「REBOOT」というワードは、これからのMADKIDの有り方を示す意識であり、言葉です。

2021年01月29日 | インタビュー
長澤智典
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2月3日に1st E.P.「REBOOT」を発売したMADKID。彼らは昨年、自分たちで所属事務所「Future Notes」を設立。すべてを自分たちの手でハンドリングする形で新たな活動(REBOOT=再起動)を始めた。
なぜ、5人がREBOOTしたのか。最新作「REBOOT」にどんな想いを詰め込んだのか、その真相をここにお伝えしよう。

自分たちが頑張らないことには、立ち上げた会社も立ち行かなくなってしまう。それが、自分たちを奮い立たせる良い原動力にもなっています。

──昨年、メンバーたち自身でプロダクション「Future Notes」を設立しましたよね。

YOU-TA 環境に変化を与えたことは、僕たちの中でも大きなターニングポイントになりました。自分たちの手で事務所を立ち上げたのも、MADKIDとしての活動の責任はすべて自分たち自身で背負ったほうがより5人の求める音楽に向きあいやすい。その想いを胸に、独立という選択肢を選びました。
今は、バンド界隈の方でも自分たちで事務所を立ち上げ活動をしていく人たちが多くいます。ただ、ダンス&ヴォーカルシーンでは、そういう動きをしている人たちがあまりいないので、結果的にこのシーンにも新しい刺激を与える行動にもなったのかなと思います。

──自分たちが求める活動をしてゆくうえで、みずからハンドリングしたほうが進めやすかったということでしょうか?

YOU-TA そうですね。昨年はライブ活動を含め、思うように活動が出来なかったので、メンバーどうしでも未来へ向けて話しあう機会が多くありました。その中で、5人の絆が深く結ばれているのを感じたことも、自分たちですべてを担う活動へ踏み切ろうと思わせた大きな理由になりました。昨年に事務所を設立したと言うと、「(音楽業界全体的に)先の見えない環境の中で、よく決断したね」と言われますが、自分たちにとってはけっして悪いタイミングとは思っていなくて。むしろ、ここから攻めていくうえで良いタイミングだったと思っています。

──独立に関して、メンバーそれぞれどんな想いを胸に抱いていたのかも聴かせてください。

SHIN 独立したことによって、すべての責任が自分たちに降りかかってくるので、責任感は以前にも増して強くなりました。それまで甘えていた部分もあったぶん、甘えをなくしたという面では、より自分も、グループとしても成長に繋がっている実感はあります。

YUKI 僕らは、自分たちで作詞作曲も行っていたり、バンドスタイルに近い動きをしています。自分たちの意志を強く示していくうえでも、事務所を立ち上げた事で、より一層自分たちの楽曲制作やパフォーマンスへ向きあえる環境を作れているので、環境の変化はプラスに働いています。

KAZUKI 今までもそうでしたけど、すべてを自分たちでハンドリングするようになり、より一層MADKIDしかないというか、MADKIDで絶対に成功してやるという強い気持ちで活動をしています。

YOU-TA MADKIDを背負う気持ちは、より一層強くなっています。そのうえで、今のリリース環境を与えてくださったコロムビアの方々にも感謝していますし、今のMADKIDに関わってくださるすべての人たちへ恩返しができるように、全力を尽くしていくいくつもりです。

LIN 個人的には、どんな環境であろうと音楽制作が出来る場所さえあれば問題ないと思っています。でも自分たちで会社を立ち上げたということは、当たり前ですけど利益を得続けていかなければならない。ここで自分たちが頑張らないことには、立ち上げた会社も立ち行かなくなってしまう。それが、自分たちを奮い立たせる良い原動力になっています。

今の自分たちの姿勢が色濃く投影された作品が「REBOOT」。

──最新E.P.「REBOOT」、かなり攻めた作品ですよね。

YOU-TA そうなったのも、自然な流れだったと思います。

YUKI これまで以上にメンバー自身が深く制作に関わっているので、今まで以上に自分たちの想いを歌詞にも投影しているし、より色濃い作品たちが生まれるのは当然の成り行きだったのかなと感じています。

LIN 以前から、どの作品も手を抜いたことはないし、過去の作品すべて自信を持って「これがMADKIDだ」と言える気持ちは当然あるんですが。これまで以上に1曲1曲へ向きあう環境が深くなって、無意識のうちに今の自分たちの姿勢が色濃く投影されたんだなという気持ちも確かにありますね。

──収録した楽曲の歌詞を、LIN・YUKI・YOU-TAチームが書きました。SHINさんやKAZUKIさんは、歌詞についてはどんな印象ですか?

