魔界からやってきたぴかりん、模範解答少女をぶった斬れ!! ミオヤマザキ楽曲提供、てんちむ&堀江貴文出演で話題の椎名ひかり新曲に迫る!

2021年01月31日 | インタビュー
長澤智典
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魔界からやってきた魔界人アイドル、人間界ではモデル・アーティストとして幅広く活躍。原宿POPの前身、原宿POPUNITED創刊号の表紙を務めたことも。そんな”ぴかりん”こと椎名ひかりの最新シングル「模範解答少女」が1月31日に配信リリース決定。「ミオヤマザキ」のサウンドプロデュースによる新たなロックナンバーで、ミュージックビデオには巷で話題沸騰の動画クリエイター「てんちむ」、さらに「ホリエモン」こと堀江貴文氏も出演!噂のMVは12月にYouTube上で公開され、実質ノンプロモーションながら、20万回以上の再生回数を突破と話題を呼んでいる。現代を生き悩む、”病んだ人”たちの間で話題の楽曲の魅力を、じっくり語っていただきました。

混ぜるな危険じゃないですけど、お互いに混じり合ったら面白い化学反応が起こるんじゃないか。


──1月31日に配信シングルとしてリリース、「模範解答少女」はミオヤマザキのmioさんが作詞を担当。作曲はtakaさんが手掛けています。ミオヤマザキさんとの接点は…。

椎名ひかり ライブで何度か共演させていただいたり、ご飯にも行ってます。そういう場でmioさんに「曲を書いて欲しい」と言ったことがあって、そのときmioさんに「いいよ」と言ってもらえたことから、いつか形にしようと思っていたところ、今回ようやくそれを実現することが出来ました。

──ひかりさんとミオヤマザキが表現する世界観には近しいものがありますよね。

椎名ひかり 「闇」や「反社会的」というところは共通していますけど、楽曲や歌い方とか、自分が持ってないところをミオヤマザキさんはたくさん持っています。でも、似たような属性だからこそ、混ぜるな危険じゃないですが、お互いに混じり合ったら面白い化学反応が起こるんじゃないかとも思ってました。

──ひかりさん自身も、かなり強烈な世界観を持っている人ですからね。「hate!hate!hate!」は、MVも含めかなりぶっ飛んでいましたよね。

椎名ひかり 一番好きな曲ですね。とっても黒い世界というか、歌詞の中で「不完全な僕と完成された社会」と歌っているように、自分の中にはつねに黒い感情が強くあります。自分が持つ喜怒哀楽の感情の中で一番強く持っているのが「邪悪な感情」。だから「hate!hate!hate!」のような曲を作ったんですけど。そのぶん、届く範囲が狭まってしまうんですね。でもmioさんは同じ感情でも、幅広く、いろんな人たちに届けられる表現のできる方なんです。

──ひかりさんの中にも、自分の世界観をいろんな人たちに届けたい想いが…。

椎名ひかり 今回は、とくに強かったですね。以前から万人に聞いてもらえる曲を作りたい気持ちがあったので、「模範解答少女」はリスペクトするmioさんにお願いすることで、まさに万人の方に届く歌になったと思います。

まさに魔界は、自分にとっての理想郷。


──「模範解答少女」に記された歌詞の印象も聴かせてください。

椎名ひかり イマドキの女の子の心の葛藤や不満などをとっても感じることの出来る内容で、「さすがmioさん、ストレートに気持ちが刺さるな」と思いました。しかも「模範解答少女」に書かれた気持ちって、誰もが持っている感情。もちろん自分とも重なりますし「模範解答少女」に書いてあるのは、世の中の人たち誰もが持っている感情だとも感じました。

──ネット社会で当たり前に存在している「イイね」の承認欲求なども巧みに皮肉っていますよね。

椎名ひかり あそこに書かれた気持ちはめっちゃわかります。

──ひかりさん自身、「模範解答」を心がけてゆく面もあります?

