The Brow Beatメジャーデビュー記念・ロングインタビュー!「ハレヴタイ」は、まさに僕らの晴れ舞台となる作品!!

2021年07月01日 | インタビュー
長澤智典
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7月7日(水)にアニメ「遊☆戯☆王SEVENS(セブンス)」のオープニング主題歌「ハレヴタイ」を収録したシングル「ハレヴタイ」を4-Typeリリースし、メジャーデビューを果たすThe Brow Beat。彼らはHARAJUKU POP MAGAZINEとコラボレートし、このたびゴシック・ロリータファッションを披露。7月9日(金)から18日(日)まで、ラフォーレ原宿でポップアップストアを展開する。ここでは、彼らのロングインタビューをお届けしよう。

鏡に自分の姿を映しながら、「この格好で男子トイレに行っていいのかな?」と心の中で葛藤していましたからね(笑)。


──今回、お二人が身につけているのは、HARAJUKU POP MAGAZINEとコラボ制作したゴシック・ロリータ服になります。HAKUEIさんは、以前にもゴシック・ロリータ系ファッションの経験は…。

HAKUEI よくゴシック・ロリータ系を中心に扱った雑誌にモデルとして登場していたので、そこでゴシック系の服は身につけていました。ただ、最近はすっかり着る機会がなくなっていたため、今回身につけたときに懐かしい感覚が蘇ってきました。

Ryuji 俺はゴシック系の服を着た経験は、人生の中でも数える程度しかなく、ゴシック・ロリータ姿となると、今回が人生で二度目になります。

HAKUEI 以前、ゴシック・ロリータ姿になった写真を見せてもらったけど、あのときは真っ白なウィッグをかぶってたよね。あのときも女の子っぽかったけど、今回のほうが女の子感は圧倒的に強いよね。

Ryuji 圧倒的に強いです(笑)。鏡に自分の姿を映しながら、「この格好で男子トイレに行っていいのかな?」と心の中で葛藤していましたからね。

HAKUEI 一緒に撮影をしていても、完全に横に女の子がいる感覚だったからね。撮影中、Ryujiくんがポーズを変えるたびに女性スタッフ陣が心から喜びの声を上げていたくらい、みんなRyujiくんを大絶賛!!

──撮影現場にいた女性陣のハートを確実に射抜いてましたからね。

Ryuji 今回の撮影で女性スタッフの方々からは、”姫カット”など、ヘアスタイル一つを取ってもいろんなことを学ばせていただき、自分でもすごく勉強になりました。

ゴシックやロリータファッション好きな人たちってこだわりが相当強い方々というのが印象。「その格好で、心強くあれ」と伝えたい。


──普段のお二人の、ファッション面におけるこだわりがあったら、ぜひ聞かせてください。

HAKUEI 僕の場合、いつもステージ衣装に強いこだわりを示してしまうせいか、普段はなるべく楽な格好でいようと心がけています。最近は全体的にモード系の、黒をベースにした格好が多いかな。色を入れても白くらい。年に数回はチェック柄の服も着ますけど、いわゆるモノトーン系のモード服が圧倒的に多いです。

Ryuji 右に同じで(笑)、自分も楽な格好でいたいタイプです。いわゆるスキニーパンツを履くなど、スタイルが出やすい細身の格好は、どこか中性的な感じが出てしまうから苦手です。それよりも男っぽい、だぼっとしたオーバーサイズのニット服を着るなどの格好が俺は好きですね。

──毎回いろんなヴィジュアル姿を見せてくれますよね。The Brow Beatとしてのファッション面へのこだわりも、ぜひ教えてください。

Ryuji The Brow Beatとしても、お互い「これ!!」という強いこだわりを持っているわけではなく、むしろ、作品ごとのテーマに衣装も合わせてゆく形を取っています。

HAKUEI そうだね。あえてこだわりとして伝えるなら、全体的にグラマラスでフェティッシュな方向性が多いかな。そこの軸を持ったうえで、あとは作品のコンセプトごとに決めてゆく形を取っています。ただ、今回のゴシック・ロリータファッションを着たことで刺激を覚えたせいか、この格好でThe Brow BeatとしてMV撮影などしてみたいなとも思いましたね。

