加藤ミリヤさんが昨年10月にリリースしたオリジナルアルバム『WHO LOVES ME』。そのリリースパーティが、2021年12月からスタートした。全4公演のうちのファイナル公演が、1月23日にTOKYO DOME CITY HALLにて開催された。
時節柄、新型コロナウイルス感染症対策のためにマスク着用、入場時の検温・消毒を行うのはもちろんのこと、来場者質問票への記入、アプリ『COCOA』のダウンロードをし、ライブ中は声出しでの声援を制限したうえでの開催となった。
赤いスポットライトで照らされたステージに全観客の視線が集中する。そして開演時間の17時30分、「Are you ready? TOKYO!」の掛け声と共にステージに現れたミリヤさん。ライブの幕開けは、オリジナルアルバム『WHO LOVES ME』の1曲目に収録されている『DEVIL KISS』だ。続けて、パートナーがいるけど気になる人ができて<ねえどうする? 君ならどうする?>といたずらに誘う歌詞が印象的な『OMG』、しっとりとした歌声で『今夜はブギーバック(short ver.)』を披露した。
普段のライブでは高いヒールを履き、ドレスで身を包んでいるミリヤさんだが、この日は上下ベージュのスウェットにファーコートを羽織り、スニーカーで登場。
「今回は踊りながら歌う曲が多いから、そこがいつものライブと違うので楽しんでもらえたらいいなと思います。デビューから17年経つんですけど、人前に出るライブで初めてスニーカーを履きました(笑)。私、自分の身長が低いのがコンプレックスなので、ちょっとでも良く見せたくていつもはヒールを履いていたけど、今回はしっかり踊るために勇気を出してスニーカーを履きました。地面を近くに感じてます(笑)」と話した。何度もライブに足を運んでいるファンにとってもかなり新鮮な姿だったはずだ。
「私が10代のときに書いた曲とか、懐かしい系の曲もメドレーで歌います」と言い、ミリヤさんが歌ったのは、『HEAVEN』、『Shape of love』、『HEARTBREAKERE』、『FREE』、『This is my party』。10年以上前にリリースした曲もあるが、そんなに時が経っているとは感じさせない歌声と、4人のダンサーと激しいダンスを踊るミリヤさんの姿に会場の全員が魅了された。
続いて披露された曲は『宿命』。ミリヤさんは「“宿命”は私たちが生まれたときから変えられないものといわれているけど、自分がどうやって生きていくか、どうやって考えるかで“運命”は自分で変えられるんだと思いながら作った曲です。自分が楽しいときも苦しいときも悲しいときもどう思うか、どうするかで良くも悪くも変わる。だからこの宿命という曲は、自分の気持ちを強く持ちたいときに聞いてもらえたらいいなと思っています」と語った。
<どんな定めも 自分信じ変えられる 光掴んで派手に舞い上がれ>という力強い歌詞は、10代の頃からシンガーソングライターとして詞を書き、作曲をし、歌い続けてきたミリヤさんが発するからこそ説得力があり、私たちの背中をグッと押してくれる。
その後、シックなジャケットとパンツに衣装チェンジしたミリヤさんが歌ったのは「Never Call Me Again」。友達関係から恋人になれない悲しみから彼を断ち切ろうとする女性の気持ちを歌ったラブソングだ。アコースティックギターの響きが曲の切なさをさらに増大させる。ミリヤさんの曲全てに通じて言えることだが、1曲が大体4分〜5分間なのに、まるで一冊の小説を読んでいるような気持ちになる。歌詞がそれだけリアルで、共感できるものばかりだから。辛いときは寄り添ってくれて嬉しいときは気分をさらに上げてくれる。だから、いつどんなときもミリヤさんの曲が聴きたくなる。
「会える時間はライブだけだから、すごく貴重で尊いなって思っています。こうやってみんなの目を見れたりすると、ここが自分の場所だなってすごく感じる。いろんな状況を見ながら、2022年もライブ活動をしっかりやっていきたいし、曲もどんどん出していきたいってスタッフのみんなとも話しています。歌いたいことや作りたいこと、世の中に伝えたいことを曲にするっていうのを大事にする年にしたい」と話した。
限られた時間で会うファンとミリヤさんとの関係性をまさに表したような曲だという『うたかたの日々(short ver.)』では、会場のファンを包み込むような優しい歌声を届けてくれた。『Never let me go』は、煮え切らない彼に対して別れを匂わせて気を引かせようとする女性の心情をつづり、ダンスを踊りながら力強く歌い上げた。17歳の頃に書いたという『You don’t know me』は思春期に感じた怒りの感情がストレートに歌詞になっていて、大人になってからでもこの曲を聴くと思春期の頃を鮮明に思い出させられる。
『綺麗』では、真っ赤に染まったステージにシルエットが浮かび上がるミリヤさんが「自分の綺麗は自分で決める」という“美しさについての価値観”をしっかり伝えてくれた。そのまま『神様』『True』のバラードを続けて歌い上げた。
「今年は愛の素晴らしさとか、たまに愛の醜さも伝えていきたい。それが私のやりたいことで、やるべきことだと思っています。期待しててください!」
ラストは、『Lonely Hearts』。<君がいたから生きてた>、まさにミリヤさんとファンのように離れていても想い合っている気持ちを歌って、本編は幕を閉じた。
アンコールは、英詞を多く盛り込んだ『JOYRIDE』でスタート。<ここに集まれ共に笑おう もう一度此の道を走ろう 君もおいでよ ここにおいでよ 愛する人たちと踊ろう>と、ファンに手を振りながら語りかけるように歌うミリヤさん。
会場の熱が再び高まったところに、なんとスペシャルゲストのSWAYさんが登場した。
『CRUSH ON YOU』、『RUN 100』の2曲を歌い、会場の熱気も最高潮に!