椎名ひかり 凄まじくそうですね。模範解答ばかりをしちゃうときのほうが多い。今、人間界を生きている人たちはみんなそうだし、そうしないと生きていけないときも、もちろんあると思う。

──でも、歌の中に出てくるひかりさんは、何時だって模範解答者じゃないですよね。

椎名ひかり それは、魔界のぴかりんだから。人間界で生きていくうえでは日頃から模範解答はつきものだと思うし、「模範解答少女」の歌詞を読んだときに「こうなっちゃう自分が嫌だな」と思う部分もあったけど。魔界の中でのぴかりんは、そういうのから解き放たれた素直な自分になれる。
自分の場合、10代前半の頃から縦社会で生きてきたから、模範解答をする性格が自然と身についちゃっている部分があるんですね。小さなことかもしれないですけど、目上の人たちと乾杯をするときはグラスを下にしなきゃいけないとか、相手に気を使うのは当たり前、誘われたら行かなきゃいけない、つねに楽しそうにしてなきゃいけない、嫌なことがあっても口にはしない、元気がなくても元気があるように見せなきゃいけない、いつもニコニコしてるとか、弱い自分を見せないとか、普段の生活の中いっぱいの葛藤を抱えながら生きてます。そういう中で生きてくうちに、どれが本当の自分なのかわからなくなり、心がどんどん死んでゆく。でも、そこに気付ければいいけど、心が死んでしまっていることにも気付けず、ただただ模範解答をしてしまう自分がいれば、それが当たり前にもなってゆく…。そうなるのが嫌だし、そうならないためにも「模範解答少女」を聞いて気付いて欲しいんです。今は、「嫌なことを嫌と言ってもいい時代」だからこそ、この歌を通してそれに気付いて欲しいなと思って。

──体育会系の癖って、一度染みつくとなかなか抜けなくないですか?

椎名ひかり そうなんですよ。身体に染みついちゃっている部分はあるなぁって思う。よく言えば世渡り上手ってことなんだけど、でも、本来の自分はそっちじゃないのにとも思う。だから、自分が魔界に入り込むと、なおさら「こっちが本当の自分なんだ」と思います。

──ひかりさんの場合、「魔界」という自分らしくいれる場所があるからいいですよね。

椎名ひかり あそこにいると、生きてる心地がします。魔界は、自分の中でも唯一の現実逃避の場。人間界の生きづらさや嫌悪から飛びだして作ったのが魔界。「自分は魔界から来た人だ」と思い込むことで、自分らしさを守っていける。まさに魔界は、自分にとっての理想郷です。ファンのみなさんも、そうやって現実から逃げて、心が自由になれるから魔界に来てくれるんだと思う。

──ひかりさんの中に、魔界は昔から存在していた世界なの?

椎名ひかり ギャルの時代からありました。あの頃から頭の中は厨二病だったから、よく自己紹介で「魔界から来ました」と言ってました。そうやって自分で自分を認めることで、世の中の基準から外れてても、それを個性として認められている自分になれていたんだと思う。

──今は、その魔界の存在を大勢の人たちに認めさせているように、そこが強みですからね。

椎名ひかり そうなりましたね。自分に自信を持てない人も、夢設定や闇設定などを作ったら、心が楽になれると思う。

MVを観た人たちからは「鳥肌が立った」という声も届いているように、いい作品が出来たなと思っています。

──「模範解答少女」の中のひかりさんは、楽曲が後半へ進むにつれ感情がぶっ壊れていきますよね。とくに終盤で見せた激しい言葉の応酬は強烈な印象を持って胸に突き刺さりました。

椎名ひかり あの早口の部分は、まさに不満や文句を爆発させているところ。ぴかりんが怒りを胸に世の中を煽動してゆくように歌っていますし、この曲の中で一番好きなところです。

──ああいう表現、とても似合いますよね。

椎名ひかり アリガタキです。ただ、すごく早口な部分だから、歌詞を噛まないようには練習しました。歌の中で、こんなにも自分が思っている邪悪な気持ちを言葉にするってなかなか無いこと。デスボやシャウト、奇声を発して邪悪な感情を表現することはしてきたけど、言葉のナイフで強く相手を刺すことは今までの曲ではしてこなかったから、今回、新しい武器をmioさんにいただけたなとも思いました。

──むしろ、それが欲しくてmioさんに歌詞をお願いしたわけだ。

椎名ひかり そこが一番大きいですね。ミオヤマザキさんの一番の魅力であり、心に響く部分。それが欲しいということも、「模範解答少女」を作るうえでお願いをしてました。

──ひかりさんの曲世界では、いつも強い椎名ひかりが存在している。だから、たくさんの人たちがひかりさんへ憧れの視線を向けてしまうんだろうね。

椎名ひかり ぴかりんが作り出す世界は、悲しみに明け暮れることはないです。それよりも、出来るだけ「哀しい」や「弱い」などの同情を生む言葉を言わず、それを一周まわって、とち狂い、笑い、強い言葉として出すようにしています。それくらい、悲しみという感情をぴかりんの世界に出したくはないといつも思っています。もちろん、吠えてる姿の中から弱さが見えてしまったら、それはしょうがないとは思うんですけど。それさえも消し去るくらい、強くなりたいといつも思ってます。

