バブくて、エモくて、メロくて、アツい! 歌い・踊り・歩く!アイドルカーニバル──IDOL FASHIONALIZM vol.10

2025年09月15日 | インタビュー

IDOL FASHIONALIZM vol.10」は、アイドル×ファッションが融合する特別なイベントだった。アイドルたちが個性あふれるパフォーマンスを披露し、ファッションショーでは、春らしいロリータ姿でランウェイを歩く。その姿はまるで、色鮮やかな祝祭を彩る妖精のようだった。

バブい瞬間──日本が誇るカワイイ文化の一つであるロリータファッションに身を包んだアイドルたち。フリルやリボンが揺れるたびに、大人になっても変わらないあどけなさと幼さが顔をのぞかせる。まるで時間を超えても赤ちゃんらしさが残っているような、そんな尊さに満ちた瞬間だった。
エモい瞬間──それぞれのグループが切磋琢磨し、高め合う姿。メンバー同士の絆が見えるたびに、胸が熱くなって青春を感じた。
メロい瞬間──アイドルらしいキラキラしたダンス、揃ったフォーメーション、可愛さ全開の衣装。アイドルとしての魅力を全身で表現する彼女たちに、気づけば心を奪われ、夢中になっていた。
アツい瞬間──会場全体が一体となって盛り上がる瞬間。イントロが鳴るたびに歓声が沸き、ペンライトが揺れる光景に心が震えた。夏の曲を歌うグループも多く、まるで季節を少し早送りしたかのような熱気に包まれた。

バブい、エモい、メロい、アツい、あらゆる感情が交差し生まれる熱狂。
歌い踊り歩くアイドル達が創り出す、そんな唯一無二のカーニバルが、ここにあった。
ここからは、目の前で繰り広げられたアイドルカーニバルの全貌をお届けする。

1組目:きゅ~くる

トップバッターを務めたのは、Cute&Coolをコンセプトに掲げるきゅ~くる。
金澤有希が総合プロデュースを手がけ、「Cute & Cool」をコンセプトに掲げる王道アイドルグループだ。

登場前から、ファンがそれぞれの推しの名前を叫び、会場の熱量はすでに高め。
そんな中、彼女たちが姿を現した瞬間、一気に期待感が膨らんだ。
Cute&Coolをコンセプトにしてるだけあって、衣装のバリエーションも豊富。フリルが多めの子もいれば、タイトなシルエットの子、さらにはズボンスタイルの子もいて、それぞれの個性が際立っていた。

オープニングを飾ったのはMeltyHeart
山本桜子が「今日は私たちとあちあちな時間を過ごしましょう!」と煽り、ライブがスタート。軽やかなステップとともに、宣言通り1曲目から会場の温度がどんどん上がっていく。
そして迎えた落ちサビ――
「あなたのこと追えないけど追いたいんだよ。どこにもいかないで。好きって言って。」
このフレーズはまるで、今日同じイベントに出演する他のアイドルたちに浮気させないよう、ファンの心をギュッと掴むためのもののようにも聞こえた。その想いに応えるように、コールのボリュームもどんどん大きくなり、最初の曲からあちあちな空間に。

曲が終わると、MCタイムへ。ここでは、新メンバーの鹿野こはるから、自己紹介。フレッシュな姿を見せた彼女に、ファンから温かい拍手が送られた。

2曲目「スターライトステージ」
イントロが流れると、メンバーはバレエのような優雅なダンスを披露。まるで舞台の幕が上がるような華麗な始まりだった。サビでは、メンバーが横に手を振り、ファンもそれに合わせて大きく手を振る。その一体感が、夜空にきらめく星々のような幻想的な光景を生み出していた。
一人一人の透明感のある歌声が、まるで会場全体を照らすよう。夜空に迷い込んだような気分になりながらも、ステージの彼女たちは輝いていて、まるで明るい夜空を作り出しているようだった。
ダンスのたびに、手の動きからキラキラと光の粉が舞っているように感じられ、観る者を幻想的な世界へと引き込んでいく。
後半にはミュージカルのようなドラマティックな展開が加わり、星野光也美と原田莉緒の落ちサビへ。
二人の透明感あふれる歌声が、夜空を包み込むように響き渡った。
その余韻のまま、曲が終わると会場からは大きな拍手が沸き起こった。

3曲目「パラライド!」
「皆さんの声、もっと届けてください!」
その一言で、会場のボルテージは一気に上昇。ファンのコールがどんどん大きくなり、熱気が渦巻いていく。
この曲は王道ラブソング。会場の盛り上がりも、この日一番の熱量を感じるほどだった。それぞれの推しの名前が飛び交い、思いのこもったコールが響き渡る。
「私の気持ちを受け止めてよね。本気で叫ぶわ。全力で大好き。」
そのフレーズに、ファンたちは全力で応える。まるでステージとフロアが鏡のように呼応し合い、一体となっていく。
ラストは、ファンの「チャペ アペ カラ キナ!」のコールが響き渡り、会場全体が一つに。ファンとアイドルが一緒に作り上げた最高の一曲だった。

ラストナンバーPa la la
「始まってくよ!」の掛け声のあと、「レッツゴー!」で一気にスタート。イントロからすでに会場のボルテージは最高潮に達していた。
曲の中で何度も繰り返される「ぱらら ぱらら」のフレーズが、まるで弾けるリズムのように観客の体を揺らす。この曲はTikTokでバズったこともあり、最初は立って見ていた人たちも、気づけばリズムに乗って首を振っていた。
さらに、「ぱらら ぱらら」の後のメロディパートでは、山本桜子が「真似して!」と煽る。すると、ファンも見事にそれに応え、腕をワクワクさせる振りを完璧にこなしていた。
そして迎えた落ちサビ――
メンバーが一列になり、一人ずつ腰を折って前のメンバーの背中にそっと肘を添えていく。そのたびに、ファンの心もまるで一人ずつ撃ち抜かれるように高鳴っていく。その熱気が最高潮に達すると同時に、コールの声も一段と大きく響き渡り、ライブのラストを華やかに締めくくった。

きゅ〜くる

金澤有希が総合プロデュースを手掛ける、Cute&Coolをコンセプトにした8人組のアイドルグループ「きゅ〜くる」。
Official Site:https://cute-cool.com
X:@cu_clu
Instagram:@cu__clu
TikTok:@cu_clu
YouTube:きゅ〜くる

2組目:youmenosay

「本物の2次元アイドルになりたい」——そんな夢を掲げる女の子たちによるセルフアイドルユニット、youmenosay。彼女たちはリアルなアイドル活動を原作とし、それをノンフィクションのアニメへと昇華させることを目指している。ライブパフォーマンスはもちろん、キャラクターデザインやキャラクターボイス、ノンフィクションの漫画制作など、多方面での活動を展開。この日のステージでも、まるでアニメの世界から飛び出してきたかのようなパフォーマンスが繰り広げられた。

ステージに現れたのは、一列に並んだメンバーたち。大きなリボンにハートのベルトをつけ、それぞれのメンバーカラーのセーラー服を身にまとい、まるでアニメの世界から飛び出してきたかのような姿。

そんな彼女たちが披露した1曲目は「キミはふわふわ」。
ピンクのアイドルらしい可愛らしい歌声が響くと、会場の空気が一気に甘く包まれる。一人一人の声が重なり合い、まるでスイーツパーティーが始まったかのようなふんわりとした雰囲気に。
曲の途中、セリフが入りミュージカル風に変化。「恋ってまるで雲みたいだね」——その言葉とともに、さらに甘い時間が流れ出す。ファンもなめらかに揺れながら、まるで綿菓子に包まれているような感覚に浸っていた。
後半では、手拍子とともに始まる甘いクラップ。まるで手を叩くたびにお菓子が飛び出してくるかのような、夢のような演出。最後は「ふわふわ~」というフレーズとともに、ステージ全体がまるでスイーツの国に変わったかのような幻想的な雰囲気に包まれ、1曲目が終了した。

