中国ロリータモデル屈指のスウィートガール・小野汀ちゃん!次世代のホープとして引っ張りだこの魅力に迫る

2021年03月07日 | アパレル

中国では日本発のロリータ服が大流行中。約200のブランドがあり、デザインの多様性と、日本のロリータ服がフルセット約10万円なのに対して約1.5〜3万円で買えるリーズナブルな価格が特徴です。中国ではネットショップが主流ですが、近年は実店舗をオープンするブランドも増え、一般層にとっても身近なファッションアイテムとして周知されるようになりました。

そして、中国ではロリータ・ファッション専門で活躍するモデルさんが多くいます。トップクラスとしてまず名前が挙がるのは、謝安然ちゃんや猫梓子ちゃん、全全Piggyちゃんですが、次世代のホープとして活躍する一人が小野汀ちゃんです。

小野汀ちゃんは2019年にロリータモデルとしてデビュー。早くから台頭し、「Elpress」や「长耳朵与尖耳朵」など人気中国ロリータブランドのモデルとして引っ張りだこです。中国を代表するロリータファッション専門カメラマンの睿瑶爸爸さんを始めとするトップ層のメラマンからも高い評価を得ています。

ロリータモデルとして活動してきたこれまでを振り返ってもらいつつ、今後の展望を訊きました。

小野汀ちゃん


「LorielorieLolita洋装 」/撮影:睿瑶爸爸 /メイク:_ChaChaNEKO_ ​​​​

プロフィール

現在は上海まで車で2時間ちょっとの中国浙江省杭州市に住んでいます。大学2年生の頃からモデル活動を始め、2019年からはロリータモデルとしてデビュー。2020年は410着の新作ロリータ服のモデルを務めました。スウィートガールのような愛らしい笑顔が持ち味で、甘ロリやエレガンス系などがとても似合います。愛用しているコスメアイテムのブランドは「SUQQU」と「CANMAKE」です。

weibo:小野汀

ロリータモデルとしてどんなお仕事をしているの?

──いつ頃からロリータ服を着るようになりましたか?

小野汀:小さい頃からお姫様が着るようなドレスが大好きで、あとからロリータ服があることを知り、とても着てみたくなったんです。初めてロリータ服を着たのは大学に入ってからでした。

──ロリータモデルになったきっかけを教えてください。

小野汀:ブランドが新しくモデルを探す際は、weiboなどのSNSをチェックするのが一般的ですが、私の場合もそうでした。友達にロリータ服が似合うからと勧められてweiboに写真を投稿したことで、声をかけてもらうことに繋がったんです。

──ロリータモデルとしてどんなお仕事をしていますか?

小野汀:宣材写真撮影がメインですね。ブランドと打ち合わせして撮影の方向性、組み合わせるアイテムなどを決め、カメラマンが撮影した写真を納品します。それ以外にブランドは年2〜3回新作発表会(お茶会)を開催するので、モデルとして出演します。2020年は初めて上海で開催された「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」のお茶会にモデルとして出演することができ、本当に嬉しかったです。


「古典玩偶ClassicalPuppets 」/撮影:熊北Polar

──中国では撮影でモデルに委ねられるアイテムの組み合わせや表現の自由度が高いです。毎回、どのように撮影のアイディアを考えますか?

小野汀:普段から可愛いなと思ったアクセサリーや靴、ソックス、小道具などのアイテムを買ってストックしておくんです。実際にブランドとの打ち合わせで求められる表現に沿うように、アイテムを選んで準備しますね。

──近年は実店舗をオープンするブランドが増えて、一日店長を務めることも増えたと思います。実際に体験した感想は?

小野汀:やってみて感じたことは、一日店長として来店することで実店舗の売り上げに貢献できることです。それまでロリータ服を知らなかった方にも通りすがった時に立ち寄ってもらいやすいですし、ロリータ服に興味がある方はお店に足を運んで確かめるきっかけになる気がします。


「RedMaria红玛丽・望月集」/撮影:枕鶴

最高のパフォーマンスを続けて、トップモデルになりたい

──ロリータモデルとし大切にしていることは何ですか?

小野汀:最も重要なのはロリータ服への一途な情熱です。

──モデルとして自分が得意な表現は何ですか?

小野汀:可愛らしく面白味のある表現、人形にように静かに佇む表現だと思います。

──ロリータモデルになって生活で変化は起きましたか?

小野汀:普段でも友達と食事会など開く時はロリータ服を着て集まるんですけど、全く違うファッションの時もあるんですね。最初はロリータ服を着なければ、街を歩いても私がロリータモデルだと気付く人はいないと思っていたんですよ。でも実際にはそんなことはなくて・・・ロリータモデルの仕事を通して大勢の方に顔を覚えてもらえたことに驚きました。


「-AsleepTownlet_暮眠小镇-」/撮影:Liiiin· ​​​​

──日本のロリータブランドに対する印象を教えてください。

小野汀:日本はロリータ服発祥の地です。中国ブランドと比べると、服とアイテムの組み合わせがより大胆だと思います。
「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」のデザインは常にとてもスウィートですし、「OZZON JAPAN」はクールでかっこいいです。どちらも大好きなブランドです。その服を着ると自分の内面まで変わったような気分になるんですよ。

──将来的にどんなロリータモデルになりたいですか?

小野汀:自分が最高のパフォーマンスをして、トップモデルになりたいです。


「古典玩偶ClassicalPuppets」/撮影:睿瑶爸爸

せっかくなので、小野汀ちゃんがロリータモデルとしてデビューした2019年当初から撮影をしている睿瑶爸爸さんから見た、モデルとしての魅力や成功の要因を訊きました。

「小野汀さんが成功した要因としては、彼女自身のポテンシャルが高いのはもちろんありますが、中国ロリータ市場が急速に発展した2018〜2019年の良いタイミングでロリータモデルとして活動を始めたのも大きいでしょう。

そして、江蘇、浙江、上海エリアは中国ロリータ産業の優秀な人材が多く集まっており、自身を向上させる上で良い環境です。彼女自身は撮影での苦労を厭わないですし、カメラに自分がどのように映っているかの感覚を掴んでいて表現することが上手です。モデルとして大きな特徴は愛らしく小粋な外見で、スウィート系やエレガントなファッションととてもマッチしていますね」

睿瑶爸爸プロフィール

中国で多くのブランドから撮影依頼されるカメラマンのが睿瑶爸爸(パパ)さんです。自然光撮影が得意で、トップモデルの謝安然(シェアンラン)ちゃんや全全Piggyちゃんと組んだ作品の数々はまさに芸術的な美しさです。
weibo:睿瑶爸爸
作品サイト:独角兽

連絡方法:メール→1379930170@qq.com/WeChat→1379930170

画像提供:小野汀

この記事を書いた人

「原宿POP」のライター・カメラマン。中国語が得意。2019年に中国ロリータ服に出会い、その多様性と華やかさに惹かれる。市場の成長が著しい中国ロリータブランドやモデルがカンフル剤となり、日本でもロリータファンが増えればと、中国ロリータの取材に注力している。Twitter:@Osefly

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