原宿カルチャーと親和性の高い、原宿POP編集部が2022年気になるアイドルをピックアップする【PICK UP IDOL】コーナー。今回はおりひめ星のように最も明るく輝くアーティストを目指し、活動中のハープスターを紹介。メンバーは、尾崎ヒカル、奥村ゆう、高砂ひなた、寺田すず、本田ひまりの5人。現在、全国ツアー「ー僕がここにいる意味ー」を実施中。ファイナル公演は、3月22日・恵比寿LIQUIDROOM。
同ツアーでも歌っている「僕がここにいる意味」を、3月15日にシングルリリース。この楽曲、ハープスターファンはもちろん。アイドルヲタクが聴くと、「わかる!!」と大きく頷く内容。同楽曲の魅力を、5人に伺った。
「僕がここにいる意味」は、受け止め方によっては恋愛ソングにも聴こえれば、アイドルを応援する歌にも聴こえる、聴く人によって受け取り方が違う楽曲
──「君の夢が僕の夢だからさ」と歌う「僕がここにいる意味」。この言葉を、応援しているアイドルに置き換えて聴いたとき「すっごくわかる!!」となりました。メンバーのみなさんは、この曲を聴いたときにどんな気持ちを覚えました?
寺田すず
緑担当
Twitter:@terada_harpstar
Instagram:@terada_suzu
寺田すず 応援してくださるファンの方々と一緒に夢を叶えたい気持ちは、わたしにも…メンバーみんなも、ずっと持っています。わたし、「僕がここにいる意味」を歌ったことで、「応援してくださる方々も同じ気持ちでいてくれてるんだな」と改めて思えましたし、この曲を歌っていると気持ちが高まります。
「僕がここにいる意味」は、受け止め方によっては恋愛ソングにも聴こえれば、アイドルを応援する歌にも聴こえる、聴く人よって受け取り方が違う楽曲という面白さも感じています。
──ハープスターの楽曲には、他にも「悔恋想」や「夢の追いかけっこ」など、アイドルとファンとの関係性を歌にした楽曲がありますよね。
尾崎ヒカル 最近は、そういう内容の歌が増えてます。だけど、どの曲も最後には「その想いは叶わないよ」と歌っています。
寺田すず そこは、しっかり現実を見せてるよね。
尾崎ヒカル もちろん、夢も見せるんですけど。最後「でも、叶わないよ」とも伝えています。
──ひまりさんは、「僕がここにいる意味」にどんな印象を覚えています?
本田ひまり
黄色担当
Twitter:@hima_harpstar
Instagram:@honda_himari
本田ひまり この楽曲を歌いあげるには歌唱力やリズム感が必要だと、わたしは感じています。「僕がここにいる意味」では、ハモリのパートもいただいているから、「しっかりハモらなきゃ」という気持ちでも毎回歌っています。
中に、「君との写真 全てを 覚えてる」という歌詞が出てきます。わたしは3月末でハープスターを卒業します。この歌詞を歌うたび、「いつまでもわたしのことを覚えていてくれたなぁ」という気持ちにもなります。
──次は、ゆうさんお願いします。
奥村ゆう
紫担当
Twitter:@yuu_harpstar
奥村ゆう わたしは可愛いアイドル曲も好きだけど、深い歌詞のアイドル曲を聴くのがけっこう好き。「僕がここにいる意味」をいただいて聴いたとき、「めっちゃ好きな曲」と思いました。
歌詞は本当に深いです。自分で歌っている「儚い誓い そんなのわかってる 離れてさらに好きになる」の歌詞がとくに好きで、歌詞に込めた意味や想いをいろいろ想像しながら、いつも歌っています。
──ヒカルさんは、「僕がここにいる意味」をどのように受け止めました?