──7月9日(金)から7月16日(金)まで、この格好をしたお二人の巨大看板がラフォーレ原宿の入口店頭に登場します。

Ryuji それ、マジに緊張ですよ。でも、設置されたときは、ぜひ撮影に行きましょう。

HAKUEI 行こうね。原宿は、俺たちの街だから(笑)。

──良ければ、お二人の原宿にまつわる想い出も聞かせてください。

HAKUEI ラフォーレ原宿の最上階にイベントホールがあるじゃない。あそこで何度かイベントやってました。BLACK PEACE NOWというブランドでモデルとかデザインコラボとかしていたので。当時ラフォーレ原宿内に入ってたBLACK PEACE NOWのショップへ顔出しに行ったりもしてましたね。

Ryuji 俺は、上京したての頃の話になるんですけど。竹下通りを歩いていたら、いきなり「君、芸能やろうよ」とスカウトされたことがありました。すでに事務所に入ってたので、そのときは名詞だけをもらって別れたんですけど。後でその事務所を調べたら、芸能とは名ばかりの怪しい事務所だったという想い出があります。他にも、とあるパンフレットの撮影で、原宿のお店でパンケーキを食べながら撮影をした想い出もあります。希望として言うなら、まだ原宿でタピオカを飲んだことがないので、一度お店に行ってみたいです。

HAKUEI じゃあ、一緒に行こうか!!

Ryuji いいですね。ラフォーレ原宿の巨大看板の前で撮影をして、パンケーキを食べて、タピオカを飲んで…。

HAKUEI でっかい綿あめも食べて、そして呑みに行く(笑)。良かったら、また取材します?(笑)。

──ぜひ!!。今回お二人にゴシック・ロリータ姿になってもらいました。ぜひ、お二人からゴシックやロリータファッションが好きな方々にメッセージをいただけますか?

Ryuji ゴシックやロリータファッションって信念がないと出来ない格好だと思うように、ゴシックやロリータファッション好きな人たちってこだわりが相当強い方々というのが俺の印象です。だからこそ、自分の信念貫いて「その格好で、心強くあれ」と伝えたいです。

HAKUEI 音楽のカテゴリー的に、The Brow Beatはヴィジュアル系と呼ばれるところへ属すると思うんですけど。もともと僕らPENICILLINが活動を始めた29年前には、ヴィジュアル系という言葉すらありませんでした。当時はよく、ゴシックパンク系やポジパン系、お化粧系と言われてました。その当時、僕らが好んでいた格好が、まさに今でいうゴシックとかゴシック・ロリータに近いスタイル。それもあって、ゴシックやロリータファッションを好む人たちの感覚はとても理解できます。むしろ、今回の服を着たことで、あの当時の感覚を思い出させてくれた。それもあるんだろうね、この手のファッションを、これからもっと積極的に、しかも、よりエグい姿としてやっていくのもいいなと思いました。そのときはぜひ、みなさんも僕らについてきてください。

お寿司を食べに来たら、美味しい天ぷらも出てきた。ラッキーみたいに(笑) 好意的に受け止めてくださる方がとても多かったです。

──Ryujiさんは、本業が役者。そのRyujiさんが、HAKUEIさんと一緒に音楽活動をやると宣言したとき、ファンの人たちはどんな反応を示していました?

Ryuji 俺が音楽活動をすること自体、みなさん嬉しい驚きとして受け止めていました。以前からよく「俺はヴィジュアル系の音楽が好きで」と公言していた理由もあるのか、HAKUEIさんと一緒にやることを伝えたときにも、「おーっ、HAKUEIさんと組むんだぁ」と好意的に受け止めてくださる方がとても多かったです。たとえが妙ですけど、「お寿司を食べに来たら、美味しい天ぷらも出てきた。ラッキー」「これは一石二鳥だね」みたいな(笑)。

HAKUEI いいね、その例え(笑)。

Ryuji 実際にライブに関しても、1枚のチケットで俺とHAKUEIさんの姿を両方楽しめてしまうことで、みなさん喜んでくださいます。中には、ヴィジュアル系好きな方、しかもPENICILLIN好きの人たちもいるように、そういう方々からしたら、もう感動的な組み合わせですよね。

──逆にHAKUEIさんのファンの方々は、役者であるRyujiさんとやることについて、どんな反応だったのでしょうか?