──今回のヴィジュアル姿も強烈ですよね。

椎名ひかり あれは、魔界の九尾の姿です。とにかく派手な姿にしたかったので、あの衣装を作ったんですけど。「模範解答少女」の世界感というよりも、あれは最新のぴかりんの姿として捉えてください。

「模範解答少女」は聞きやすい歌だからこそ、ここからぴかりんのヤバい世界へ入り込み、どんどん魔界へ落ちて欲しい。

──「模範解答少女」のMVではてんちむさんと共演しています。もうお互いの付き合いは…。

椎名ひかり てんかりん(てんちむ)とは、お互いに中学生の頃からの付き合い。だから、すごく長いです。今回も、MVに出てもらいたくて久し振りに連絡を取ったら、「ぜんぜん出るよ!」と言ってくれたので、お願いをしました。
MV撮影中、本当はもっと一緒にてんかりんとおしゃべりしていたかったんですけど。お互いに別々のカットばかりだから、一緒にいたのは楽屋でのメイクのときくらい。そのときにてんかりんが「赤髪が可愛い」「わたしもしたい」と言ってたから、ぴかりんが染めている美容師さんを紹介したら、「撮影が終わったら染めに行く」と言いだし、本当に撮影後すぐに染めに行ってました。朝早い撮影でくたくただったはずなのに、「自分が可愛くなるためなら大丈夫」と言って、即行動に移す。あの行動力が、今のてんかりんに繋がってるんだなぁと思ったし、自分も元気をもらえました。

──完成したMVの出来はどうですか?

椎名ひかり てんかりんの演技力は凄まじいなぁと思いました。あと、最初のほうのぴかりんの顔のアップも格好よく撮れてますし、全体的にすごく破壊力のあるMVになったと思います。

──ひかりさんも、だいぶヤバい表情をしていますよね。

椎名ひかり アリガタキです。MVを観た人たちからは「鳥肌が立った」という声も届いているように、本当にいい作品が出来たなと思っています。

──中には、ホリエモン(堀江貴文)も登場しています。「きっとホリエモンとかに「クソみたいな人生観だね」なんて鼻で笑われて 僕のこの想いは」と歌っていたら、まさかご本人が登場するとは…。

椎名ひかり ねぇ。ぴかりんは、ホリエモンさんと直接の交流はないし、現場でもなかったんですけど。まさか歌詞に出てきた人が、MVにも登場するとは…あれは嬉しきでした。あっ、一度、事務所の子とホリエモンさんがプロデュースしている「WAGYUMAFIA」にいったことはあります。

──「模範解答少女」のMVの再生回数も伸びているように、いい感じでライト層にも届いてるようですね。

椎名ひかり そこは、もっともっと伸ばしていきたいですね。「模範解答少女」は聞きやすい歌だからこそ、ここからぴかりんのヤバい世界へ入り込み、どんどん魔界へ落ちて欲しいなと思います。

──改めて、「模範解答少女」の魅力についてお願いしても良いですか?

椎名ひかり 「模範解答少女」はイマドキの女の子の葛藤や不満、情緒など心の中をとても感じることの出来る曲です。現代の女の子なら絶対にどこかは共感できる曲になっています。もちろん、男女問わず格好いい曲と思っていただける曲です。さすがmioさんとtakaさんだと思います。そして、承認欲求とか、なりたいものになれない、あの人の求める人になりたい、なれない。相手を簡単にポイしてサヨナラは出来るけど、自分は自分のことが大嫌いでも自分からは離れられない。それならいっそ壊してくれとか、僕は僕と一生付き合っていかなきゃならない。疲れる自問自答。模範解答してないと見放される。幻滅されてしまう。相手の理想に合わせようと自分を殺しているうちに本当の自分がわからなくなってしまう…。そうなる前に、心が死んでしまう前に、模範解答少女」を聴いて欲しいし、心が死んでしまっていた人にも、こういうとき、こういう思いを抱いてたことあったなって思って欲しい曲です。「模範解答少女」をきっかけに、本当の自分が腐る前に救いあげて欲しいし、あがいて、もがいて、人間界を生きてれるようになってほしいなと思います。そして、MVもぴかりんの作品では初めてのドラマ仕立てになっていて、ゲストもてんちむやホリエモンさんが出てきて豪華なので、ぜひたくさんの方に観ていただきたいです。

