BLACKNAZARENEインタビュー!初めてのフルアルバム「Decision」3月15日リリース

2023年03月15日 | インタビュー

3月15日にリリースされるアルバム『Decision』を引き下げて、BLACKNAZARENEがHARAJUKU POP WEBに再登場!BLACKNAZARENE初となるフルアルバムは、彼女たちがいろんなことに挑戦した作品になったとのこと。

2022年を振り返ってもらうと共に、『Decision』についても語ってもらいました!

──まず、1年の振り返りからお伺いしたいと思います。2022年は、どのような年でしたか。

南向いずみ

南向:一瞬だった!

白坂:去年の1月を思い出すと「遠い記憶だな」って感じ。目の前のことに必死だったから、あまり覚えてないかも。

南向:BLACKNAZARENE史上、初めて大きなワンマンライブが2回あった年だったので。大きなワンマンの前3ヶ月は、準備をしているとあっという間に過ぎていっちゃうから半年分くらいしか、時の流れを感じていなかった気がします。だからといって、ワンマン前がめちゃくちゃ忙しかったという記憶があるわけでもないんですけど(笑)。

村田:今までで一番スタジオに入った1年だった気がする。

南向:たしかに!

村田実果子

村田:3月はリリースイベントと『奇祭Ⅲ』の時期が重なったので忙しくて。バタバタと新曲の振り入れをしていたから、いっぱいいっぱいになっちゃったんです。なので、『奇祭Ⅳ』のときは、前々からスタジオの日にちを決めて、ちゃんとスケジュールを組むようにしたんですよ。1回1回の記憶はないけど、すごく練習したなって実感があります。

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山田:私は、やっとBLACKNAZARENEに馴染めたなって思いました。

村田:だけど、この間めっちゃ緊張してなかった?

山田:初めてやることは、今でも緊張しますね(笑)。加入する前からBLACKNAZARENEを知っていたし、MVやライブを見ていたので、入った当初は実感がわかなかった。

乃上楓

乃上:私は最初の頃「どうしよう」みたいな迷いがあった気がする。でも、最近は「こうありたい」ってイメージが自分のなかでハッキリしてきていて。加入当初は、みんなの後ろをついていく感じだったけど、今はグループの先頭に立ったときに輝ける人になりたいと思っています。BLACKNAZARENEは誰が前に出ても、かっこいいので。それぞれが自分だけの武器を持っていて、ちゃんと対等に戦える感覚があります。

東出:下半期にやったリリースイベントが大きかったよね。毎日のようにライブをしていたおかげで、緊張が程よい感じになっていって。BLACKNAZARENEは普段の対バンイベントではライブだけしてMCをしないスタイルがほとんどなんですけど、リリイベでは毎回MCがあったのでそこで鍛えられた気がします。毎日何話すか、どう話をまとめるか頭を抱えていました(笑)

──BLACKNAZARENEは、MCがにぎやかですもんね。

東出ひみこ

東出:本当にうるさいです(笑)。

白坂:盛り上がろうとして盛り上がってないからね。いつの間にか全員がしゃべってることばっかり。

南向:上手と下手で違うことしゃべってる。

白坂:ひどいときは、上手・真ん中・下手で3チームある(笑)。マイクを通してしゃべってるメインの話題の人の脇で「あれってさ……」って話し始めちゃうから。

村田:MC中に2・2・2で話し始めるなんて、なかなかありえない(笑)。

東出:ネタがない日でも、いざMCが始まると勢いがすごいですからね。誰かがパッと話題を投げこんだら、100になって返ってくる。収集がつかへんくなっちゃうところまで、話題が広がっていくから面白いです。最初は収め方がわからんすぎて、すごく苦戦しましたけど(笑)。

南向:もう慣れっこだよね。

村田:ありがとうね。

──10月に行われた『奇祭Ⅳ』はBLACKNAZARENE史上、最大キャパでのワンマンライブでしたよね。ライブを経て、感じたことなどありますか。

山田さとり

山田:EX THEATER ROPPONGIでのライブに向けて、スタジオでの練習を何度も重ねるなかで、みんなの空気が引き締まったように感じます。

東出:いっぱいスタジオに入らせてもらったおかげで、当日も思ったより緊張せず、落ち着いてライブができました。すごく素敵な景色を見られたし、ファンの方にとってもそうであれば嬉しいな。