1曲目が終わると、youmenosayの世界観を象徴するようなMCがスタート。歌に合わせた自己紹介は、まるでプリキュアの変身シーンのよう。メンバーが一人ずつ名乗るたびに、そのキャラクターが際立っていく。
印象的なのは雨宮れいなの自己紹介の一部、「ひざまずきなさい!」の一言で、瞬時にひざまずくファンたち——完全に作品の一部となっていた。その瞬間、ステージの後ろには見えないはずのキラキラのオーラが立ち上るような感覚。まさに本物2次元アイドルを目指す彼女たちらしい、完璧な自己紹介だった。
まるで1曲分のパフォーマンスを見たかのような、完成されたMCタイム。
この先のライブに期待が膨らんだ。

MCの余韻が残る中、始まったのは「ドキドキ土曜日」
わがままな女の子の恋愛ソングが、会場を一気にメルヘンな世界へと変えていく。
イントロの時点で、まるで公園をスキップしているような軽やかさ。甘い歌声が広がると、観客は静かにその世界に引き込まれていった。

「君に会うまでの1週間 私はどう過ごしてたと思う?」
歌詞が投げかけられると、まるでそれぞれが頭の中で物語を描いているかのような空気が生まれる。観客が声を出すわけでもなく、手拍子が起こるわけでもない。ただ、目の前のステージをじっと見つめながら、彼女たちの作り出す夢の世界に没入していた。
サビのステップに合わせてスカートが揺れるたび、そこから甘い魔法の粉がふわりと舞い上がるような錯覚。
「今週もドキドキ土曜日が来る前に、ずーっと、うーんっと可愛くならなくちゃ。」
このフレーズに、ファンのために努力する彼女たちの姿が重なった。
まるで一本のアニメを見ているような、物語の中に入り込んでしまったような感覚。
1曲が終わる頃には、観客それぞれの頭の中に、自分だけのドキドキ土曜日が広がっていた。

3曲目は「奇想天外にゃんだふるデイズ!」。
ふわふわな夢の世界から一転、次に飛び込んだのは猫の世界
この曲は猫をモチーフにしたアップテンポなコミカルソング。
たーんたたん!おい!
そのリズムに合わせて、ファンが一斉に手を挙げる。
そして、にゃんにゃんにゃんにゃん!の掛け声に合わせ、ファンたちも猫の手を作り、一緒ににゃんこ化。まるで会場が猫カフェと化したかのような光景だった。
極めつけは、EXILEのチューチュートレインならぬ猫版のぐるぐるダンスでファンを虜に。
ラストは、「汚い大人はぐるぐるねこパンチでぶっ飛んでゆけ!ついでに必殺猫キックでざまあ、あっかんべー」
歌詞に合わせて繰り出される猫パンチ&猫キック。
そのあまりの可愛さに、観客の心は一瞬で撃ち抜かれた。
しかし、その後は何事もなかったかのように愛らしいステップを踏むメンバーたち。まるで気まぐれな猫のように、コロコロと表情を変えていく。
「次は何をしてくれるんだろう?」とワクワクさせられるこのステージ。
猫の無邪気さと自由気ままな魅力が、たっぷり詰まった一曲だった。

スイーツのような甘い世界から一転、ラストソングは「しゅき♡帯び運転」。
甘々な少女たちは、今度はちょっぴり危険な小悪魔に変身!
イントロでは、タイガー!ファイヤー!サイバー!とファンたちのコールが響き渡る。
名前を叫ぶファン、振りコピするファン。
曲が進むにつれて会場のボルテージはどんどん上がっていき、メンバーもそれに応えるように腰を振る。
そんな中、曲の途中で突然の「ピピー!」。
メンバーが指をさしたのは、一人の女性ファン。
警官に扮したメンバー4人がじりじりと彼女に迫り、「youmenosayのこと、好きになってくれますか?」
もう逃げられない。選ばれたファンは、まさに無期懲役の判決を受けたかのよう。
それに続くように、ファンのテンションは最高潮へ。
ラストは、メンバーがハートのポーズで締めくくり、ファンも隣の人とハートを作る。
小悪魔たちの甘くて危険なしゅき♡帯び運転の余韻を残したまま、ステージは幕を閉じた。

youmenosay

自分達のアイドル活動を原作に「ノンフィクションでのアニメ化」を目指すセルフアイドル「youmenosay」。
Official Site:https://youmenosay2022.bitfan.id
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TikTok:@youmenosay
YouTube:youmenosay

3組:FandL

池袋Studio Mixa2024729日にデビューし、モノクロの衣装に身を包み、スタイリッシュでクールな雰囲気を放つグループだ。

ライブの幕開けは、力強い円陣の声。
袖から「FandLいくぞー!おー!」の掛け声が響き渡る。
まだ姿の見えない彼女たちの熱が、徐々に会場を包み込む。

そしてついに、堂々とステージに登場。
「声出せ!」と勢いよく煽ると、ファンもそれに応えるように「おい!おい!おい!」と声を張り上げる。
その熱狂が最高潮に達した瞬間、イントロが終了――。
FandLのライブが、幕を開けた。

1曲目は「最強の笑顔」。
先陣を切るのは、金髪ショートカットのボーイッシュなリーダー・明風まる。
彼女の放つ鋭い視線と、しなやかでキレのあるダンスが、まるで真夜中に光る満月のような存在感を放つ。歌詞の一つひとつが力強く響き、見ている者の心にまっすぐ突き刺さる。
100回の失敗よりたった1回の見限った自分が足枷になる」──そんな言葉が、迷いを振り払うようにファンの心に刻まれる。
ステージ上で繰り広げられるのは、圧倒的なエネルギーと決意の表現。モノクロの衣装が、彼女たちの意志の強さを際立たせる。ファンたちのペンライトも、まるでその決意に呼応するかのように力強く揺れる。
「もう少し、勇気を出して」──そんなメッセージが胸に響き、気付けば拳を握りしめていた。FandLの描く世界は、迷いを吹き飛ばし、一歩踏み出す勇気をくれる。そんな感覚を残したまま、最初の曲が幕を閉じた。

2曲目は「この指止まれ」。
栖永みらがステージ前方へ歩き出し、「みんなみんなこちら手のなる方へ 行こう始めようこの指止まれ」という歌詞とともに、ファンをFandLの世界へと引き込んだ。
夢を掴み取る強い意志が込められた楽曲で、「この指止まれ」でその指に止まれば、どこまでも夢を見せてもらえるような気がした。
真っ暗な世界でも彼女たちが光を灯し続けてくれるような感覚。
そして、力強い歌声の中に沙沙の甘さが絶妙なアクセントを加え、楽曲にさらなる深みを与える。
「辿り着くんだ夢の未来へ 捕まえてやるんだ 絶対」という力強い歌詞で締めくくられたあと、最後に見せたメンバーの笑顔。そのギャップが、ファンの心を掴んで離さなかった。

3曲目は「フロきゃん!」。
若者の間で流行っている「フロキャン」(お風呂をキャンセルする=入りたくない)の概念をテーマにしたユニークな楽曲だ。
「フロアが湧きました!」というアナウンスが、お風呂が「沸きました」と巧妙にかけられ、ファンの興味を引く。
そこから一転、パラパラ風のアップテンポなダンスと共に、会場の熱量が一気に高まる。
「キャンセル!」とメンバーが叫ぶたびに、ファンがサイリウムをバツ印にする一体感。
「足滑らせればデンジャラス」「洗濯物も増える」など、誰もが共感できる歌詞も魅力的だ。
普段はキラキラしたアイドルが「お風呂入りたくない!」と歌うギャップが新鮮で、「今日は可愛いアイドルがいっぱいいるから発言には気をつける」と言いつつ、
結局「キャンセル!」を連発し続ける姿が微笑ましく、ファンもそれに全力で応えていた。