もともとぴかりんは地雷寄りのファッションやメイクだったんですよ。やっと時代が追いついてきたなって感じはありますね。


──ひかりさんが最近気になっているファッションについても、話を聴かせてください。

椎名ひかり やっぱり、地雷メイクや病みかわいい系ファッションじゃないですかね。もともとぴかりんは地雷系寄りのファッションやメイクだったんですよ。昔よく言われてたバンギャファッションが、今の言葉で「地雷系」に進化した感じ。やっと時代が追いついてきたなって感じはありますね。

──この手のスタイルは確かに昔からありましたし、ひかりさんも好んでいましたもんね。

椎名ひかり そうです。「デスノート」のミサミサ(弥海砂)みたいな格好とか昔からしてたけど。昔はちょっと特殊みたいな感じで見られてたのが、今はそれが普通になっている。だからちょっと淋しくもありますけど、嬉しくもありますね。
あと、最近では髪の毛も赤くしたから、自然とメイクも濃いめになるし、それに合うトガった黒系のファッションが多いかなと思いますね。ブランドで言うとREFLEMやTRAVAS TOKYOとかは、最近はよく着ています。

──ひかりさんは、昔から地雷系のスタイルを貫いていますよね。

椎名ひかり そうですね、ずっと貫いてるし、地雷がブームとして来たからこそ、さらに極めています。今は髪の毛が赤いから、あまりロリータ寄りの格好はしてないんですね。黒髪に戻したら、またそういう格好もしたいなとは思っています。あと、時代的にペタンコのスニーカーや靴が流行ってますけど、そういうトレンドとかには関係なく、いつでも厚底を履いてます。

──他にも、今、熱いアイテムがあったら教えてください。

椎名ひかり ヘアアクセサリーなんですが、チャイナ風のお団子カバー!昔から集めていて、色違いのお団子カバーはたくさん持っています。アクセサリー的にも、病み系や地雷系的なのが増えてきたので、血液瓶のネックレスや血液パック、輸血パックみたいなやつとか、そういう血が揺れる系はたくさん集めてます。

──今年も、地雷系はひかりさんに引っ張っていってもらわないとですね。

椎名ひかり 地雷系のコアなところっていうか、極限値まで究めることが出来たらいいですよね。

TEXT:長澤智典

「模範解答少女」


CAMPFIREのクラウドファンディングでご支援を頂き生まれた正にファンの皆様の魂の楽曲。
「模範解答少女」は4人組ロックバンド「ミオヤマザキ」のサウンドプロデュースによる新たなロックナンバーであり、現代を生き悩む人々の葛藤や心の闇を表現する世界観は椎名ひかりの真骨頂。
TBS「イベントGO!」オープニング曲ともなっている。

ダウンロード・配信サイトはこちらから
https://linkco.re/zD54u7h9

椎名ひかり


2010年に中学生ながら『POPTEEN』のモデルとしてデビュー。
ギャルモデルながらオタクでバンギャという個性的ファッションで絶大な人気を博し、最年少で表紙を飾る。
その後、『小悪魔ageha』『KERA』でのレギュラーモデルなど活動の幅を広げる一方、2012年よりアーティスト活動も開始。
デスボイスやヘドバンなど、その姿からは想像もつかないパフォーマンスで注目を集める。
2018年シングル『不完全な僕と完成された社会』リリース時に、アーティスト名を「椎名ぴかりん」から「椎名ひかり」へ変更した。
この作品はオリコンデイリー第2位を記録している。
また、マンガ・アニメ・ゲーム・コスプレといったサブカルに特化したファッションアイコンとして国内にとどまらず海外でも活躍している。

Official Site:https://www.pikarin.jp
Twitter:@pikarin_shiina / @pikarin_makai
Instagram:@pikarin_shiina
LINE BLOG:https://lineblog.me/shiinahikari/
YouTube:椎名ひかり

この記事を書いた人

長澤智典
音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/

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