大宮陽和インタビュー!創作や歌うことを通して自分の表現手段を見つけられて良かったし、「自分の人生に音楽があって良かったなぁ」と素直に思っています。

2026年01月16日 | 未分類

現在放送中のTVアニメ『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』のエンディングテーマ「キミ攻略ゲーム」を歌っているのが、現在も長崎県に拠点を構えながら活動をしているシンガーソングライターの大宮陽和。1月14日に「キミ攻略ゲーム」を配信リリースすることから、彼女をキャッチ。同楽曲についての想いを伺った。

わたしは長崎が大好きだから、ここを拠点に活動を続けていこうと思っています……でも、今は少しだけ、東京生活を考えたりもします。

──陽和さんは、今も長崎県に住みながら活動を続けているのでしょうか?

大宮 ありがたいことに、今も長崎で生活をしています。以前「夜は煌めいて』という楽曲を長崎県南島原市とコラボレートして制作したんですが、そのMVは南島原市で撮影しました。映像を見てもらえれば伝わるかと思いますが、長崎は本当に自然の多い場所です。わたしは長崎が大好きだから、ここを拠点に活動を続けていこうと思っています……でも、今は少しだけ東京生活を考えたりもします(笑)。


「夜は煌めいて」MV

──東京と長崎とじゃ、時間の流れはだいぶ違うでしょ。

大宮 違いますね。(都会の人たちは)みんな歩くスピードが速いなぁと思ってしまいます(笑)

──陽和さんとしては、長崎に住みながらコンスタントに。でも、自分のペースを保ってやっていくのが今は一番適した形だ。

大宮 そうですね。ただ、これまでのんびりとしたペースでやってきたので、もう少し頑張らなきゃなと思っています。

──どこか、焦りを感じてるということ?

大宮 焦りは、以前のほうがあったと思います。で、わたしは先月24歳になったんですけど、身近な同年代の人たちは、結婚をしたり就職して働いている人が多いです。そんな中「自分は一体何をしているんだろう」と考えて、気持ちがどこか焦っていました。ですが、最近はちょっと考え方が変わってきて、何事も自分のペースで進もうという気持ちです。ただ、楽曲制作のペースはもうちょっと上げたほうがいいかなと思っています。

──「自分は一体何をしているんだろう」と言っていましたけど。陽和さん自身、コンスタントに楽曲をリリースしています。地元の人たちも、その活動を知っているわけですよね。

大宮  「みんな知ってくれているのかなぁ??」という感じです(笑)。もちろん、身近な人たちは「頑張ってるね」と言ってくれますが、「何をしている人?」と聞かれると、まだ答えに詰まってしまうから、「もう少し頑張らなきゃな」という気持ちがあります。なので、今年は積極的に活動をしていこうかなと思っているところです。

──2025年は充実していました?

大宮 ありがたいことに、充実していました。制作の面でも焦ることなく、自分のペースで進んできた1年だったなと思います。

どの曲でも、心から叫んで歌うことを心がけています。だから、歌声にインパクトを覚えていだだけたのはめちゃめちゃ嬉しいです。

──陽和さんといえば、歌声に強烈なインパクトを覚えるアーティストです。歌うときに心がけていることがあれば教えてください。

大宮  どの曲でも、心から叫んで歌うことを心がけています。歌声にインパクトを覚えていただけたのはすごく嬉しいです。私の作る曲は、悲しかったり、イライラしてたりなど感情的な言葉で書いた歌詞が多くて。その内容も、。自分の場合、「何処にぶつけたらいいんだろう」という感情を歌詞にすることが多いので、ときにはキツめな表現になることもありますけど、逆にそれが自分の味になっているのだと思っています。

──昔から、気持ちが動いたら歌詞にしてきた人でした?

大宮 そうでしたね。気持ちがモヤッとするたびにノートにあれこれと書いていたので、昔から、何か思うたびに歌詞の真似事のように言葉を書いていたのを思い返します。それをきちんと歌詞にし始めたのは、曲を作るようになってからでした。

──曲制作は、幾つの頃からやっていました?