HAKUEI 僕のファンは僕と同じ目線や気持ちを持ってくれている人が多いような気がします。しっかりとRyujiくんごとThe Brow Beatを応援してくれてるんじゃないかな。あと面白いのが、Ryujiくんの一部ファンの人たちから「昔はヴィジュアル系が、PENICILLINが好きでしたが、今は2.5次元の世界にはまっています。でも、The Brow Beatを始めたことで、久し振りにHAKUEIさんの姿を見ました」という言葉が返ってきていること。そういう声が届くたびに、なんか不思議なご縁だなと思ってしまいますよね。
今でこそツインヴォーカルと口にはしていますが、The Brow Beatを始めた当初の僕は、あくまでもThe Brow Beatのプロデューサーであり、曲によってはたまーに歌にも参加するという立ち位置だったように、僕のファンたちの中には、The Brow Beatのことをどう捉えてよいのかわからないという空気も、始めた頃はありましたね。

Ryuji 1stアルバム「ラグナロク」、2ndアルバム「Hameln」の頃までは、俺のファンも含め、そういう感覚はあったと思います。

HAKUEI 1stアルバムの「ラグナロク」に収録したツインヴォーカルの曲って「Black & Black」だけだったよね。

Ryuji そうです。当時のライブでは、HAKUEIさんがやっているライチ光クラブの楽曲をツインヴォーカルで歌ったりもしていましたけど、The Brow Beatとしてのオリジナル曲は「Black & Black」だけでした。

HAKUEI 僕自身も、1stアルバム「ラグナロク」の頃は、あくまでもプロデューサーであって、ちょっと賑やかしとしてツインヴォーカルの曲もやっておこうかという感覚だったからね。

Ryuji 2ndアルバムの「Hameln」でも、ツインヴォーカルは「Snow White」のみだったように、あの頃までその感覚は強かったと思います。それこそ当時のライブだって、モーニング娘。のコンサートを観に行ったら、プロデューサーのつんく♂さんが出てきて一緒に歌ってた、ラッキーみたいな感覚だったと思いますよ。

HAKUEI そうそう、そんな感じだったね。

ステージに出たときにイヤモニを通過するくらい物凄い歓声が聞こえてくれば、あの瞬間、それまでの緊張が全部ふっ飛び、スイッチが入りましたからね。

──1stアルバムの「ラグナロク」は、Ryujiさんのヴォーカリストとしての可能性をいろいろと探った作品だったのでしょうか?

HAKUEI 「ラグナロク」に関しては、まさにそうでしたね。僕自身、Ryujiくんがロックヴォーカリストとしてどこまで表現できるのか、どういうパフォーマンスをしていけるのかわからなかったように、それを確かめたくていろんな楽曲を歌ってもらったし、だからこそバラエティ豊かなアルバムにも仕上げたわけですからね。

Ryuji 「ラグナロク」に収録したのは全部で7曲ですけど、作品を完成へ導くまでにも、いろんなタイプの楽曲をHAKUEIさんが作ってきては、それを俺が歌うことを数多く繰り返してきましたからね。実際、俺の歌った楽曲を聞いて、「この手の曲調は違うな」とボツにした曲もけっこうありました。

HAKUEI 今でこそ、Ryujiくんの持ち味は僕が世界一わかっている自信があるけど。あの当時は、まずはRyujiくんに似合う表情を見つけ出そうというところから制作を始めたからね。

──The Brow Beatの場合、アルバムを出し、その作品を手に全国ツアーを行なう流れも続けてきました。Ryujiさん自身、ライブツアーの経験は…。

Ryuji もちろん、初めてでした。今でも覚えていますけど、The Brow Beatとしての初ツアーの初日になった仙台公演は、生まれて初めてのライブということでガチガチでした。でも、ステージに出たときにイヤモニを通過するくらい物凄い歓声が聞こえてくれば、あの瞬間、それまでの緊張が全部ふっ飛び、スイッチが入りましたからね。

