大人のヴィジュアル系新バンド「ハイダンシークドロシー」が登場!大人が描く子供の世界「ヒトリランド」とは?

2020年10月14日 | インタビュー
叶岡 怜
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「おぼえていますか? あなたのわたしを。」
気になるキャッチコピーを掲げて登場した、大人のヴィジュアル系新バンド「ハイダンシークドロシー」。
そのメンバーは、男の娘モデルとしても活動、切ナ色歌謡ロックバンド「実験台モルモット」ボーカルも担当しているハイトーンボーカルの谷琢磨(Vo)、暗黒系白塗りロックバンド「犬神サアカス團」にて25年活動していたGt.情次2号とBa.ジン、そして長年ヴィジュアル系界隈で活躍している元Kraの靖乃(Dr)。
音楽ジャンルこそ異なるものの、それぞれにキャリアを積んだメンバーがここに集結!

「ハイダンシークドロシー」は9月20日(日)には1stアルバム「ヒトリランド」をリリースし、精力的に活動を開始。
まずはライブを重ねて同じ時間をたくさん過ごしていきたい。
そして新たな試みにも様々挑戦していきたいと、未来への想いを語る彼ら。
インタビュー中にも次々とアイディアが溢れて止まらない様子!
その場でディスカッションを始めてしまうくらいに熱く、それでいて笑いが絶えない、和気藹々とした雰囲気です。
まだ始まったばかりの「ハイダンシークドロシー」が、1stアルバム「ヒトリランド」を聴きながら”これから”に思いを馳せて、たっぷりと語ってもらいました。

出会いはお見合い結婚!?「人材が集まり」結成へ。

──まずは、結成の経緯からお聞かせいただけますか?

ジン 2020年2月に、「ハイダンシークドロシー」が所属している事務所である「@works project」が、女装バンドが集うイベントを主催していたんです。そこで、ボーカル谷琢磨のセッションバンドメンバーとして集められたのが僕たちだったんですよ。

靖乃 それまで全くお三方とは面識もない中、はじめましてで、全員で女装しましたね。
もちろんメディアを通じて存在は知っていましたが、現場でご一緒することもないような、それぞれに異なるジャンルで活躍されていた方達ですので。

情次2号 バックバンドメンバー同士はもちろん、谷くんも僕たちとは全然違うジャンルだから、接点なかったよね?

靖乃 Twitterなどで谷くんの男の娘姿のお写真を、「うわー!すごい方がいるー!」と、一般の方と同じような目線でお見かけしたりはしてましたが(笑)

──それまで全く面識のなかった4人が集まって。
そこで意気投合して…というところでしょうか?

 そうですね、もちろん自分たち自身も演ってみて相性の良さは感じましたが、何よりお客様からの評判が良かったんです。「また演ってほしい」というお声を多くいただき、事務所さんからもお話をいただけたので、それではやってみましょうか!と一歩進もうとしたところで、コロナが…。

靖乃 最初のセッションライブが2月。バンドとしての話がまとまりかけた時期が、コロナ直撃のタイミングでして。

──それは大変でしたね…。
それにしても、資料を拝見させていただいた際にはコンセプト性が強いバンド故に、その描く世界観に共感する方達が集まって、もしくは集めてという流れなのかな?と想像していました。セッションがきっかけでの偶然の出会いからの結成というのは少し意外ですね。

靖乃 セッションをしたときに、「人材が集まった」感はありましたけどね。

情次2号 なんだろう、お見合い結婚みたいな?(笑)

靖乃 見ず知らずの相手に近かったものの、やはりみなさまそれぞれ長年第一線で活躍してきた方達ですからね。お見合いがうまくいきました(笑)

情次2号 こうしてバンド活動が深まっていくと、「お見合い結婚っていうのも結構いいんじゃないの!?」なんて、現代の人にもおすすめしたい気持ちになっていますよ(笑)

「赤ちゃん」状態からみんなで手探り。そして作り込まれたコンセプトに!

──お見合いで出会ったみなさま(笑)
バンドとしての世界観や方向性などは、どのように決めていったのでしょうか?

