ラフォーレ原宿が巨大な遊具に!? SOAR NY・花原正基が手がける2026 AWビジュアル「LAFORET THE PLAYGROUND」

2026年09月30日 | カルチャー

NY・ブルックリンの公園から原宿へ!ラフォーレ原宿の円筒形建築と遊具がつながる2026AWビジュアルを公開

ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するデザインスタジオ「SOAR NY」が、ラフォーレ原宿の2026AW広告ビジュアルのアートディレクションを担当。「LAFORET THE PLAYGROUND」をコンセプトに、ラフォーレ原宿の建築そのものをひとつの“遊具”として捉えた、ユニークなビジュアルを制作しました。

ラフォーレ原宿の特徴でもある建物の曲面に、遊具を思わせるラインを組み合わせ、建築とグラフィックがひと続きになるような構成に。普段見慣れているラフォーレ原宿が、まるで巨大な遊び場へと姿を変えたような世界観が広がります。

ビジュアルは、ラフォーレ原宿の外壁ビルボードをはじめ、館内外のさまざまな場所で展開されています。

ラフォーレ原宿を「PLAYGROUND」と見立てる

今回のビジュアル制作の出発点となったのは、「ラフォーレ原宿の魅力とは何か」という問い。

ロリータからストリート、ハイファッションまで、さまざまなジャンルのファッションがひとつの建物の中に共存していることが、ラフォーレ原宿ならではの魅力です。

SOAR NYの花原正基さんは、そんなラフォーレ原宿を、さまざまなカルチャーが混ざり合う原宿という街の“カオス性”を象徴する場所として捉えました。

そして、ラフォーレ原宿を「自分らしい表現を探しに来る場所」であり、好きなことに夢中になって、日常を忘れられる場所として考えたことから生まれたのが、「LAFORET THE PLAYGROUND」というコンセプトです。

プレイグラウンドは、子どもの頃のように夢中になれて、誰にとっても開かれた、無条件に楽しい場所。

そこに、こなれたファッションをまとった大人たちが、本気で遊具ではしゃぐ姿を組み合わせることで、遊び心とファッションが融合した、ラフォーレ原宿らしい表現を目指しました。

「大人が本気で遊ぶ」というユニークなギャップも含めて、今回のビジュアルの世界観が形づくられています。

うんていと滑り台のキービジュアル

円筒形の建築を、広告の「背景」ではなく構図の一部に

ラフォーレ原宿を象徴するのが、神宮前交差点に面した円筒形のファサード。

曲面に沿って掲出される広告は、一般的な平面のビルボードとは異なる特徴があります。

SOAR NYの花原正基さんは、そんな「フラットに掲出できない」という条件を、今回のビジュアルならではの表現に生かしました。

そこで着目したのが、公園の遊具「うんてい」。

モデルがつかまるうんていのラインを、ラフォーレ原宿の円筒形の建築に沿わせることで、遊具のカーブと建物の曲面、さらにモデルの身体までがひと続きになるように構成しています。

建物を単なる広告の掲出面や背景として扱うのではなく、コンセプトを形にするための重要な要素として取り入れた今回のビジュアル。

ラフォーレ原宿そのものが、まるで巨大な遊具へと変化したような、不思議な一体感を生み出しています。

 

原宿のためのビジュアルを、ブルックリンで撮影

今回のビジュアルは、東京ではなくニューヨーク・ブルックリンの実際の公園で撮影されました。

当初から、スタジオに遊具を再現する方法は選ばなかったといいます。

「スタジオでセットを組むと、表情も身体の動きも、リアリティがなくなってしまうのではないかと思ったからです」(花原)

実際の遊具につかまり、登り、滑る。モデルが遊具に触れることで生まれる自然な身体の動きそのものを、ビジュアルの一部として取り入れています。

さらに、ブルックリンの公園にある遊具は、日本の公園と比べて色使いが豊富で、造形もユニーク。さまざまな要素が混ざり合い、独自のカルチャーを生み出してきた原宿の街とも重なります。