大宮 歌詞を書き始めたのが中学生のときで、その歌詞に曲を付け始めたのは、ギターを弾きだした高校生のときで、歌詞を書き始めたのも、曲を作るようになった理由も、日々のストレスの発散からでした。その当時はけっこう反抗期で、反骨精神が強く、よく「なんでわかってくれないんだ」という感情を書き殴っていましたね。

──だから陽和さんの作る曲は、心に刺さる歌詞ばかりなんですね。でも、最新曲の「キミ攻略ゲーム』では、歌詞の視点をガラッと変えましたよね。

大宮 今回リリースする「キミ攻略ゲーム」は、TVアニメ『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』のエンディングテーマとして書き下ろしました。。楽曲を制作する上で、「明るめの曲」というリクエストがあったので、歌詞もメロディーも視点をガラッと変えました。今まで、明るい楽曲をあまり作ったことがなかったので、かなり苦戦はしましたが、最終的には、歌詞の内容も含め、アニメに寄り添った楽曲に仕上がったのではないかと思います。

──これまでに明るい曲を書こうと思ったことは?

大宮 あまりそういう気持ちにはならなかったです。自分の場合、楽しいときや嬉しいときに歌詞の構想が浮かばないというか、「そういう(ハッピーな)曲を作ってもなぁ」と思っていました。今回こういった機会をいただいて、初めて挑戦したのですが、その結果として、奇跡的に明るい曲が生まれたので安心しました(笑)。

──アーティストの場合そうおっしゃる方が多いように、歌詞って、楽しい感情のときよりも、ネガティブな状態でいたときのほうが、やはり書きやすいものなのでしょうか?

大宮 自分はそうですね。ネガティブな感情を歌で昇華していく。それが、わたしの中では大切なんだと思います。もし、その表現手段を見つけていなかったら、今とはぜんぜん違った人になっていたと思います。それくらい、曲の創作や歌うことを通して自分の表現手段を見つけられたのは大きくて、「自分の人生に音楽があって良かったなぁ」と素直に思います。

──陽和さんって、反骨精神が強そうですよね。

大宮 だいぶ強いと思います(笑)。創作をしていくうえで、その気持ちは大事だと思っています。

一目惚れをしたセシリアに対して、ずっと空回りしているところがかわいいなぁと思って。

 ──最新配信曲の「キミ攻略ゲーム」は、TVアニメ『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』のエンディングテーマとして流れています。先に、アニソンを歌うことが決まったときの気持ちから教えてください。

大宮 わたし、小さいときからずっとアニメを見ていて、アニソンもよく聴いていましたが、「自分がアニソンを歌うこと」はまったく想像していなくて、まさか歌えるとも思っていませんでした。決まったときはすごくびっくりして、「本当ですか?」と事務所の方に何度も何度も聞き返しました(笑)。

──「キミ攻略ゲーム」は、TVアニメ『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』に登場する主人公ヨウキの気持ちを投影しています。やはり、創作を始める前に原作を…。

大宮 もちろん、全巻読みました。主人公のヨウキが、一目惚れをしたセシリアにずっと空回りしているところがかわいいなぁと。そのかわいさを曲にしたいと思い、ヨウキ視点の歌詞で書こうと決めました。

──まさに、片思いしたときの妄想が爆裂した、恋に恋している歌詞ですよね。

大宮 そうですね。大好きだからこそ、セシリアの色に自分を染めていこうとするヨウキの心模様も含めて、ここには、セシリアを追いかけるヨウキの想いを書いています。

──陽和さんはヨウキのどの辺に惹かれました?

