中国ロリータ服はコラボが流行っている?「仲夏物語」に訊くコラボ服の制作秘話
<仲夏物語とは>
「輝く存在になりたい女の子たちのために、スペシャルなロリータ服を作ってあげたい」。
「仲夏物語」は、2016年の夏に中国杭州で設立したブランドです。現在、オンラインショップだけでなく、中国全土に50店以上の実店舗を構えています。
Weibo:仲夏物语lolita原创设计
──ブランド設立の経緯を教えてください。
2016年頃、ロリータ・ファッションは中国で一般的に認知されてはいましたが、個人オーナーによるデザイナー店舗がほとんどで、「ロリータ服のアパレル企業」はまだありませんでした。私達創業グループは、中国ロリータ業界のベテランとマニアたちの集まりで、「ロリータが好き」と「ロリータ業界は将来伸びる」と期待を抱えて起業しました。
──1年間で新作はどれくらい作っていますか?
メインブランドの「仲夏物語」は毎月新作4~8点をリリースしていて、年間で約60~100点前後の商品を発売しています。他にも、サブブランドの「NDC玻璃紙之夜」、「LDA天使の涙」も展開しています。
──ブランドの特色を教えてください。これまで一番人気があったお洋服はなんですか?
「仲夏物語」の特色は「甘くてエレガント」というデザインスタイルです。ロリータだけど、日常服としても使えるし、カジュアルすぎないように、丁寧にアクセントを織り込んでいます。最も人気のあるシリーズを言えば、最近発売した人気IPとのコラボ商品「ピーターラビット」シリーズは非常に好評を受けています。また昨年の自社オリジナル商品「ロワールヴィンヤード」は反応が良かったです。
ロワールヴィンヤード
ピーターラビット
──最近の中国では、ロリータブランドと他のIPのコラボが増えている印象です。
まったく違う業界のコラボによって、より高い注目を集め、自社商品と接点がない人々に宣伝販促することが効率的にできると感じています。弊社は「ピーターラビット」、「IdentityV 第五人格」以外にも、日本の人気アニメ「カードキャプターさくら」ともコラボしたことがありました。
──「IdentityV 第五人格」とコラボした経緯を教えてください。
「IdentityV 第五人格」は女性の中でも非常に人気が高いゲームであり、ファンの中にロリータ服に興味を持つ人は多くいます。またゲーム開発元のNetEase Games様にとって、リアルのアパレルブランドとのコラボは、自社作品宣伝の新しいチャレンジでした。
──実際の制作はどのように行われたのですか?
まず、NetEase Games様の「IdentityV 第五人格」開発チームから、コラボ企画の専用柄図を提供してもらいました。次に、弊社のデザイナーチームがロリータ服のデザイン案を提出し、NetEase Games様の開発チームによる監修を複数回受けた上で、商品として発売しております。
商品開発完了後は、モデル撮影とプロモーション映像も作り、「IdentityV 第五人格」ゲームの運営チームと弊社オンラインショップ/全国実店舗と連携して、オンライン・オフラインで各種宣伝販促を行いました。
特に2021年5月21日の「IdentityV 第五人格3周年記念イベント」の会場において、コラボ服「ブラック・スワン」の限定販売キャンペーンも行いました。
<日本で発売された経緯について>
今回、コラボ服の日本発売にあたって、中国ロリータ服のセレクトショップとして日本ロリータ界隈で知名度が高い「Epetice」、乙女ブランド情報サイト「ラ・ベオニア」が「仲夏物語」と正規代理店契約を締結。仲夏物語の日本向け正規取扱は初めてで、これにより同ブランドの商品を日本のお客様にお届けできるようになりました。
そして、取扱第一弾として、以前よりリクエストの多かった「IdentityV 第五人格」とのコラボ商品の再販が決定したそうです。
海外で販売されているコラボ商品のほとんどが、その国のみでのライセンス契約となっているため、Epeticeは日本でライセンシーを取得しています。
■「Epetice」/「ラ・ベオニア」
Shop:https://epetice.com
Twitter:@epetice
Instagram:epetice_info
※今回のコラボ服は「Epetice」がメインに取り扱いですが、乙女ブランド情報サイト「ラ・ベオニア」からでもご購入可能です。
モデルの皆さんにもコラボ服の感想を訊きました♪
最後に、今回の日本向けプロモーションにあたって、コラボ服のモデルを務めてくれた4人にもショートインタビューしたのでお届けします。
胡桃ちゃん
<プロフィール>
「IdentityV 第五人格」が大好きで、メインにコスプレしているコスプレイヤー。
Twitter:@9ru_me
instagram:@9ru_me.xx
──普段はどんなファッションがお好きですか?ロリータ服を着たことはありますか?
