その温もりに包まれながら…加藤ミリヤ「MILIYAH BIRTHDAY BASH LIVE 2021」レポート。

2021年06月25日 | ピックアップ
長澤智典
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6月19日(土)と20日(日)の2日間に渡り、加藤ミリヤはTOKYO DOME CITY HALLを舞台にバーステーライブ「MILIYAH BIRTHDAY BASH LIVE 2021」を開催した。ここでは、初日となる6月19日(土)の公演の模様をお伝えしたい。

 昨年のバースデーライブとなる「MILIYAH BIRTHDAY BASH LIVE」は、コロナ禍により無観客ライブ配信という形を取らざるを得なかった。愛すべき仲間たちの声や、熱を直接感じられないもどかしさ…。その悔しさや悲しさを、彼女は自分の意識や身体に刻んでいった…。だからこそ今回、あるべき姿に近づいた形で仲間たちに触れられていることを、加藤ミリヤは思いきり身体で、歌声で、心で伝えてきた。
 今も、人数制限などの規制があるため、観客を目の前にしてのライブとはいえ、席は一席ずつ開けて座る形を取っていた。チケットはSold Outとはいえ、観れるべき人たちの半分しか入れられない状況だ。もちろん、ライブ中に声を上げることは、今も、ルールとして許されていない。だからこそ観客たちは、加藤ミリヤへ伝えたい想いを拍手や手拍子に変え、思いきり彼女にぶつけていた。加藤ミリヤ自身も、みんなが届ける音という言葉を心の中で声に変換し、仲間たちと触れ合うひとときを全身で感じていた。
 この日のライブは、あらかじめファンたちからのリクエストを元に構成したライブ。熱狂的なファンたちが選んだ曲たちを軸に据えているように、定番曲よりも、マニアックなセレクトが成されていた点も特色だった。

 ライブは、バンド陣による躍動したダイナミックな演奏に乗せて幕を開けた。重厚な音色がフロア中に広がりだす。ドラムのカウントを合図に、演奏は「ROMANCE」へ。お馴染みの楽曲が流れだすのに合わせ、舞台後方に設置した2階ステージへ加藤ミリヤが姿を現した。メロウな演奏に乗せ、彼女は心地好く身体を揺らしながら歌いかける。甘い中へ刺激的なスパイスを忍ばせた歌声に触発され、早くも心が騒ぎだす。メロウな声の誘惑を受け、総立ちの観客たちもうっとりとした表情を浮かべながら、彼女の歌を心に染み込ませていた。
続く「新約ディアロンリーガール」では、クールと優しさ2つの表情を見せた歌声で仲間たちへ呼びかけるよう次々と言葉を放てば、「あたしの細胞」では、「あたしの細胞」と声を大きく上げながら、心と心で混じり合うことを彼女は楽しんでいた。少し挑発ぎみに歌う姿も刺激的だ。フロア中で真っ赤な光が揺れる景色も、目に鮮やかだ。

MCでは、今までとは違う環境でのライブにはなるが、声を出せないこの状態の中での楽しみ方を提示すれば、一緒に作りあげようと、加藤ミリヤは呼びかけていた。

 TOKYO DOME CITY HALLという会場へ、朝の光を射すように歌ったのが「空」。ゆったりとした演奏に乗せ、優しい声色と表情を持って歌いかける加藤ミリヤの姿に、気持ちがスーッと吸い寄せられる。まるで、すぐ側で…隣に寄り添い、互いに手を握りながら歌声に触れているくらいに、とても身近さを感じていた。少しずつ晴れ渡る気持ち。そして…。
ゆっくりと廻る大きなミラーボールに反射する光が、舞台上を、そして会場中を満天の星が輝く夜空へ塗り替えてゆく。語り部となった加藤ミリヤの歌声を通し、とても壮大な物語に聞き惚れる感覚を「どこまでも~How for ill go~」を聞きながら覚えていた。星降るロマンチックな空間の中、次第に感情の熱も上がりだす。体温と同じ温もりを持った加藤ミリヤの歌声が、とても心に温かい…。
ジャジーでムーディーなピアノの音色に寄り添うように加藤ミリヤが歌いだしたのが、カバー曲となる藤井風の「優しさ」。ノスタルジーを抱かせる楽曲を、曲の中に描かれた世界へ浸りながら、加藤ミリヤはじんわりと歌いかける。まるでモノクロ映画を観ているような感覚を覚えながら、時折色づく景色を、物語の中へ身を溶け込ませながら聞いていた。