原宿のためのビジュアルだからこそ、あえてニューヨークの空気を取り入れる。

ブルックリンの遊具とラフォーレ原宿の建築を組み合わせることで、異なるカルチャーが交差する、自由でカオスな世界観を表現しました。

エントランスのサイネージで放映中のモーショングラフィック

原宿の交差点を見上げる視点から、アイデアを広げる

ラフォーレ原宿は、明治通りと表参道が交わる神宮前交差点に位置しています。

街を歩く人、信号を待つ人、観光で訪れる人など、さまざまな人の視界に自然と入るのが、ラフォーレ原宿の外壁ビジュアルです。

「世代も国籍も多種多様な人が通る場所なので、説明的ではなく直感的に伝わるものが必要だと考えました」(花原)

そこで制作時に重要になったのが、「どの角度から見えるか」という視点でした。

外壁広告は、パソコンの画面のように正面から見るものではありません。実際に街を歩く人が、地上から見上げることを前提に設計する必要があります。

制作中は、縮小したビジュアルをプリントして丸め、円筒形を再現した簡易模型を制作。実際に手で持ち上げて下から見上げながら、遊具と建物が自然につながって見えるアングルを何度も検証しました。

画面の中だけで完成させるのではなく、実際に原宿を歩く人の視点まで制作工程に取り込む。

そんな細かな検証を重ねることで、ラフォーレ原宿の建築と遊具がひとつにつながる、今回ならではのビジュアルが生まれています。

花原正基コメント

「クリエイターとして、まだキャリアが浅い頃からの憧れの場所だったので、自分が担当できる喜びと緊張感の両方がありました。歴代のクリエイターの方々が影響力のあるビジュアルを作ってきたからこそ今のラフォーレ原宿のイメージがあると思うので、その場所に重ねていくものとして、とにかくエネルギーに溢れるものを作りたいと思いました。原宿を歩く人が見上げたときに、ファッションをもっと自由に楽しんでいけるような前向きな気持ちになれば、と思います。」

実施概要

LAFORET THE PLAYGROUND(ラフォーレ原宿 2026AWビジュアル)
掲出期間: 2026年8月〜2027年2月(期間中、不定期・複数回にわたり掲出)
掲出場所: ラフォーレ原宿 外壁ビルボードほか館内外
主催: 株式会社ラフォーレ原宿

制作スタッフ

Art Direction: Masaki Hanahara (SOAR NY)
Design: Aoi Sejima (SOAR NY)
Motion Graphics: Takayuki Yoshida (SOAR NY)
Photography / Film: Kosuke Matsuo
Film: Marco Toro
Makeup: Aimi Osada
Hair: Rei Kawauchi
Styling: Taylor Kim

花原 正基(Masaki Hanahara)

グラフィックデザイナー/ビジュアルアーティスト

資生堂に17年間在籍し、2019年の渡米後は世界90カ国で展開するグローバルブランド「SHISEIDO」のクリエイティブディレクターをShiseido Americas NYで3年間務める。2022年1月、ニューヨークでSOAR NYを設立。ブランディングからパブリックアートまでジャンルを横断しながら、グラフィックデザインの可能性の拡張に取り組んでいる。

2025年、ニューヨーク市からの委託により、日本人デザイナーとして初めてブルックリン・DUMBO地区で大規模なパブリックアートを制作。主な受賞歴にニューヨークADC金賞、THE ONE SHOW金賞、JAGDA新人賞など。近年はニューヨークADC、ロンドンD&ADなど国際的なデザインアワードの審査員も務める。

ニューヨークを拠点に、アメリカ、日本をはじめ、アジアや南米など世界各地のプロジェクトを手がけるデザインスタジオ。ニューヨークと東京のメンバーが連携しながら、「美とは何か?」という問いを起点に、グローバルな視点から都市空間やライフスタイルに新たな感性をもたらすグラフィックデザインの可能性を追求している。

この記事を書いた人

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