HAKUEI あの歓声は、ほんと凄かった。

──The Brow Beatの場合、鳴風(G)・CHIROLYN(B)・かどしゅんたろう(Dr)という一流ミュージシャンたちが演奏を担っています。

HAKUEI いきなり、あのメンツを従えてというのは、相当プレッシャーがあったと思いますよ。

──でも、HAKUEIさんはそのメンバーでライブや制作をやりたかったわけですよね。

HAKUEI そう。The Brow Beatを始めるに当たって、誰をミュージシャンとして起用するかいろいろ考えたんですよ。一瞬、そのメンツではプレッシャーもあるかなという意識もよぎったけど。ステージのど真ん中、このメンバーを従えて歌うRyujiくんの姿がイメージできたから大丈夫だと思って、それで今のメンバーに決めました。ただ、CHIROLYNさんに関してはギリギリ迷いました。というのも、CHIROLYNさん自身がものすごいアーティストの方々と共演してきた百戦錬磨の人であり、とても癖の強い人じゃないですか。Ryujiくんとの相性も未知数過ぎて不安もあったんです。でも最終的には、どうせなら、あれほどのスーパーベーシストとやったほうが、逆に相乗効果が出ると思って決めた結果、実際その通りになりました。

Ryuji 俺自身、正直プレッシャーでした。ただ、1stツアーのリハーサルだったか、ツアー中にだったのか、CHIROLYNさんに「俺は道化で、主役はお前。お前がぐいぐい出ないと、道化も成り立たない」と言われ、ガッと感情が高ぶったし、それが、ことさら気持ちを燃えさせるきっかけにもなりましたからね。

「Hameln」では、ファンの人たちをThe Brow Beatの世界へ連れていくぜをテーマに据え、収録した曲たちを作っています。

──2ndアルバムの「Hameln」は、テーマ性を持って作った作品でした。それは「ラグナロク」でつかんだRyujiさんらしさやThe Brow Beatらしい音楽性を見いだせたからこそ、一つステップアップした形を求めたうえでの挑戦だったのでしょうか?

HAKUEI 「ラグナロク」の頃は本当に手探りの中から始まったけど、「Hameln」の頃には、コンセプチュアルな作品を作れるくらいにまで狙いを定められるようになってきたということかな。

──先にも話が出ていましたが、この時点でもまだ、HAKUEIさん自身はそんな表立って出ることはなかったわけですよね。

HAKUEI じつは「Black & Black」をツインヴォーカルで歌ったときに、「このスタイル面白い」と思ってしまったんですね。でも、「Hameln」の時点でもまだ、「ツインヴォーカルは賑やかし程度でいい」という気持ちから「Snow White」のみの収録にしていました。

Ryuji 俺自身、「Hameln」を制作している頃から「もっとツインヴォーカルの曲を増やしませんか?」と言ってたんですけど…。その後、配信シングルとして出した「CLOWN」の頃からですね、ツインヴォーカルとしての色も積極的に出すようになりだすのは。

──2ndアルバムの「Hameln」でコンセプトに据えたのが…。

Ryuji 「ハーメルンの笛吹き男」という物語になります。俺自身、アルバムを貫く一つのストーリーが欲しかったんですよね。「ハーメルンの笛吹き男」では笛吹き男が子供たちを連れ去ってしまいますけど。このアルバムでは、「ファンの人たちをThe Brow Beatの世界へ連れていくぜ」をテーマに据え、収録した曲たちを作っています。

──「Hameln」という色を明瞭に出した作品が生まれたことが、The Brow Beatとして表現したい世界観や音楽性を明確に定めた3rdアルバムの「Adam」へと繋がったわけですよね。

Ryuji そうです。「Adam」は、最初に「和装姿で語り部をやりたい」とHAKUEIさんに相談をしたところから始まりました。「Adam」でコンセプトに据えたのが「人類の歴史」。つまり、アダムとイブの創世から描き出せば、認知症をテーマにした「Oblivion」のように現代病まで扱うなど、こちらも明確な世界観を描いたうえで作り上げています。