乃上:私は「BLACKNAZARENEもっといけるかも」って思いました。まだまだ伸びしろがあるというか。こんなもんじゃないなって。すごくいい公演だったけど「もっとクオリティの高いステージを作れそう」っていうワクワクの方が強かったかも。

東出:『奇祭Ⅳ』の反省点は、次のライブに全部活かせるしね。もっと大きい会場でライブができるようになりたいって意欲も強くなりました。

白坂:売れてる人にとっては、あんなにデカいところでライブするのが日常だと思うと、本当に羨ましい! 今の自分たちにとってEX THEATER ROPPONGIは“特別”な会場なので、広い会場でライブするのを日常にしていきたいです。

──改めて、BLACKNAZARENEの強みとして実感したことはありますか。

南向:私はずっと思ってるんですけど、パフォーマンスとMCの落差。BLACKNAZARENEを見ていて、一番好きになるポイントはそこだと思います。挨拶が終わった瞬間、素に戻ってごちゃごちゃしゃべってるところは、本当にこいつら可愛いなって。私自身も、世界観のあるライブをする人が話していて「ちょっとギャップあるかも」って感じる瞬間に好きになることが多いので。今BLACKNAZARENEを好きな人は、推しが歌って踊っている姿が好きっていうのもあるだろうけど、MCで賑やかな6人も好きなんだろうなって思います。

──BLACKNAZARENEは、現場で力を発揮するライブアイドルですよね。

白坂もあ

白坂:ミーハーなので、ネットでバズりたい気持ちはありますよ!

南向:SNSがちょっと苦手で……。勝手にバズってくれたら嬉しいけど。

村田:でも、バズって有名になったとしても、ライブが下手だと「ぷぷぷ」ってなるじゃん?

南向:尖ってんな~(笑)。

村田:だって、多いじゃないですか。名前が有名でも、本気でパフォーマンスしてないグループとか。だから「SNSでバズることだけがすべてじゃない」とは思ってます。

──続いて、アルバム『Decision』についてもお伺いしたいと思います。どのような作品に仕上がりましたか。

南向:いろんなことをやった感じですね。「URGE」まではニンドリさんの曲だったので、初期のBLACKNAZARENEの色が強く出ていて、新体制2作目の「lord of the fate」からは作曲者も変わって開放的な感じになった。久しぶりにゴリゴリのバラードも出しましたしね。

私が作詞を担当するようになってからは、ライブに根差した曲作りに変えていったんです。演者ならではの「こういうライブがしたい」を顕著に反映させていったというか。タオルを回すことでわかりやすく盛り上がれる「鼓動」やBLACKNAZARENEの新しい魅力を知ってもらえそうな「ASOBE!」など、メンバーにはいろんなことをしてもらいました。

──楽曲づくりは、どのように行っているのですか。

南向:リファレンスを出して「こういう曲を作ってください」とお願いして、出来上がったものに私が歌詞を乗せていきます。依頼する段階では、歌詞のテーマや世界観までは考えていないことが多いかな。ただ、私の引き出しにも限りがあるので、作りたいテーマがないときは、メンバーにも「なんかない?」と相談することあって。「アンチオルトイズム」は、ひみこが出してくれたリファレンスをもとに作りました。

──歌のメロディーを作られているのも作曲家さんですか。

南向:基本的には、そうです。今回だと「call me by your name」のメロディーは、私が考えたものになっています。実は初めての試みなんですよ。めちゃくちゃ私の趣味が反映されてる、ちょっと洋楽っぽいテイストに仕上がりました(笑)。

──リードトラックの「Decision」は、どのような楽曲ですか。

村田:いわゆるBLACKNAZARENEっぽいバンドサウンドではなく、キレイなピアノが印象的なナンバーです。

南向:こんなにストリングスが入っているのは、BLACKNAZARENE史上初めて。ストリングスが盛り沢山な曲を聴いたとき、「メジャーっぽいな」と思い羨ましくなったので、「いっぱい弦の音をいれてください」ってリクエストしました。

村田:最初に聴いたとき、雨が降ってるようなイメージが沸いてきて……。

山田:私も!