尾崎ヒカル
青担当
Twitter:@hikaru_harpstar
尾崎ヒカル わたしは「僕がここにいる意味」の中でも、とくに「見せ場」となる部分を歌わせてもらっています。そのぶん、自分の表現の仕方によって楽曲の印象や伝わり方が変わってしまうからこそ、歌詞に込めた想い通りしっかり伝えようとも毎回心がけています。
最初は「変わらない君 気持ちを知りたい」と歌いながら、次第に「変わってく君 僕には何ができる?」と気持ちが変化していきます。この曲を初披露したときは、気持ちが高まりすぎて泣いてしまいました。「僕がここにいる意味」を歌うたびに気持ちが高まるのも、ハープスターとして活動してきたここまでの3年間の歩みを通したいろんな経験が思い出されるからです。
──ここへ至るまでにも、いろんな苦労や苦難の道が…。
尾崎ヒカル ありました。今へ至るまでの道のりは、けっして平坦ではなかったからこそ、「僕がここにいる意味」を歌うといろんな想い出や想いがあふれ出てしまうんだと思います。同時に、歌い方の表情を変えることで、いろんな風に想いを伝えていける楽曲でもあるからこそ、そこも活かしたいと思っています。
──最後は、ひなたさんですね。
高砂ひなた
赤担当
Twitter:@hhhhhhhhinata
Instagram:@nnnnnnnnappe
高砂ひなた わたし、イントロで流れるヴァイオリンの音色がすごく好きなんです。ヴォイオリンの音の上でチッチッチッと時計の針の音が響き渡り、一瞬、すべての音が止まり、「僕がここにいる意味」と歌いだします。そこがエモすぎて、めちゃくちゃ好きでよく聴いてます。細かく言うと、チッチッチッという時計の音が流れたあとにピャンッという音が流れるんですけど。そういう細かいところにまでこだわった音作りをしているのも好きです。だからこそ、「しっかり想いを伝えなきゃ」という気持ちにさせられます。
「僕がここにいる意味」は、聴く人によって歌詞の捉え方が変わる歌。しかも、私たちの歌い方やパフォーマンスによっても伝わり方が変わる楽曲だからこそ、聴いた人たちの胸に想いがスーッと入っていくようにと、いつも心がけながら歌っています。「僕がここにいる意味」は、まだライブで披露し始めたばかり。歌う経験値を高めながら、より精度を上げていきたいです。
──歌詞も、意味深でいいですよね。
高砂ひなた 「悔恋想」のときは、アイドルとヲタクという関係性を歌っていました。「僕がここにいる意味」も、同じようにアイドルとヲタクという関係性にも見えますけど。いろんな関係性に置き換えやすい歌詞だから、より広がりが出そうな気がしています。
あなたがハープスターにいる意味とは?
──「僕がここにいる意味」に絡めてお聞きします。「あなたがハープスターにいる意味」。それを教えてください。
高砂ひなた ハープスターって、今に至るまでいろんなことがあったグループでした。でも、結成から3年以上続いているのも、どんな状況下へ陥っても支え続けてくれる人たちがいたから。これまでの日々を振り返っても、今が一番ファンたちの人数は多いです。その数字が、ハープスターを止めずにやり続けてきた今の結果だとも思っています。
わたし自身、活動していく中で「つらいな」と思うこともいっぱいあったし、「辞めたい」と思ったことだって何度もありました。でも、わたしが辞めることなく今でもハープスターにいる意味は、たとえ心がつらく、苦しいときでも、ファンの方々がわたしやハープスターの活動を支え続けてくださったからです。いくら悪天候であろうと、仕事終わりの日だろうと、どんなときでもハープスターのライブのために時間を割いて来てくれる。その人たちの存在が、わたしの…私たちの元気の源であり続けています。わたしがハープスターにいる意味は、ファンの方々の想いに応えるためでもあります。
他にも、ハープスターを通して叶えたい自分の夢がいろいろあります。その中の一つであったCDリリースや全国ツアーという夢も叶いました。心に秘めた想いを叶えるためにも。そして、ハープスターを応援してくれるファンの方々がいる限り、わたしはハープスターにいる意味があると思っています。
──最初は誰もが、自分がアイドルになりたくて始めます。それが、ファンの人たちのためにという想いへ変わりだしたのは、いつ頃からなのでしょうか。
高砂ひなた 最初からその気持ちはありましたけど。いろんな苦しいことを乗り越えるたびに、「ファンの人たちのため」という気持ちが強くなっていきました。ライブのたびに会いに来てくれるファンの人たちの想い。そして、挫けそうな気持ちを支えてくれるメンバーたちの優しさ。それらが少しずつ積み重なるたびに気持ちが強くなり続けてきたおかげで、今では鉄のように打たれ強い心を持てるまでになりました。おかげで、今のハープスターは無敵です。
──ヒカルさんにとって、ハープスターにいる意味とは??
尾崎ヒカル こういう活動って、求められてるうちが花じゃないですか。わたしも、ファンの人たちの想いがあるからこそ続けているし、ファンの人たちがハープスターや、わたし自身のことを求めてくれる限りはハープスターにいることも、アイドル活動をやっていく意味もあると思っています。だけど、求める人がいなくなったら、わたしがこういう活動をすることに意味がなくなってしまうなとも想像します。最初こそアイドルをやりたい気持ちで始めたけど、今では自分の意志でというよりも、ファンの人たちがわたしを求めてくれるし、会いに来てくれるから、そのために頑張っています。
──もし、ファンの存在がなくなってしまったら…。
尾崎ヒカル わたしは、人の支えがないと頑張れない性格。もしファンの人が誰一人いなくなったら、「自分はこの世界にいる意味がない」と判断し、活動を辞めると思います。でも、わたしを求めてくれる人たちが居続ける限りわたしはずっと活動を続けたいし、続けます。わたしがハープスターにいる意味は、ファンの人たちがいるからなのは間違いないです。
──ゆうさんにとって、ハープスターにいる意味とは?