HAKUEI 最初にアイデアを聞いたときには、あまりも壮大すぎてびっくりしたけど。Ryujiくんの話を聞いてたらすぐにしっくりきたように、そのコンセプトで作るうえでの迷いはまったくなかったです。むしろ「Adam」の頃には、Ryujiくんのヴォーカルスタイルや、The Brow Beatとしてのバンドに似合う音楽性がより明瞭に見えて来ていたので、その見えている面でのクオリティをいかに高めてゆくかへと意識も向いていましたからね。

──ライブツアーも、アルバムごとに規模を大きくしながら開催。3rdアルバム「Adam」の頃には、LINE CUBE SHIBUYAで2日間行なうなど、会場の規模もどんどん広げていましたよね。

Ryuji 俺自身、バンドらしい駆け上がり方をしてきたように、すごく満足しています。

HAKUEI 確かに、毎回ステップアップはしてるんだけど。僕からすれば、作品のクオリティが上がり、見せ方にも変化が現れるに従って、そこに似合うライブとしての表現を考えた結果、ツアーごとに規模が大きくなってきたという感覚なんですよ。

Ryuji 確かに、そういう面もありますね。俺、ライブに関してはいろいろとやりたいことがあるんですよ。もちろん、いつかは日本武道館のように、どんどん大きい箱でやりたい気持ちもありますけど。同時に、全国各地のライブハウスを細かく行脚したいんです。それこそ小さなライブハウスの中でファンたちと一緒に感じあいたい。いつかは、そういう場も実現させたいですね。

──みんなで機材車に揺られながら各地をまわるのが夢だ。

Ryuji いや、無駄に疲れたくはないので、移動は新幹線がいいです(笑)。

HAKUEI そうだね。自腹でいいから僕も新幹線で(笑)。

自分自身が中学生のときに心救われたのが、こういうどん底みたいな感情を歌った楽曲でした。

──The Brow Beatはインディーズという形で、「ラグナロク」「Hameln」「Adam」と3枚のアルバムを発売。その3作品を通し、The Brow Beatとしてのスタイルもしっかり形作りました。そのうえで、次のステップとしてメジャーへと進出。デビュー曲の「ハレヴタイ」が今、アニメ「遊☆戯☆王SEVENS(セブンス)」の主題歌として流れています。「ハレヴタイ」の作詞は共作になっていますよね。これは、どのような流れで作り上げたのでしょうか?

Ryuji 「ハレヴタイ」の歌詞に関しては、先に俺が歌詞を書き、それをHAKUEIさんに仕上げていただく形を取りました。というのも、俺自身、暗い内容の歌詞を書くのが得意なんですね。しかも、みんなが歌詞として使わないような言葉など、ひねった表現を好んで書いてゆくタイプ。でも「遊☆戯☆王SEVENS(セブンス)」となれば明るい歌詞が似合うわけだし、ストレートな表現が多くなってしまう。だけど、自分らしくひねりも効かせたい。そういう思いを踏まえ試行錯誤しながら書き上げた歌詞を、HAKUEIさんに、より伝わりやすい表現に直していただきました。

HAKUEI せっかくタイアップという機会をいただいたわけですから、子供たちにもThe Brow Beatの音楽を気になってもらいたいじゃない。だからといって、変に子供たちにもわかりやすく的な目線になり過ぎてしまうのも違うなと思って。そのうえで「きっとRyujiくんはこういうことを言いたかったに違いない」という思いも汲み取り、そこを広げてゆく形で「ハレヴタイ」の歌詞を作りあげました。しかも、僕らの晴れ舞台となる作品ですし、レーベルの名前もharevutaiのように、いろんな意味をタイトルや歌詞に重ねながら書いています。

──「ハレヴタイ」は、お子さんから大人まで幅広い層の心に届く楽曲ですが、C/W用に作った3曲は、かなり尖っていますよね。中でも、Type Aに収録した「21グラム」は、子供には聞かせられない内容じゃないですか?

