男側からの疑問。女って本当にこんなにゲスいの?それとも、これがスタンダード? 「私に似ていない彼女」が衝撃的すぎて…。 藤川千愛、3rdアルバム「HiKiKoMoRi」を発売!!

2020年11月18日 | インタビュー
長澤智典
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 11月24日(木)に3rdアルバム「HiKiKoMoRi」を発売する藤川千愛。コロナ禍による自粛期間中から家に引き籠もって作り始めたこの作品について、じっくり語っていただきました。

貼られたばかりの巨大なポスターを見ながら「これ、すごいね!!」と言ってたら、翌日からはお店の営業も止まってしまい、結局は幻のポスターになってしまいました。

──3rdアルバム「HiKiKoMoRi」は、コロナ禍による自粛期間中から制作を始めたとお聞きしました。

藤川千愛 普段から引き籠もりがちの生活なんですけど、自粛要請があったことからより引き籠もっていたので、自然と制作に向かう時間は増えました。わたし、4月8日に2ndアルバム「愛はヘッドフォンから」を発売したんですけど。その前日となる4月7日に緊急事態宣言が出たことから、全国ツアーを延期、予定していたインストアライブは全部中止にしました。その悔しさが強くあったせいか、音楽を聞くと歌いたくなるし、ライブをしたくなるし、アウトプットもしたい気持ちになってしまうから、その時期はあえて音楽から距離を置きました。
でも、音楽から離れた生活をしていると生きてる感じがしないというか、何をするにもどんどん気力がなくなっていくんですね。そういうときにボイストレーニングをすると心と身体が元気になるというか、歌うことで全身に栄養がまわっていく感覚があったんです。その経験を通して、「やっぱりわたしには音楽が必要なんだ」「歌うことが本当に好きなんだ」と改めて思ったんですね。そこから、新しい曲たちを作り始めたんですけど。あの時期は、わたしにそういうことを気付かせてくれた期間だったなと思います。

──発売日の前日に自粛要請というのも、精神的にかなりつらいものがありますよね。

藤川千愛 正直、悔しかったです。前日の夜、アルバムの発売日より渋谷のタワーレコードさんが壁一面に大きなポスターを張り出すということで、スタッフの人たちと一緒に観に行ったんですね。そのときに、貼られたばかりの巨大なポスターを見ながら「これ、すごいね!!」と言ってたら、翌日からはお店の営業も止まってしまい、結局は幻のポスターになってしまいました。

──それ、めっちゃ悔しいですよね。

藤川千愛 2ndアルバムの「愛はヘッドフォンから」が自信作だったからこそ、「たくさんの人たちに届いてほしい」と思ってたのに…。あのときは、本当に悲しかったです。

──その悔しさから、あえて音楽から距離を遠ざけたわけですね。それでも、ふたたび制作へ向かおうとしたのも、自分には音楽が必要だと感じたから…。

藤川千愛 わたしにとって歌うことや曲を作ることは、ご飯を食べたり、睡眠を取ったり、息をするのと同じこと。それに、自分の音楽を必要としてくれている人たちのためにも、早く新しい音楽を届けようとしたことも大きかったと思います。何より、コロナに負けたくない!!気持ちが強かったです。

作った人の魂の入ってる服が好きだからこそ、つい古着に手が伸びてしまうんだと思います。


引用:Twitter

──千愛さんは、普段から引き籠もりの性質なんですか?

藤川千愛 外には出ないです。わたし、太陽が嫌いで(笑)。普段から、ライブやボイトレ以外ではあまり外には出ないです。だから自粛期間中も、生活の変化はあまりなかったです。

──千愛さんはとってもお洒落な方じゃないですか。よくショッピングに出かけるのかなと思っていました。

藤川千愛 お洋服は好きですし、お洒落も好きです。中でも、わたしは「古着」が好きなんですね。衣装も私服も古着が多ければ、全国ツアーになると、その地域の古着屋さんを調べては、会場へ入る前に買いにも行ってます。しかも買った服を、次のライブで着ることもあります。それくらい各地の古着屋さんを巡るのが好きですし、それをツアーの楽しみの一つにもしています。

──なぜに古着なんですか?

