなので、こういうのをやりたいですっぽ」「こういう曲調にも挑戦してみたいですっぽ」と言うときもあれば、「こういう楽曲はどうですか?」とCrowから提案を受ける場合もあるから、いろんなパターンがあるっぽ。
1stEP「hatofull」でいうと、「voice」はCrowに「こういう曲はどうでしょう」と提案を受けた楽曲。EPだったらありかなと思って歌った楽曲でしたっぽ。

──「voice」は、激しめに攻めている楽曲ですよね。

cluppo そうですっぽね。入りのメロからけっこう重めというか、他のcluppoの楽曲にはないメロディー感だったところがお気に入りですっぽ。ただ、サビはロックな感じが強く、BAND-MAIDとも重なる要素があったから、今までだったら避けてきたところだけど。今回はEPだから、こういう要素も有りだなと思えたんですっぽ。
「voice」のような曲調って、BAND-MAIDでやるとしたら物足りないってなる。でも、cluppoならいい感じに料理できる。そこにも、捉え方の違いがあるなぁと思いますっぽ。Crowのアイデアは、本当にありがたいなと思いますっぽね。

──1stEP「hatofull」には、新曲を4作収録しました。これらの曲たちを選んだ基準も気になります。

cluppo 1stEP「hatofull」のリード曲にもなり、MVも撮影した「POGO!」は、いただいたときに「これは絶対にやりたいっぽ」「やりましょうっぽ」となった曲です。他は、いくつか候補曲をいただいた中から選んだ曲たちですっぽ。
「POGO!」も勢いのある楽曲。BAND-MAIDでは出すことのない明るい激しさを持った曲調だから、逆にcluppoにはすごく合うなと思って選びましたっぽ。

──「POGO!」の歌詞は、ディスられても、それに反論したり戦うのではなく、みんなの気持ちを良い方向へ、ポジティブなほうへ持っていこうとする内容。ここには、cluppoさんの平和主義者としての意識が強く描かれていません?

cluppo 先にリリースした「PEACE&LOVE」や「Flapping wings」では、優しく寄り添う言葉を心がけていたんですけど。「POGO!」はスピード感があって、滑舌が大変なくらい言葉も詰め込めるメロディーだったから、それまでのcluppoでは出してこなかった「言い切った強い言葉」を意識して書いてみましたっぽ。cluppoは、全体的に明るいカラフルな色を出していきたいと思ってやっていますけどっぽ、「POGO!」や「voice」のように攻めてる色も、cluppoに深みを与えるうえで良い色になったとも思っていますっぽ。

──「POGO!」を1stEP「hatofull」のリード曲にした理由も、新鮮さを覚えたからでしょうか。

cluppo そうですっぽ。じつを言うと、「POGO!」と「スーパースター」のどちらをリード曲にしようか迷いましたっぽ。でも、「スーパースター」は小鳩ミクとしてソロ活動しているときの延長上にある楽曲だったから、「POGO!」のほうがこれまでのイメージを嬉しく裏切れるので、こっちに決めましたっぽ。「スーパースター」も、気持ちの上ではリード曲ですっぽ。

──「スーパースター」には、cluppoとして活動してゆく強い意志を記しています。しかも、英詞を多用するcluppoの中では珍しい、ほぼ日本語詞の内容ですよね。

cluppo 「スーパースター」には、cluppoとしての真っ直ぐな気持ちが書いてありますっぽ。だから、一番心を覗かれている感じもありますっぽ。

──cluppoさんは、1曲の中での英詞と日本語詞のバランスをどのように考えているのでしょうか?

cluppo 最初に日本語でバーッと書き、あとで「この思いを伝えるなら英語のほうがいいな」と直していくことが多いですっぽ。日本語のほうが思いは伝わりやすいときもあるっぽりますけど、メッセージに含みを入れたり、表現の幅を持たせたり、言いたいことをたくさん詰め込むうえでは英語のほうがいい場合もあるんですっぽ。「POGO!」のように、リズムを活かす曲にしようと思ったら日本語よりも英語のほうが乗せやすいとなるから、そこはいろいろですっぽ。