お互いに向き合って歌ったり、掛け合いをするように歌ったり、肩を組んで歌ったりと息の合ったパフォーマンスをし、MCではお互いに冗談を言って茶化しあったりと仲の良さも感じさせた。
SNSを通じてファンに「自分が何色だと思う?」と問いかけて制作したという『COLORS』では“自分なりの色でいいんだよ”というメッセージを込めて歌い、ミリヤさんがファンを、ファンがミリヤさんを想っている気持ちを代弁しているような『With U』がアンコールの最後の曲だった。
「愛し愛されて生きてください」
ミリヤさんがライブの最後に必ず言うメッセージ。
深い愛、温かな愛、無償の愛、情欲的な愛、切ない愛、自己愛……愛には色々な形があり、それぞれにはそれぞれの愛があり、どんな愛も素晴らしく尊いものだということを、約2時間のライブで楽曲たちを通じて伝えてくれた。
“愛”をテーマに歌うミリヤさんと共に、愛すること、愛されることにこれからも真摯に向き合っていきたい。
加藤ミリヤ
1988年生まれのシンガーソングライター。2004年に「Never let go / 夜空」でデビューするとリアルで等身大な歌詞とメロディセンス、生きざまが支持され瞬く間に“女子高生のカリスマ”として注目を集めた。
ファッションデザイナーとしても活躍する彼女の髪型やメイク、ファッションを真似する“ミリヤー”現象を巻き起こし、『VOGUE JAPAN WOMAN OF THE YEAR 2010』に選ばれる。現在は小説家としても才能を発揮。
デビュー10周年を経て、現在も現代女性の愛や葛藤を歌い続け、“時代の代弁者”と呼ばれている。
Officiai Site:https://www.miliyah.com
Twitter:@MILIYAH_MILIYAH
Instagram:@miliyahtokyo
YouTube:加藤ミリヤ Official YouTube Channel
「WHO LOVES ME」
ご予約はこちら
https://miliyah.lnk.to/WLMWN
2021年10月13日(水)リリース
■通常盤(CD)
SRCL-11905
3,000円(税別)/3,300円(税込)
■初回生産限定盤(CD+DVD/アートブック)
SRCL-11903-4
DVD:MILIYAH BIRTHDAY BASH LIVE 2021 Director’s Cut
5,455円(税別)/6,000円(税込)
~収録曲~
<CD>
1. DEVIL KISS
2. JOYRIDE
3. Never let me go
4. CRUSH ON YOU feat. SWAY
5. OMG
6. 綺麗
7. WING
8. この夢が醒めるまで feat. 吉田兄弟
9. 宿命
10. Darling
11. COLORS
12. ほんとの僕を知って – From THE FIRST TAKE
<DVD>
MILIYAH BIRTHDAY BASH LIVE 2021 Director’s Cut
1:空
2:リップスティック
3:宿命
4:勇者たち
5:With U
6:この夢が醒めるまでfeat.吉田兄弟
Netflixシリーズ「金魚妻」の主題歌「Crazy for you」を加藤ミリヤ、Che’Nelle、SUNNY BOYが楽曲提供
様々な秘密と想いを抱える女性たちの禁断の愛を題材にした、Netflixシリーズ「金魚妻」の主題歌「Crazy for you」が本日解禁されました!
原作ファンにとっても待望のドラマ化といえる「金魚妻」は、Netflixだからこそ実写として映像化が可能になりました。大人向けのセンシティブな描写も話題となっており、各方面から注目度の高いドラマです!
主題歌「Crazy for you」は加藤ミリヤ、Che’Nelleそして音楽プロデューサーとして多方面で活躍しているSUNNY BOYのビッグネームたちが提供。楽曲自体、ピアノのみで構成されており、ドラマによりそうような、切ないメロディと歌詞に仕上がっています。本楽曲はドラマの劇中にも放送されており、シーン一つ一つをとりドラマチックに演出。楽曲配信はドラマ配信日と同日の2月14日を予定しております。
アーティストはsino R fine(読み:シノールフィーネ)という名義で、せつない歌声や時折見せるハスキーな声質が特徴的で、現時点ではアーティスト名のみ発表されており具体的な詳細は未発表。なお、sino R fine(読み:シノールフィーネ)のTwitterも本日より開設し人物像を少しずつ明らかにしていく予定となっております。
■sino R fine「Crazy for you」Teaser 30s( Netflixシリーズ「金魚妻」主題歌)
https://youtu.be/XLfhwUsm3ro
■sino R fine オフィシャルツイッター
@sinoRfine
■Official HP
https://www.sonymusic.co.jp/artist/sinoRfine/
【Crazy for you/sino R fine】
タイトル:Crazy for you
アーティスト:sino R fine(読み:シノールフィーネ)
配信日:2022年2月14日(月)