収録した13曲の輝きが、あなたの気持ちも輝きに変えてゆく。ななひら、最新アルバム『rond de lumière』を発売!!

2021年09月17日 | インタビュー
長澤智典
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ななひらの最新アルバム『rond de lumière』には、「光の輪」というタイトルに相応しい心をポジティブな気持ちへ染め上げてゆく歌が満載。この作品に込めた想いを、ななひらさんに語っていただきました。

悲しい曲を歌うことにも、表現してゆくうえでの楽しさを感じていますけど。やっぱり、わたしは元気な曲が好きだし、歌ってて楽しいなと思えます。

──2020年1月から12ヶ月間に渡り、毎月1曲ずつ新曲配信を行ったプロジェクト「rond de lumière」。そのときにリリースした楽曲へ新曲を追加したのが、アルバム『rond de lumière』になります。このプロジェクトを立ち上げたのが…。

ななひら 一昨年の夏頃に制作の打ち合わせを始めました。わたし自身、12カ月連続で楽曲を出すのは初めて。最初に「毎月10日に出す」と決めたのでそのペースを守るために、また曲一つ一つの制作スケジュールを十分とれるようにと、ある程度、期間に余裕を持って始めました。

──ななひらさんは、次々と作品を形にしているように多作な方。加えて役者としての仕事も行っているように、いろんな表現活動をしていますよね。

ななひら お仕事の機会をいただけたら、基本、挑戦する意識でいます。それに、わたし自身やりたいことが多いといいますか。自分のサークルでの制作も行えば、音楽レーベル「müchette」での制作も進めつつ、ゲストで呼んでいただいたお仕事もとやっていると、確かに制作する機会は多くなります (笑)。

──しかも、作品によっていろんな表情も出してきます。その器用さも、流石だなと思って。

ななひら わたし自身、好きな音楽ジャンルや表現したいスタイルがいろいろとあるからでしょうか。「このスタイルを突き詰めます」ではなく、そのときにやりたいなと思ったものは積極的にやるようにもしています。

──最新アルバム『rond de lumière』には、「光の輪」というタイトルに相応しい、心を前向きな気持ちへ染め上げてゆく歌を詰め込みました。

ななひら 先にも話したように、このプロジェクトは毎月10日に新曲を発表していて、リリースを毎月楽しみに待ってくださっているという声もたくさんいただきました。そういう方々へ「聞いて元気になっていただける楽曲を届けたい」想いがあったからこそ、明るく前向きな曲たちを作り続けてきました。

──悲しい歌は、1曲も入ってないですよね。それが嬉しいというか、いろんなシチュエーションを持って元気を与えてくれることで、心にどんどん元気を溜め込んでいけますからね。

ななひら わたし自身、あまり悩みを抱え込まない性格といいますか…。たとえ嫌なことがあっても、違うことをやって忘れるようにしています。聞いてくださった方々に対して「もし悲しいことがあっても、これを聞いて元気になってほしいな」と伝えたい気持ちもあったので、この作品ではそういう曲たちを集めました。
もちろん、クライアントさんから「この曲は悲しい表情で歌ってほしい」と言われれば歌うように、歌声を通していろんな心模様を表現していきますし、それも楽しんでもいますけど。普段、わたしが多く歌っているのが明るい表情のように、今回の作品も、良い意味で「ななひららしさ」を出せた1枚になれたなと感じています。

──ななひらさん自身、明るい表情の楽曲を歌うことを楽しんでいるわけだ。

ななひら 基本は、自分が「楽しい」と思うことを求めたい性格。悲しい曲を歌うことにも、表現してゆくうえでの楽しさを感じていますけど。やっぱり、わたしは元気な曲が好きだし、歌ってて楽しいなとも思えています。

わたしが今のような活動をしている一番根っこの部分にあるのが、「好きな作家さんやクリエイターさんの作品をわたし自身がもっと見たいから」という想い。

──収録したのは、昨年1年間出し続けた曲たち。表現者のみなさんそうですが、昨年以降、コロナ禍でいろいろ活動を左右されることが増えてきました。ななひらさんも制作を続けてゆく中、その影響を受けた面もありました?