──「ふわふわ」は、日本語詞と英詞のバランスが絶妙ですよね。

cluppo 「ふわふわ」は、夢の中にいるようなふわふわした感じにしたくて生まれた曲。同じ単語の英詞を繰り返す頭の部分は、聴いていると眠くなるようにと意識したところ。日本語詞だと言葉が強く意識に入っていくけど、そこを英詞にするとふわふわ流れてく感じにも聞こえる。だから、その辺のバランスも考えた書き方にしてますっぽ。
「ふわふわ」も、最初は「配信シングルとして出そう」と上げていた候補曲でしたっぽ。でも、単体で出すよりも、EPの中へ一つの要素として入れたほうが映えるなと判断したことから、そうしましたっぽ。
「ふわふわ」や「スーパースター」がこれまでのcluppoの流れを活かした楽曲なら、「POGO!」と「voice」はcluppoに新鮮さなど新しさを与えた曲たち。そこは、いいバランスを取れたなと思ってますっぽ。

──「voice」の歌詞からは、どんな逆境にいようとも、自分は楽しんでいたいcluppoさんの姿勢も見えてきました。そこにもcluppoらしさを感じたんですよね。

cluppo 「voice」の中へ「いつも私を楽しんでいたい」と書いたように、HAPPYな歌詞の表現もcluppoらしさですっぽ。BAND-MAIDにも「光を向いていこう」という表現の曲はありますけど、けっしてHAPPYや楽しいという表現も、手をさしのべて引っ張っていくこともしないですっぽ。cluppoではそこを表現していけるのも、大きな特徴ですっぽ。

今回は「カルフルな衣装に。原色を活かした服にしたいです」とお願いをしましたっぽ。


──cluppoさんのカラフルな衣装姿も、大好きです。

cluppo 今回は「カルフルな衣装に。原色を活かした服にしたいです」とお願いをしましたっぽ。前回の衣装も可愛いんですけど、自分の中で「もっとパンチがほしい」と思って、自分の構想を描いてまとめあげ、それを衣装さんにお伝えしたうえで、今回の彩り豊かで明るい衣装を作っていただきましたっぽ。

──cluppoさんにはカラフルな姿が似合いますよね。

cluppo だとしたら良かったですっぽ。BAND-MAIDではモノトーンを基調とした服を着ているせいか、バンドのイメージも相まって、私服でもモノトーンを中心に着ているんですけど。カラフルな服もじつは好きだから、そこはcluppoを通して表現していきたいし、その影響が私服にも反映していけたらいいですっぽね。

──アーティスト写真やMVを観ていても、服に着られることなく、しっかり自分の魅力として活かしていますからね。

cluppo そう見えているのであれば良かったですっぽ。表現していくうえで、着ている服や見た目の印象に本質が負けてしまったら、本人の魅力を伝えきれなくなってしまうじゃないですか。そこは、負けないようにいつも頑張っていますっぽ。

──歌詞の中へ、さりげなく「po!」や「Poppo!」と遊び心を入れてくセンスも大好きです。

cluppo BAND-MAIDの歌詞では絶対に「Poppo!」は使えないからこそね。BAND-MAIDのMCで「po!」は使いますけど、それを歌詞でも使ったらSAIKIに何を言われるかわかんないので(笑)。むしろ、cluppoでは言葉も含め遊び心を大事にしたいから、今後もそこは活かしていきますっぽ。

──最後に、メッセージをいただいても良いですか。

cluppo (小鳩)ミク (3月9日)の日に初めてのEPを出しますっぽ。形にとらわれないカラフルさを出せた作品であり、いろんな感情を詰め込んだ1枚になりましたっぽ。いつも、あなたに寄り添うcluppoでいたいなと思いますので、ぜひよろしくお願いしますっぽ。

TEXT:長澤智典

「hatofull」


2022年3月9日(水)発売
配信(DL/サブスク)&1stEP
cluppo「hatofull」
[CD Only] PCCA-06114 / 2,200円(税込)

【収録内容】
1 PEACE&LOVE
2 POGO! (新曲)
3 Flapping wings
4 ふわふわ (新曲)
5 voice (新曲)
6 スーパースター (新曲)

▽Linkfire
「hatofull」
https://cluppo.lnk.to/hatofull_CD_jpn

cluppo

BAND-MAIDを作り出した小鳩ミクのソロ・プロジェクト。
生み出した新たな音楽ジャンルは「HIPPIE-POPPO」
古き良き70年代をcluppoが再解釈し、ラブリーでピースフルなミュージックを奏でる。

Official Site:https://www.cluppo.tokyo/
Twitter:@cluppo_official / @miku_bandmaid
Instagram:@cluppo_official / @KOBATOMIKU
YouTube:cluppo Official YouTube

この記事を書いた人

"音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/"

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