MCでは、コロナ禍以降で変わった生活や、今も厳しい状況下とはいえ、こうやって会いに来てくれることへの感謝の気持ち。そして、第二子が生まれたことの喜びの報告もしていた。

「どうしようもなく寂しいときに作った曲です」の言葉を伝えたうえで、闇の中、切々としたピアノの音色に乗せ、白い光だけを浴びながら歌ったのが、「あたしはロンリー」とやるせない想いを歌った「リップスティック」。加藤ミリヤは痛い心の叫びを、少しずつ解き放つように歌っていた。次第に高ぶる感情。歌が進むにつれ激しく歌い叫ぶその姿は、苦しい心の叫びであり、あるべき自分を取り戻す生きた願いのようにも響いていた。
荘厳な音色が会場中を覆い尽くす。重厚な音を背に、加藤ミリヤは魂を熱く沸き立てるように「BURN」を歌いだした。燃え盛る気持ちが、心を揺さぶる情熱の炎となり、感情を嬉しく掻き立てる。もっともっと燃え盛りたい。その熱情を、ともに解き放ちたい。横ノリでグルーヴィな音色に乗せ、クール/メロウと2つの声色を魅力に歌ったのが、「宿命」だ。次々と言葉を繰り出し、「BURN」を通して高ぶった感情へ、加藤ミリヤはさらに熱を注ぎ込んでいった。強い意志を持った言葉や歌声が、魂を熱く揺さぶる。その歌声に身を預け、ともに、ここから派手に舞い上がろう!!

次のブロックで届けたのは、ファン投票の中でもとくに上記にランクインした曲たち。今回は2日間に渡るライブという理由もあり、初日となった19日の公演では、活動前期の曲たちをセレクトし、メドレー形式で披露。届けたのが…情熱的な演奏に乗せ凛々しく歌った「TOUGH」。メロウな表情で心の内へと歌声を下ろしていった「Breath Again」。本音の想いを零しながら、愛しい人へ寄り添うようジンワリと優しく歌ってくれた「ありかがとう。」。みずからピアノも奏でながらメロウに、心へ染みるように歌った「終わり泣き哀しみ」の4曲だった。

ライブも終盤へ。加藤ミリヤはピアノの弾き語りという形も取りながら、力強く、情熱的に「勇者たち」を歌っていた。抑揚した歌声が、強烈な意志を持って胸に突き刺さる。本当なら声を上げ、彼女とともに「ここに自分が(存在して)いること」を高らかに歌いたかった。その想いを誰もが手にしたペンラントの赤い光や拳に変え、彼女に向けて振っていた。ジワジワと熱を高ぶらせてゆく歌が、胸に強く、強く染み渡る!!
「愛は変わらず」が流れだしたとたん、フロア中から心地好い手拍子が響きだした。誰もが、加藤ミリヤの優しい歌声に寄り添いながら、共に心の温度を上げていた。何時の間にかその空間は、包まれるような優しさに抱かれていた。
今の自分たちが味わっている気持ちを代弁するように、最後に加藤ミリヤは「最高なしあわせ」を届けてくれた。どんな状況下に置かれようと、互いに変わらぬ関係を確かめあうように。ともに幸せを分かちながら、最高なひとときを味わっていた。