ラストを飾るのは「君の命だ」
メンバーが手を高く掲げ、華麗にジャンプを繰り返しながらスタート。
「拳を上げてもっともっと盛り上がっていきましょう!」
その声に呼応するように、ファンも拳を突き上げ、会場の熱量は最高潮に達する。
とにかく力強く、サビでは彼女たちが飛び跳ね、ファンもそれに合わせて拳を振り上げ続ける。
まるで訴えかけるようなパフォーマンスに、応援歌のような熱さを感じさせる。
2番のサビ終わりには、メンバーが縦一列に並び、一人ずつポーズを決めながら次々と横へ広がっていく。
最初は揃っていた隊列が、ポーズを取った瞬間にバラけ、ステージ全体にエネルギーが弾けていく。
アイドルらしい可愛らしさを見せたかと思えば、すぐに力強さへと切り替わる展開に息をのむ。
そして迎える落ちサビ。
担当するのは栖永みらと明風まる。
リボンに長い髪と金髪ショートの組み合わせが絶妙なコントラストを生み出し、まるでバンドのライブのような圧倒的な力強さで、最後の熱狂を作り上げた。
「君の命だ」というタイトルの通り、
命を燃やしながら全力で駆け抜けたステージ。
FandLの持つ強さが、最後の最後までまっすぐに伝わってきた。

FandL

異なるバックグラウンド、年齢、国籍を持つ5人が”First & Last(最初で最後)”という旗印のもとに集結したアイドルグループ「FandL」。
X:@fandl_official
TikTok:@fandl_official
YouTube:FandL

4組目:唯美人形

20227月にデビューした唯美人形(ゆびにんぎょう)。「耽美な世界で生きるお人形」をコンセプトに、紫月ななと蒼井メリッサ美華の2名で活動するユニットだ。

ステージが暗転し、不思議な世界に引き込まれるような音楽が流れると、まるで深い森の中からそっと現れたかのように、ドールそのものの2人が静かに登場。現実と幻想の境界が曖昧になるような、耽美で独特な世界観が広がっていく。

1曲目は「影と影のランデヴー」。
背中合わせに座り込む2人。静寂の中、オルゴールを巻く音が響き渡る。その旋律はどこか奇妙で、不穏な美しさを感じさせる。やがて、ドールのような衣装を纏った2人が軽やかに踊り出し、一瞬で唯美人形の世界へと引き込まれる。
まるで、秘密の場所に迷い込んでしまったかのような感覚。行ってはいけないはずのどこかへ足を踏み入れてしまったような錯覚。2人がそっと手を合わせ、静かにシンクロする姿は、まるで人形劇を見ているかのよう。
観客もまた、その幻想的な光景に息を呑み、コールも手拍子もせず、ただじっと彼女たちを見つめていた。どこかWinkを彷彿とさせる、2人ならではの世界観。その空気に抗えず、誰もが目を釘付けにされていた。

続けて始まる2曲目「小さな楽園」
「影と影のランデヴー」で迷い込んでしまった秘密の世界から、さらに奥へと進んでしまうような感覚。引き返せないまま、唯美人形の世界はより深く、より耽美に観客を包み込んでいく。
お揃いのツインテールがふわりと揺れるたび、透明感のある歌声が響き渡る。その声に導かれるように、私たちはまるで森の中に迷い込んでしまったかのような錯覚を覚える。
ステージを照らす赤いライトやファンが静かに降る赤いサイリウム。その色が次第に血のように見えてくる。真っ白な衣装が赤に染まってしまうのではないか。そんな不安さえ抱かせる、不気味な美しさがそこにある。
しなやかに舞う2人を包む緑のライトは、まるで異世界へと誘うかのよう。迷い込んではいけないはずなのに、気がつけばその怪しげな空間の虜になってしまっている。
耽美なゴスロリの世界観、日本のアイドルだからこそ表現できる美と儚さ。彼女たちは誰かに操られているのか。それとも、私たちこそが彼女たちに操られているのか。

3曲目は「さんさんろんど」
笛の音が鳴り響き、その合図とともに始まるのは、まるで運動会の行進のような軽快なメロディ。しかし、それはただの賑やかさではない。昼間の光の中ではしゃぐはずの人形たち。の様子がどこか不思議で、どこか怖い。
「輪になって踊りましょう」——2人が手を広げ、軽やかにくるくると回り出す。まるで森の中、木々の間を動物たちと一緒に踊っているような光景。音楽に引き寄せられるように、客席からも手拍子が響く。
たん、たん、とリズムが鳴り、観客もいつの間にかその世界に巻き込まれていく。最初は「見せられている」側だったはずが、気がつけば一緒にはしゃいでしまっている。
さっきまでの不穏な空気はどこへやら。けれど、完全に安心していいのだろうか?どんどん加速する音楽と、それに合わせて大きくなる手拍子。明るく楽しい曲のはずなのに、なぜか心の奥に怪しげな違和感が残る。

ラストの曲は「桃源郷のふたり」
ここで初めて響く「タイガー、ファイヤー、サイバー!」のコール。観客の熱が一気に高まり、アップテンポなメロディに合わせて踊るファンも。
その様子は、先ほどまでの耽美で不穏な空気とはまるで別世界のよう。
2人の息の揃ったダンスが、楽曲の疾走感をさらに引き立てる。
明るく華やかなメロディの中に潜む切なさ。しかし歌詞に耳を傾けると、その世界観に引き込まれずにはいられない。
「この世も終わりますね」
3回程響くその言葉の直後、ゴーン——と大きな鐘の音が会場を包む。
余韻を残したまま、ステージは幕を閉じた。

最後の一瞬まで、唯美人形の世界に囚われていた。
「唯美人形が創る世界を、一人でも多くの方に体感していただきたい——
最後まで物語のような余韻を残しながら、2人は静かにステージを後にした。

唯美人形

「耽美な世界で生きるお人形」をコンセプトに活動するアイドルグループ「唯美人形」。
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ミニトーク&ファッションショー(前半)

MCは椎名ひかりと藤城リエ。KILLT MELT LANDで活動する2人が、初めて2人で単独イベントでMCを務めた。「MCは使命」と語る椎名ひかり。原宿TV 5/10(土)20:00のオンエア告知もあり、ファンに「カッコつけながらライブやファッションショーを応援して」と呼びかけた。
藤城リエはピンクの花とリボンが散りばめられた甘いドレス、椎名ひかりは闇要素強めの黒ワンピで魔界感を演出。「魔力が高まる!」と会場を盛り上げた。
ファッションショーのリハでは、「いけんのか原宿!」「やれんのか原宿!」と会場にいる観客を煽る藤城リエに、観客も全力で応える。会場の熱気は最高潮に!