情次2号 世界観に関しては、ボーカルの谷くんが広げてくれた面が強いですね。

 とは言いましても、自分の中での確定的な方向性があったわけではなく、最終的な舵取りを谷が担当してまとめましたよ、といったところです。
その後ろには、長い時間メンバー全員で話し合いを重ねています。

靖乃 比較的スタートラインの時期から、全員でのディスカッションを大事にしてきましたね。

 そもそも谷は、4人編成のバンドが初めてで、鍵盤がいないバンドも今までやったことがなかったんです。
ですので当初は、サウンド面のイメージが全然浮かばず、ヴィジュアル系のテイストも掴み切れず、全てがわからなかった。
動き出し当初は赤ちゃんみたいで、何も提案できませんでした(笑)

靖乃 本当にまっさらなところから、手探りで歩いてきましたよね。
一番最初のディスカッションでは、まず谷くんは、女の子の格好がいいか?男の子の格好がいいか?という話題から始まって。
楽曲以外の部分もバンド全員でのディスカッションで話して、最終的には谷くんがどうしたいかを尊重していいと思うよって。

 赤ちゃんの状態から、みなさま一緒に考えてくださって。
基本的に情次さんが楽曲を書いてくださっているのですが、実際に曲を聴きながら、スタジオで音合わせをしていく中で、この4人の音が重なるとこれだけの幅が出せるのかといったことが見えてきて、イメージを膨らませていきました。他のメンバーみなさまも同じだと思います。メンバー全員で時間を重ねる中で、世界観を広げて形作っていったという感じですね。

情次2号 そうなんだと思います。でもね、ディスカッションしてるときに、谷くんが「コンセプトを発表します!」と提案してくれるのを聞くと、しっかりとまとめられていて。
俺らは「谷くんがすごい提案出してくれた!めっちゃ考えてくれてたんだな!」っていつも感動してたんですよ(笑)

靖乃 谷くんのプレゼン、毎回とても丁寧なんです。
企業のプレゼンみたいに、きっちり資料としてまとめてくれるんですよ。

 いえいえ、ラフスケッチ程度です(笑)

靖乃 俺とかは口頭で思いついたままを言ってるんですが。ところが谷くんは、ちゃんとしてるんですよ。
バンド名の提案の時点で、ロゴデザイン案のラフスケッチや、コンセプトワードまでついてて。

──バンドのディスカッションのイメージというと、正直、靖乃さんがおっしゃってるような、パッションをぶつけ合うものを想像してしまっていました(笑)
さすがはデザイナーとしても活躍している谷さんですね…!

情次2号 折に触れて絵が丁寧についてくるのが素敵です。

ジン とてもイメージしやすいですよね。
谷くんのおかげで、メンバー間の世界観の共有がスムーズにできたのかなと思います。

 コロナの影響で、対面会議が出来ないタイミングもあったので、文字情報のみのやりとりでは、認識がずれていってしまいそうだなというところはありました。
どうしても対面のときより話すテンション感も伝わりにくいので、なるべくわかりやすくイメージがしやすいものを、と意識はしていましたね。

情次2号 そういったところで、基本コンセプトやバンド名は、谷くんの舵取りにお任せして。
あと、一番イメージ感を大切にした方が良いのが、谷くんかなと思ったので。
靖乃くんは元々ヴィジュアル系界隈の方だし、もはや僕らは、ほら、どうでもいい…(笑)

 情次さん、バンドを始めるときも、「このバンドどうしていきたい?」という話に「どうなってもいいです!」って言ってらしたんですよ(笑)

情次2号 いや、違う(笑)前のバンドをやめて新しいバンドとしての活動になるから、どういった形に染まろうが大丈夫ですっていう意味(笑)
でもそもそも、着る服とか髪型とか、いわゆるヴィジュアル面に関しては、こうしたいと思ったことがないかもしれない…

ジン そもそも最初のセッションバンドの時点で、4人で「女装」でしたから。
もう、決めてくれればなんでも喜んでやりますよー!と思っていました。

──確かに、よく考えたら最初から振り切れていましたね。
そのまま女装バンドになっていたかもしれない、と。

 その可能性も全然ありましたね。

音楽面以外では、育成ゲームのように育つ過程も楽しんでほしい。

靖乃 ヴィジュアル面でのお二人の意識は本当に面白いですよ。
一発目のライブのときから、肌色のファンデーションを塗ることに疑問を抱いていましたからね、この二人は(笑)

情次2号 だって、塗れてるのかよくわからない。
肌色を何回も塗ってくれてるなあって思うけど。

ジン 肌色の上に肌色を重ねる意味があるのか?って(笑)

靖乃 ファンデーションは肌の色変えるためのものじゃないんだぞ!っていう(笑)

 自身の肌の粗を隠して、もう少しだけ綺麗な肌に見せたい、トーンアップしたいっていうものですから。
肌色を白にしたくてファンデーションを塗るわけじゃないのですよ(笑)

情次2号 あれでしょ、肌色のストッキング履くみたいなことでしょ?