SHIN 歌詞に関しては自信を持って3人に任せていますし、今回も本当に素敵な歌詞を書いてくれたなと思っています。いつもリリックを読みながら思うのが、自分の気持ちもリアルに代弁してくれているということです。作詞に参加していない僕やKAZUKIの気持ちもわかったうえで3人がリリックを書いてくれるから、そこは本当に安心して任せられます。

KAZUKI そうだね。3人には強い信頼があるからこそ、安心して歌詞も任せられています。SHINも言ってたように、歌詞を受け取るたびに「わかる」という気持ちは自分も感じてる。だからこそ自分は自分で、このグループ内でやるべきことをしっかり担いながらやっていこうという強い責任感にも繋がっていく。それが、結果的に5人それぞれの責任感や原動力へ繋がっていると思います。
収録した楽曲のリリックは、どれも心に突き刺さる内容ばかり。5曲とも表現の仕方は異なるのに、どれも根底には同じ想いや意志が貫かれている。そこも大きな特色になっています。

YUKI 作詞はもちろん、今回の楽曲制作を行ううえで大切なワードになっていたのが、タイトルにもした「REBOOT」という言葉でした。その言葉に相応しい楽曲をLINを含め、素敵な作家さんたちの力をお借りしながら制作していきました。

YOU-TA 「REBOOT」というワードは、これからのMADKIDの有り方を示す意識であり、言葉になっています。収録したどの曲にも共通している想いです。

──ここからMADKIDは、こういう姿勢で攻めてゆくという意志を示した曲たちが多いように、「REBOOT」という作品自体が、MADKIDから世の中へ向けての宣戦布告のようにも感じました。

YOU-TA それくらい、自分たちの意志を示せた作品になったのは間違いないです。

「REBOOT」は、自信を持ってここから踏みだせると言える作品。

──メンバーそれぞれ、1stE.P. 「REBOOT」を作り終えての手応えや感想を聴かせてください。

LIN 自分が主張したかった想いをすべて詰め込めました。完全燃焼しきれた作品であると同時に、1st E.P. 「REBOOT」を作りあげたことで「ここからもっと攻めていける」気持ちにもなれました。現状、なかなかみんなを前にしたライブが出来ない状況に悔しさを感じる瞬間もありますが、作品に関しては100点をあげても良いくらいのものに仕上げることが出来ています。そのぶん、次作のハードルが一気に高くなりましたけど(笑)。

──「REBOOT」「Unveil」「Zero」には、ここから攻めてゆく強い意志を投影。表現の仕方はどれも異なりますが、根底にある気持ちはどれも同じじゃないですか?

LIN そうです。もっと言うなら、ラブソングに聞こえる「Be the light」と「With you」も、根底にある想いは先の3曲と一緒です。とくに「Be the light」と「With you」は、MADKIDがどんな環境の中にいようと信じて応援してくれる人たちへ向けての想いも記しています。

YOU-TA 作詞に関してはLINとYUKIが中心になってくれていてり、そこへ加わる形で僕も参加しています。収録した5曲とも自分たちが今伝えたい意志や、今のMADKIDの姿勢を示せた作品という面では、とても満足のいく仕上がりになっています。ただ、この作品も今のMADKIDにとっては通過点の一つ。ここからさらに上り詰めていきたいと思っています。

KAZUKI 「REBOOT」…つまり「再起動」という言葉の通り、ふたたびMADKIDが勝負を仕掛けた作品。収録した1曲1曲異なる世界観を示している、まさに渾身の1枚になりました。

YUKI 「「REBOOT」に記した歌詞と、以前の曲の歌詞たちを改めて読み返したときに感じたのが、あきらかに感情面での変化が「REBOOT」の曲たちには出ていることでした。同時に、ただ我武者羅に気持ちをぶつけたのではなく、どの曲も地に足の着いた状態で先を見据えた前向きな想いをぶつけました。そのポジティブな姿勢を、この作品を通して感じてもらえたら嬉しいです。

SHIN 自信を持ってここから踏みだせる。そう言える作品が出来上がりました。たくさんの方々に聞いてもらいたいからこそ、俺たち自身がもっと頑張らなきゃと気持ちを奮い立たせてくれる作品にもなりました。

流行り廃りに関係なく、自信を持って自分の好きな服を着るって一番格好いいですよね。

──それぞれのファッション面でのこだわりも教えていただけますか?

SHIN 全体的なシルエットを綺麗に見せるためにフレアパンツをよく穿いています。ライブパフォーマンスの際の衣装も綺麗なシルエット作りを心がけています。見た目も人を惹きつける大切な要素だと思っているので、人を惹きつけるスタイルはいつも心がけています。

YUKI 僕も昔から服は大好きです。ただ、特定のスタイルにこだわりがあるわけではなく、自分の中でビビッときた服を着るようにしています。中でもロックテイストの強いスタイルはやはり好きですね。今はプライベートでもメイクをしていたり、普段から表現者であることをヴィジュアル面でも大切にしています。

KAZUKI 僕はとくにこだわりはなくて、自分で「これを着たい」と思ったものを着るようにしています。ただ、普段は割とシンプルな服を着ているぶん、MADKIDとして衣装を着るときには派手な格好も多いので、そこのギャップを楽しんでいます。