そして、いよいよショーがスタート。

唯美人形・紫月ななを皮切りに、FandL・紗紗、きゅ~くる・鹿野こはる、モデルのしらい、唯美人形・蒼井メリッサ美華、youmenosay・雪乃さり達が次々とランウェイを彩る。ポーズを決めるたび、推しジャンや手拍子、歓声が飛び交い、観客の熱狂は止まらない。
FandL・栖永みら、モデル・伊月ゆい、youmenosay・北郷可恩、きゅ~くる・佐藤愛唯と続き、トリの藤城リエが登場。
ロリータは、可憐さと気高さを兼ね備えた独自のファッション。その世界観をアイドルが纏うことで、新たな魅力が生まれる。アイドルならではの着こなしが、ロリータの持つ非日常感をより際立たせていたのが印象的だった。
大歓声の中、華やかに幕を閉じた。

椎名ひかり

サブカル特化のファッションアイコンとして活躍する、ぴかりんこと椎名ひかりちゃん!
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しらい

ロリータモデル&アイドルとして活躍するしらいちゃん!
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YouTube:しらい shirai 시라이

藤城リエ

ロリータモデル&アイドルとして活躍する藤城リエちゃん!
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伊月ゆい

ゴシックロリータファッションが好きな声優、VTuberとしても活躍している伊月ゆいさん!
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YouTube:ItsuKingdom -Yui Itsuki- ゐ薔薇乃猫月ユイン

5組目:DADプロジェクト        

トークショーが終わり、続いて登場したのはDADプロジェクトから3組のアイドルたち。

Fenomeno

DADプロジェクトの1組目は、パステルカラーの衣装をまとい、登場した2.5次元アイドルグループ 、Fenomeno
披露したのは、2曲のメドレー。

1曲目はI’m Not A Yes Man」。
可愛らしい歌声ながらも、どこかシティポップを感じさせるメロディー。
夜の街、ネオン街を思わせる雰囲気の中、英語での煽りも入り、一気に会場のテンションが上がる。
続くダンスタイムでは、メンバーそれぞれに見せ場が。
可愛らしく舞うメンバーもいれば、クールにキメるメンバーもいて、それぞれの個性が際立つ。
「クラップ!」の掛け声に合わせて、ファンも手を叩き、一体感が生まれた。

さっきまでのトークショーの空気から、一気にアイドルの世界へと引き戻されるような感覚。
一瞬で会場のムードを変える、Fenomenoならではの華やかなステージだった。

続く2曲目は、息の揃ったダンスとハーモニーが際立つナンバー。メンバーとファンが一緒に手を横に振り、一体感が生まれる。可愛らしさの中にどこかセクシーさも感じさせるパフォーマンス。
曲が進むにつれて、ぴょんぴょん跳ねるメンバーに合わせ、会場も弾けるように盛り上がる。Fenomenoの持つ可愛さとクールさの絶妙なバランスが存分に発揮されたステージとなった。

Ellememe

次に登場したのは、「ロリータの物語を紡ぐKAWAII歌劇団」Ellememe。
幻想的なロリータファッションとともに、まるで絵本の中から飛び出してきたようなステージを展開。優雅な歌声とダンスに、会場は夢の世界へと引き込まれる。
披露したのは2曲のメドレー。

1曲目は「ランウェイロード」。
疾走感のあるイントロに、ファンのコールが重なる。
先ほどのグループとは打って変わって、大人っぽい雰囲気をまとった彼女たち。
黒を基調としたロリータ衣装に身を包み、スカートの端を持ち上げて回る姿は、あどけなくもどこか小悪魔的な美しさを持っている。
涼賀あかりの金髪が、黒を基調とした衣装の中で一際映え、光をまとったように輝く。
動きに合わせて揺れるその髪が、まるで物語の主人公のような存在感を放っていた。
曲が進むにつれて、観客の「はい、せーの!」というコールもどんどん大きくなり、熱気が高まっていく。
サビ終わり、メンバーが横並びになり、後ろを向く瞬間。
スカートの裾と後ろ髪が揺れ、まるで舞台のカーテンがひらりとめくられるよう。
その一瞬、彼女たちの背中が語るのは、ただのアイドルではなく、一つの物語の登場人物であること。観客も同じ方向を向いて、体を揺らす。
彼女たちが見ている景色を、今この場にいる全員で共有しているような感覚に包まれる。
そして、ラスト。メンバーが一人ずつくるくると華麗に回転し、優雅にポーズを決める。
ロリータドールのように、完璧なシルエットで静止したその瞬間、曲が終わる。
まるで、物語の1ページがそっと閉じられたかのようだった。

続く2曲目。1曲目とはまた違った、メルヘンチックな雰囲気。「ローリローリー」と繰り返される甘いフレーズが響き、ふわふわとした幻想的な世界が広がる。
スカートが揺れ、柔らかく舞うダンスとともに、魔法をかけられているような幻想的なパートへ。
まるで魔法の世界に足を踏み入れたかのような感覚が広がる。
しかし、そのまま終わらないのがEllememe
続くサビでは一気にテンションが上がり、観客のボルテージも最高潮に。まるで魔法をかけられたかのように、ファンたちは一体となって盛り上がる。
そして、劇場の幕が上がるようなセリフパートへ。
「いらっしゃい」という誘うような声、そっと差し出された手。
それに吸い込まれるように、観客はますますステージの世界へと引き込まれていく。
ダンスパートではガチ恋口上が響き渡り、会場は最高潮に。
そして、最後の決め台詞——「羨ましいでしょ?」
その一言とともに、オルゴールの音が静かに流れ、夢の世界の扉がそっと閉じられる。
現実と幻想の境目が曖昧になるような、Ellememeらしい美しくも妖しいステージだった。

Milieu

最後に登場したのは、巫女をモチーフとしたキャラクター&アイドルグループMilieu

披露されたのは「結心想歌」。
和楽器の音色が響くイントロとともに、ファンの期待が一気に高まる。
着物をアレンジしたような衣装を纏い、日本の伝統を感じさせるステージ。
しかし、彼女たちが明るく歌い踊ることで、どこか夏祭りのようなワクワク感も漂う。
そして、それに呼応するようにファンのコールが響き渡る。

和の音楽とファンのコールが、こんなにも合うなんて——
落ちサビでは、赤と白のライトが交互に光り、さらに「和」の空気を強調する。
「繋ぎ合う奇跡が今ここにあるから」
歌詞に込められた想いが、キャラクターとしての彼女たち、そしてアイドルとしての彼女たち、その両方の存在意義を表しているように感じられた。
和の要素を取り入れた神秘的なパフォーマンスで、まるで神聖な儀式を見ているような気持ちにさせられる。日本の文化と、ファンの熱気が融合した唯一無二のステージだった。
それぞれのグループが個性的なライブで観客を惹きつけ、DADプロジェクトならではの多彩なステージを堪能させた。

DADプロジェクト

アニメキャラクターと音楽で物語を描く! 次世代アイドルプロジェクト「DADプロジェクト」。
Official Site:https://drawsadream.bitfan.id
X:@dad_staff
YouTube:DRAWS A DREAM

6組目:個性美術館

 

6組目に登場したのは 個性美術館。
バラバラの個性を持つメンバーが、それぞれの色を生かしながらも一つのグループとして成り立つ、まさに「個性は、美術だ。」を体現する存在だ。

彼女たちは Individual Halation を歌いながら登場。
蛇の鱗を思わせる衣装に、全身には棘があしらわれ、どこか爬虫類のような雰囲気を醸し出していた。まず、そのビジュアルからして個性的で、強烈なインパクトを残した。

1曲目のIndividual Halation が始まると、会場の雰囲気が一瞬にして変わった。
まるで水の中に沈み込んだかのような感覚。透き通る歌声が響くたびに、観客はその世界に引き込まれていった。
今までのアイドルとは一線を画すスタイル。メンバーそれぞれが自由に表現しつつも、同じ方向を向いてライブをしている姿が印象的だった。
ファンの楽しみ方もそれぞれで、ジャンプする人、ペンライトを振る人、まるで観客一人ひとりも個性美術館の一部になっているかのようだった。
「生まれたままの光をダダ漏らせ」
その歌詞の通り、彼女たちは自分自身を隠すことなく、ステージで全開に輝いていた。
まさに、個性が美術になる瞬間がそこにあった。

2曲目はGOrgeous GOrgeous」。
「いくぞ!」の掛け声に、ファンたちも呼応するように「オイ!オイ!」と声を上げ、会場の熱量が一気に高まる。
電子音が鳴り響く中、「Why Don’t You GO?」と歌いながら、メンバーが前へと飛び出してくる。その瞬間、観客の視線は彼女たちに釘付けになった。
まるでゲームの世界に迷い込んだような、不思議な感覚に包まれる。
そして、サビに入ると楽曲の雰囲気がガラリと変わる。
メンバーそれぞれが思い思いの表現でステージを彩り、個性がぶつかり合いながらも、見事にひとつの世界を創り上げていく。
手拍子がどんどん大きくなり、会場の一体感は最高潮に。
ラスト、「いつでも君が最高さ」のフレーズとともに、メンバーが観客を指さして締めくくる。
その指先が示したのは、個性の輝きだったのかもしれない。