ななひら 作家さんと直接打ち合わせが出来ないというような影響はありました。ただ、今回の曲制作に関しては、最初にみなさんへ「暗くはならないでほしい」「その月の誕生石を、リリース月の裏テーマに据えていきたい」とお伝えしつつ、基本は、それぞれの作家さんの得意な表現でとお任せしていきました。むしろ、「あっ、こういう楽曲にしてくださったんだ」と歌うのが楽しみになる曲が次々届くので、いつもわくわくしながら制作を進めていた印象が強いです。

──アルバム『rond de lumière』へ収録した曲の中、「あっ、こうきたか」という嬉しい発見を持った楽曲があれば教えてください。

ななひら 収録した楽曲の中、少しだけ歌詞の表現に異なる色を感じたのが「夏色フィナーレ」でした。収録した楽曲ほとんどが100%前向きな歌詞で、「夏色フィナーレ」も前向きな歌ではあるんですけど。だけどこの曲の主人公はまだ恋が叶っていない状態なので、ちょっぴり不安な気持ちも歌詞に見え隠れしています。そういう不安も抱えたうえで前向きな気持ちになろうとしている感情を歌にしたという面では、そこが他とは少し異なる色として見えてきたなと感じました。8月にリリースした楽曲ですし、夏の終わりに少し寂しさを覚える、そういう時期の気持ちと重ね合わせ聞いていただけたら、むしろ、その季節らしい歌として捉えていただけるんじゃないかとも思います。

──アルバム『rond de lumière』へ収録した曲たちでもそうですが、ななひらさんはいろんな作家さんと楽曲を手がけていきますよね。やはり、いろんな作家さんの色へ染まってゆくことも、歌い手として味わう楽しさなのでしょうか?

ななひら それはあります。わたしが今のような活動をしている一番根っこの部分にあるのが、「好きな作家さんやクリエイターさんの作品をわたし自身がもっと見たいから」という想い。わたしの場合、「大好きなこの作家さんに、私好みの曲を作ってもらいたい!」という、すごくよくばりな気持ちが大きいんですけど(笑)。実際に打ち合わせのときにも、「こういう曲にしたいです」「こういう歌だから、こういう風にイラストを描いてください」と、わたしが求める理想をどんどんお伝えしています。反対に、作家さん側から「一度こういう歌い方でやってみてほしいです」とこちら意図していたものとは全然別のパターンを提案していただくこともあります。そういったやりとりをして1つの作品を完成させることがすごく楽しいですし、今も、その気持ちを持って続けています。それに、わたしが「楽しい」とやっていることを、みなさんも楽しんで聞いてくだされば…わたしも、みんなも「楽しい」となれたら、お互いWINWINの関係でいられるように、もっともっと楽しくなれるなとわたしは信じながらやっています。

──ご本人も、その楽しさを求めるうえでの枠は作りたくないわけですもんね。でも、ななひらさんらしさという色をしっかり持っている印象も、いろんな作品に触れながら感じてもいます。

ななひら ななひらと言えば、いわゆる「電波ソング」や「元気でポップな歌」という印象が強いと思いますし、実際にそういう楽曲を求められることも多いです。だけど、最近MVを公開した「琉金夢遊録」は元気で明るい雰囲気の楽曲ではありませんし、わたし自身は、みなさんが意外と思って受け止めてくださるような楽曲を歌うことも好きで、やっていきたいことです。実際にファンの方々からも、「こういう歌声の表情も魅力的ですね」など嬉しい驚きの声が届くたび、内心ガッツポーズしています(笑)。

ひと言も言ってない裏テーマまで推測して書いてる書き込みを発見すると、「おっ、鋭いですね」と感心するし、嬉しくもなります。

──ファンの方々も、ななひらさんのいろんな歌声の表情を楽しんでらっしゃるんですね。今回のアルバム『rond de lumière』も、ファンの方には嬉しいリリースになったんじゃないですか?

