2007年9月5日にデビューし、2022年に15周年を迎えた青山テルマさん。15周年を記念して、11月4日に自身初の武道館ライブを開催した。「ライブというよりフェスです!」と、ライブ前のインタビューで青山テルマさんが話していた通り、多数ゲストが登場してフィーチャリングをしたり、デビュー曲から最新曲までアンコールも入れると全21曲も披露したり、1日限りの超豪華ライブとなった。そのライブの模様をお伝えする。
18:30のライブ開始の数分前、「ご来場のみなさ〜ん」と流れる場内アナウンス。一言目で会場の観客がざわつく。それもそのはず、なんとナレーションがアンミカさんの声だったから。アンミカさんといえばテルマさんと大の仲良しで、テルマさんもアンミカさんの話し方を真似したり、バラエティ番組で共演したりと普段から交流があるのはファンはもちろん知っている。そのアンミカさんが、会場案内やライブ中の注意事項をアンミカ節を入れてアナウンス。ライブ前にも関わらず会場は盛り上がっていた。
そんな中会場がバッと暗くなり、ステージにはスポットライトで照らされるテルマさんが登場! 『マダバカ』からスタートし、デビュー曲の『ONE WAY』へと続いた。『ONE WAY』を歌う前にステージの画面に、「今と顔が全然違いますが整形はしておりません」というアナウンスが流れ、歌っている間もPVが流れるというユーモアを交えるところがテルマさんらしいなぁと感じた。
しっとりとしたバラード『何度も』を歌った後はMCに。「みんな元気だった〜?」と観客に問いかけるテルマさん。ライブ前のインタビューで「観に来てくださる方はファンというより仲間っていう感じ。友達に会うような感覚でみんなと会いたい」と話していたが、本当にリアルな友達に問いかけるようなフランクな挨拶から始まった。
「今日はお金を払って金曜日の忙しいときに来てくれて本当にありがとう。生きていると色々なことがあるけど、怒りも悲しみも辛さも全部ここに置いていって今日は笑顔になって帰って欲しい」と、観客に語りかけた。テルマさん自身もコロナ禍で辛い日々を送ってきたそう。でも生きていれば絶対に楽しいことがあるから、まずはこの武道館ライブをみんなに楽しんで欲しいという想いが伝わってきた。
そして次の曲に入る前に「友達呼ぶね〜」と電話をかけだした相手は、加藤ミリヤさん。『poppin’ feat.加藤ミリヤ』で会場のボルテージを上げ、続いてRED RICEが登場して『サマーラブ!! feat.RED RICE』を歌い、観客全員がうちわやタオルを振って盛り上がった。
会場の熱が一気に上がったところで、次はテルマさんの高音が胸に沁みるバラードへ。『STAY WITH ME』、Aisho Nakajimaさんが登場して『YOURS FOREVER feat.Aisho Nakajima』、「初めて同棲した彼と付き合っているときに書いた曲です」という『1LDK』、『NO NO NO』を歌いあげた。
今回のテルマさんのライブは、良い意味でテンションの緩急が凄まじかった。会場全員のテンションがガーッと上がったところで、しっとりとしたバラードで会場も気持ちも静まっていく。だから「次はどんな曲が来るんだろう? どんな演出なんだろう?」とワクワクする。そもそもこれは、ポップな曲からバラードまで幅広いテイストの曲を歌える青山テルマさんだからできること。さらにそこにフィーチャリングまで入ってくるから、観ている側からするといっときも見逃したくないライブなのだ。
普段はテルマさんがゲストとしてUVERworldのライブに出演しているそうだが、今回は逆にテルマさんのライブに来てくれて『SOUL feat.UVERworld & 愛笑む』を披露。そこから『ブーンシャカラカ』、今回のライブのテーマにも入っている『ONIGIRI』を歌い、また会場の熱を高めた。
「次は、みんなが私を知ってくれたきっかけとなった曲です」とテルマさんが話したところでSouljaさんがステージに登場。2008年に発売されて大ヒットした名曲『そばにいるね feat.Soulja』と、今年再びコラボレーションした『いつまでも feat.Soulja』の2曲を歌唱。この2曲のときだけは動画撮影がOKだったためスマホを片手に撮影しながら、2人の歌声に涙している人もいた。