3曲目はBlack Light Super Laser」。
暗闇を切り裂くような疾走感。
まるで闇そのものをかき消してしまうかのように、力強く響くサウンド。
メンバーが手を挙げて踊るたび、その指先から光のレーザーが放たれているように見えた。
「視野も嫌も突き破って」という歌詞の通り、彼女たちはレーザーを武器に、目の前の壁を打ち砕きながら進んでいるようだった。
その姿を追うように、ファンたちも全力で踊る。
まるで彼女たちが示す未来へと、一緒に突き進んでいくかのように。
絶対にこのまま突き進んでやる。そんな決意がステージから伝わってきた瞬間、観客もまた、その想いに呼応するように声を上げた。
ファンも一緒に進んでいく。 そんな一体感が生まれた曲だった。

4曲目はBreakers High」。
まるで行動力そのものを体現したかのような楽曲。
根拠のない決まりや、見えない壁をすべて吹き飛ばすような、力強いメッセージが込められている。
「ファッ○ユー!」のフレーズが響くたびに、縛り付けるルールをぶち壊していくような爽快感があった。
まるで原宿のど真ん中で自由を宣言しているかのような、そんな解放感。
それを全身で受け止めるファンたち。
「ブレイカーズハイ!」の叫びに合わせ、ペンライトを力強く振る。
「ハイ!」の瞬間、ジャンプとともに天井を突き破るような一体感が生まれる。
ペンライトを振るたび、一つ一つの壁が崩れていくような感覚。
曲が終わると、熱い拍手がステージを包み込んだ。

彼女たちが作り上げた自由への道を、確かにファンたちも進み始めていた。

個性美術館

「すべての人のバラバラ凸凹の個性は美術である。」というメッセージを表現するアイドルグループ「個性美術館」。
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Instagram:@kosebi_official
TikTok:@kosebi_official
YouTube:個性美術館

7組目:NextRico

「徹底的に可愛いを追求し、出会った人みんなをトリコにしちゃいます♡」
そんなコンセプトを掲げるNextRicoが、カラー別のフリフリ衣装で登場!
登場した瞬間、会場は「おい!おい!」のコールで一気に熱気を帯びる。

手拍子が響く中、1曲目の「恋するチャップリン」がスタート!
ハートを作ってフリフリするダンスは、視線を釘付けにするほどの可愛さ。
「よっしゃー!いくぞー!」 の掛け声とともに、一体感が生まれる。
ピンク色に染まる世界。
「最大Chu 会いたいWho?」 に合わせてファンも一緒に踊る。
コールは止まることなく、次々に湧き上がる。
「虎!火!人造!」 の熱い叫びが響く。
アイドルとファンが一緒に作り上げる、熱くて甘い空間。
「結局足りない もっともっと~」
ファンは全力でアイドルに好きを届ける。
アイドルもまた、ファンに好きを届ける。
お互いの好きが響き合い、どこまでも広がっていく。
曲の最後 「ちゃっぷりーん!」 のフレーズに合わせ、ファンも一緒に腕を動かす。
楽しさが最高潮に達した瞬間だった。
「盛り上がってくれて嬉しい!」とアイドルが伝えると、ファンも全力で応える。
「パンパンパンパン、ポケモンパン! フレッシュブレッド、伊藤パン!」
コールが飛び交い、会場はすっかりNextRicoの虜に。
徹底的に可愛いを追求する彼女たちのパフォーマンスは、その言葉どおりの可愛さで溢れていた。
続く自己紹介では、メンバーの名前を呼ぶファンの声が、会場いっぱいに響き渡った。

2曲目はOne Hundred」。
激しく、そして可愛い。
そんな言葉がぴったりなハイスピードな一曲。
イントロが流れた瞬間、大きくジャンプするファンたち。
次々と展開する歌詞、止まらないビート。まさにノンストップで駆け抜ける曲。
「最後までついてきてくれる?でしょうか?」
試されているようなフレーズに、ファンは一瞬の迷いもなく前のめりになる。
その様子を見ていると、「絶対についていく!」 そんな気持ちが伝わってくる。
「なんなら、なんなら、なんかこの世の果てまで!」
言葉に引っ張られるように、会場全体が一つの渦となる。
気づけば、ファンのペンライトを振る手にも、ジャンプする足にも、力が入っていた。
そして、「2番も行ってみよー!!」 の声。
ファンのテンションはさらに上がる。
どこまでも加速していく展開、それでも誰も置いていかれない。
その光景は、まるで 銀テープが舞い、シャンパンが弾けるような祝祭感。
ライブハウスが一瞬、大きなフェスのようにすら感じられた。
熱狂の渦の中、ファンはさらに高く飛び、ペンライトを振る。
彼女たちの音に、完全に飲み込まれていた。

3曲目はTwinkle little twin stars」。
立て続けに始まるアップテンポなナンバー。
一息つく間もなく、ファンたちはその勢いに食らいつく。
むしろ、より前のめりに、より熱く。
twinkle twinkle little little twin stars
可愛く弾けるフレーズが耳に残る。
「夢の魔法かけるよ」
そう歌われた瞬間、もう完全に魔法にかかっていた。
キラキラとしたカラフルな世界に包まれるような感覚。
可愛いが溢れ、テンションはさらに上がる。
「可愛いで盛り上がって今日のステージ!」
その歌詞の通り、会場のボルテージは最高潮に。
それに応えるように、ファンのコールが響く。
メンバーも、その熱気に負けないほどの 眩しい笑顔 で応えていた。

ラストナンバーは「最後にズルいよ」。
「ずっとずっと大好きなキミへ」
冒頭のフレーズが、まるでファンへのラブレターのように響く。
アイドルが指ハートを作るたび、客席のあちこちで ファンも指ハートを繰り出す。
ここにはもうアイドルとファンという枠を超えた両想いの空間 があった。
全身を使って愛を表現するファンたち。それを受け止め、全力で返すアイドル。
その エネルギーの交換 が、ステージと客席の間で繰り返される。
落ちサビ——
それぞれの想いを込めるように歌い、ファンもそれを受け止めるように、全員で声を合わせる。
そして、響き渡る 「うりゃおい!」その 太く力強いコール が、会場を震わせた。
「大好きな君へ」 の歌詞とともに指を差し、
最後は 少しセクシーに、大人っぽく曲が終わった。

Next☆Rico

徹底的にかわいいを追求し、 アイドルファンの皆さんをトリコにしちゃう、アイドルグループ「Next☆Rico」。
Official Site:https://stand-up-project.jp/next/
X:@Stand_Up_Next
Instagram:@next_rico0310
YouTube:Stand-Up!Records

8組目:すべての瞬間は君だった

関西発!山田菜々プロデュースの女性アイドルグループ。

ピンクの華やかな衣装を身にまとい、ステージ上でそれぞれがポーズを決める。
観客の熱気も最高潮。 力強く腕を振り上げるメンバーたちに応えるように、ファンも腕を振る。
そして、拳を高く掲げながら、響き渡る 「イッツショータイム!」 の声。
ここから、ライブが幕を開けた。

1曲目は「すべきみ♡メモリー」。
この曲は自己紹介ソング。
岸田雅のパートから始まり、メンバー一人一人が自己紹介をしていく。「みやんにずっとついてきて!」
関西出身らしい 流暢な関西弁 に、会場が湧く。
関西発アイドルだからこそ楽しめる、この親しみやすさ。
メンバーが順番に紹介していく中、ファンもそれに応えるように カラフルなペンライトを振る。
「迷ってる暇はないよ、名前早く叫んで♡」 の歌詞の後、
「せーの!」の掛け声とともに それぞれの推しの名前を叫ぶファンたち。
その瞬間、 会場は愛で満たされた。
そして、メンバーたちがステージ前方へ。
ファンとの距離がさらに近づいた状態で、優しく 「はーい♡」 と手を振る。
その姿に、目の前のファンは満面の笑みを浮かべた。
カラフルなペンライトが揺れる光景は、まるでイルミネーションのようだった。

