量産型・地雷系ファッションのルーツは甘ロリとゴスロリにある説。

2021年12月16日 | アパレル


2019年頃からもうすぐ3年あまりが経過する
量産型・地雷系ファッションのブーム。

彼女達の主な出現地は最初こそ新宿歌舞伎町、いわゆるトー横界隈でしたが

最近はすっかり全国各地に浸透し原宿にも量産型、地雷系ファッションの女の子を見かける事が多くなりました。

原宿のランドマークであるラフォーレ原宿の中にあるアパレルショップに並んでいるお洋服も量産型、地雷系が数多くあります。

それと相反してますます見かける事が無くなった元祖原宿系ファッションとも言えるロリータ、ゴスロリ。

しかし、減り続けるロリータ・ゴスロリと増え続ける量産型・地雷系にはこんな理由があるのかもしれません。

新規の原宿系(ロリータやゴスロリを着るユーザー)がほとんど量産型か地雷系に流れてしまっている

原宿系に新世代の若いロリータちゃん、ゴスロリちゃんが現れにくい1つの理由として

この「ロリータを着るはずだった新しい世代が量産型へ、ゴスロリを着るはずだった新しい世代が地雷系へ流れている」という事が挙げられます。

何故ならロリータ(甘ロリ)と量産型、地雷系とゴスロリには共通点がわりと多いからです。

量産型はつまるところカジュアルに楽しめる甘ロリ、地雷系は端的に言うとカジュアルに楽しめるゴスロリである


量産型と甘ロリの共通点は
ピンクを貴重とし、フリルやリボンを過剰にあしらい、幼い雰囲気をともなう事からもかなり似ており

言ってしまえばカジュアルファッションに甘ロリ的なエッセンスを少し加えたものが量産型とも言えます。

なので圧倒的に甘ロリよりも敷居が低く誰でも参入しやすく
人と違うファッションをしたいけれど、街で浮くのは恥ずかしい。そんな気持ちの表れから
ロリータではなく量産型を選択する女の子が増えたのかもしれません。


地雷系とゴスロリも、黒を貴重とし
ホラー系のメイクにダークなモチーフのアクセサリーを取り入れるなど
こちらも簡略化されたゴスロリが地雷系と言えるでしょう。

簡略化や形を変え別ジャンルになっていったものは他にも

この理論でいくと

ゴスパンクの現代版がピープス系

森ガールの現代版がラテ系にあたります。

このように、今では別ジャンルとして確立していますが
ルーツを辿るとそれは実は元々流行していた原宿系ファッションの簡略化バージョンといえるものが結構あります。

イジワルな言い方をすると”劣化版”や”地味化”とも言えますが

ゴテゴテが流行らなくなった現代において
このマイナーチェンジ作戦は
もしかすると若者にとって原宿系ファッションに入門しやすくなったという点で良いキッカケだったかもしれません。

簡略化されたニューウェーブファッションから二極化する人たち

元祖原宿系ファッションを愛好する身からすると
問題は、これらの参入しやすい簡略化ファッションを機に
大元のロリータ、ゴスロリ、森ガール、ゴスパンなどに興味を示し出す子がいるかどうかです。

そうなってくれれば本望ですが

今のところ、「トレンドだから着ている」人も多く見受けられ
量産型をきっかけにロリータに目覚めるユーザーは少数かもしれません。

近年、年齢や性別に囚われない価値観が浸透してきてはいるものの
年齢を気にしてしまう子はやはり多いので
量産型からロリータに参入する事なく、そのままリタイアして平凡なカジュアルかモード系に行ってしまう事も予想されます。

そんな状況下でも僅かに現れる新規ロリータ

結果として”流行り”に乗って量産型や地雷系を着る若者が増えることで
ライトなロリータユーザーはそちらに流れてしまいましたが

その中でも「私はロリータを着なくては死んでしまう」という、一部の志が別格でロリータを着なくてはならない動機が明白である、根っから魂がロリータな新規ロリータちゃんもわずかにいます。

そんな人達のためにも
本来あるべき原宿系の居場所は失われないようにしていきたいですね。

江崎びす子

この記事を書いた人

江崎びす子たん
イラストレーター、漫画家、モデル 代表作「メンヘラチャン」 "病みかわいい"カルチャーを国内外問わず発信し続けるクリエイター Twitter:@Bisuko_Ezaki @BisukoEzaki / Instagram:@bisukoezaki

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