Ryuji 21グラムというのは、魂の重さのこと。「21グラム」には、俺の心の中の一番暗い部分を描き出しています。

HAKUEI 「21グラム」はとても前衛的な楽曲、しかも、Ryujiくんにしか表現できない歌。感情を込めたセリフ調の言い回しは、まさにRyujiくんだからこそ出来る表現だからね。

──歌詞の内容は聞いていただき、それぞれに解釈してもらったほうが良いなと思っていますが、ここまで死生観を具体的に表現してゆく歌詞もなかなか無いように、これこそRyujiさんでなければ書けない内容だというのは納得です。

Ryuji ネガティブな思考や感情になってしまう人たちを、どうにかして救ってあげたい。自分自身が中学生のときに心救われたのが、こういうどん底みたいな感情を歌った楽曲でした。そのときの自分と同じように、少しでもそういう人たちの助けや心の支えになれたらなと思って書いたのが「21グラム」なんだけど。ただ、これをリリースしたときに、いろいろ物議をかもしそうですけどね。

HAKUEI それでいいんじゃない?!それがどんな内容の歌詞でも、書いた人の想いやメッセージの希薄な歌には価値がないと思う。Ryujiくんが「21グラム」のようなアプローチで歌詞を書いたのは、とても大事なこと。むしろ、こういう楽曲を時々The Brow Beatとして放り込んでゆくのも大事だなと思ってる。

いじめられてるシンデレラを描写しようとしたとき、俺の頭の中にそういう姿が映ってしまったので、それを歌詞にしちゃいましたね。

──Type Bに収録した「シンデレラ」も、尖った楽曲ですよね。中へ「足に画鋲ぶっかまして」と書いてあるように、歌詞の描写もだいぶ過激じゃないですか?

Ryuji いじめられてるシンデレラを描写しようとしたとき、俺の頭の中にそういう姿が映ってしまったので、それを歌詞にしちゃいましたね。

HAKUEI 「シンデレラ」の歌詞もだいぶ暴走していますけど、でも、物語として納得もできますからね。

Ryuji ラップの一部分に「うっせぇわ、死ぬまで働いてもらうぞ」と書いたんですけど。そこには、今の流行りに乗っかった遊び心も出してみました。

HAKUEI 曲調もThe Brow Beatらしいというか、収録した曲たちの中でも一番激しいように、「シンデレラ」は、はちゃめちゃな楽曲に仕上がりましたからね。

──「21グラム」と「シンデレラ」が尖り過ぎているせいか、Type DのC/Wに収録した「Grind age」がとても爽やかに聞こえました。

HAKUEI 「Grind age」だけを聞くと、ギターも弾き倒していて、アレンジ面でも割と激しいロックのアプロ──チのはずなんですけど…。

Ryuji 「ハレヴタイ」「21グラム」「シンデレラ」「Grind age」の順番で続けて聞くことで「Grind age」に清涼感を覚えてしまうことから、「これはポップな歌だ」と錯覚してしまうんですよ。

──「Grind age」の歌詞では、今の若者世代へ向けた痛烈なメッセージも記しています。

HAKUEI この歌詞を書いてるとき、ちょうど世の中の出来事に対してや、なぜ、人はこういうことをするのか。そういうことを思っていても、なぜ人は口に出して言わないのか…とか、気持ちがイライラすることが多かったせいか、そういう意識も何処か反映していったんだろうね。

Ryuji 歌詞の中「天上天下」という言葉が出てきます。俺は「天上天下(てんじょうてんが)」と歌っているんですけど、けっして歌詞を間違えているわけではないことも、伝えておきたいんですよ。

HAKUEI 「天上天下」って、読み方として「てんじょうてんげ」でも「てんじょうてんが」でも、どっちも正解なんだけど。一般的には「てんじょうてんげ」のほうが浸透しているのかな。でも何故か僕の中では昔から「てんじょうてんが」の読み方がしっくり来ているので敢えてこだわりです。なので、そこは間違いではないと伝えておきます。