胡桃:ブランドでいうと「LILY BROWN」や「SNIDEL」などのお洋服を着ています。ロリータ服を普段着で着ることはほとんどないのですが、ロリータ服のモデルをさせて頂く機会が何度かあり、その度に楽しませて頂いております。
──ご自身は「IdentityV 第五人格」のコスプレを非常に多くなされています。改めて、ゲームとしての魅力を教えてください。
胡桃:もちろん、ゲームシステム自体も奥が深くて楽しいですが、それぞれのキャラに背景推理があり、プレイヤーは探偵という立場で十人十色の推理=解釈を広げられる点が気に入っています。
ハンターもサバイバーも悲しい過去や闇を抱えているので、感情移入だったりギャップ萌えだったりで、ついつい好きになってしまうキャラがたくさんいます♡
──「IdentityV 第五人格」にはこれまで100万円以上も課金したと聞きました。悔いはありませんか?
胡桃:ないです!好きな衣装や家具などが実装されるたび自然と課金しています。今の所予定はないと思うのですが、いつか100万エコーのチャージで何か特典が貰えるのを夢に見ています(笑)
──今回、お召し頂いたコラボ服はいかがでしたか?
胡桃:「IdentityV 第五人格」のモチーフが所々に散りばめられていて、とても可愛かったです!写真を見た方、同じお洋服を購入された方に是非是非探してみてほしいです!
ゆしちゃん
<プロフィール>
バックダンサー、翻訳、アミューズメントカジノディーラー、モデルとして活動。
Twitter: @taibanisuki
instagram: @_dong_ll
──普段はどんなファッションがお好きですか?
ゆし:普段は気分に合わせてカジュアルや韓国系、量産型、フレンチガーリーなど色々着ています。ロリータ服は最近着るようになりました。
──ロリータ服の良さはどこにあると感じていますか?
ゆし:ロリータ服は女の子が想像する“かわいい”が詰まっているところが魅力だと思います。王道ロリータから軍服風や中華風まで、種類がたくさんあるのも飽きが来なくて、常に新鮮な気持ちで楽しめます!
──今回お召し頂いたコラボ服はいかがでしたか?
ゆし:スカートの柄やエプロンの形、ボンネットなど全て細かくデザインされていて、どこを取っても綺麗なお洋服でした。襟元のクラシカルな雰囲気もとても素敵です。
Kayaちゃん
<プロフィール>
2021年春までアイドルグループ「oxymor≠n」のメンバーとして活躍。 2022春よりソロ活動の予定。
Twitter :@_8kaya8_
Instagram:__8omo8__
──普段はどんなファッションがお好きですか?ロリータ服を着る機会もあるのでしょうか?
Kaya:制服や作業服とか集団で着るような服をよく着ます。ロリータも最近はよく 着ています〜〜〜ꯒ༥ꯒ
──ゲームは遊んでいますか?「IdentityV 第五人格」は知っていましたか?
Kaya:人生の 半分くらい ゲームです。高校では第五人格が大流行してました!よく知ってます<3
──今回お召し頂いたコラボ服はいかがでしたか?
Kaya:ゴシックで 清楚で、妖精 みたいです…❤︎ブラウスとジャンパーで着回しできそう!遊園地にはぴったりかも~<3
箱ネコちゃん
<プロフィール>
中国出身のモデル・コスプレイヤー。
Twitter:@hakonyanya
──普段はどんなファッションがお好きですか?ロリータ服を着る機会もあるのでしょうか?
箱ネコ:普段は「地雷服」というものを着ています。ロリータ服は何着持っていますが、ほぼ鑑賞用で、着る機会は少ないです。
──ご自身は中国出身で、コスプレイヤーとして活動していますが、中国ロリータ服の盛り上がりは身近で感じることはありますか?
箱ネコ:そうですね。いつも可愛い中国ロリータ服のお写真をTwitterで拝見させていただいております。特に最近は人気増えていますね。
──ゲームなどのコラボグッズはお好きですか?その観点から見て、今回お召し頂いたコラボ服はいかがでしたか?
箱ネコ:オタクなのでゲームコラボグッズはたくさん買っています。今回のコラボ衣装はとても綺麗でお気に入りです。普段着用でもいけそうですし、是非手に入れてほしいと思います。
モデル(胡桃・ゆし・Kaya・箱ネコ)撮影:乃木章(Twitter:Osefly)
ヘアメイク:Miyako 霊子(Twitter:@miyako_cheng)
衣装提供:Epetice(Twitter:@Epetice)、ラ・ペオニア(Twitter:@lapeonier)
ブランド:仲夏物語
ライセンス元タイトル:IdentityV (公式サイト:https://www.identityvgame.com/jp/)