村田:あまりBLACKNAZARENEっぽくないんだけど、私はすごく好きな曲。1回聴いたら耳に残るし、歌詞に決意が表れている。いろんなテイストがあるなかでも、表題にふさわしい曲かなって。

──MVはダンスパートが中心の作品になっていましたね。

村田:出来上がりを見たら、そうなってて(笑)。振付師さんがすごく凝って振りを作ってくれていたので、もしかしたらそれが伝わったのかも。

南向:「「lord of the fate」から引き継いだ振りがあるからかなと思ってます」って、ひみこが言え(笑)。

東出:言おうと思ってましたよ(笑)。振付師さんが「lord of the fate」のなかでキーになっている振り付けを意図的に「Decision」にも入れてくださっていて。ファンの方が「「lord of the fate」から物語が続いているから振り付けも一緒なんや」って、気づいてくださっていて嬉しかったです。

──「Decision」で「URGE」から続いてきた物語は、ひとまず完結になるんですか。

南向:「Decision」は2.5作目の位置づけです。まだ、BLACKNAZARENEは続くので!

──それぞれのオススメの曲をお伺いできますか。

村田:BLACKNAZARENEの曲を初めて聴く人なら「Decision」をオススメするけど、ずっと私たちを知ってくれている人に勧めるなら「ASOBE!」。ジャニーズ事務所に所属しているグループさんって、コンセプトに縛られずいろんな曲を歌うじゃないですか。そういうのいいなって、ずっと思ってて。

ブレないのはBLACKNAZARENEの良さだけど、今までとは違う私たちの良さを「ASOBE!」では発揮できていると思います。こんなに雰囲気の明るいバカな曲は初めてだから、「こういう曲も歌ってくれるんだ!」ってもっと好きになってくれたら嬉しいですね。

白坂:楽しい曲っていいなと思うから、「鼓動」がオススメです。ファンの人と一緒に盛り上がれるし、通勤中に聴いていてもパフォーマンスをしていても「鼓動」はめっちゃ楽しい。最近はラストにやることも多いので、みんなでタオルを回せたらいいな。

山田:私は「lord of the fate」ですね。他のインタビューでもオススメしてるんですけど、私は一途なので(笑)。「lord of the fate」は新メンバー4人が加入したシンボルのような1曲。「新しいBLACKNAZARENEになったよ」って表明してる曲だと思うので、自分にとって思い入れが深いですね。

乃上:自分のなかでは、けっこう「Decision」がブーム。自分が大草原に立って歌ってる気持ちになれるというか。

山田:わかる~! 最後とか、めっちゃソアリン(TDSのアトラクション)じゃない?

乃上:いろいろ想像ができるよね。情景が浮かびやすい。初めて聴く方でも親しみやすい曲調だと思うし、BLACKNAZARENEのファンの方には私たちのストーリーを踏まえて聴いてもらえると思います。

南向:個人的には、この曲っていうよりも「URGE」「lord of the fate」「Decision」「アンチオルトイズム」の順で、曲を聴くことをオススメしたい。歌詞の繋がりを意識して聴くのが好きな人なら、MVや曲中で共有しているイメージに気づいてもらえると思います。

東出:私はやっぱり、リファレンスを出した「アンチオルトイズム」やな。「ちょっと違う一面やけど、きっとBLACKNAZARENEに合うし、かっこいいんだろうな」と思って、ドキドキしながら意見を出したので、採用してもらえたのが本当に嬉しくて。ありそうでなかったカッコイイ曲に仕上がったから、“最後まで”聴いてほしいですね。

村田:あれね~!

