中国大人気のJK服「ねこせんせい」学生らしさに様々な要素を取り入れたカジュアルな装いを楽しもう

2022年02月06日 | アパレル

日本発のロリータ服は中・近世ヨーロッパの貴族のお姫様スタイルに、お人形さんのような少女らしいテイストを加えたファッション。一般的には、レースやフリル、リボンがたっぷりの「かわいい」甘ロリのイメージですが、ゴスロリ、クラシカル、華ロリ、和ロリ、ミリタリー、スチームパンク…とテイストは幅広くあります。

とくにロリータ服が大流行している中国では、日本以上にブランド数が多く、自由度の高いデザインとリーズナブルな価格が人気を集めています。近年は逆輸入の形で日本に中国ロリータのセレクトショップが増えました。

今回、紹介するのはJK(女子高生)服ブランドの「ねこせんせい」。現在、中国では若者たちのロリータ服だけでなく、漢服、女子高生の制服カルチャーが人気なんです。同ブランドは、JK服だけでなく、ロリータ・ファッションの要素を取り入れたカジュアルロリータ 服シリーズも販売しています。

今回、大正ロマンをテーマにした、「豆名月」「秋烟」の2着を、それぞれ、ゆるめちゃん、イナミちゃんにお召し頂きました。「ねこせんせい」のインタビューと合わせてお届けします。

※「まん延防止等重点措置」期間外の2021年12月に撮影。撮影直前まではマスクを着用し、撮影時のみマスクを外しております。

大正ロマン風の学生服とメイドの要素を取り入れた「豆名月」


透明感満載!新進気鋭モデルのゆるめちゃん/プロフィール
高校生の時からコスプレイヤーやポートレートモデルとして活動。持ち前の透明感と独自の様式美が支持を集めています。最近は、ブランドの新作モデルを務めることも。この春から大学生になったばかりで、今後の活躍に大きく期待です。今回は初となるカッコいい系の中国ロリータをお召し頂きました。

Twitter: @1004yrm_
Instagram: yy0904._


エプロンは脱着可能で、外すとセーラー服に♪

こちらのお洋服は、Epeticeにて、即納で取扱中。

大正ロマン風の学生服と袴の要素を取り入れた「秋烟」


EAST MARTIAL ARTS代表のイナミちゃん/プロフィール

太極拳の先生としても活躍する、プロカンフーアーティストのイナミちゃん。大好きなロリータファッション×武術アクションを組み合わせた《つよかわいい》新たな世界観を作っていきます!

武術を始めたきっかけは、幼稚園児だった時に急に何を見たわけでもなく、「中国武術をやりたい」と言い出したらしい・・・。

Twitter: @inami_future
Instagram: inami_future
YouTube:イナミ先生のもふもふ太極拳


マフラーもあるので秋冬におすすめ!上着を脱げばカッコ良いベストがあらわに。♪

中国で人気のJKブランド「ねこせんせい」



ブランド:喵仙生制服

──ブランドの紹介をお願いします。

2018年設立しました。ブランドを立ち上げ時は2人ですが、今では10数人のスタッフがいます。これまで40人ほどの優秀なデザイナーにデザインをお願いしてきました。多くのシリーズがあるので、テイストは様々です。女子高生服をメインに、オンラインショップでの販売をしています。工房がある広東省深圳市には、実店舗が一つあります。
私たちのブランドを販売する拠点としてだけでなく、多くのアパレルブランドの優れたデザインと一緒に販売しているので、購入する人にとって便利です。

──どのようなシチュエーションで着ることを想定してデザインしていますか?

自分たち独自の取材の下でJK服(女子高生服)をデザインしており、学生らしさを追求するだけでなく、様々な要素を取り入れています。15歳から25歳までの女性の日常服として、様々なシチュエーションで着てもらえる服を目指しています。
例えば、好評だった洋服「蕾文小姐」は、ハロウィンのテイストで、七つの大罪シリーズの一つ「傲慢」がテーマでした。しかし、フォーマルなデザインに落とし込むことで、より多くの方に選んでもらえる服になりました。

──年間、どれくらいの新作を製作していますか?

一年で、4〜8シリーズを発表しています。各シリーズは3〜6着のバリエーションがあり、最新作は「修道女」がテーマです。毎回、異なるテーマで異なるデザインを生み出せるのが強みだと思っています。

──今後のデザインの方向性を教えてください。

私たちのブランドは、中国のJK服市場では一定の成果を勝ち得たと思います。一方で、セーラー服のカジュアルロリータ服のシリーズも継続してきました。もちろん、国内のJK市場を放棄することなく、女性の様々な一面を表現できる服を作り続けたいです。

──理想とするJK服は何ですか?

学生らしさの一面だけでなく、日常生活における女性らしさの一面も大事にしています。例えば、七つの大罪シリーズの「憤怒」では、ストリート・ファッションの要素と機能性を取り入れましたし、「冬弥撒」シリーズではより雅やかなデザインでした。「学生」をテーマにしつつも、それを突破するような強い個性のあるデザインで、多くの女性に自信をもたらしたいです。

──これまで、最も売れた洋服を教えてください。

七つの大罪シリーズの「傲慢」です。ネイビーブルーカラーで、ロング丈、ショート丈共に3種類あり、成人式、講演会、会議など様々なシチュエーションに着ていくことができます。とくに発言する機会のある場では、女性に風格を与えるデザインので、人気が高いです。

──最後に「秋烟」と「豆名月」について、教えてください。

「秋烟」と「豆名月」は“东瀛时迁”シリーズで、大正浪漫をテーマにしています。大正時代と西洋のテイストを融合させており、同時に中国で流行のメイド服の要素も取り入れました。
生地は、快適な混紡生地をメインに、アクセサリーにはスラブコットンやウール素材を使用しています。洋服の質感を高めるだけでなく、大正ロマンの雰囲気を出すために、伝統的な袴の形を採用しました。乗馬袴を改良して履き心地を良くしており、多くの男性からも好評を得ています。



※イナミさんの撮影は、「麗Yer’s」主催の「富岡製糸場」撮影イベントに参加しました。2016年から日本各地にある通常は撮影申請が難しい貴重な場所での撮影イベントを定期開催しています。

撮影:乃木章 @Osefly
衣装提供: Epetice
麗Yer’s:公式サイト

この記事を書いた人

「原宿POP」のライター・カメラマン。中国語が得意。2019年に中国ロリータ服に出会い、その多様性と華やかさに惹かれる。市場の成長が著しい中国ロリータブランドやモデルがカンフル剤となり、日本でもロリータファンが増えればと、中国ロリータの取材に注力している。Twitter:@Osefly

新着記事