2曲目は「花言葉」。
自己紹介ソングの後に続いたのは、爽やかで透明感のある一曲。
穏やかな日差しの中に、シャボン玉が浮かぶような景色が広がる。
メンバーが手を丸く描くたびに、まるでシャボン玉が弾けるよう。
ふわふわとした振り付けが、この楽曲の 王道アイドルらしさ を際立たせる。
ファンの熱も冷めることなく、男子だけでなく 女子の声も響く。
メンバーに合わせて踊るファンの姿も。
そして、迎えた 2番のサビ 。
「ねぇ神さま」のフレーズとともに、メンバーが 大きくジャンプ!
その瞬間、ファンはまるで その足元を追うように、軽くぴょんっと跳ねる。
思わず 気持ちが引っ張られるようなジャンプ。
アイドルらしくて、儚くて、愛おしい瞬間だった。
甘く可愛らしい 岸田雅の落ちサビ に、ファンは一斉にペンライトを掲げる。
そして、最後——
鐘の音にぴったり合わせた振り付けが、青春のきらめきを感じさせた。

3曲目は「初めての恋は、夏だった」。
会場が一気に夏色に染まる。
少し早い夏の訪れを告げるような一曲に、ファンたちの熱気も最高潮へ。
どんどん前へと集まり、楽曲に引き込まれていく観客たち。
夏フェスのような 開放感と熱気 。
ファンもどこか暑そうだ——
盛り上がっているからなのか、それともこの曲が夏の空気を運んできたのか。
最初は座っていた人も、気づけば次々と立ち上がっていた。
まるで 波打ち際でキャッキャとはしゃぐような、キラキラとしたフレッシュな空間。
メンバーの歌声とファンのコールが、ぶつかることなく ちょうどいいバランスで混ざり合う。
どちらの声もかき消されることなく、ひとつの音楽として響いていた。
そして迎えた 岸田雅の落ちサビ。
彼女の歌声に導かれるように、オタクたちの心も一緒に跳ねる。
曲が終わる瞬間、会場全体から 「フーッ!」 と歓声が上がった。
この時、確かに ここに夏があった。

ラストの曲は「お願い!わがまま!メロガール♡」。
かっこいいイントロが流れ——
と思いきや、始まったのはわがままな彼女の歌。
「ワンッツー! 1.2.3.4 Yeah~!」
かわいく弾ける掛け声に合わせて、ファンたちのコールも一斉にスタート!
気づけばもう、このわがままガールの世界に引き込まれている。
メンバーたちのコロコロ変わる表情に目が離せない。
甘えたり、拗ねたり、強気になったり——まるでジェットコースター!
そんな彼女たちに 振り回されながらも、ついていくファンたち。
でも、それが楽しい。
どちらかが主導権を握るわけじゃない。
アイドルとファン、互いに全力でぶつかり合い、ひとつの空間を作り上げている。
ファンのダンス、コール、レスポンス——
まさに全ての瞬間は君だったを体現するようなステージ。
「かわいいって思わず言っちゃうよー!」
この歌詞に合わせ、オタクたちは全力で 「かわいいーー!!!」 と叫ぶ。
もはや条件反射。かわいい以外の言葉が出てこない。
そして、極めつけは 岸田雅のわがまま炸裂シーン。
「明日もわがまま、なあなあ許してくれる? (あっかんべー♡)
許すしかないだろう。
会場にいたファンの何割が、この瞬間に降伏しただろうか?
最後まで、アイドルに翻弄され続けた。
だけど、それが最高に楽しかった。
全員がひとつになったラストソングだった。

ライブの熱狂が冷めやらぬ中、メンバーが一人ずつ自己紹介。
ペンライトが揺れ、名前を呼ぶ声が飛び交う。
関西発のグループらしく、どこか親しみやすい空気感。
気づけば、ここ原宿の空気さえも関西色に染まっていた——
さらなる熱狂を予感させながら、ステージは幕を閉じた。

すべての瞬間は君だった。

関西発、元NMB48の山田菜々ちゃんがプロデュースするアイドルグループ「すべての瞬間は君だった。」。
Official Site:https://subekimi.com/
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Instagram:@subekimi_official
TikTok:@subekimi.official
YouTube:すべての瞬間は君だった。

9組目:ポジティブモンスター

「世界をHAPPYに侵略ッ!」
そのコンセプト通り、ステージが始まった瞬間から会場が一気にポジティブな空間に包まれる。
メンバーの登場シーンでは
「ポジティブな世界へご案内♪」
まるでディズニーのパレードが始まるようなワクワク感。
冒険の扉が開かれるような高揚感に、観客のテンションも一気に跳ね上がる。
メンバーは、それぞれのメンバーカラーのキラキラフリフリ衣装に身を包み、夢の世界へと誘う。
ファンの歓声が響き渡り、ここから始まるライブに期待が高まった。

1曲目は「革命の夜に」。
ピアノの音が響き渡ると、空気が一変。
キラキラしたポジティブな世界から、一気にギラギラとしたカッコよさへ。
「おい!おい!」
イントロが流れると同時に、ファンの熱い声が響く。
それに応えるように、メンバーのキレキレのダンス。
ピアノの旋律が大人っぽさを際立たせる中、アップテンポなサビへ。
「この世のアイドルのてっぺんを取りたい」という歌詞
その強い気持ちが、歌にもダンスにもにじみ出ていた。
ポジティブな世界観の中で見せた、熱く野心的な一面。
まるでアイドル界に宣戦布告するような、力強いパフォーマンスだった。

2曲目は「ガチ恋危険注意報」。
イントロが流れた瞬間、ファンの 「ミョーホントゥスケ!」 のコールが響き渡る。
そこから始まるのは、パラパラを取り入れた軽快なダンス。
軽やかに踊るメンバーたち。
だけど、サビに入ると一気に雰囲気が変わる。
「バカにしないで!」
この曲を聴いて、バカにする人なんているはずがない。
むしろ、見れば見るほど心が軽くなっていく気がする。
かっこいい。クセになる。
サビ終わりの 拳銃ポーズ に、ファンは撃ち抜かれる。
アップテンポな曲に負けじと、必死に食らいつくファンたち。
前にいる人も、後ろにいる人も、自然と体を揺らしていた。
そして、2回目のサビの後。
春宮さくらの 「これからもここで歌い続けるから」 のセリフ。
その言葉に、この子たちがいれば何でも挑戦できるんじゃないかと感じてしまう。
「私だけ見てて 永遠に」
その歌詞が響いた瞬間、誰もが迷うことなく、そうしますと誓った気がした。

続く自己紹介では、「推しコレ」でポジティブモンスターが1位を獲得したという報告もあり、会場はさらに盛り上がった。

3曲目は「らきらきShiningDay」。
メンバーから曲名が伝えられると、オタクから「やったー!」という歓声が上がる。
始まった瞬間、曲終わりが楽しみになった。
絶対に明るくなれている――そう確信したから。
「ラキラキシャイニングデイ!」のフレーズに合わせて、ファンも手を振る。
会場全体がオレンジに染まったような錯覚。暗いはずの空間が、どんどん明るくなっていく。「きっときっと夢叶う。」――まるでこの曲自体が、夢を現実に変えてくれる魔法みたいだ。
止まらないコール、軽やかな手拍子。
「暗い世界でも明るく照らそう」の歌詞の通り、ファンの手拍子さえも光のように感じる。
「パンパカパンパンシャー行くぞ!」の掛け声で、さらに一体感が増す。
そして、ラストの余韻を楽しむような大きな拍手が会場に響き渡った。