南向:CDでしか聴けないもんね。

乃上:緊張感がいいんだよね。

東出:アルバムをちゃんと買って、いいイヤホンで最後まで聴いて。そうしたら、きっとびっくりするから。

南向:いい商品をありがとう!

白坂:言いつけ通りに買わせてもらうわ。

村田:リリイベも行きたいな~。

東出:これでツアーも来たくなっちゃいましたよね!

村田:勝手に終わらせようとするなよ(笑)。MCじゃないぞ。

東出:締めようとしちゃいました! すみません(笑)。

──5大都市ツアーのラストを飾る、『5TH ANNIVERSARY LIVE』は、どのようなライブになりそうですか。

南向:私はひそかに「静かに観ていなくていいんじゃないかな」って期待していて。ライブまで時間があるので、世界がどのように変わっていくのかわからないですけど、本来のライブハウスでライブアイドルが好きなファンの人たちに会えるんじゃないかなって思ってます。

山田:それでこそ、ライブですから。

乃上:ファンの人が自らコールをまとめてくれていて、すごいんですよ。だから、私もすごく楽しみ。

南向:コール現場に慣れていない人でも、コールに負けない没入感のあるライブをするので大丈夫。声出しはしてもモッシュはないグループなので、女の子も安心して遊びに来てほしいな。ちゃんと私たちが守るので。ステージから目が離せないようなパフォーマンスをお見せします。

山田:おいで~!

──すでに内容も決まっているんですか。

村田:今までの周年ライブは「大きいところでやろう!」って感じだったんですけど、今回は「5周年をお祝いしよう」ってイメージ。BLACKNAZARENEのファンを集めてワイワイしたいと思い、会場をShinjuku BLAZEにしました。ファンの方に来ていただけたら嬉しいので、宣伝を目的としたゲリラ写メ会もやらない予定でいます。BLACKNAZARENEのことを好きな人がいっぱい来るので、絶対に楽しいですよ。

南向:遊ぼうね~!

山田:絶対に遊ぼうね~!

2023/3/15発売 NEW ALBUM 「Decision」

【初回限定盤】


CD+DL CARD / AMPL-1012 / 7,500円(税込)

▽CD
ASOBE!
lord of the fate
faith
PARADOX
Twilight zone
URGE
new story
アンチオルトイズム
Decision
Throne
鼓動
call me by your name

▽ダウンロードカード

「Decision」MUSIC VIDEO
「奇祭Ⅳ」Oneman LIVE 2022.10.30@EX THEATER ROPPONGI

【通常盤】


CD / AMPL-1013 / 3,500円(税込)

▽CD
ASOBE!
lord of the fate
faith
PARADOX
Twilight zone
URGE
new story
アンチオルトイズム
Decision
Throne
鼓動
call me by your name

発売元:ampoule label
販売元:HAPPINET CORPORATION

LIVE INFO ※詳細はオフィシャルサイトをご覧ください

【BLACKNAZARENE 2023 TOUR】

1月21日(土) 札幌・cube garden
1月28日(土) 福岡・INSA Fukuoka
2月11日(土) 名古屋・ElectricLadyLand
2月24日(金) 大阪・OSAKA MUSE
3月18日(土) 大阪・ROCKTOWN

【BLACKNAZARENE 2023 TOUR FINAL & 5TH ANNIVERSARY LIVE】

3月23日(木) 東京・Shinjuku BLAZE

BLACKNAZARENE

「THUG×kawaii」をコンセプトにアンダーグラウンドなストリートカルチャーとアイドルシーンを融合させ、女の子の媚びない強さを魅せるBLACKNAZARENE(ブラックナザレ)。強い女性像を連想させる音楽性で同性からの人気を集め、これからの時代を切り開く、今もっとも目が離せない実力派グループである。

公式サイト:https://blacknazarene.tokyo
公式Twitter:https://twitter.com/blacknzrn
公式Instagram:https://www.instagram.com/blacknzrn.official
公式Youtube:https://www.youtube.com/@blacknazarene509

この記事を書いた人

Music Worder。音楽とお酒と人が好き。 Twitter:@ayach___

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