YOU-TA そこは、自分もKAZUKIと一緒だなぁ。自分の場合は黒系の服が多いんですけど。もともと野球をやっていたことや、今も身体を鍛えているので身体のラインというかシルエットは気にするかな。筋肉質の身体の場合、ピタピタの服は縦のラインがあまり綺麗に見えないんですね。だから、あまり身体のラインが見えない服を好むところはあります。

LIN 自分は高校を卒業する前頃から、気付いたら白か黒の服しか買わなくなり、今もモノトーンの服しか持っていません。自分の場合、誰かに見せたい欲求があるわけでもなく、あくまでも人が不快に思わなければいいくらいの感覚。もちろん好きなブランドもあるんですけど、自分も基本は「いいな」と思った服を着る性格。色系の服は衣装くらいでしか着ないから、逆に恥ずかしかったりもしています(笑)。
HARAJUKU POP WEBの読者の方は、ロリータやゴスロリ系の服が好きな方が多いんですよね?そういう自己表現にこだわりのある人たちって、僕は大好きです。流行り廃りに関係なく、自信を持って自分の好きな服を着るのって一番格好いいですよね。

全編バンドをバックに据えてライブを行うのに加えて、自分たちも楽器を手にして舞台に立とうと、今、水面下でいろいろと準備を進めています。

──MADKIDは、春にワンマン公演も予定しているそうですね。

LIN 今回は全編バンドをバックに据えてライブを行うのに加えて、自分たちも楽器を手にして舞台に立とうと、今、水面下でいろいろと準備を進めています。これまでのMADKIDとは180度異なる表情を見せるライブになると思うのでぜひ、その姿を目撃してください。
今は世の中の情勢的に、「出来ること」「出来ないこと」がはっきりとしています。僕らもまた、その時々の情勢を見極めながら、そのときに出来る目の前の一つ一つの事柄にしっかり向きあいながら表現し続けますので、これからの活動から目を離さずにいてください。

TEXT:長澤智典

1st E.P.「REBOOT」

2021/02/03発売


【Type-A】CD+DVD
COZP-1706-7
¥3,000+税


【Type-B】CD
COCP-41369
¥2,000+税

CD
1.REBOOT
2.Unveil
3.Be the light
4.Zero
5.With you

DVD
1.REBOOT Music Video
2.Music Video Behind The Scenes
3.MADKID DOCUMENTARY -WHY WE ARE HERE-

MADKID

2014年結成。
圧倒的なラップワークと力強いボーカルから成る5人組ダンス&ボーカルグループ。
日本では珍しい、2ラッパー3ボーカルの編成で唯一無二のパフォーマンスを魅せる。
2018年メジャーデビュー。

2019年2月にリリースしたシングル「RISE」がTVアニメ「盾の勇者の成り上がり」オープニングテーマに起用されて海外を中心にヒット。
YouTubeでの総再生回数は約2000万回に及ぶ。
2019年4月にメジャー1stアルバム「CIRCUS」をリリース。同作収録のリード曲「FAITH」はYouTube再生回数700万回を突破。
2019年8月にはアメリカで開催されたクランチロールエキスポに出演し、そのパフォーマンスを絶賛される。
2020年9月に所属事務所を独立。自ら設立した事務所「Future Notes」にメンバー全員が移籍し、新たなスタートを切る。

Official Site:https://columbia.jp/madkid/
Twitter:@MADKID_official
YouTube:MADKID OFFICIAL
TikTok:@madkidofficial


YOU-TA 
ボーカル/リーダー。高校時代まで野球一筋で育つ。
高校生の時に友達とカラオケに行き、自分の歌で泣いてくれた人がいた事をきっかけに音楽に目覚める。
中低音が響く力強い歌声が魅力。
Twitter:@YOUTA_MDKD
Instagram:@youta_madkid


SHIN
ボーカル。3歳よりダンスを始める。故郷の宮崎をこよなく愛する。
夢に向かうひたむきな熱意と、華やかなダンスパフォーマンスが魅力。
Twitter:@SHIN_MDKD
Instagram:@shin_madkid


KAZUKI
ボーカル。10代の頃から舞台を中心に俳優として活動していたが、
MADKID加入をきっかけにアーティストに転向。
艶やかに響き渡るハイトーンボイスが魅力。
Twitter:@KAZUKI_MDKD
Instagram:@kazuki__tanabe


LIN
ラッパー。音楽制作をメインで担当。
独特のザラついた声と聞くものを虜にするラップワークが魅力。
アクロバットもこなす多彩な存在。
Twitter:@LIN_MDKD


YUKI
ラッパー。LINとともに音楽制作を担当。
中学生の時にマイケルジャクソンに憧れて音楽を始める。
ハイスピードながら熱情溢れるラップと、スタイリッシュなダンスパフォーマンスが魅力。
TikTokフォロワー数30万人超。

Twitter:@YUKI_MDKD
Instagram:@zeeeeero_yuki_
TikTok:@feelsogood2d

この記事を書いた人

長澤智典
音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/

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