こんにちは、第3回目のコラムです。
初回と2回目を読み返しましたが、時間的な余裕の無さが文章に滲み出ている‥誤字脱字等間違いが多いのですが温かい目で見守って頂けたら幸いです。
ところで「コラム」は短い新聞などの縦の欄、「エッセイ」は自由な形式で書かれた散文の意味だそうでこの街の子は、コラムというよりエッセイ‥なのかな‥?誰か教えて下さい‥
さて、後編ですが改めて旅のお話。「チェコアニメのルーツを探る」というテーマを元に旅に出ました。
石畳の街なのでフラットな靴で出掛けました。
蜘蛛や虫の飾りです。
チェコの映画監督、ヤン・シュバンクマイエルの虫の絵を見たのを思い出しました。
イジートルンカ監督の「真夏の夜の夢」というアニメーション作品を観て繊細で美しくて、こんな世界がもしあるのならば生きている間に見てみたいと思ったのです。
チェコの首都はプラハ、ヨーロッパの小さな国です。
公用語はチェコ語で1993年にチェコスロバキアがチェコとスロバキアに分離し成立しました。
不遇な歴史がある国で、第二次世界大戦下チェコスロバキアはナチスドイツの占領下となり音楽や演劇映画ラジオ等チェコ語を用いる事を禁止され表現の自由が奪われました。
その中でチェコ語の使用が認められ、発展する事の出来た分野がアニメーションです。
経済的に見返りの期待出来ない分野であり真面目な芸術というより子供向けの遊びとして捉えられていたからかもしれません。
高い芸術水準や皮肉めいたユーモア、クリエーター達の情熱によりチェコアニメは「東のディズニー」と言わしめる程急速に成長しました。
1989年にチェコは「ビロード(無血)革命」と呼ばれる世界初の話し合いのみでの民主権獲得に成功。
チェコアニメに暴力、破壊シーンが少ないのは不条理な暴力や言論弾圧を飲み込まなければならなかった経験を持っているからでしょう。
‥と、本で調べた事を纏めたのですが間違ってたらごめんなさい‥
ナチスドイツの権力者ラインハルト・ハイドリヒをチェコ人部隊が暗殺した際、1万数千人のチェコ人が報復として殺害されました。
画像はそのチェコ人部隊が最後まで立て籠もった聖ツィリルメトデイ正教大聖堂の、今も残る弾痕です。綺麗な世界にこんな傷跡増やしちゃいけない。
現在「ハイドリヒを打て!」というプラハの実話を元にした映画も上映しているので興味がある方はそちらも是非。
百聞は一見にしかずで街や人を知る事でより作品に入り込み易くなりました。
さて、それでは綺麗に撮れた写真を載せていきます。
プラハ城は世界で最も古く大きな城。
‥大き過ぎてレンズに収まりませんでした。もう、本当に末端のみです。悔しい。
かつては神聖ローマ皇帝の住居で様々な歴史の背景となった場所。
現存する世界最古の天文時計。
上段右側の死神人形が鐘を鳴らし時を告げる。
死神が数百年間夜の帳を降ろし続ける街‥なんて格好良い。
盛者必衰なのですね。
ストラホフ修道院の神学の間と哲学の間。
美しく膨大な量の本達の前で息を飲む。
無学な私は、死ぬまでに世界の知識をどれだけ得られるのだろう。
少なくともストラホフ修道院の本を一冊も解読する事すら出来ない事に落ち込む。
こんなに美しいのに。
クトナーホラ納骨堂はペストや戦争犠牲者等4万人の人骨が納められている。
シャンデリアや紋章となった人骨は想像より安らかな雰囲気に包まれている。
こんな風に死してなお美しく在れるなら悲しみから少し救われるのかもしれない。
辿り着いたヨーロッパは本当に美しかった。
夢の国なんてどこにも無いのかと思いはじめていたけど、日常生活の中で感度が鈍っていただけで現代にも魔法はどこかに存在していると思う。
夜のプラハのショーウィンドウに並ぶマリオネット達は命が灯っているような瞳でした。
「夢みる事を忘れてはいけないね」と語りかけられたような気がする。
今月はチェコアニメ強化期間中なので、それを経てまた触れされて下さい。
次からはもう少しコンパクトです。今回長くなってごめんなさい‥
次回はローマ編です。
10月22日、銀座のbar十誡で「朗読 一行怪談」というイベントを行います。
こちらもチェックしてみて下さい。
Profile
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街子(まちこ)
モデル、女優。原宿系ファッション誌での読者モデル活動を経てモデルや舞台等幅広く活動中。
映画観賞とOLYMPUS PEN E-PL8での写真撮影を行なっている。 【Official Blog】https://ameblo.jp/machik0-komachi |