奥村ゆう わたし、アイドル活動をやることが夢だったから、今、ハープスターを通してやりたいことが出来ている時点で「ハープスターにいる意味があるなぁ」と思っています。
わたしは、自分に自信のない性格。だから、「やめたい」と思ったことは何度もあります。そういう気持ちになるたびに思い浮かぶのがファンの人たちの存在。こういう性格の自分というのもわかったうえで、みんなめっちゃ支えてくれるんですよ。その人たちがいることが、わたしがハープスターにいる意味でもあるなとも思っています。
──次は、ひまりさんお願いします。
本田ひまり わたしも、みんなと一緒で、応援してくださるファンの方々がいるからこそハープスターの本田ひまりとして活動してゆく意味があると思っています。ただ、そこに依存しすぎてしまっては、自分自身に甘えが出てしまうなと思ったことから卒業を決めました。
以前からも声はありましたけど。卒業を発表してからはとくに、「ひまりちゃんがハープスターにいるからこそ、またライブ姿を観ようと頑張って勉強し、試験も合格できたのに、いなくなったらその後、どうしよう」のように、わたしがいなくなることで悲しんでくださる方々がたくさんいます。そういう声を聞きながら、「自分の存在が、みんなの原動力になっていたんだな」と改めて気付かされました。その言葉を聴いて、心揺らぐこともありましたけど。でも、お互いに依存しあうのは良くないし、わたし自身が甘えすぎちゃうなと判断したからこそ、寂しいけど卒業します。そういう気持ちにしてくれたように、ハープスターにいたことは、すごく大きな意味があったなとも思っています。
──最後は、すずさんですね。
寺田すず わたしがアイドルになろうと思ったきっかけが、推しメンが出来たことで自分の毎日の生活が楽しくなったことからでした。アイドルって、こんなにも日々を楽しくさせてくれる存在なんだ。だったら、わたしも楽しさを届ける存在になりたいと思ったことからアイドルを目指したし、アイドルになった今、その気持ちで活動をしています。
個人的な話になりますが、最近、推しメンが卒業してしまい、本当に日々しんどいんですけど。こんなにもしんどうと思うのって、それだけ推しメンのことが好きだったからなんですよね。わたしが何時か卒業したときに、自分も、その人にとって忘れられない存在でありたいなぁと思いながら活動しています。
わたし、「自分の動員がゼロになったら、辞めます」と口にしてしまうこともあります。裏を返せば、自分に会いに来てくれる人が一人もいないのは、活動していくうえでとてもきついこと。日頃会いに来てくれ人たちがいるからこそ、自分は頑張れてるんだなとすごく感じています。寺田すずに逢いたいと思う人がなくなったら、それは自分がアイドルとして生きる意味がないということ。そんな風に思ってしまうからこそ、わたしもハープスターにいる意味は、ファンの人たちの存在があるからこそだと思っています。
──すずさんは、アイドル側も、ヲタク側の気持ちも、両方わかる人ですよね。
寺田すず そうです。自分がアイドルでいるからこそ、「こうしてくれたら嬉しい」「こうされたら嫌」もわかりますし、ヲタクをしているからこそ「こうしてあげると推しメンは喜んでくれる」「こうされたら嫌がられる」のもわかります。(メンバーに向かって)だから、推しメンを作るのは、アイドル活動をしていくうえでもお勧めだから、ぜひ作ってください!!
だって、真冬でも生足にミニスカート姿だからね
──みなさん、原宿にはよく足を運びます?