ふたたび2階ステージへ登場。アンコールの最初に加藤ミリヤは「With U」を歌い、会場に熱を戻してゆく。身体を揺さぶる歌声や楽曲に触れ、気持ちが熱く騒ぎだす。彼女はスケール大きな歌世界の中へ、訪れた人たちを連れ出していった。その熱を、さらに気持ちの内側から沸き立てるように、加藤ミリヤは「この夢が醒めるまで」をメロウに。でも、しっかり高揚した熱を持った声で歌っていた。心が破裂しそうだ。会場中の人たちも、ノリノリで身体を揺らしている。そして…。
最後に加藤ミリヤは、互いに心で抱き合おうと「Loveland」をプレゼントしてくれた。とても温かいね。けっして大きくはないけど。でも、確かにあふれんばかりの幸せを、温もり抱いた加藤ミリヤの歌声を通して感じていた。この日は、加藤ミリヤの誕生日を祝うバースデーライブのように、僕らが「生まれてくれてありがとう」と伝えなきゃいけないのに、けっして冷めることのない小さな幸せを、彼女のライブを通して胸の中へ宿せた気持ちだった。次が、何時になるのかはまだわからないけど。今度は心の声を、喉を震わせて届けたい。

TEXT:長澤智典

見逃し配信

配信チケット ¥3,600(税込)

見逃し配信期間
公演終了後見逃し配信公開から 2021年6月27日(日)23:59まで

Stagecrowd

販売期間
~2021年6月27日(日)21:00
https://stagecrowd.live/s/live036/

Streaming+

販売期間
~2021年6月27日(日)21:00
https://eplus.jp/sf/detail/0139100006-P0030193P021001

MILIYAH Official Store

※年会費制ファンクラブ「MILIYAH Loveheart Club」会員限定
※アーカイブにはリハーサル時の特典映像付き!「MILIYAH Official Store」限定・撮りおろしスペシャル特典です!

販売期間
~2021年6月26日(土)23:59

https://axelstore.jp/miliyah/detail.php?goods_id=2499

加藤ミリヤ

1988年生まれのシンガーソングライター。2004年に「Never let go / 夜空」でデビューするとリアルで等身大な歌詞とメロディセンス、生きざまが支持され瞬く間に“女子高生のカリスマ”として注目を集めた。

ファッションデザイナーとしても活躍する彼女の髪型やメイク、ファッションを真似する“ミリヤー”現象を巻き起こし、『VOGUE JAPAN WOMAN OF THE YEAR 2010』に選ばれる。現在は小説家としても才能を発揮。

デビュー10周年を経て、現在も現代女性の愛や葛藤を歌い続け、“時代の代弁者”と呼ばれている。

Officiai Site:https://www.miliyah.com
Twitter:@MILIYAH_MILIYAH
Instagram:@miliyahtokyo
YouTube:加藤ミリヤ Official YouTube Channel

「この夢が醒めるまで feat.吉田兄弟」

アニメ「ましろとのおと」エンディング主題歌
『この夢が醒めるまで feat.吉田兄弟』CDリリース!!


2021年6月16日(水)発売

<収録曲>
1:この夢が醒めるまでfeat.吉田兄弟
2:宿命
3:WING
4:この夢が醒めるまで feat.吉田兄弟 -TV size-
5:この夢が醒めるまで feat.吉田兄弟 Instrumental

品番:SRCL-11739
価格:1,364円(税抜)/1,500円(税込)

【配信URL】
https://miliyah.lnk.to/mashironooto

Family Fes 2021


Family Fes 2021
2021年7月1日(木)
└パシフィコ横浜 国立大ホール
  open 17:30 / start 18:30
  (問)H.I.P. 03-3475-9999

2021年7月2日(金)
└パシフィコ横浜 国立大ホール
  open 16:30 / start 17:30
  (問)H.I.P. 03-3475-9999

Family Fes 2020“Shota Shimizu Birthday”Zepp Namba延期公演
2021年8月18日(水)
└Zepp Namba
  Open 16:30 / Start 17:30

この記事を書いた人

長澤智典
音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/

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