ラストの曲は「ポジティブモンスター」。
イントロが流れた瞬間、優雅なワルツかと思わせる――が、そんなはずがない。
すぐにアップテンポのアゲアゲな空気へと変わり、会場の熱が一気に上がる。
ファンとアイドルが一緒に踊る。
ずっと笑顔のメンバーたち。
「凹んでる時間などない!」と言わんばかりの力強さ。
繰り返される「タッタカタッタッターラッ」のフレーズでは、「オイ!オイ!」と腕を上げるファン。
会場全体が一つになり、まるでポジティブなエネルギーが渦を巻いているようだ。
「皆さんのところに遊びに行っちゃいます!」の掛け声とともに、メンバーが前へと飛び出す。全方位へ手を伸ばしながら歌う姿は、まるでポジティブの粉をこれでもかと撒き散らしているよう。
ラストの「今日からみんなポジティブモンスター!」
その歌詞の通り、気づけば会場中がポジティブモンスターになっていた。

最後の挨拶では、美月瑠奈から「最高の1日をありがとう。」という言葉が。
いや、本当に――こちらこそありがとう。
たくさんのアイドルが集まる中、ポジティブな輝きを振りまいてくれたことに感謝したい。
始まりから終わりまで、一つの映画を観たような多幸感に包まれながら、ステージは幕を閉じた。

ポジティブモンスター

“世界をHAPPYに侵略!”スーパーポジティブアイドル森ふうかがプロデュースするアイドルユニット「ポジティブモンスター」。
Official Site:https://mori-circle.com
X:@moricircle
YouTube:ポジティブモンスター【公式】

10組目:スーパーベイビーズ

アイドルパワー × SUPER MUSIC で地球のハートを救うアイドルヒーロー。
赤ちゃんのおもちゃの音とともに、カラフルなライトがステージを照らす。
一人一人、背中にマントを付けメ登場。
ステージを駆け回るその姿は、まさにヒーロー。
ここにいるみんなを救うためにやってきたのだと、一目で確信する。
ファンの手拍子が始まり、熱気が一気に高まった。

1曲目は「絶対きみと!」。
「沸きたい!飛びたい!みんなでー?」
そのセリフの後に続くのは、メンバーとファンの「わっしょい!わっしょい!」の大合唱。
最初から、まるでお祭りのような盛り上がりを見せる。
「絶対きみとときめきたい!」
その言葉が放たれた瞬間、会場の熱は一気に最高潮へ。
歌が進むごとに、ファンがメンバーの名前を呼び、
「夏のパーティーオンザビーチ!」の歌詞が流れると、
一瞬で真夏の海にワープしたような気分に。
海辺で恋する女の子・好きな人を思い浮かべて浮かれる女の子
そんな世界観に、ファンも完全に飲み込まれる。
誰もが楽しくてたまらない様子で、思わず「るんるん」と声が漏れてしまいそう。
2番も、まるで常夏のまま。
落ちサビが終わると、山田せいあが甘く囁く。
「絶対結婚しよう?」
……会場全体が、一瞬にして彼女に婚約した。
ファンの「若気の至りと~アーイ!」という元気いっぱいのコールが楽曲にぴったりハマり、そのまま、最初の曲は熱狂の中で幕を閉じた

2曲目は「ハートの気持ち」。
「楽しんで行くよー!」
河西野々花の声が響くと、会場のテンションが一気に跳ね上がる。
ハッピーで、愛がたっぷり詰まった楽曲。
どこか甘くて、胸がキュンとするメロディー。
何度も繰り返される「ちゅくちゅくラブ」というフレーズ。
そのたびに、会場はどんどんピンク色に染まっていく。
そして、ファンのコールもどんどん熱を帯びていく。
「本能のまま愛しちゃって!」
そう歌うメンバーは、ファンからの愛を全身で受け止める。
まるでキャッチボールのように、メンバーとファンの間で愛が行き交う。
その愛を逃さないようにと、思わず視線が釘付けになる。
メンバーがくれる愛、ファンが返す愛。
どちらも止まることなく溢れ続ける。
ラストの「さいこう!」の歌詞に、最高潮のファンがすかさず「最高!」と被せる。
まるで愛のエネルギーがぶつかり合ったかのような一体感の中、2曲目は幕を閉じた。

3曲目は「トキメキばぶりー」。
休む暇もなく始まる3曲目。
アップテンポなビートに、自然と笑顔がこぼれる。
止まらないコールが、熱気をさらに加速させる。
呼んだらすぐに駆けつけてくれそうな、ヒーローのようなパワフルさ。
カラフルなライトに包まれながら、ステージの上でキラキラと輝くメンバーたち。
サビで響く「イェーイ!」のファンの声、
カラフルに移り変わるスポットライト、
胸元のリボンが弾むたびに、彼女たちの輝きが増していく。
「バブっ!」というキュートなフレーズに合わせて、赤ちゃんポーズ。
落ちサビでは、赤ちゃんポーズ × グッドポーズ の組み合わせ。
「グッド!」の明るさに、「バブっ!」の可愛さを掛け合わせた、スーパーベイビーズのための振り付け。
曲のラストは、センターの河西野々花を囲むように、メンバー全員がぎゅっと集まるポーズ。
最後の瞬間まで、トキメキが溢れるステージだった。

4曲目は「まえむいてみる」。
爽やかで疾走感あふれる、元気いっぱいのナンバー。
「飛ぶよー!」 の掛け声とともに、ファンも高くジャンプ!
手拍子は止まることなく響き渡り、アイドルの声が掻き消されるほどの歓声が湧き上がる。
曲中に登場する、メンバーが一列に並び肩を持ってぴょんぴょん電車のように跳ねる振り付け。
その場の熱に当てられたファンたちも、見よう見まねで同じ動きをしている。
「せーのでジャンプ!」 で、会場全体が弾む。
その瞬間、まるで地面から離れたかのような一体感に包まれる。
全速力で駆け抜けるメロディに乗って、彼女たちがどこまでも突き進んでいくような感覚になる。
飛び込んでくるというより、風を切りながら駆けつけてくれそうな、そんなエネルギー。
「しゃーいくぞ!」 ファンも声を張り上げ、全力でヒーローを支える。
ラストはメンバーがそれぞれのポーズを決めて、スーパーベイビーズらしくフィニッシュ!
最後の最後まで、全身でパワーを届けるようなステージだった。

ラストの曲は「君へ」。
タイトルが叫ばれた瞬間、観客から「オー!」という歓声が上がる。
イントロが流れ、メンバーが歌い出すと同時に、会場全体にクラップが鳴り響く。
手を叩かずにはいられない。
まるでスーパーベイビーズのパワーに引き込まれるような感覚。
彼女たちはただ救いに来たのではない。
もっと前向きで、熱くて、ポジティブなものを届けに来たのだ。
クラップをすればするほど、心が軽くなり、気づけば会場全体がひとつになっていた。
そして、落ちサビ前——
山田せいあの力強い蹴りが炸裂。
その瞬間、すべての悪者が吹き飛ばされた。
そこからは、完全なる無双状態。
悪いものはすべて倒され、彼女たちと、それを応援する者だけが残された特別な空間が広がる。
そして迎えるラスト。
メンバー全員がこちらを向いた瞬間——
そこにいたのは、すべてを出し切り、輝く笑顔を浮かべたアイドルヒーローだった。

ライブ終了後、ファンからは「楽しー!」の声が次々と上がっていた。
さすが、アイドルヒーロー。この勢いは、まだまだ止まらないだろう。

スーパーベイビーズ

アイドルパワー×SUPER MUSICで地球のハートを救うアイドルヒーロー「スーパーベイビーズ」。
Official Site:https://superbabys.jp/
X:@sb___official
TikTok:@idolhero_superbabys
YouTube:スーパーベイビーズ