藤川千愛 新品の服とは違って、古着って一期一会のようなもの。運命的なその場の出会いであるところが、わたしは好きなんです。もちろん、レトロな雰囲気が好きという理由もありますし、手の込んだ刺繍の入った服などもあるじゃないですか。、作った人の魂の入ってる服が好きだからこそ、つい古着に手が伸びてしまうんだと思います。だから、古着を買いに行って「これ!!」と思ったら即買いします。そうしないと、何時ふたたび手に入るかわからなくなるので。

男の人が混じっている中での会話と、女の子だけでする会話ってぜんぜん違うんですよ。「私に似ていない彼女」は、女の子だけでする会話のような内容ですからね。

──アルバム「HiKiKoMoRi」の冒頭に収録した「私に似ていない彼女」、男性側の視点で聞いてると、かなり女性のゲスい部分が見えてきて衝撃でした。

藤川千愛 「私に似ていない彼女」には、とくに”女性”を出しています。この曲は友達との会話をきっかけに誕生したんですけど、女性なら共感してくれると思います。

──男性からすれば、こういう女性心理って、すっごく面倒臭い!!と思ってしまいます。

藤川千愛 男性からしたら、そうかもしれないですよね(笑)。男性には見せない女の裏の顔というか…。男の人が混じっている中での会話と、女の子だけでする会話ってぜんぜん違うんですよ。「私に似ていない彼女」は、女の子だけでする会話のような内容ですからね。

──アルバムにはボーナストラックして銀杏BOYZのカバー曲「援助交際」を入れてますが、男からしたら、この歌に登場する男性のような心境ですよ。

藤川千愛 銀杏BOYZの曲に出てくる男の人はロマンチストですよね。

──男性としてはそれが普通じゃないかと…。だからこそ「私に似ていない彼女」を聞いたときに、女性がとても怖い存在に見えたというか。。。

藤川千愛 男の人って「私に似ていない彼女」を聞くと、そんなに驚くんですね!!

──歌詞の一節じゃないけど、態度で「わかって」と言われても、口に出してもらわないとわからないです。

藤川千愛 女性はそこをわかって欲しいんですよ。「言わなくてもわかって欲しい」「気付いて欲しい」と思ってしまいます。

──そういう心情を、女性は当たり前に持っているものなんだ。

藤川千愛 当たり前かも知れないです。「好きならわかってよ」という風に思っちゃう人も多いと思う。

──だから、「私に似ていない彼女」に女性が共感を覚えてしまうわけですね。

藤川千愛 きっとそうかも知れないです。

──男性側からしたら、もう衝撃的なアルバムの幕開けでしたからね。

藤川千愛 そんなにですか?!女性としては、「えっ?!女の子って、普段からこういうことを考えてるんだけど」ってなるから、逆に、その驚きが衝撃です。

──歌詞もそうだし、曲調やアレンジの面でもしっかりつかみを持っていますよね。

藤川千愛 つかみはあると思います。ラジオボイスで始まれば、語りもあるなど、今までにはない雰囲気の曲調のようにわたしも好きな曲だし、女の子にも共感してもらえると思ったからこそ、「私に似ていない彼女」を1曲目に持ってきました。

いくら「変わらないで」と言われても、その言葉に惑わされることなく、揺るがない自分でいたい気持ちをわたしは持っています。

──続く「四畳半戦争」では、世間のイメージと戦いながらも、「わたしはわたし」と主張していません?

藤川千愛 この曲は実体験をもとに作りました。よく応援してくださる方々に、作品を出すたびに「変わったね」とか「あの時期が好き」と言われるんですけど。わたし自身は、表現者でいる以上はつねに変わり続けていたいし、成長し続けたいんです。だから「そういう言葉を言われても、わたしには届かないよ」ということも伝えたうえでの、わたし自身の決意を示した歌として作りました。

──千愛さんも、世間のいろんな声と戦い続けているんですね。

藤川千愛 揺るがない自分の芯を持ったうえで活動してゆくアーティストでいたいし、わたし自身伝えたい想いや表現したいことがあるように、いくら「変わらないで」と言われても、その言葉に惑わされることなく、揺るがない自分でいたい気持ちをわたしは持っています。

──むしろ、そんな言葉を投げかけられても「うざい!!」となるだけだ。

藤川千愛 うざいですね(笑)。むかつくときもあります(笑)。表現者である以上は、つねに新しいことをやり続けていたいです。

──「リフレイン」もいい曲ですよね。

藤川千愛 「リフレイン」は、アルバムの中でもきっと人気の曲になるんじゃないかなって私も思います。表向きは失った人を想う恋愛の曲ですが、恋愛だけじゃなくて『乗り越えよう』っていうあの時期だからこその意味合いも含まれています。

──アルバム「HiKiKoMoRi」、千愛さんはどんな作品になったと捉えています?