ななひら 「待ってた」と言ってくださる声を多くいただけていて、その声は本当に嬉しいです。いろんな楽曲を制作していく中、配信リリースからそんなに間を開けずにCD音源として形にすることもあれば、それこそゲームの中で歌った楽曲のように、その中でしか聴けない歌などいろんなパターンがあります。今回の12ヶ月連続配信リリースに関しても、すべてを配信し終えてすぐに形にしたわけではなく、あれから9ヶ月後に形にできました。ファンの中には「今回のシリーズはCD音源として出さないのかな?」と呟いている方々もいらっしゃったので、こうやって形にして届けられて良かったなと思っています。

──しかも、「終わらない奇跡」という新曲も加えていますからね。嬉しいのが、「終わらない奇跡」を聞いていると、この物語はまだまだ未来へ続いていくのかな??と思えてゆくところなんです。

ななひら そういう気持ちを届けたかったので、その言葉は嬉しいです。そうやって未来を楽しみにしていける形でアルバムの幕を閉じることが出来たのも、アルバム『rond de lumière』らしいなと思います。

──ファンの方によっては、ななひらさんの歌う世界観を深く考察してゆく方もいますよね。ななひらさん自身は、そういう考察も楽しんでいらっしゃるのでしょうか?

ななひら わたし自身、考察したくてもあまり深く考察は出来ない性格。それもあって、わたし自身が大好きな楽曲のことを考察している書き込みを読みながら、「あっ、こういう捉え方もあるんだ、すごい!!」と楽しんでいます。実際にわたしの楽曲でも、わたしの思惑以上に深い視点で考察してくださったり、わたしの想いとは異なる視点で分析してくださる方々もいます。でも、わたしはそれが間違いではなく、むしろ、一つの楽曲の捉え方としていろんな風に広がっていくんだろうなと思っていて、すべてが正解だと受け止めています。そうやって、どんどん考察を広げていただけることが、わたしは嬉しいです。そのうえでの言葉になりますが、表だって言ってない裏テーマまで推測して書いてる書き込みを発見すると、「おっ、鋭いですね」と感心するし、嬉しくもなります。

──ななひらさん自身でも作詞を行うことはありますが、いろんな作家さんの書いた世界観を歌うことが多いですよね。楽曲によっては、月日を経るごとに受け止め方が変わることも出てくるのでしょうか?

ななひら 歌詞の受け止め方の変化というよりは、歌声の寄り添い方が変わることはあります。楽曲って、解釈の仕方が限定されることもありますけど、いろんな捉え方が出てくることも多いんですね。その楽曲を歌入れするときは、「こうだ」と解釈した気持ちを持っていて、そこに気持ちのぶれはないですけど。そのときの心境によって捉え方に変化が出れば、それが歌声にも出ることはあると思います。

わたし自身が物語の中へ染まっていきたいからこそ、楽曲に描かれた世界観を何よりも大切に毎回表現しています。

──完成したアルバム『rond de lumière』、改めて「どんな作品になったのか」ひと言いただけたら嬉しいです。

ななひら 収録した12曲とも、ななひらが歌ってはいるんですが「それぞれの曲ごとに主人公がいる」という認識をしていて、わたしはその主人公の気持ちになりきって歌いました。「この子はこういう子で、こういう気持ちだから、こうなんです」という説明はあえてしてないのでそれぞれの主人公の気持ちを考察しながら楽しんでもらえたらなと思います。

──ななひらさん自身、楽曲によっては自分の気持ちも重ね合わせ歌うことも多いのでしょうか?

ななひら 正直、そこはないです。みずから作詞をするときも、「わたしを」ではなく、「一人の人物」を作り上げ、その子の物語を書いています。書くときも、「わたしだったらこう動く」ではなく、「この子だったら、こういう行動をしていく」という視点のように、どの楽曲も、わたしではなく、その登場人物に成りきって表現していますし、そこを大切にしています。
作家さんによっては、「ななひらさんの好きな物事も加えたいから教えてください」と言われることもあるのでそういうときはわたしのお話をすることもあります。わたしの飼い猫のことをお話して、それをモチーフに書いてくださった楽曲もあります。それでも、わたし自身を出すことはないです。むしろ、わたし自身が物語の中へ染まっていきたいからこそ、楽曲に描かれた世界観を何よりも大切に毎回表現しています。

