ロリータ服は中・近世ヨーロッパの貴族のお姫様スタイルに、お人形さんのような少女らしいテイストを加えた日本独自のファッション。一般的には、レースやフリル、リボンがたっぷりの「かわいい」イメージがありますが、甘ロリやゴスロリ、クラシカル、華ロリ、和ロリ、ミリタリー、スチームパンク…とロリータ服のジャンルは幅広いんです。
とくにロリータ服が大流行している中国では、日本以上にブランド数が多く、自由度の高いデザインとリーズナブルな価格が人気を集めています。近年は日本ブランドが中国に進出するだけでなく、逆輸入の形で日本にも中国ロリータのセレクトショップが増えました。
昔からロリータ服が大好きだったという人気モデルの水那しおねちゃんも、中国ロリータに興味津々な一人。一度着てみたいという要望に応えて、華ロリとゴスロリの2着をお召しいただきました。
※緊急事態宣言前に撮影。直前まではマスクを着用し、撮影時のみマスクを外しております。
清楚な顔立ちで大胆不敵な人気モデル・水那しおねちゃん
プロフィール
コスプレやメイド服、フェチ系を中心に撮影会などで活躍するモデル。清楚な顔立ちとスレンダーなスタイルで、色んな撮影に果敢に挑戦。ロリータ服との出会いは中学生の時で、以来、友達と一緒に撮影したり、ロリータショップに通ったりしている。中国ロリータの情報はインターネットでしか知らず、今回はとても楽しみにしていたとのこと。
Twitter:@mizuna_cos
Fanteia:しおねちゃんのなかま (水那しおね)
中国武侠アニメのヒロインに!?気分は“しおね公主”
近年はアニメ映画『映画 羅小黒戦記 (ロシャオヘイセンキ)』やBLアニメ『魔道祖師』など中国アニメが日本でも人気を集めています。実際に中国独自の文化・武侠(近世以前の時代を舞台に、武術が得意な侠客が正義を貫くため戦いを繰り広げるエンタメ作品)が下地になっている作品が多く、ヒロインが着る服は神秘的な印象を与えます。
しおねちゃんには、そんな武侠作品のヒロイン衣装をイメージさせる華ロリをお召し頂きました。
白を基調としたワンピースで、スカートに描かれた山や花、鶴などの水墨画のような柄が幻想的な印象を与えます。全体的に漢服の要素を感じさせつつも、スカート丈が短いため動きやすくて、気軽にしゃがんだり、跳んだりすることができるため、日常的にもチョイスしやすいかも。
シンプルなデザインの上部と、フリルがたくさんのスカート部分の対比がオシャレ。まさに公主(中国語で姫)になれちゃう衣装です。
中国で大人気のステッキを持てば“魔法少女シオーネ”参上!
2着目はゴシックの要素を取り入れつつも、全体的にクラシカルに落ち着いたデザインのジャンパースカート。ロリータでは定番の童話と花嫁をモチーフにしたデザインで、黒地に黄金色のリボンやフリルをふんだんにあしらった豪華な衣装です。
頭のブーケやフリル袖のブラウスが花嫁ドレスを感じさせつつ、ジャンパースカートなので軽快に動けます。中国でロリータ撮影のお供として大人気の魔法の杖を持てば、まるで魔法少女のような印象に。
お洋服:暗星之岛DSI「童话2021花嫁小裙女装钟灵国」
魔法の杖:魔法の杖(※今回の記事と同一のデザインではありません。)
水那しおねちゃんに初めての中国ロリータの印象を聞いてみた
──ロリータ服はいつから着始めましたか?
水那しおね:ロリータ服は中学生の時に初めて着ました!その時は少し恥ずかしくてまだ人前で着ることはありませんでしたが、ロリータ服を着て鏡の前に立った自分を見て、「いつかこの服を着てお出かけしたいなあ」と憧れの気持ちを抱きながらタンスに収納していました。
高校生になって少しメイクを覚えてからは、ロリータ服×sweetな可愛いメイクをした際に写真に残したいと思って、友達を誘って2人でロリータ服を着てたくさん自撮りをしたり、プリクラを撮ったりしました。その時からロリータ服に完全に心を奪われて、ロリータ服のお店によく通うようになったんです。
──中国ロリータにはどんな印象を持っていましたか?着てみたいと思った理由を教えてください。
水那しおね:普段から友人を誘ってロリータ女子会したいねなどお話をしていて、常に可愛いものは着たいなと思っているんです。なので、可愛いものが売っているお店に色々顔を出して小物を頻繁に購入しています。そこで見かけた写真に映った、中国の女の子たちが着ているロリータ服姿がとても可愛くて、髪型もメイクも私の理想でドンピシャに胸に刺さしました。いつもお店に行く度に可愛いなあと思っていましたので、「この可愛い中国ロリータが着たい!!」という思いが募っていったんです。
──中国ロリータで撮りたい写真のイメージはあったんですか?
水那しおね:すごく可愛い!けれど神秘的で異国にいるような感じで、小物も傘、扇子、武器など色々ありますので、持って可愛いく撮りたいと思っていました!
衣装に合った場所やシチュエーションを重視していて、今回の場合も神聖な感じで撮りたいと考えていました。なので、今回撮って頂いたのは最高にいいシチュエーションでしたね…♡
──今回の2着のコーデポイントを教えてください。
水那しおね:インターネットの影響もあって、自分の中では中国のロリータ服に対して神秘的なイメージを持っていたんですけど、1着目の華ロリはまさに天女のようで、こんなに素晴らしい衣装を着れることにワクワクしました。
1着目と2着目では色も印象も全く違うので、まずは髪型にこだわりました!
1着目は白色の華ロリで、神聖感がありました。ロケーションが水辺のある素敵な場所でしたので、中華要素を強く出そうと心がけました。髪型はサラサラにして、さらに巻かずに、後ろの髪の毛を盛ってかんざしをさしました。また、足元も白のレースにして可愛く着ることができたと思います♡
2着目は黒色のロリータでしたので、雰囲気をガラッと変えて、髪の毛をくるくるに巻きました!ステッキを持つことによって森の中にいる魔女っぽい感じになったかなと思います。靴下もフリルがついていて可愛いです!
──今回の2着なら、どんな場所にお出かけしたいですか?
水那しおね:今回は衣装と場所の組み合わせが最高に良すぎましたが…それ以外で考えても、1着目の華ロリは、透明感のある水辺の近くでふと舞い降りた天女のような感じで着たいです。
2着目の欧風は、森の奥1人で住んでいる魔女っ子のような感じで着たいですね!日常や、自然の中に溶け込んでいるけど、その子がいることによって魔法がかかったような世界になる・・・今後撮影の機会が頂けた場合はそのようなイメージでやっていきたいです。
※今回は「麗Yer’s」主催のイベントに参加しました。2016年から日本各地にある通常は撮影申請が難しい貴重な場所での撮影イベントを定期開催しています。
撮影場所は、藤の花で有名な埼玉県羽生市にある「大天白公園」。