日本発のロリータ服は中・近世ヨーロッパの貴族のお姫様スタイルに、お人形さんのような少女らしいテイストを加えたファッション。一般的には、レースやフリル、リボンがたっぷりの「かわいい」甘ロリのイメージですが、ゴスロリ、クラシカル、華ロリ、和ロリ、ミリタリー、スチームパンク…とテイストは幅広くあります。
ロリータ服は世界中に広がりましたが、とくに中国では日本以上にブランド数が多く、自由度の高いデザインとリーズナブルな価格から大流行中。近年は逆輸入の形で日本に中国ロリータのセレクトショップが増え、中でもチャイナドレスの要素を取り入れた華ロリが日本でも注目されています。
今回ご紹介するのは、中国ロリータブランド「Jellyfish」が注力して展開する新作・華ロリ「小铃兰(小さいスズラン )」JSK。予約受注は終了しましたが、一足早くサンプルをEpeticeからお借りすることができたので、中国コスプレイヤー・えびまるちゃんにお召し頂きました。
※撮影直前まではマスクを着用し、撮影時のみマスクを外しております。
着用ブランド「Jellyfish」
Weibo:Jellyfish小水母-Lolita
2015年設立。現在は2つのブランドを展開。優雅で華麗なドレスタイプの「Jellyfish」、日常で着やすい甘ロリタイプの「Lemuguet」です。中国最大のインターネットショッピングサイト「淘宝」でもブランドごとに店を出しています。現在は、実店舗はありませんが将来的に計画中。
両ブランドともに一年で4~5シリーズを展開。人気のあるシリーズは再販もしています。細部のディティールにこだわっており、季節ごとに合った洋服をデザインしていますが、そのシーズン限定でしか着られない作りは避け、できるだけ一年中着られるデザインを大切にしています。
これまでの人気がある、または反響が大きかったアイテムは、「Jellyfish」だと中華風ロリータ「小铃兰」とエレガントな「玛格丽特茶会」、「Lemuguet」だとDoll系の「十字人偶」です。
<ブランド理念>
「初めてロリータ 服に出会った時から、ずっと考えは変わっていません。ロリータ服はファンタジーに満ち溢れていなければいけません。それがスウィートであれ、エレガントであれ、ゴシックであれ、ロリータ服への愛、自分がもっと美しくなりたいという努力を、周りの目を気にすることなく貫いて、自信に溢れた優雅な生活を送って頂きたいです」。
清楚で可愛らしい中華少女になれる華ロリ「小铃兰(スズラン )」JSK
「清らかな鈴(スズ)の音は賢さを与えてくれ、ラン(華)の漂う香りは顔を喜ばせる」。スズラン にはそんな美しい寓話があります。「小铃兰」は、「美しいスズラン に囲まれた中で可愛い小鳥の姿が息づいている・・・そんなイメージです。肩、胸、袖の部分には精巧な刺繍を施しました。中国風の繰り出し紋様と欧風のレースを組み合わせることで、クラシカルとスウィートの要素どちらもあって、どのような着こなしでも清楚で可愛らしい中華少女を連想させるでしょう。
えびまる/プロフィール
日本留学中の中国コスプレイヤー。2020年からコスプレを始めました。これまでは自宅でのコスプレ自撮りがメインでしたが、カメラマンによる作品撮りにもチャレンジ。
Twitter:@e_bi_maru
なんと言っても、中華風の花柄とふんだんに使ったレースのバランスの良さが美しいJSK。現在、発表されている限りでは、水色とピンクの2色展開。どちらもスカートの淡い色味とレースの透明感相まって幻想的な雰囲気を醸し出しています。
自然光を浴びた時の洋服の煌めきが美しい♡
華ロリのデザインとしては、チャイナドレスや漢服(唐時代の服)には寄せていなく、中国のエンタメ“武侠”作品に登場するお姫様を連想させます。とにかく上品で可愛らしい繊細な1着。次回の予約に期待です。