藤川千愛 今回は、ポジティブな楽曲が多いなと思います。1-2枚目のアルバムへ収録した曲たちは、どちらかと言えば暗めの曲が多かったんですけど。アルバム「HiKiKoMoRi」を作っていた時期が、コロナ禍の影響で「これからの世界はどうなっていくんだろう」という絶望的な空気が世の中に広がっていた時期。だからこそ、自然とポジティブな曲が増えたのかなともわたしは捉えています。それこそ、この時期だからこそ生まれた歌が詰め込まれてるというか…。

──歌詞に関しては、いろいろ書きたい想いが心の中へ渦巻いていたのでしょうか?

藤川千愛 わたし、アルバムを作るときにコンセプトを決める人ではなく、その曲ごとに一曲入魂の気持ちで向かうんですね。だから、捨て曲など一つもなければ、アルバムのバランスを見て何かをするということもしません。だから、その曲ごとに、そのときに思った本気の想いをぶつけています。

──冒頭、赤ちゃんの鳴き声で始まる「Nightmare」にはスリリングさを感じました。

藤川千愛 こういう時期の中で「新しい自分が生まれる」という想いを楽曲に詰め込んだからこそ、それを示すために頭に赤ちゃんの声を入れました。

──アルバム「HiKiKoMoRi」には、その当時の千愛さんのいろんな感情が詰め込まれているんですね。

藤川千愛 そうなりました。ただし、実体験として歌詞にしたのは「四畳半戦争」だけで、他は、いろんなモチーフをもとに妄想を広げながら書いています。

──「ありのままで」など、両親に向けた素直な気持ちを綴った歌かなと思っていたけど…。

藤川千愛 そうですね、二番の歌詞はまさにそんな感じです。一番の歌詞は、ドラマ「科捜研の女 season20」の主題歌だったので、物語の主人公の気持ちや目線に沿った歌にしています。

──タイアップ曲の場合、あらかじめテーマを用意している場合がありますよね。そこへ合わせて歌詞を書くほうが楽ということもあるのでしょうか?

藤川千愛 それは、両方です。わたしはネガティブ体質で暗い曲を書くことが多いように、そこで明るく前向きな曲を求められると、ちょっと苦悩することは正直あります。どうしても、引き籠もりがちな性格なので(笑)。

▲TVアニメ『無能なナナ』ED主題歌『バケモノと呼ばれて』

青いガーベラって自然界にないんですね。だから、わたしはガーベラの花を青く染めてフラスコに飾ったんですけど。それを歌詞にも、そのまま投影しています。


引用:Twitter

──そんな引き籠もり体質の千愛さんですが、何時も家ではどんな風に過ごしているのかも教えてください。

藤川千愛 今年は巣籠もりする機会が増えたことで、いろいろ新しい趣味が生まれました。たとえば、花を自分の好きな色に染めるとか。わたし、青と緑の中間色が好きなんですけど、そういうお花ってないんですよ。でも、部屋にその色のお花を飾りたいなと思って、花をその色に染めてしまうこともやっていました。「記憶」の歌詞にも、「花瓶代わりのフラスコに 青いガーベラが揺れていた」と書いたんですけど。青いガーベラって自然界にはないんですね。だから、わたしはガーベラの花を青く染めてフラスコに飾ったんですけど。それを歌詞にも、そのまま投影しています。

──創意工夫してゆく、そのセンスが素敵ですね。

藤川千愛 楽しいことを見つけるのは昔から好きだったし、得意でした。とくに、細かい作業へ没頭するのがわたしは好きなんですよねぇ。

──改めて、完成したアルバム「HiKiKoMoRi」について、ひと言お願いします。

藤川千愛 コロナ禍という期間の中、絶望的な想いに接したからこそ生まれたのが、このアルバムへ詰め込まれた曲たちです。わたしにとってはポジティブな、希望を持った歌が多いのも、この時期だからこその特色だと思います。コロナ禍がなかったら、もしかしたらこういうアルバムも生まれていないかも知れないです。ジャケットも、初回限定盤が「陽の引き籠もり」、通常盤が「陰の引き籠もり」を示しています。

代わり映えのしない自分でいたくないというか、自分の心が嬉しくなる姿を探してるって感じですね。


引用:Twitter

──改めて千愛さんのファッションへのこだわりも聴かせてください。

藤川千愛 わたし、けっこうこだわりは強いほうだと思います。洋服もそうだけど、髪色にもこだわりが強いです。わたしは黒髪に色を重ねるのは好きじゃなく、毎回真っ白に抜いたうえで色を入れてます。髪の毛って少しずつ色が落ちていくように、わたしは最終的に落ち着いた色を想定したうえで色も入れてます。

──千愛さん、髪色もけっこう変えていません?