奥村ゆう わたし、美容院とネイルサロンはいつも原宿のお店でやっています。髪飾りなどの小物も、よく原宿のいろんなお店で買っています。ファッションは、自分のヘアスタイルや髪色に合わせて変えていきたいから、いろんな服を着ます。わたし、成人式を終え、伸ばしていた髪の毛もバッサリと切り、髪の毛も染めれば、ピアスなども付け始めました。そのヘアスタイルにしたら、以前着ていた服にはちょっと違和感も覚えだしたことから、今のヘアスタイルに合わせたファッションに変えようとしているところです。
──そのときの自分のモードに合わせ…。
奥村ゆう ファッションを変えていくって楽しいなと思います。年齢に合わせて着る服や髪色なども変わるから、そういうところでもお洒落心を持って遊びたいです。
寺田すず わたし、実家の滋賀県で暮らしていた頃はトガってたといいますか。基本は、パーカーにチェックのズボンなどボーイッシュな格好ばかりしていました。わたしはアイドルが好きだったから、自分もアイドルのような可愛い格好をしたかったんですけど。そういう服に手を出そうとすると、家族に「えっ、そんなん着るん?」「ちょっとハズいな」と言われ、なかなか手を出せずにいました。だけど今は上京して一人暮らしだし、アイドル活動をしているからこそ、今は可愛い服ばかりを着ながら、自分でアイドルを楽しんでます。
本田ひまり だって、真冬でも生足にミニスカート姿だからね。
寺田すず お洒落は我慢っていうから、そうしてます(笑)。
──そこは若さの特権ですよね。
寺田すず 年齢に見合った服装って大事だとも思うんですけど。でも、こだわりを持つのもファッションじゃないですか。その人が「好き」というファッションを幾つになっても貫き通すって素敵だなと思います。ただし、まわりの人たちから痛い視線で見られてまでやるのはわたしは無理かなと思うから、そこは年齢に合わせた格好に少しずつ変わっていくんだと思います。よく巣鴨いるおばあちゃんたちって、みんな似たような格好をしてるじゃないですか。出来ることなら、わたしはおばあちゃんになってもスタイリッシュでいたいなと思いますし、おばあちゃんになっても原宿を歩くようなお洒落な人でいたい気持ちはあります。
高砂ひなた わたしも20歳頃はミニスカートにフリフリの姿を好んでいましたし、当時は「足を出せるなら出そう」という気持ちのほうが強くありました。だけど、21歳、22歳と年齢を重ねるごと、自然にスカートの丈が長くなっていく自分がいました。それもきっと、年齢に合わせた自分に似合う服装を求めたからだと思います。
原宿にいる人たちって、みんな自分の着たい服装でお洒落を楽しんでるじゃないですか。たとえ奇抜な格好をしても浮くことのないのが原宿という街。だから、原宿にミニスカートを履いて出かけるのも有りかなとも、密かに思ってます(笑)。
寺田すず 一緒に、ミニスカート姿で原宿に行きましょ!
高砂ひなた 原宿だったら、おばあちゃんになってもミニスカート姿で歩けるかな??わたしのおばあちゃんが、そういう人。この間もギャル御用達のお店に入ってミニスカートを買ってました。さすがに着るときは、ズボンの上にミニスカートを合わせてなんですけど。いくつになってもお洒落を楽しめるって素敵だなと思います。
奥村ゆう わたしも派手好きだから、おばあちゃんになっても派手髪派手服でいようかな。
5人のハープスターとして最後の姿をぜひ観てもらいたい。この日からまた新たなハープスターが始まる
──最後に、メッセージをお願いします。
本田ひまり 今回、ハープスターとして初となる全国流通盤のCD「僕がここにいる意味」を出します。この機会をいただけたことに感謝しつつ、せっかく与えてもらったチャンスを無駄にしないよう、しっかり結果としても残したいし、たくさんの人たちに「僕がここにいる意味」を好きになってもらいたいです。
尾崎ヒカル 3月22日には全国ツアーのファイナル公演が恵比寿LIQUIDROOMであります。この日は寺田すずの誕生日当日。彼女の生誕祭と本田ひまりの卒業公演も兼ねています。5人のハープスターとして最後の姿をぜひ観てもらいたいのと、この日からまた新たなハープスターが始まるとも思っているからこそ、最高のツアーファイナル公演にしようと、まさに今、精度を上げているところです。だから、絶対に観に来てください。
5人 お願いしまーす!!!!!
TEXT:長澤智典
1stシングル『僕がここにいる意味』
こと座の中で最も明るい恒星“ハープスター=ベガ”に由来する女性アイドル・グループが放つ1stシングル。表題曲は、清楚なストリングス・アレンジやポップなピアノに彩られ、一途な想いを歌ったナンバー。彼女たちのフレッシュな魅力が味わえる。
2022.3.15On Sale
<価格>¥1,200(税込)
<品番>QARF60090〜92
販売元:コロムビア・マーケティング株式会社
発売元:株式会社ロックフィールド
【Type-A】
【Type-B】
【Type-C】
ハープスター
「平成ラストアイドルオーディション」の応募者の中から選ばれ結成したアイドルグループ。おりひめ星のような、最も明るく輝くアーティストを目指す。
ハープスター=ベガ。こと座の中で最も明るい恒星で、「七夕のおりひめ星」として知られ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブと共に夏の大三角形を形成している。「ハープスター」は、おりひめ星のように最も明るく輝くアーティストを目指す5人組グループ。メンバーは、尾崎ヒカル、奥村ゆう、高砂ひなた、寺田すず、本田ひまり。2022年3月15日にリリースされるハープスター1stシングルの表題曲「僕がここにいる意味」は、乃木坂46、AKB48などヒット曲を手がけるサウンドプロデューサー早川博隆が作詞作曲を担当している。
Official Site:https://www.clustar-japan.co.jp
Twitter:@HARPSTAR_info
YouTube:【ハープスター】このゆびとまりたい