大宮 大好きなセシリアに会いたいけど会えないとき、部屋でずっと「どうしよう」ってソワソワしている本当にピュアなところと、セシリアに対する気持ちが直球で、自分に素直な行動をする性格。どちらも「素敵だなぁ」と惹かれました。

──だって、「俺のタイプ」と惚れたがゆえに、セシリアと引き換えに、自分のボスを裏切ってしまうという…笑

大宮 そうなんです。この物語自体、ヨウキが魔族として勇者パーティーと対峙する最初の時点では、けっこう戦闘系の物語というか、バリバリ戦う作品なのかなぁと思いながら読み進めていましたが、そこから、ピュアな恋愛物語になっていったので、(その展開が)すごく衝撃的でした。

──シリアスな展開から、いきなりガラッと変わっていきますもんね。

大宮  けっこう序盤の時点で、お話の展開がガラッと変わったのには驚きました。しかも戦闘シーンの中、「えっ、一目惚れしたからセシリアと引き換えに、勇者パーティーを通してしまうんだ」という場面は、とても衝撃的でした。

そこに、この恋の希望が見えますよね。

──「キミ攻略ゲーム」の歌詞を書くうえでポイントにしていた部分を教えてください。

大宮  サビの最後あたりに、「陽気に振る舞いちょっと暴走しすぎちゃって」と、ヨウキの名前を入れたところです。ヨウキはけっこう厨二病的な面がある人だと思ったからこそ、空回ってしまう感情を、その歌詞から感じて聴いていただきたいことと、もう一つが、アニメでも描かれている、セシリアがヨウキに向かって手を差し伸べるシーンを描写した歌詞。その場面がすごく印象的で、「勇気を出して差し出したこの手を 握ってくれないか?」と書きました。どちらの歌詞もすごく気に入っているので、そこにも注目してほしいです。

──ただの片思いの歌ではなく、好きな人からのアプローチも見えてくるところがいいですね。

大宮  そこに、この恋の希望が見えるので、特に大切に表現したかったところでした。自分としても、「この恋、叶わないんじゃないか??」よりも、ちょっと希望が見える明るめの恋愛曲にしたかったので、理想通りの楽曲に仕上がったなと思っています。書く上でのポイントとしてもう一つ伝えるなら、本当なら”片思いだけで終わっても良かったところを、未来が見えるように書いたところ”。そこも、「キミ攻略ゲーム」の歌詞の中でのポイントというか、聴きどころになっています。

──陽和さん、恋愛系の歌詞を書くのに苦労をしたという話も聞きました。

大宮  恋愛の曲はなかなか書かない…というか、まったく書いてこなかったので、苦労しました(笑)。かわいいピュアピュアな歌詞は、自分の中では新しい扉を開いた感じがしています。

──「キミ攻略ゲーム」を作りあげたのは、陽和さんにとっても刺激的な良い経験になったようですね。

大宮  すごくいい経験になりました。何より、家族が「すごいじゃん」「良かったじゃん」とすごく喜んでくれたことが嬉しかったです。私は小さい頃からアニメばかり観ていて、アニソンをよく歌っていたんです。だから、まさか自分がアニメのテーマ曲を歌えるようになるなんて、正直予想もしていなくて。その嬉しさはもちろん自分自身にもありましたし、そんな姿をずっと身近で見てきた家族にとっても、すごく嬉しい出来事だったみたいです。

──ちなみに、どんなアニメ作品が好きでした?

大宮 特に夢中になっていたのが、『HUNTER×HUNTER』『NARUTO -ナルト-』『イナズマイレブン』でした。私自身は『ハイキュー!!』や『弱虫ペダル』の世代ですが、少し前のアニメ作品への憧れが強く、よく観ていました。昔から聴く曲もアニソンが多かったので、自分がアニソンを歌えていることがすごく嬉しいです。

ヨウキって、表向きは強気に見せながらも意外にへたれなんですよ。だから、セシリアの存在にすごく助けられてるというか、彼女を好きになることで自分も希望を見いだせる、そういう楽曲になりました。

──「キミ攻略ゲーム」というタイトルもいいですね。

大宮 「どうやって落としていこう」「どうやって好きになってもらおう」という気持ちを表現している曲なので、タイトルとしてもピッタリかなと思います。ヨウキは、表向きは強気に見せながらも、意外にへタれだとなんだと思っています。だからこそ、セシリアの存在にすごく助けられているというか、彼女を好きになることで自分にも希望を見い出していける。そんな内容にもなりました。

