最近、日本でも注目が高まっている中国のコスメアイテムやお洋服。中国コスメは、見た目のフォトジェニックな美しさ、発色の良さが魅力で、SNSではコスメアイテムや中国インフルエンサーのメイクなどの投稿が拡散されているのを見かけます。
お洋服では独自の文化に発展した中国ロリータ服を逆輸入するお店が増え、従来のロリータさんに限らず、中国ロリータ服を着るポートレートモデルやコスプレイヤー増えました。お洋服のデザインは中国内に限らず、日本をはじめとするアジアやヨーロッパ進出を意識したデザインも増えています。
実際に、中国ロリータ服を取り扱う日本のセレクトショップ「Epetice」の企画で、日本の人気イラストレーター・坂内若さん、イラストレーターとのコラボに定評がある中国アパレルブランド「PurpleThorn」がコラボした「“玲瓏”双子のチャイナワンピース」が誕生しました。ショート丈とロング丈の2タイプがあり、すでに第一弾の予約受注が終わったものの、小部数に限り、ショート丈は即納、ロング丈も近々、即納で注文できます。
今回、好評を博した「“玲瓏”双子のチャイナワンピース」を、人気コスプレイヤー・りなしぃさん、花宮いのりさんにお召しいただきました。「Epetice」代表・マジョノカ渚さん、「PurpleThorn」代表・知世さんのインタビューと合わせてお届けします。
“玲瓏”双子のチャイナワンピース
— 坂内 若 (@sakauchi0) June 12, 2021
企画:Epetice
イラストデザイン:坂内若
制作:PurpleThorn
黒と白のクラシカルな落ち着きがありつつも、チャイナドレスの詰襟やスリット丈の要素を取り入れ、ハーネスとベルトで腰回りが細く、身体のラインが綺麗に見えます。そして、胸元が空いているのと左右スリット丈の範囲が腰元までと広いので、ちょっぴりセクシーなのが特徴的です。
古代中国の伝統衣装に、原宿のKAWAII文化を取り入れたアバンギャルドなデザインは、着る前からワクワクさせてくれちゃう可愛さ♡
“玲瓏”双子のチャイナワンピース(ショート丈)
りなしぃちゃん/プロフィール
Twitterフォロワー数16万以上を持ち、アニメ・ゲーム作品のコスプレだけでなく、グラビアの写真を日々投稿。定期的に開催される撮影会はすぐに枠が埋まるほどの人気ぶり。美しさの中でスタイリッシュな立ち振る舞いが強い存在感を放つ。
Twitter:@rinyanpassan
Instagram: @rinyanpassan
“玲瓏”双子のチャイナワンピース(ロング丈)
花宮いのりちゃん/プロフィール
中国人の母と日本人の父を持ち、平日はOLをしながら休日にコスプレ、グラビアの撮影、企業案件等で活動。2017年12月に池袋のアコスタでコスプレデビュー。その後は主に撮影会やインフルエンサー、コスプレ企業案件で活動し、自身で主催する「Lafleur撮影会」の運営もおこなっている。
Twitter:@inori_0118
Instagram: @hanamiyainori0118_official
「PurpleThorn」代表・知世さんに聞く制作秘話
日本のTwitterでも約6.4万フォロワーを持つ知世さんは、コスプレイヤーとして活躍していましたが、ご自身でアパレルブランドを立ち上げました。今回に限らず、これまでもイラストレーターと度々コラボしたお洋服を製造・販売しています。
Twitter:@saiwsaiwsaiw
──ご自身でブランドを立ち上げた経緯を教えてください。
知世:私はもともと中国の一コスプレイヤーです。普段から可愛いもの、ゴシックやゴージャスな洋服が好きです。中国のイベントではたくさんの素敵なコスプレ衣装を見かけることができるのですが、これらを着る機会はコスプレという非日常的な空間に限られています。
もしもこういった要素の服を、日常(ケ)と華麗(ハレ)の間でバランスを取ったデザインに起こすことができれば、多くの若い人に歓迎されると思ったんですね。
そのような考えから自分のブランドを立ち上げました。当初のブランド名は「WitchSundriesCoffin」でしたが、最近になって「PurpleThorn」に改名しました。
──今回、坂内若さんが描いたイラストから、現実のお洋服を作りました。これまでもイラストレーターとのコラボはしているのを見かけます。コラボ作品を多くやる理由は何ですか?