靖乃 うーん、そんな感じかな?(笑)

ジン いまだにメイクを落とす時に、不安になりますよ。
肌と同じ色だから、ちゃんと落ちてるのかな?って。

靖乃 いやー、だから面白いですよ。四半世紀活躍されているベテランの方々の初々しさが見られるの。
「白くならないんだ…」とか言ってるんですもん(笑)

ジン アイシャドウの色味が…なんて、そんな繊細なことを考えたことはなかったな(笑)
メイクに限らず、色々な気付きがありますよね。初めて挑戦することも多くて。

靖乃 結成当初に4人全員で配信番組をした際も、「谷くんヴィジュアル系になる」というコンセプトで。
音楽面では隙がない4人ですが、ヴィジュアル系という面では本当に一歩目だよということをあえて見せていく。
いろんなことを彼に教えていけば、育成ゲームみたいに強くなっていきますので(笑)
そんな気持ちで、ファンの方にも楽しんでもらいながら、一緒に成長していけたらいいなと。

 異なるジャンルから集まった4人だから、谷が赤ちゃんだったのはもちろんのこと、
みなさまそれぞれにとっても、新鮮なことがふんだんに取り入れられてますよね。
それが故に、本当にバンド初心者みたいになってしまう瞬間も、もしかしたらあるのかもしれないですけど。
それでも今までには見られなかった一面が見られたりすることも、またいいのかなと。
新たな挑戦の部分に、ちょっとした親しみを覚えてもらえたら(笑)

──完成されている音楽の中に、そういった楽しみもあるのはいいですね。

靖乃 演奏が始まった瞬間からはポテンシャルが高いので、そこは自信を持ってお届けしつつ、そういったギャップも楽しんでもらいたいですね!

大人が描く、子供の世界「ヒトリランド」

──それでは、1stアルバム「ヒトリランド」についても聞かせてください。
“大人が描く、子供の世界”をコンセプトに、どこか懐かしく、無邪気で幻想的な物語が散りばめられたアルバム。
様々なテイストの楽曲がありつつも、全体を通じて空想の世界に迷い込んだかのような、たっぷりと「ハイダンシークドロシー」の世界観に浸れる一枚ですね。

 あっ、ほんとですか?!
それは良かったです。我々が一番不安だったところです。

靖乃 「バラバラモノガタリ」とか、正直ぶっ飛んでる曲もありますしね。

ジン アルバムのピースとしては、スパイスが効いているね(笑)

靖乃 前後とのテンションが振り切れてるのは間違いないけれど、アルバムの良い彩りになったと、僕たちは思っている(笑)

 もしシングルカットしたら、バンドの色を誤解されてしまっていただろうなと思うような曲も入っている、そんなアルバムなので、みなさんがどう聴いてくださいたのかは気になっていました。
アルバム通して、全体で感じてもらえるところがあるなら、嬉しいですね。

──映している風景(場所)自体はそれぞれに違うものの、同じ世界が描かれた絵を見ている感覚でした。

靖乃 「ヒトリランド」という遊園地の、様々なアトラクションを奏でているようなイメージだったので、同じ温度にはなっていますよね?
みんな遊園地の中で、門の外には置かれていない。

──まさに。すぐに遊園地の世界に入り込んで、遊び耽りたくなります。

情次2号 そこはもしかすると、キャリア的な部分もあるかもしれないですね。
全く違ったジャンルの音楽で、振れ幅は大きいとしても、それでもブレが少ないように聴かせられるというテクニック…かももしれないです(笑)

──先行でシングルリリースしていた楽曲が「メーズ」と「ページェント」ですね。
哀愁漂うダークファンタジーな楽曲「メーズ」では谷さんの3オクターブの音域に酔いしれ、その世界観を引き継ぎつつも、心が弾むドラムから始まりキャッチーさも感じる「ページェント」へ。アルバム「ヒトリランド」でも1曲目、2曲目と順番に収録されています。
実際にバンドを結成してから、最初に作った順序でリリースしていったのでしょうか?

