戦慄かなの&頓知気さきな「femme fatale」が魅せる、儚くも強い生き様。令和一かわいいと話題の二人にインタビュー!

2022年04月17日 | インタビュー


今いちばんかわいいと話題の実姉妹によるユニット「femme fatale」が原宿POPに登場!
かわいい担当「戦慄かなの」ともっとかわいい担当「頓知気さきな」。
そんな二人が、事務所無所属、完全セルフプロデュースで手がけた「femme fatale」。
かわいいを究極に突き詰めた世界観に魅力される人が後を絶ちません。

このインタビューでは、「femme fatale」の楽曲を紹介しながら、二人の軌跡をたどっていきます。

世間的なイメージとは真逆?対照的な姉妹がお互いを他己紹介!

▲2019年12月公開
「after light」
femme fataleの世界観をまずは知りたいという方に見て欲しい一曲。
レトロでメルヘンな音とゆめかわいく儚い雰囲気にひっそりと、鋼のように強い言葉が並ぶギャップ。
「after light」を心の精神安定剤にしているという方も多いのでは。


──HARAJUKU POP初登場ということで、お相手を他己紹介していただけますか。

戦慄かなの 私から見た頓知気は、すごくどっしり構えた一緒にいて安心できる肝の据わった人。とにかく元気でポジティブシンキングで、すごくナイスバディです。あと、笑いのツボが浅いかも。

頓知気さきな かなは、繊細でけっこう浮き沈みが激しいですね。小さな悩みの種を大きくして、ひとつのことでずっと考えこんでいることも。実は思いやりもあるから、人の悩みまで背負いがちだし。

戦慄かなの オラオラに見えて、わりとメンタルが弱いんです(笑)。

頓知気さきな けっこう言葉も選ぶよね。

戦慄かなの 当たり前だろ(笑)! 頓知気の補足なんですけど、すごくニート体質なんです。仕事ができないというか、仕事をしたくないのんびり屋さん。

頓知気さきな 週休4日ないと、心が安定しない。

戦慄かなの 週休5日でも「疲れた」って言ってたときがありますからね(笑)。

頓知気さきな かなちゃんは、休むと病んじゃうタイプだよね。

戦慄かなの 仕事人間なので、罪悪感で休めないんです。1日でも休むと、その日からダメになっちゃう……。

頓知気さきな “止まると死んじゃう”みたいな。

──おふたりの話を聞いていると、世間的なイメージとは真逆ですね。

頓知気さきな そうですね。肝が据わってる・繊細、ポジティブ・ネガティブ、仕事を休みたい・休みたくない。見た目も、ナチュラル系とギャル系。

戦慄かなの っていう面白い姉妹です(笑)。

▲2019年9月公開
「down shout leaf」
femme fatale結成初期の楽曲。
同じ衣装、同じ振り付けで踊っているのに、正反対の魅力を放つ二人の対比がわかりやすいMV。
強い女感がある戦慄かなのが繊細な表情を見せ、清楚で控えめに見える頓知気さきなが自由奔放というギャップが魅力。


──小さい頃から、おふたりとも変わらないんですか。

戦慄かなの 頓知気は、あまり変わってないか。

頓知気さきな ちょっと内向的になったくらいだよね。人前に立つのが苦手だった時期もあるんですけど、最近はようやく慣れてきて。

戦慄かなの 私は、すごく社交的になりましたね。小学生の頃なんて、登下校中の私を見た近所の人が「いじめられてるんじゃないか」と心配して、学校に連絡したことがあったくらい(笑)。見た目も中身も、すっごい暗い子でした。

頓知気さきな 小さいころは、同じマンションに住んでるおじちゃんに挨拶されても、返せないくらいだったもんね。

戦慄かなの クラスで1分間スピーチをするときも、手元にカンペがあるのに泣いちゃうし。人前に出る仕事をするなんて、あの頃は考えられなかったです。

▲2020年11月リリース
「安眠swimming」
原宿系・ロリータファッション好きさんには是非とも見て欲しいMV。
絵本に出てくるようなお庭でお茶会を楽しんでいたかと思えば、女の子二人で秘密の約束をかわす妖艶な夜の色ものぞく。
まさに「お砂糖に、スパイスに、素敵なものぜんぶ」そんなものでできているような、美しく目だけでも楽しめる作品。

femme fataleの音楽ルーツを探る!

──音楽の原体験は、どなたになりますか。

戦慄かなの 初めてビビッと来た音楽は、「天才てれびくん」で見たPerfume。私がずっとライブのDVDを見ていたので、ずっと一緒にいた頓知気も自然と好きになって。あのときは「アイドルが好き!」というより「曲が好き。この3人が好き」という感じでしたね。Perfumeをきっかけに、YMOなどエレクトロサウンドに惹かれていきました。がっつりアイドルオタクになったのは、小学5年生でAKB48にドハマりしてから。それまでは、小学1年生の頃からPerfume1本だったよね。

頓知気さきな 幼稚園のとき、ミニモニ。を踊ってたくらい?