知世:まず、私の考えでは服飾デザイナーとイラストレーターでは衣装デザインの仕方が異なります。服飾デザイナーは三次元に実現可能で、着やすさ、着心地の良さなどの問題によって、アイディアの制限を受けます。一方で、二次元であれば受ける制限は少なく、イラストレーターの思い描く形にすることができます。
坂内若先生の今回の双子チャイナワンピースは、古代中国と近代の日本・原宿の要素をうまく取り入れられています。
このようなクラシカルかつアバンギャルドなデザインを、中国の若い人と共有することで、今後も日本や韓国のイラストレーターとコラボしたお洋服の製造に繋がると考えています。皆さんには期待してほしいです。
──それでは、「“玲瓏”双子のチャイナワンピース」をイラストから、三次元の洋服にするにあたって苦労した点はどこでしたか?
知世:やはり、二次元のデザインですから、三次元に起こすにあたって困難な点はいくつかありました。坂内若先生のイラストが大変美しいだけに、ただ単に三次元に設計してもイラストの通りにはなりません。例えば、肩幅が大きくなると、女性は自分が太っているように見えて好まないでしょう。また、購入する人ごとに胸囲や腰のサイズが異なる点も、まさに“次元の壁”と言えました。
──最後に、完成した「“玲瓏”双子のチャイナワンピース」の推しポイントを教えてください。
知世:服は古代中国伝統衣装と日本原宿のkawaiiファッションの要素が全体的に取り入れられています。
パフスリーヴも可愛いし、空いた胸元もセクシーで、チャイナドレス式のスリットや上半身のハーネスベルトが体のラインを美しく見せてくれます。これら複数の要素が組み合わさっているのに、まとまりがあるのは素晴らしいです。まさに、坂内若先生独自のデザイン性で、今後の作品にさらに期待を寄せております。
「Epetice」代表・マジョノカ渚さんに聞く企画発足
マジョノカ渚さんもコスプレ占い師としてタレント活動を続けてきましたが、2020年に大好きだったロリータ服をお仕事にしたい想いから、中国をはじめ世界中の可愛い服を扱うセレクトショップ「Epetice」を設立しました。
マジョノカ渚さんのTwitter:@nagi731
Epetice のTwitter:@epetice
──今回のコラボを企画したのはEpeticeでした。
マジョノカ渚:オーナーの私、マジョノカ渚がお二人の大ファンでしたので、猛烈ラブコールをしました。
初めてのダブルコラボのような取り組みとなりましたので、とても慎重に、そして沢山の時間をかけて実現いたしました。
──「“玲瓏”双子のチャイナワンピース」の再販はあるのでしょうか?
マジョノカ渚:まだ予定は聞いていませんが、皆さんの熱い要望があれば実現するかもしれません。
今回は初めての取り組みでしたので、お届けまでに想定より時間がかかってしまうなど、弊社内で改善したい点が沢山ありました。
再販が実現した際には、それらの改善点をクリアさせて皆様にお届け出来る様に頑張りたいです。
──今後も「Epetice」がコラボしたお洋服は増えそうですか?
マジョノカ渚:現在、アクセサリーブランドHEXENHAUS様とのコラボレーションアクセサリーが発売しております。
今後、様々なブランド様の魅力が詰まった商品を紹介すると共に、コラボレーションアイテム開発なども積極的に行わせて頂きたいです!
コラボさせていただけるブランド様、絶賛募集中です!