情次2号 最初に書いた曲が「メーズ」ですね。
最初とりあえず5曲くらい書いて提案しようと思ったんですが、その中でも、「メーズ」は真っ先に出てきた曲。
バンドを組んだ時から、谷くんの歌唱力を生かしたオペラ風の楽曲があるといいよねと、そこを目指してまず書いてみた。

靖乃 アルバムを出す前は、仮タイトルとして通し番号がついていたんですが、「メーズ」が1番ですね。
最初の想いが詰まっているからなのか、アルバムで並びを考える時も、ファーストシングルとして切り出す中でも、最終的にやはり「メーズ」だなと勝ち残りましたね。

──ちなみにその最初の5曲というのは、すべてアルバムに収録されているんでしょうか?

情次2号 いえ、僕の中で、2番と5番はボツにしているので、1番の「メーズ」と、3番の「ウタカタワルツ」、4番の「ページェント」が収録されていますね。

──そうなのですね!そして、残りの曲はアルバムに合わせて書き下ろした形で?

情次2号 アルバムを意識してというよりは、「ハイダンシークドロシー」として活動を始めたところで、ひたすらに試行錯誤を繰り返した中、それこそ勝ち残った楽曲たちですね。
先程、谷くんが「赤ちゃん状態」と言っていましたが、それは曲を作る僕の方も同じでして(笑)
どんな曲が「ハイダンシークドロシー」らしいのか?完全に手探り。
自分のボキャブラリーの中から探し出して、十数種類集めました!という感じですね。

──そして、表題となる曲、「ヒトリランド」は…

情次2号 こちらが一番最後にできた曲ですね。

 この曲をアルバムに収録するかどうかもギリギリまで悩みました。歌詞もなかなかすごいことになっていて、いわくつきの曲。
ですが、仕上げてみたらアルバム全体のイメージが膨らみ、結果的にアルバムを通してコンセプトをまとめる表題曲となりました。
資料に記されている、アルバムコンセプトが、まさに「ヒトリランド」を聴いて膨らませて出てきた言葉なので、そのまま引用させていただきますね。

「大人が描く、子供の世界。
あの頃の自分を抱きしめてあげられる包容力が、今のわたしには、ある。
幼かったあの日、笑ったり傷ついたり、行き止まりでもそれでもここまで進んでこれた道のり。
この作品には当時の記憶を呼び起こす事が出来るようなオトトコトバが遊園地のように散りばめられています。
今、目の前にある「どうすればいい?」を導く鍵を、あの頃の自分が持っていたはず。
おぼえていますか?
あなたの、わたしを。」

 

「ヒトリランドとは、自分が産まれてからこれまで過ごして来た心の居場所、住処、遊び場。
子どもの頃は狭いその場所に、様々な経験や感情などの思い出が刻まれ、
ヒトリランドが構築された様子をアルバムの中の多彩な音楽で表現している。」

 

それぞれのイチオシ楽曲と思い出を語る!

──遊園地のアトラクションのように様々な楽曲を楽しめるアルバム「ヒトリランド」。
アルバムの中で、メンバーのみなさまそれぞれのイチオシ楽曲を教えていただけますか?


Dr.靖乃
Twitter:@yasuno_official
Instagram:@yasuno_official

靖乃 「トランプゲーム」ですね。
ライブ系バンドをずっとやってきているからか、勢いがある曲が元々好きで。
ライブがなかなかやりにくい昨今ではありますが、ライブでわちゃわちゃと盛り上がってる情景が一番浮かびやすい楽曲ですよね。
レコーディングしている段階でも、ライブアレンジすることまで想像していました。

──これだけ完成度が高いアルバムを掲げてのライブとなると、本当に楽しみですよね。

靖乃 本当に、まだまだライブを重ねられていない新人バンドなので(笑)楽しみです!
今回、「大人のヴィジュアル系」と名乗っているだけあって、技術的にもなかなかな「大人」なものもの多く…(笑)
ライブでどう再現するか悩むようなものまでありますが、それぞれの技巧を目一杯に感じてもらいたいですね。

阿吽の呼吸で、目線ひとつで、谷くんのブレスから音が入ってくる緊張感とか、チーム感を一緒に感じてもらえたら。
といっても、しばらくは配信ベースになってしまうんですが。