11組目:フューチャーサイダー

11組目、ライブのトリを飾ったのはフューチャーサイダー。
キミのありふれた日常に、青春を、今。をコンセプトに活動する彼女たち。
ナレーションが流れた後、缶を開ける音が響き、それに続くクラップ。
そのリズムに合わせてメンバーが登場し、「あー〇〇!」と、それぞれの名前が次々に呼ばれていく。

1曲目は「メチャイイ!」。
アップテンポなビートが鳴り響き会場の熱気が一気に高まる。
どうやっても人生は上手くいくようになってる——歌詞の通り、自然と前向きになれる一曲。
サビではメンバーに合わせて踊るファン、「めちゃいい!」と何度も繰り返すフレーズに、全肯定されているような気持ちになり、どんどん気分が上がっていく。
「うちらの未来はー?」「めちゃめちゃいい!!」
本当に未来が明るくなる気がする。
高く掲げられたペンライトの光が揺れ、ステージの上のメンバーたちの笑顔を照らす。
曲が終わる頃には、何もかも「めちゃいい!」と思えている自分がいる。

2曲目はYAKIMOCHI!」。
ソロパートが多く、一人一人の声がしっかりと響く楽曲。
「みんなでいっしょに!や!き!も!ち!」 の煽りに合わせて、ペンライトを掲げながらジャンプするファンたち。
「みんなでいっしょにもちもちするよー!」
その声を合図に、やきもちを吹き飛ばすようなミドルテンポの曲が始まる。
ライブのトリを飾る彼女たちだからこそ、他のアイドルを見ていたファンにやきもちを焼いていたのかもしれない。
サビの 「もちもち!」 に合わせて、ぴょんぴょん跳ねるファン。ペンライトを振るファン。
「もう好きになってよ~!」 の言葉が響き、会場の熱がさらに高まる。
カラフルなライトが会場を照らし、幻想的な空間を作り出す。
ラストはクラップとジャンプでボルテージ最高潮。
「そのハートめがけて狙い撃ち!」
アイドルの指先がファンの心を射抜いた瞬間、ステージもフロアもひとつになっていた。

3曲目はBlooming」。
ピアノの繊細な音色からスタートする、軽やかなアップテンポナンバー。
チューリップをテーマにしたようなこの曲で、メンバーはまるでつぼみのよう。
青空の下、太陽に照らされ、今にも美しく咲き誇りそうな予感がする。
サビでは、ファンがまるで光を求める花のように、前へ前へと手を伸ばす。
彼女たちにとって、ファンの存在はまるで栄養や肥料のようなものかもしれないと思わされた。
この先どんな色の花を咲かせるのか、まだ見ぬ景色への期待が高まる。
「今ある色も、まだ見ぬ色も、みんなで作っていく」
未来に向かって、彼女たちはまだまだ進んでいく。
「咲き誇るんだこの場所で」
その歌詞からは、ここで花開き、さらに前へ進んでいくという強い意志が感じられた。

4曲目は「フライングハイ!」。
青空のように澄んだメロディからスタートし、全体を通してどこか夕焼けのような温かさも感じる。まるで1日の流れを描いたような楽曲だ。
「最高で最強の君と飛んで」
「一緒だから無敵」
ファンと共に飛び立つ、そんな熱い想いが歌詞から伝わってくる。
まるで彼女たちの本心を聞かされているような気分になった。
落ちサビでは、会場全体にクラップが響き渡る。
その一つひとつに、彼女たちの本気を受け止めるような熱量を感じた。
ラストの「フライングハイ!」 の瞬間、カラフルなサイリウムが一斉に高く掲げられる。
その光は、ファンとアイドルが共に進む未来への決意表明のようだった。

ラストの曲は「ダダダダッシュ!」。
爽やかでキラキラとした疾走感あふれるメロディー。
曲が始まった瞬間から、一緒に未来へダッシュしていくような勢いだ。
「私たちなら叶えられる!」
前に出て歌うメンバーのその言葉を、信じてみたくなる。
カラフルなサイリウムが掲げられ、ライブのクライマックスを彩っていた。
「はじまりはいつでも今現在!」
そのフレーズとともに、加速するように熱を増していく会場。
ファンの手も前へ前へと伸びていく。
未来を掴もうとする、その姿はまるでライブのテーマそのものだった。
「パワフルレッツゴーフューチャーサイダー!」
全員での落ちサビは、とにかくエモい。
メンバーが横一列に広がり、ファンの熱量は最高潮に。
ラストの、虹の先でハイタッチしようの歌詞に合わせ、会場全体が未来への希望を込めて手を伸ばしていた。
最後は、アイドルとファンが共に夢を繋げ、鮮やかに駆け抜けたステージだった。

曲が終わると、息を切らしながらも笑顔のメンバーたち。
そのまま自己紹介を挟み、最後の挨拶とともに、ステージをあとにするメンバーたち。
熱狂と余韻を残しながら、彼女たちのステージは幕を閉じた。

フューチャーサイダー

「キミのありふれた日常に、青春を、今。」をキーワードに掲げて活動するアイドルグループ「フューチャーサイダー」。
Official Site:https://futurecider.com
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YouTube:フューチャーサイダー【公式】

ミニトーク&ファッションショー(後半)

本日2回目のミニトーク&ファッションショーが開催。

MCの椎名ひかりとしらいが、会場にいるロリータファッションの観客を探したり、ゲームの話題で盛り上がったりと、終盤ながらも和やかな雰囲気に。
「モンハンワイルズをやっている人?」「スプラトゥーンをやっている人?」と問いかけ、会場と交流する場面も。また、原宿TVへの出演を告知し、「オタクもかっこいい感じで映って!」と1回目に引き続き無茶ぶりする一幕もあった。

続くファッションショーでは、個性豊かなメンバーが登場し、華やかなランウェイを披露。
個性美術館・水からスタートし、すべての瞬間は君だった。・恋鈴かさね、DAD プロジェクト・一ノ瀬美冬、NextRico ・雛瀬ひいな、VIVA STELLA・佐藤ふう、ポジティブモンスター ・春宮さくら、モデル・しらい、個性美術館 ・育、VIVA STELLA ・水瀬ゆあん、ポジティブモンスター ・桃瀬あやな、フューチャーサイダー ・彩菜まり、DADプロジェクト・清水香奈、NextRico・彩本芽生の順に登場。

2回目のファッションショーも春の訪れを感じさせる華やかなステージだ。

ロリータファッションは、ただ可愛いだけでなく、細部にまでこだわりが詰まった奥深い世界。その特別な衣装をアイドルたちが纏うことで、儚さと華やかさが共存する唯一無二のステージが生まれていた。
春風に舞う花びらのように、儚くも鮮やかに輝くステージ。
そんな特別な時間は、最後まで熱気に包まれ、大きな盛り上がりを見せた。

VIVA STELLA

星のように高い身長と輝きで勇気や希望を与える高身長アイドルグループ「VIVA STELLA」。
ファッションショーにはVIVA STELLAから水瀬ゆあんさん、佐藤ふうさんが出演。
X:@vivastella_idol
Instagram:@VIVASTELLA_iDOL
TikTok:@VIVASTELLA_iDOL

ステージを彩った歌、ダンス、ファッション、そしてアイドルたちの輝き。
感情が揺さぶられる瞬間がいくつも積み重なり、夢のような時間はあっという間に過ぎていった。
熱狂と余韻が残る中、「IDOL FASHIONALIZM vol.10」は華やかに幕を閉じた。

この記事を書いた人

小さい頃からアイドルが大好きで、楽曲・演出・衣装など表舞台の魅力はもちろん、裏側にある努力やこだわりまで深掘りして伝えていきたい新人ライター。 “ファンに好かれる研究者“を目指して、あなたの推しの魅力を丁寧に言葉にし、まだ出会っていない人にも届けたいと思っています。

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