女装、男の娘、フェムボーイ、ジェンダーレスの違いとは?

2022年05月28日 | カルチャー


こんにちは!原宿系イラストレーターの江崎びす子です。

昨今、ジェンダーレスやダイバーシティ
LGBTQなどといった言葉を良く聞く機会が増えてきましたよね。

さまざまな性に関する言葉が生まれ
ファッションや生き方もジェンダーレスが注目を集める中で

実際にその言葉の意味がどう違うのか
なかなかわかりにくい人もいるかもしれません

そんな中で

「女装とニューハーフって、何が違うの?」

「男の娘や女装って全員がゲイなの?」

「フェムボーイとジェンダーレス男子の違いって何?」

などなど、なかなか聞きづらい疑問を持つ方もいるかと思います。

今回は、原宿系やファッションにも関わりが深いキーワードである

「女装」「男の娘」「フェムボーイ」「ジェンダーレス」について
わかりやすく解説していこうと思います。

女装


女装はその字の通り、男性が女性の姿を装う事を言います。

よく、女装の方が全員ゲイだと勘違いされる方がいますが、そうではありません。

女装はセクシャリティとは関係が無く

恋愛対象は女性、つまり”ノンケ”で女装が趣味な方も多いです。

また、心と身体が一致しない
男性として生まれながら心が女性である人は”トランス女性(トランスジェンダー)”と呼び女装と呼ぶ事はありません。

女装はあくまで、性別上は男性であり
ガタイがいい人も、すね毛や腕毛が生えていたとしても、女装を装う事に違いはないので女装にあたります。

男の娘


男のムスメと書いて男の娘(こ)とは

一見、どこからどうみてもティーン(10代)の女の子にしか見えない男性を指す言葉で

元々は二次元の萌えジャンルの一つとして知られた言葉ですが
最近は「女の子にしか見えない男の子」が現実でも注目を集めはじめたため
使われる機会が増えました

定義としては第三者の目からみて
“誰が見ても女の子にしか見えない”
そして”ティーンエイジャーである(10代)”という事に限定されており

逆にこの2つに当てはまらない場合は”女装”になります。

Femboy(フェムボーイ)


femboy(フェムボーイ)は、皆さん聞き覚えの無い言葉かと思います。

この記事を書いているびす子たんはコレにあたるのですが

Femboy(フェムボーイ)は海外、アメリカやヨーロッパにおいて日本の”男の娘”と近いニュアンスとして使われているスラングで

日本で90年代に流行った言葉”フェミ男”にも近いものがあるのですが

・フェミ男よりもガーリーでKAWAIIファッション(それこそ原宿系やメイド服など)を好み

・男の娘よりも”中性的”である事
(つまり、女の子には見えない。女?男?どっち?と思われる)

がfemboy(フェムボーイ)の定義と言えます。

また、このスラングは英語圏が発祥という事もあり

細くて小柄な少女らしさを重視する「男の娘」に対し

「フェムボーイ」は女性のような丸みを帯びたボディラインやお尻、太ももを持っていて、全体的に肉付きがよくむちむちしていてフェミニンな男性を指す、という特徴があります。

しかし、femboy(フェムボーイ)は別に女性に外見を寄せようという気はなく
あくまでも男性のままミニスカートやKAWAIIファッションを楽しみたい人なので
女装のように長髪のウィッグなどを被る必要はありません。そのためショートヘアのユーザーがほとんどです。

「ジェンダーレス」との違い

これら「女装」「男の娘」「フェムボーイ」に共通して言えることは

性別上、男性である事には変わりがないという事です

しかし、セクシャリティは人それぞれであり

男の娘であってもノンケの子もいれば、
LGBTQのGやBに該当する子もいたりと様々です。

さらに、よく聞く「ジェンダーレス」とは何が違うのか

ジェンダーレス男子・ジェンダーレス女子とは


ジェンダーレスファッションというのは
本来の性別にとらわれないファッションの事を指します

つまり
男性だけどスカートを履くし、レディースの服を着るし、ネイルもするし、髪も伸ばすしメイクもする

女性だけど、カッコいいジャケットやパンツを着るし、髪も刈り上げたりする

など、男らしさ、女らしさといった性別の固定観念を気にする事なく
やりたいファッションを楽しむ事を指します。

これもセクシャリティとは全く関係が無く

ジェンダーレス男子だからといってゲイではないし
ジェンダーレス女子だからといってレズビアンであるという事にはなりません。

ジェンダーレスファッションとユニセックスの違い


あまり同じ文脈で語られる事はありませんが
ファッションというカテゴリーの中で
同じ並びのように見える

ジェンダーレスとユニセックスの違いについても説明すると

ジェンダーレスが
“本来の性にとらわれない、つまり男性がレディースの服を着たり、女性がメンズの服を着る事”であれば

ユニセックスは”最初から男女どちらでもOK、性別で区別していない”という意味です。

なんとなく、おわかりいただけたでしょうか?

ここまで、女装やジェンダーレスについて解説をしてきましたが

では、その人達と実際に会った時

どんな対応をしたら良いのか

「こんな事を言ったら失礼にあたるかも」
「こんな事を聞いたら怒られるかも」

といった不安を持たれる方も多いと思いますが

一つ言える大切なことは

「自分と違う人を否定せずに尊重する」という事です。

この気持ちさえ忘れなければ、そこまで心配する必要はありません!

多様性社会の中でどんどん増えていく言葉は
膨大な数にのぼり、一つ一つが複雑で難しいので
なかなかついていけないかもしれませんが

マイノリティの方々やジェンダーレスな生き方について、これから理解を深めていきたいと思っている方がいたら、この記事が少しでもそれを知るキッカケになれば幸いです!

江崎びす子

この記事を書いた人

イラストレーター、漫画家、モデル 代表作「メンヘラチャン」 "病みかわいい"カルチャーを国内外問わず発信し続けるクリエイター Twitter:@Bisuko_Ezaki @BisukoEzaki / Instagram:@bisukoezaki

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