どうしてもテンション上がると楽しくなって、ちょっと前のめりになってしまうんですけどね。
それをいかに後ろに戻すかっていう。特にスローな曲はそのあたりも気をつけながら「熱く」でも「大人」に奏でていきますよ!(笑)


Gt.情次2号
Twitter:@george2nd
note:https://note.com/george2nd

情次2号 一曲選ぶの、難しいですね。
演奏して歌入れをしてみて初めて全貌が見えて「すごく良くなった」曲もあれば、作曲時点でも「これはいい曲でしょう!」と最終着地点が描けた曲もあった。
その差がいろいろなので一つには選べないんですけど、「ストロベリーバブル」は作曲時点で「こんな曲が作りたかった!」と素直に思えました。
「谷くんが歌うジャズ」というイメージしていたものが、思ったように形にできた曲です。だから好きかも。
歌が入ることでもっと良くなることは多々あるんですが、シンセでのうたメロの段階で、僕の中ですんなりと「これだ」と思えたんですよね。

──逆に、「すごく良くなった」曲とは?

情次2号 バンドでリハしてみたときにはどうかな?と思っていたけれど、アルバムに入ってみてめちゃくちゃ良かった!というのは、「モルフォ」じゃない?
谷琢磨のブルース…全然想像つかない。そもそも谷くん的にも、好きか嫌いかもわからない。そこから始まった曲でしたからね。
どんな風に歌がハマってくるか全く想像がついていなくて、でも歌入れして回数を重ねていくうちにこんなにすごい曲になるんだ!と変貌を遂げた曲ですね。

ジン ちょっと言葉詰めてくる感じとかもいいよね。
昔のフォークシンガーみたいな。

 嬉しいです!ちょっと早口になったり、逆にゆったりしてみたりと抑揚をたっぷりつけています。

靖乃 やっぱり、機械ではまだこの余韻は出せないな。
谷琢磨のボーカルの魅力がとことん詰まっていて、「これ真似できないよね!?」と見せつけてる、そんな曲ですよ(笑)


Ba.ジン
Twitter:@zininugami
note:https://note.com/slouchy30

ジン 「モルフォ」は本当に歌入れ前まで僕も迷いました。
僕は楽曲がきたら、それに対して録音した音を送るんですが、「モルフォ」に関しては、かなり悩んでしまって、数パターン録りました。
そういう意味での思い出は深いんですが、うーん、せっかくなので別の楽曲を紹介しようかな(笑)

ベースの技術を詰め込んだという意味で「ページェント」ですかね。
この曲、音符にできない部分…音の入り方の小技とか、味のような部分が死ぬほど入ってるんですよ。
何ていうのかな?楽譜には記されない、実戦じゃないかすれの音というのか。

靖乃 ゴーストノートとか言うかな?

ジン それだ!
1、2、3、4の入りの音を出す部分の前、「びゅーん」って入ったり、「ピュッ」って入ったりとか。これ文字でわかるのかな(笑)
文字にしてもわからないような音を、思いつく限り、技術の限りを尽くして盛り沢山に入れています。
ぱっと聞いただけでは弾きやすそうだし、楽譜に起こしてみても難しくないんですが、それでも誰も同じようにはできないものに料理しました。

靖乃 ゴーストノート盛り沢山で「お化け屋敷」かな!

ジン 「遊園地」だけど!うまいこといったね(笑)


Vo.谷琢磨
Twitter:@tani_takuma
Official web:http://tani.site/

 「バラバラモノガタリ」が難産の曲でした。
あまりに他の曲と歌い方のテンションが違うので、制作中に一度家族に聴いてもらったときには、「これはない」って言われてしまったくらいで(笑)
歌い方に悩み、録っては聴いて直してを繰り返したため、歌入れにとても時間がかかりました。
20回以上やって、自分でもよくわからなくなってきたところでメンバーに投げてみたら、こういうのもアリじゃない?と。
確かにアルバム通して聴いてみたら、歌い方の幅とも捉えられるかなということになりました。(笑)

