ロリータ服は中・近世ヨーロッパの貴族のお姫様スタイルに、お人形さんのような少女らしいテイストを加えた日本独自のファッション。一般的には、レースやフリル、リボンがたっぷりの「かわいい」イメージがありますが、甘ロリやゴスロリ、クラシカル、華ロリ、和ロリ、ミリタリー、スチームパンク…とロリータ服のジャンルは幅広いんです。
ロリータ服が大流行している中国では、日本以上にブランド数が多く、自由度の高いデザインとリーズナブルな価格が人気を集めています。近年は日本ブランドが中国に進出するだけでなく、逆輸入の形で日本にも中国ロリータのセレクトショップが増えました。
とくに中国独自のチャイナドレスとロリータ服を融合させた華ロリは、ロリータさんでなくとも一度は着てみたいと思える可愛さ♡近年は日本ブランドでも華ロリが作られるるようになりましたし、中国の華ロリもセレクトショップを通して入手しやすくなったことで、日本でも着実に広まっています。日本のロリータ界隈のトレンドになりつつある・・・?今回は、そんな中国ブランドのおすすめ華ロリを2着を人気コスプレイヤーの七瀬さくらちゃんにお召し頂きました。
※撮影直前まではマスクを着用し、撮影時のみマスクを外しております。
グラビアアイドルからコスプレイヤーまで幅広く活躍する七瀬さくらちゃん
プロフィール
人気コスプレイヤーとしてだけでなく、グラビアアイドルとしてDVDをリリースしたり、2018年にはツーショットチェッキのポージング集『〈推し〉が最高に尊くなるツーショットチェキポーズHANDBOOK』(マイウェイ出版)を上梓したり、マルチな活躍を見せています。モデルとして体型維持だけでなく、アイディアを練った様々なシチュエーションの写真を追求するなど、魅せる姿勢が素晴らしい。
Twitter: @739ra
可愛い妹キョンシーになってみた♪
中国の死体妖怪の一種であるキョンシーは、1980年代に映画やドラマを通して日本でもキョンシーブームが起きるほど、馴染みが深い中国イメージです。現在でもキョンシーを取り入れた様々なファッションが日本でも好評です。
そんな定番のモチーフ・キョンシーに、大きなリボンやカチューシャなどロリータテイストを加えた、中国ブランド「U-utopia」“三姉弟のキョンシー”セットは日本でも注目されました。
チャイナドレス、スカート、ズボンの3パターンと選択のバリュエーションが豊富。彼岸花や中国扇をモチーフにした髪飾りは、他ではなかなか見られないデザインです。
今回、七瀬さくらちゃんにお召しいただいた“妹キョンシー”は、胸元の大きなリボンあやお団子髪飾り、だぼだぼした袖がとても可愛らしい♡フリルやレースを控えたカジュアルさが売りで、スカートの丈も長すぎず非常に動きやすいのが特徴です。
お洋服:幽幽的空想U-utopia「“三姉弟のキョンシー”妹キョンシー お洋服+アクセサリー セット」
日本取扱店:Epetice
※現在は「“姉キョンシー” お洋服+アクセサリー セット」のみ在庫あり。
原点にして頂点?チャイナドレス♡
華ロリはチャイナドレスから発展してロリータ服と言えますが、中国ブランド「不轨不轨」が作った「轻罗小扇旗袍」(2019年)は、詰襟でリボンやフリルなどの装飾は無し、スカート部分にはスリットがあるチャイナドレスに忠実なデザインと言えます。
そんなチャイナドレスロリータの2020年上半期モデルが「露凝香」。赤、青、白の3色あり、1912年から49年までの民国期のテイストを取り入れました。ベースの生地色に対して、柄は1色しか使わないため、非常に落ち着いたレトロな雰囲気を感じさせます
お洋服:不轨不轨_原创国风
七瀬さくらちゃんに初めての中国ロリータの印象を聞いてみた
──これまでロリータ服の撮影をしたことはありますか??
七瀬さくら:こんなにちゃんと撮影するのは初めてでした。 もともと子供の頃から好きで憧れていたファッションなので、今回撮影できて幸せです。 ロリータ服は昔も今も素敵なファッションだと思っています。
──今回の2着に対する感想を教えてください。
七瀬さくら:キョンシーのロリータは一目惚れでした。自分に似合うかどうかの前に、心がときめいてしまって選びました。
チャイナドレスのロリータは選んでいただきました。どちらもとても素敵なお洋服でした。
──メイクやウィッグのポイントを教えてください。
七瀬さくら:お洋服に負けないように、顔が曖昧にぼやけないように、メイクはとにかくアイメイク濃いめを意識しました。
ウィッグはいつもお世話になっている美容師の山本聖矢さんに制作して頂きました。
お花に編んであるのがとっても素敵で気に入っています。
──華ロリは満喫できましたか?次はどんなロリータ服を着てみたいですか?
七瀬さくら:とても可愛くて本当に気に入りました。また違う華ロリを着てスタジオやロケ撮影をしたいです。機会があれば華ロリ以外で、ピンクのフリフリや、サックスなんかのパステルカラーのテイストも着てみたいです。
※今回は「麗Yer’s」主催のイベントに参加しました。2016年から日本各地にある通常は撮影申請が難しい貴重な場所での撮影イベントを定期開催しています。
撮影場所は、埼玉県・大宮の自然モチーフに彩られたチャペルや歴史ある迎賓館がある結婚式場「アートグレイスウエディングシャトー」。
撮影:乃木章 @Osefly
衣装提供(「U-utopia」“三姉弟のキョンシー”セット):Epetice
麗Yer’s:公式サイト