会場にはテルマさんのコスプレをした人、テルマさんと同じピンクの髪にした子がいっぱいで、「みんなコスプレして、ピンク髪にしてくれてありがとう!」と双眼鏡を使ってテルマさんが会場の人たちを見る場面も。その中で特に目立っている3名の観客をあてて、「ライブ後に楽屋に招待するから来てね!」というサプライズもあった。“アーティストとファン”という関係性ではあるけど、テルマさんからしたら仲間で友達のような存在。だから、他のアーティストと比べても観客一人一人との距離が近く、フランクに話しているのがとても印象的だった。遠いようで近い。そう思わせてくれるのもテルマさんの魅力の一つだと思う。
あっという間に本編最後の曲『一生仲間』。“一生仲間約束だよ 一生仲間これからも 良い時もそうじゃない時もうちららしくずっと笑ってこ”という歌詞は、テルマさんが“仲間”と呼ぶファン全員に向けたメッセージ。「生きていれば絶対に良いことあるから」というテルマさんの力強い言葉は会場にいた全員の胸に刺さったに違いない。
「アンコールは豚骨ラーメン並みに濃いです!」とライブ前に語ってくれたが、本当にその通り。アンコール1曲目の『世界の中心』は、タレントのkemioさん、フワちゃん、数十名のダンサーと共にパラパラを踊った。この2名の出演は事前情報がなかったので、会場の全員が驚き、歓喜した。アーティストだけでなく、タレントの方とも交流があるのはバラエティ番組でも活躍しているテルマさんだからこそだろう。
『なんだかんだ』を歌いあげ、最後のMCではテルマさんへのサプライズで、今回のライブに出演した一同がバースデーケーキを持ってくる場面も。そう、青山テルマさんは10月27日が誕生日だったのだ。「ライブでは絶対に泣かないって決めてるから……」と涙声で言いながら出演者全員と一緒に撮影している様子を見て、観ているこちらも泣きそうになった。(集合写真はテルマさんのInstagramをチェック)
「みんな、笑顔でまた会いましょう」と『SMILE AGAIN』を歌唱し、ライブは終了した。約2時間半の中で笑いもあり、感動して涙する場面もあり、このライブを観た人はきっと、抱えている辛さや悲しみを忘れて笑顔になれたのではないかと思う。
随所で「みんな楽しんでる?」と問いかけるテルマさんからは、みんなを笑顔にしたい、みんなを楽しませたいという気持ちがひしひしと伝わってきて、その想いを細部まで感じた。ライブ開始前の入り口の垂れ幕には「おにぎりフェス(仮)」になっていたが、ライブ終了後の垂れ幕は「おにぎりフェス ごちそう様でした」に変わっていたことに気づいた人は何人いるだろうか?
私たちを楽しませてくれるテルマさんから今後も目が離せない。
Photo:217..NINA
セットリスト
1. マダバカ
2. ONE WAY
3.何度も
4. poppin’ feat.加藤ミリヤ
5. サマーラブ!! feat.RED RICE
6. STAY WITH ME
7. YOURS FOREVER feat.Aisho Nakajima
8.1LDK
9. NO NO NO
10. SOUL feat.UVERworld & 愛笑む
11.ブーンシャカラカ
12.ONIGIRI
13. そばにいるね feat.Soulja
14. いつまでも feat.Soulja
15. 生きてるだけでご褒美
16. 扉をあけて
17. MONEY feat.清水翔太
18.一生仲間
-ENCORE-
1.世界の中心
2.なんだかんだ
3.SMILE AGAIN
青山テルマ
1987年10月27日生まれ。B型、奈良県出身。
トリニダード・トバゴ人と日本人のクォーター。
2007年9月5日にメジャーデビュー、翌2008年にリリースした「そばにいるね feat. SoulJa」が大ヒットし注目を集める。
ファッションや写真、アートと多趣味で、100万人フォロワーを超える自身のInstagramでの発信も注目されるなど、持ち前のセンスと、明るくて元気なキャラクターからバラエティ番組にも出演、2022年7月から放送されたTBS系火曜の連続ドラマ『ユニコーンに乗って』にレギュラー出演し、活躍の幅を広げた。
同年、ヘアケアブランド『mythm』のプロデュースも始め、発売後すぐに楽天ヘアケアランキングで1位を獲得するなど、マルチな才能を発揮している。
2022年にはデビュー15周年を迎え、11月4日には初の東京・日本武道館でワンマンライブ「Thelma Aoyama 15th Anniversary〜おにぎりフェスティバル〜 (仮)」の開催も決定している。
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