なので、もっとやらかしているテイクもあるんですよ。「さぁいくよ♡」って♡がついちゃうような(笑)
自分の中ではまだあの採用テイクでも振り切ってはいないですが、アルバムとしては良いバランスを突き詰められたかなと思っています。
バンドとしては動き出したばかりだから、はっちゃけすぎてもついていけなくなってしまう。
かといって、もう少し落ち着いてしまうとアルバムとしての立体感がなくなってしまう。
もしくはアルバムを通して聴いた時に「メーズ」だけが不自然に浮き出てしまう。
ですので、「不自然ではあるけど、はみ出てはいないバランス」を模索して、採用テイクを決めました。
自分はもう一つバンドもやっていますが、ここまで歌入れに時間をかけた楽曲は初めてで、思い出深いですね。

 そして、なんといっても「メーズ」。
最初にリリースしていた「メーズ」がやはり特殊な曲なので、アルバムでもまた違ったベクトルでの凹凸や仕掛けを作っていきたいという気持ちが常にありました。
1曲ごとに様々な歌い方、尖り方がふんだんに取り入れられていますが、「メーズ」が指針となった部分も大きいですね。

靖乃 「あのボスがおってくれるから、何やっても許される」みたいな曲ですよね。
みなさま既にシングルとして「メーズ」を聴いてくださっているだろうから、この先何がきても「なるほど」と受け入れてもらえるだろう。
あの曲が世に出ているなら大丈夫だ!といった意味で、解放感すらありました。

 「メーズ」に関しては、最初に作った曲であること、一番に評価をいただけたこと。
そして、自分としても1曲の中で3オクターブを使ったことはなかったため、特別な曲になったかなという気がします。
難産という意味では、「バラバラモノガタリ」と同レベルで時間をかけた曲です。
最初の楽曲だったということもあり、メンバーみんなで試行錯誤した思い入れの深さもあります。
自分の中でも突き詰め切って、1曲通して最適化されたバランスに持っていけた楽曲でもあるんです。
例えば、音域であったり、音の高低差のバランス、生歌の聞かせ方、そこに持っていくまでのプロセスなど…
とても感情的な楽曲であるにも関わらず、理性的に計算し尽くされているから、ワンコーラスだけでも満足できる。
一ヶ月以上かけて、ユーザビリティの高いデザインされた楽曲!みたいなところまで組み上げられたので、満足です。やりきりました!

精力的なライブ活動&今後の挑戦に期待!

──満足するまで突き詰めたアルバム「ヒトリランド」を提げて、その先はやはりライブ!
5ヶ月連続主催配信2マンイベントを開催するなど、この先も精力的に活動されていきますね!

靖乃 谷くんのいうように、隙のない、やりきったアルバムができあがったので。
さあ、ここからどう演奏するか?どう成長していくか?僕たちもライブが楽しみですね。

 レコーディングの時とは歌い方とかも変えざるを得ない場面もあるのですが、ライブで再現できるように頑張ります(笑)
バンドはライブを重ねるごとに、表現力も磨かれて育っていくものだと思いますので、そこは見てくださっている皆さんと一緒に楽しんでいけたら嬉しいですね。

靖乃 ライブもやり始めたばかりで、まだまだ未知数な部分が多い。
呼吸の探り合いをしている段階で、それをメンバー自身が楽しんでもいます。
これからより馴染んで、考えずにいけるところまでいったら、もっともっと面白くなっていくかなと思います。

ジン いや、それにしても、アルバムで技術の限りを尽くしてしまったので、やっちまったなという感じもありますけどね(笑)
猫を被って、歯を食いしばってやってるので。指も鍛えないと(笑)
あの猫の被り物、激しく動きにくいし暑いし大変なんですよ。
でも、超えるべき山は高い方が燃えるからいいんです。

 超えるべき山は猫なんですか(笑)

靖乃 でもライブはもちろんのこと、新たな挑戦もどんどんやっていきたいですよね。
先ほどヴィジュアル面のお話でもありましたけど、メンバーの初々しい姿だって見たいでしょう(笑)

 確かに(笑)
ライブに限らず、多岐にわたり、様々な挑戦ができたらいいかなと。
コロナ禍ではありますが、今だからこそできることも逆にあると思いますし、新たなバンドだからこそ手探りでなんでもやっていきたいですね。

靖乃 とてもポジティブなメンバーが4人集まったので。
世の中全体としてピンチだし、我々も逆境ではあるものの、そこをチャンスとしか思ってないです。

情次2号 ポジティブじゃなきゃ、このタイミングで新しくバンドを始めるなんてありえないじゃないですか(笑)
この状況でも挑戦する人たちが少ないからこそ、逆に我々が音楽ニュースを独占できると思ってますから!