ぜひ、食わず嫌いせず、僕らの活動を見続けていてください。

──これからThe Brow Beatが、メジャーという舞台の中、どんな風に音楽シーンに影響を与えてゆくのか、期待しています。

Ryuji まずは、「ハレヴタイ」を通してテレビの前の子供たちを満足させたいですよね。そのあとは…。

HAKUEI すでに、いろんなことは考えています。

──最後に、読んでいる方々に向けてのメッセージをお願いします。

Ryuji フリーマガジンやウェブを読んだことからや、ラフォーレ原宿前に設置した巨大なPOPを通して興味を持ち、この音源を聞いた人たちの中には、もしかしたら面食らってしまった人たちもいるかも知れないけど。今は多様性を求められる時代のように、音楽の面でも、こういう多様性を認めていただきたいです。ぜひ、食わず嫌いせず、俺らの活動を見続けていてください。

HAKUEI 収録した楽曲はどれも個性的なので、人それぞれの好みにどこまでシンクロするのか僕らには正直わからないけど。作った側からの思いとして言わせてもらうなら、一つ一つの楽曲に心からのメッセージが込められているので、どれも価値のある曲たちだと思います。一度聞いてくれたら何かしら心に残る作品に仕上がっているはずです。よかったらお試しください。

原稿:長澤智典
ヘアメイク:北瞳
撮影:宮脇 進 / 菅沼剛弘

原宿POP MAGAZINE vol.05

2021年7月2日より配布開始の原宿POP MAGAZINE vol.05。
表紙にThe Brow Beatが登場しています。
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メジャーデビューシングル「ハレヴタイ」

The Brow Beat メジャーデビューシングル『ハレヴタイ』
2021年7月7日(水)発売
遊☆戯☆王SEVENS 毎週日曜朝7時30分~(テレビ東京系列)
新オープニング主題歌 「ハレヴタイ」
作詞:Ryuji・HAKUEI
作曲:HAKUEI
編曲:tatsuo

<配信リンク>
https://lnk.to/harevutai


○Type A (CD+DVD)
[収録曲:CD]
・ハレヴタイ
・21グラム
DVD「ハレヴタイ」MUSIC VIDEO収録
価格1,980円(税込)
発売元:ポニーキャニオン / PCCA-06051


○Type B (CD)
[収録曲:CD]
・ハレヴタイ
・シンデレラ
豪華24Pブックレット付
価格1,980円(税込)
発売元:ポニーキャニオン / PCCA-70557


○Type C (CD)
[収録曲:CD]
・ハレヴタイ
・ハレヴタイ Ryuji Solo Ver.
・ハレヴタイ HAKUEI Solo Ver.
・ハレヴタイ Ryuji Cho Ver.
・ハレヴタイ HAKUEI Cho Ver.
・ハレヴタイ TV Size Ver.
・ハレヴタイ(Instrumental)
7種ランダムブロマイド1種封入
Ryuji・HAKUEIをキャラクター化したアニメジャケット仕様
価格1,100円(税込)
発売元:ポニーキャニオン / PCCA-06052


○Type D (CD)
[収録曲:CD]
・ハレヴタイ
・Grind age
・ハレヴタイ(Instrumental)
描きおろしアニメジャケット仕様
価格1,100円(税込)
発売元:マーベラス / MJSS-09298

「遊☆戯☆王SEVENS」

TVアニメ「遊☆戯☆王SEVENS」作品情報
テレビ東京系列 :毎週日曜朝7時30分~放送
BSテレ東 :毎週金曜夕方5時28分~放送

《アニメ公式サイト》www.ani.tv/yugioh-sevens/
《アニメ公式Twitter》@yugioh_anime
《ラッシュデュエルTV》https://www.youtube.com/channel/UCMu1mDuu4MUywgKpo64HjRw
《アニメ公式LINE》@yugioh_anime

The Brow Beat


俳優・佐藤流司がアーティスト「Ryuji」として、結成したバンドプロジェクト。
ヘヴィ、オルタナティブで骨太なサウンドから軽快なロックまで、多種多様なRyujiの世界【The Brow Beat】を、PENICILLINのHAKUEIがトータルプロデュースする。

Official Site:https://thebrowbeat.jp/
Twitter:https://twitter.com/The_Brow_Beat

この記事を書いた人

長澤智典
音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/

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