藤川千愛 カメレオンのように変えてます(笑)。だからファンの人が真似をしても、真似した頃にはすでに変わってることも多いです(笑)。そうしたくなるのも、髪色を変えることで気持ちも生まれ変われるからなんです。もちろん、髪色やヘアスタイルに合わせてファッションも変えてゆくように、自分の気分に合わせながら髪色やファッションも変えてくって大事だと思います。

──それは、いわゆる変身願望なのでしょうか?

藤川千愛 代わり映えのしない自分でいたくないというか、自分の心が嬉しくなる姿を探してるって感じですね。女の子がイメチェンするのって、そういう要素も強いと思います。わたしも、「自分で自分の機嫌を良くしたい」からイメチェンするというか、セルフプロデュースは好んでやっています。

──最後に、12月から始まるZepp Tourへ向けてひと言お願いします。

藤川千愛 このタイミングでライブに足を運んでくれる人たちには、何にも変えがたい感動を。わたしの最高を届けたいなと思っています。会場でみなさんをお待ちしています。

TEXT:長澤智典

3rd Full Album『HiKiKoMoRi』

3rd Full Album『HiKiKoMoRi』
2020年11月24日(火)リリース


▲【初回限定盤】CD+BD
COZP-1695/6/¥4,545+税


▲【通常盤】
COCP-41340/¥1,818+税

[収録曲]
1.私に似ていない彼女
2.四畳半戦争
3.誰も知らない
4.ありのままで ※テレビ朝日系木曜ミステリー「科捜研の女 season20」主題歌
5.Nightmare
6.ワレモノ注意
7.リフレイン
8.記憶
9.喜怒哀楽の最初と最後
10.バケモノと呼ばれて ※TVアニメ『無能なナナ』エンディングテーマ
11.援助交際(Bonus track)※オリジナル:銀杏BOYZ

[初回限定盤Blu-ray収録内容]
藤川千愛 YouTube Live 2020「愛はヘッドフォンから」
1.東京
2.神頼み
3.嗚呼嗚呼嗚呼
4.私にもそんな兄貴が
5.あさぎ
6.悔しさは種
7.おまじない
8.あした朝食を食べる頃には
9.あなたを嫌いになれました
10.べつにいいけど
11.引き寄せられて夢を見る
12.田中が彼氏だったなら
13.愛はヘッドフォンから
14.遥か彼方

藤川千愛ライブ情報

藤川千愛 2nd Anniversary Live『HiKiKoMoRi』

2020年11月23日(月・祝)|渋谷TSUTAYA O-EAST
▶︎チケット情報(e+)

藤川千愛 Zepp TOUR 2020-2021『HiKiKoMoRi』


2020年12月6日(日)|大阪(Zepp Osaka Bayside)
2020年12月12日(土)|名古屋(Zepp Nagoya)
2020年12月26日(土)|札幌(Zepp Sapporo)
2021年1月31日(日)|福岡(Zepp Fukuoka)
2021年2月6日(土)|東京(Zepp Diver City)

▶︎チケット情報(ローチケ)

藤川千愛


藤川千愛/シンガーソングライター
1995年6月6日生まれ
岡山県井原市出身

日常の鬱憤や葛藤から恋心までを独自のユニークな視点で歌う岡山県出身のシンガーソングライター、2018年11月に開催されたアコースティックライブにてデビュー、2019年5月に1stアルバム『ライカ』をリリースするやいなや、iTunesアルバムランキング2位、オリコンデイリーチャート1位、Billboard週間チャート7位に輝く。表題曲の『ライカ』や、同郷の千鳥のノブが作詞した西日本豪雨災害への復興ソング『あの日あの時』、アニメ『盾の勇者の成り上がり』 の ED 曲を 2 クール連続で担当するなど話題曲多数。MV『きみの名前』は 650万再生、MV『あたしが隣にいるうちに』も600万再生を突破するなど、令和デビュー注目のシンガー。
2019年11月16日にはデビュー1周年を記念したANNIVERSARY LIVE『白白』を東京・新木場スタジオコーストにて開催、同時に2019年11月より4ヶ月連続でシングルを配信。2020年には、BUCK-TICKトリビュートアルバムへの参加が発表されるなど、エンタメから国内音楽シーンの重鎮まで、さまざまな交わりの中で自身の「歌」を高めている。
2020年4月8日に2ndアルバム『愛はヘッドフォンから』がリリース。8月にはLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブが開催された。

【Official Site】https://fujikawachiai.com/
【日本コロムビアオフィシャルサイト】https://columbia.jp/artist-info/fujikawachiai/
【Twitter】@fujikawachiai / @chiai_staff
【Instagram】@fujikawa_chiai
【YouTube】Fujikawa Chiai official YouTube Channel

この記事を書いた人

長澤智典
音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/

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