──なるほどー、納得です。このアルバム、13枚着せ替えできるジャケットもいいですよね。

ななひら あのジャケットは素敵ですよね。イラストに関しては、油布さんにお任せで描いていただいたんですけど。二つだけお願いをしました。一つが、「同じ構図にはならないこと」。だから上から見ている姿があれば、下から見上げている姿もある。同じ正面でも、真正面を向いてる姿があれば振り向いている姿もあるなど、本当に13パターン様々です。収録楽曲はすべて誕生石が裏テーマになっていた、と先程お話しさせていただきましたが、イラストにも、その月の誕生石が描かれています。それがどこに描いているのか探しながら見てもらうのも楽しさだと思います。
お気に入りのジャケットを前にするのもいいですし、その月に合わせたジャケットに毎月着替えていただくなど、そこも自由に楽しんでいただけたらなと思います。

TEXT:長澤智典

『rond de lumière』


一瞬一瞬の輝きを見逃さないで。

2020年1月から毎月新曲配信を行う企画「rond de lumière」にてお届けしてきた12曲(CD用リマスタリングver.)に、本アルバムのために書き下ろされた新曲「終わらない奇跡」を加えた全13曲を収録。
各配信曲のアートワークを含む13枚の“ジャケット歌詞カード”が封入されており、お気に入りのアートワークをジャケットとして着せ替えられる豪華仕様。
楽曲ごとにカラフルに変化する“ななひら“の魅力を存分に堪能できる1枚です。

『rond de lumière』
(読み⽅:ロン・ド・リュミエール)
2021年9月17日発売 DMCL-0001

【通常版】
 ¥3,080 (¥2,800+税)
 ・CD+ジャケット歌詞カード(全13枚)

【初回限定版】
 ¥3,740 (¥3,400+税)
 ・CD+ジャケット歌詞カード(全13枚)
 ・初回特典アクリルキーホルダー

【BOOTH限定版】
 ¥1,100(¥1,000+税)
 ・直筆サイン入りジャケット歌詞カード(全13枚)
 ・M13「終わらない奇跡」(未発表曲) ダウンロード版
 ※表紙のメインビジュアルにサインを入れてお送りします。
 ※BOOTH限定版にCDは付属いたしません。

<収録楽曲>
01. 歩き出す未来
02. 君だけの1ページ
03. neuve lumière
04. ナナイロEveryDay
05. magical new world
06. 純情コイゴコロ
07. Sparkle Skyful*
08. 夏⾊フィナーレ
09. つむじ⾵から
10. アスヲツナイデ
11. Twilight Ride
12. melody of the days
13. 終わらない奇跡

Illust:油布
Design:ひかがみひなみ

ななひら

ボーカリスト、声優
福井県出⾝、8⽉31⽇⽣まれ
聴きこむほどに中毒必⾄の⾼⾳ボイスが特徴。
電波系やハイテンションな歌唱を得意としながらも、声⾊とニュアンスを多彩に変化させ幅広いジャンルの楽曲を歌いこなす。
近年ではキャラクターボイスの担当や⾳源ライブラリへの声素材提供など活動の場を広げている。
また、セルフプロデュースによる楽曲制作や様々な⾳楽ゲームへの作品提供、ライブの開催などを通じて、その “Kawaiiムーブメント”に呼応した活躍から国内のみならず海外からも⼈気を博している。

◆主な参加作品
・⾳楽ゲーム「beatmania IIDX」シリーズ:『べィスドロップ・フリークス』他 多数歌唱
・テレビ東京系番組「シナぷしゅ」:番組内コーナー⽤楽曲歌唱
・PS4/Switch⽤ゲーム「こちら、⺟なる星より」:阿閉春海役、テーマソング歌唱
・PS4/Switch⽤ゲーム「じんるいのみなさまへ」:菓⼦永⾥那役、テーマソング歌唱
・PS4/Switch⽤ゲーム「ボク姫PROJECT」:姫神エルメス役

müchette Official Site:https://muchette.net
Official Site:https://nanahira.jp/
Twitter:@nanahira
YouTube:Nanahira

この記事を書いた人

長澤智典
音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/

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