1st FULL ALBUM「ヒトリランド」


CD通常盤¥3,500/デラックスエディションパック¥15,000/配信盤¥2,037 (all tax in)

ハイダンシークドロシー
1st FULL ALBUM
「ヒトリランド」
11曲+(CD盤のみボーナストラック1曲)

【トラックリスト】
1.メーズ
2.ページェント
3.トランプゲーム
4.ブランコ
5.ウタカタワルツ
6.ヒナギク
7.バラバラモノガタリ
8.モルフォ
9.ストロベリーバブル
10.ヒトリランド
11.アオゾラ☆カーテンコール
12.アヴェ・マリア(CDのみ収録)

●CD通常盤 ¥3,500(tax in)+送料¥400

●デラックスエディションパック ¥15,000(tax in)+送料¥1,000
・CD「ヒトリランド」(12曲)
・off shot DVD
・off vocal disc(12曲)
・限定色トートバック
(高さ32cm×横幅46.5cm)
・アクリルスタンド
(組立て後のおよそのサイズ:高さ14cm×横幅26.5cm)
・クリアファイル2種(A4サイズ/ロゴ違い)
※デラックスエディションパックの内容物バラ売りはありません

アットワークスストアで販売
https://at-works-project.stores.jp

●配信盤 ¥2,037(tax in)
※配信サイトにより価格が若干違います
※配信サイト文字化け防止の都合、11曲目「アオゾラ☆カーテンコール」の☆マークが抜けておりますが曲内容は同様のものになります
※ボーナストラック「アヴェ・マリア」を除く11曲の配信となります

Live Information

ハイダンシークドロシー5ヶ月連続主催配信2マンイベント「正」

2020年10月12日(月)「一」with ADAPTER。
2020年11月11日(水)「一一」with 天照
2020年12月22日(火)「一一一」 with THE BEETHOVEN
2020年1月13日(水)「一一一一」 coming soon…
2020年2月14日(日)「正」 coming soon…

問合せ/Music Lab.
濱書房TEL:045-212-4486

FC限定「ドロシーランド」発足記念アコースティック配信LIVE!

2020年10月22日(木)
※ドロシーランド¥5,000コース加入者対象の配信ライブとなります

FC
OFFICIAL FANCLUB「ドロシーランド」入会者募集!
(月額¥500~)※月額¥500~/携帯決済サービス対応/
https://community.camp-fire.jp/projects/view/312512

「@-streaming-Halloween LIVE」

2020年10月27日(火)
配信元/ツイキャス
act/Dacco,ハイダンシークドロシー,乙女おじさん
チケット発売中!
https://twitcasting.tv/clubphase/shopcart/26981
問合せ/高田馬場CLUBHASE(03-5911-2777)

EDGE Presents-池袋スタンダード-50min

2020年11月3日(火)
act/ハイダンシークドロシー,マクラカ壊死
チケット:イープラス 10/17(土)10:00〜
https://eplus.jp/sf/detail/3328960001-P0030001

ハイダンシークドロシー


「おぼえていますか? あなたのわたしを」
それぞれキャリアを積んだメンバーによる「⼤⼈のヴィジュアル系」新バンド『ハイダンシークドロシー』
⼥装モデルやタレントとしても各種メディアで多⽅⾯に活躍しているハイトーンVo.⾕琢磨、昨年結成25周年を機に⽝神サアカス團から脱退したGt.情次2号とBa.ジン、さらにヴィジュアル系シーンにおいて⻑年第⼀線で活躍してきたex.KraのDr.靖乃の4⼈が2020年7⽉17⽇に新たなバンドの結成を表明。
コロナ禍における新バンドがどのような活動と表現で魅せてくれるのか、期待⼤だ。

オフィシャルサイト:https://HSD.tokyo
Twitter:@HSDorothy2020
Instagram:@hide_and_seek_dorothy
YouTube:ハイダンシークドロシー
Fun Club:ドロシーランド

この記事を書いた人

叶岡 怜
「原宿POP」の編集ライター。 柄もの・装飾過多・民族調が好きな個性派亜種ロリータ。 乗り鉄で旅好き。ロリータを広める旅、日々奔走中! Twitter:@raypsyca

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