──楽曲は“可愛いエレクトロ”を基軸にしている一方、戦慄さんは「コンテンツが強ければコンセプトはいらない」と以前のインタビューでお話されていましたよね。どのような真意なのでしょうか。

戦慄かなの 「femme fataleは、こうじゃなきゃいけない」という縛りがあると、あまり広がっていかないような気がしていて。楽曲ごとにイメージを作りこんだりテーマを設けたりもしますけど、一番大切なのはそれを表現する人。コンテンツとして人が強ければ、コンセプトに幅を持たせてもぶれることはないと思うんです。

▲2021年4月リリース
「ピューピル」
femme fataleの中でもファンクなナンバー。
「ピューピル」とは「瞳孔」の意味。タイトル通りに不気味な大きい瞳に見つめられる中で踊る、色鮮やかな二人が印象的。
可愛らしさ以上に強い女感が全面に出ている一曲。

▲2021年10月リリース
「Club Moon」
femme fataleの中でもディスコなナンバー。
近未来感のあるダンスチューンで、ライブでは大きなミラーボールがよく似合う一曲。
浮遊感のあるエレクトロな楽曲に乗る、透明感溢れる声、重力を感じさせない軽快なダンスが気持ちいい。


──幅広い人に届けるために、コンセプトを絞りすぎないようにしていると。

戦慄かなの そうですね。自分たちが好きなファンクやディスコを基調とした曲もやるし、ファンの女の子たちが喜びそうな可愛い曲もやる。結局のところ、私たちがやっていれば“femme fataleっぽいもの”ができあがるので、バランスを大切にしています。

──ダンスへのこだわりも強いですよね。

頓知気さきな 既存のアイドルにはないことをしたいよね。私は体力がないので、毎回瀕死。でも、瀕死で耐えてるから成長したのかもしれないですね。3年前だったら、きっと死んでいたと思うので(笑)。いつも信じられない量の汗をかいてます。

▲2020年6月公開
「フェイズ」
femme fataleの中では王道のアイドル楽曲寄りと思われる一曲。
90年代の原宿系ポップなビジュアルが好きな方にもおすすめ。
毒々しいまでの彩りあふれる派手さが飛び込んでくるのに、全体としては儚く繊細な印象。

▲2021年4月リリース
「鼓動」
1000万を超える自己資金で制作されたMVが話題に。
現在YouTube400万回再生超えとなった、「femme fatale」代表曲。
終わらない夢の中を彷徨う、儚くて幻想的な楽曲を、力強く踊る二人から目が離せない。

三年間を経て、今後の目標は高く!

──この3年間でfemme fataleとの向き合いかたは変わってきましたか。

頓知気さきな そうですね。活動当初は、マジでやりたくなかったんで(笑)。あの頃はライブも楽しくなかったし、物販でも全くしゃべりませんでした。

戦慄かなの 今でこそ体制が変わって、いろんな大人が動いてくれてますけど、活動当初は全部がセルフプロデュース。いっぱいいっぱいになった私が、頓知気に当たることも少なくなかったんです。femme fataleが大きくなって、お互いがやりやすくなったよね。

頓知気さきな 徐々にいろんなことが楽しくなってきて、今はパフォーマンスにもやりがいを感じています。ライブが楽しくなってきたから、ダンスももっと上手くなりたい!

──では、最近の活動は順調なんですね。

戦慄かなの 2021年は、かなり頑張りました。別々にアイドル活動していた頃は、CDをリリースしたことがないし、ライブも2カ月に1回くらい。それが、去年にはZeppツアーを実現させて、今年には中野サンプラザですからね(笑)。頓知気に直接思いを伝えたことはなかったんですが、ZOCを卒業したとき「femme fataleに振り切る」って私は決めていたんです。むちゃくちゃfemme fataleにかけた1年だったので、それが形になって本当によかった。


▲2021年10月リリースの新曲
「Cupid」
初めてイラストアニメーションを使用したMVで話題となった楽曲。
二人が天使となり踊る姿が神々しく、天上の世界をのぞいているかのよう。

▲2022年3月4日リリースの新曲
「だいしきゅーだいしゅき」
戦慄かなの曰く、femme fataleの中でも「1番ぶりっこでとびきり可愛い楽曲」。
アイドルらしいポップな楽曲に、さらに女の子の好きをたくさん詰め込んで。
MVでは90年代の着せ替えフィギュアのように、変わるがわる衣装チェンジ。
様々な姿に変身していく、カラフルキュートな二人にときめき、わくわくさせられる。

femme fatale

戦慄かなの・頓知気さきな姉妹による完全セルフプロデュースユニット。
2018年10月にfemme fataleとしての初ライブを開催。
以降は2人それぞれ他のユニットと並行して活動を続け、2020年にはYouTubeやTikTokといったSNSでもコンテンツを配信し始める。

Twitter:@femme_idol
YouTube:femme fatale

この記事を書いた人

Music Worder。音楽とお酒と人が好き。 Twitter:@ayach___

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