──セシリアは、自分の芯をしっかりと持っている人だ。

大宮 そうですね。わたしの中にも「しっかりとした女性だな」という印象がありました。ヨウキとセシリアって、実は真逆な性格。だから、2人のやりとりに惹かれてしまうんでしょうね。

──完成した「キミ攻略ゲーム」の手応えも聞かせてください。

大宮  今までに書いたことのない歌詞と、作ったことのない曲調だから、本当に新しい自分の扉を開いた曲であり、もう一人の自分を発見できたというか、「私はまだまだ変わっていける」と、自分に希望を見い出せた楽曲になりました。

──最初に「キミ攻略ゲーム」に触れて興味を持った人が、過去の曲たちを探っていくと、嬉しい驚きを覚えそうですね。

大宮  「あっ、意外とこういう人なんだ」と驚くというか、新たな発見になりそうですよね。今回の経験を通して、自分でも新しい表情の楽曲を作るコツをつかめた気がするので、これからも、今までとは異なる楽曲を書いていく、そんなきっかけに「キミ攻略ゲーム」はなったと思います。

──途中で転調していく、その展開も格好いい楽曲ですからね。

大宮  単調に進むよりも、表情を変えることでドラマが生まれますし、起承転結といいますか、曲の中にメリハリをつけたい気持ちはいつも持っています。

人の気持ちに寄り添うシンガーに。とくに、みんなが心に秘めている淋しさや悲しい思い、憤りなどを一緒に発散できる、人の心に寄り添えるアーティストになっていきたい。

──1月からアニソンのテーマ曲を歌えば、その曲が配信リリースになるなど、いい2026年のスタートが切れました。陽和さんは、今年をどんな年にしていきたいですか?

大宮 2025年は、わりとゆっくりと活動してきたので、今年はなるべく行動をして、いろいろと発信をしていきたいなと思っています。SNSでの発信も含めて、色々な方にもっと知ってもらえるように活動をしていきます。個人的には、この1年を「勝負の年」にしたいし、そうやって今、自分の気持ちを高めています。

──陽和さんは、どういうアーティストになっていきたいのか。その理想像もあったら教えてください。

大宮 人の気持ちに寄り添うシンガーに。とくに、みんなが心に秘めている淋しさや悲しい思い、憤りなどを一緒に発散できる、人の心に寄り添えるアーティストになっていきたいし、これまでにも、そういう曲たちを書いてきたと思っています。何より、わたし自身が音楽に救われてきた人。自分と同じようなつらい思いをしている人と一緒に頑張っていける、そういう楽曲を表現していくアーティストでありたいです。今回ラブソングは人の心に刺さりやすいと感じたので、また機会があれば、ラブソングを書きたいなと思っています。自分の中では、まだまだ表現のハードルの高いことですけど(笑)。

──最後に、ひと言いただいても良いですか?

大宮 歌詞の中に、名前などけっこうアニメにまつわる言葉を書いているので、それを探し出し、この歌をぜひ攻略してほしいです。アニソンって言葉遊びをしていくことも多いと思っていて、自分でも遊び心を持った言葉の表現は好きだから、そこを楽しみながら、この曲を攻略してください。

TEXT:長澤智典

大宮陽和

長崎県出身のシンガーソングライター。2017年に音楽アプリ「eggs」で自作曲「友人」がランキング入りし注目を集める。
耳に残る歌詞と独自の世界観を武器に、楽曲制作とライブ活動を精力的に展開。
2024年8月、1st Single「404」で徳間ジャパンよりメジャーデビュー。
3rd Single「東京Noisy」のMVはYouTubeで23万回再生を記録。
FM長崎にて冠ラジオ番組「大宮陽和の夜を照らす月」を担当するなど、活動の幅を広げている。

Officialsite:https://cloud9pro.co.jp/artist/profile/omiya-hiyori/
X:@miya_hiyo0038
Instagram:@zzz_____0038
TikTok:@0038ssw18
YouTube:大宮陽和


2026.01.14 Release
Digital Single「キミ攻略ゲーム」
TVアニメ『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』のエンディングテーマに決定!

この記事を書いた人

"音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/"

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