FES☆TIVEインタビュー。その展開を聴いた瞬間、わたしの中で『コズミック祭大革命』へ向かう気持ちのスイッチがバチンと入るんですね。それを感じたとき、「あっ、神曲がきたぞっ!!」となりました。

2024年01月15日 | インタビュー


通算17枚目となるシングル『コズミック祭大革命』を、1月24日に3-TYPEリリースするFES☆TIVE。表題曲の『コズミック祭大革命』は、前作で『色違いサンダル』『アンダルサイトダンス』を提供したMedansyの手による楽曲。他にも、FES☆TIVEに多くの祭りナンバーを提供し続けている玉屋2060%による『ワールドワイドWah!』、FES☆TIVEにエモい楽曲を届けている DJ 金魚プロデュースによる『バズらせ花火』と、どれも表題曲に相応しい内容ばかり。9月12日には、TOKYO DOME CITY HALLでのワンマン公演も決定中。今回も、新衣装についての話も含め、収録曲たちの魅力を6人に語っていただいた。

この曲をライブで歌ったときは、逆回転の言葉をきっかけに逆回転して走ってください。

──タイトル曲にもなっている『コズミック祭大革命』、テンポの超速い楽曲のうえに、歌詞も早口で次々飛び出します。聴いてるぶんにはめちゃめちゃテンションの上がる楽曲ですが、歌う側は、このノリを作りだすのは大変だったんじゃないですか?

髙木ゆりあ 身体に覚えさせます(笑)。『コズミック祭大革命』は「カラダ・アタマ震えて」と歌いだしますが、なぜか「アタマ・カラダ」と振り付けを覚えてしまい、後で順番が逆だったのに気づいて直したなんてこともありました(笑)

──そんな『コズミック祭大革命』の魅力を、全員に語っていただきたいなと思います。まずは、ひなりさんからお願いします。

青葉ひなり


Twitter: @Hinari_FESTIVE

青葉ひなり 『コズミック祭大革命』の作詞・作曲・編曲を手がけてくださったのが、前シングル作で初めてFES☆TIVEに楽曲を提供してくださったMedansyさん。前回は、『色違いサンダル』『アンダルサイトダンス』と2曲ともC/W曲として歌いましたが、今回はMedansyさんに表題曲を作っていただきました。
前作に収録した『色違いサンダル』『アンダルサイトダンス』ともに大好きな楽曲だったから、今回もFES☆TIVEの楽曲を手がけていただけてすごく嬉しかったです。しかも『コズミック祭大革命』は、Medansyさんの色の活きた楽曲。最近のFES☆TIVEの表題曲との違いを見せられたのも嬉しいポイントになりました。

──FES☆TIVEナンバーの中でも、そうとうテンポの速い楽曲ですよね。

青葉ひなり テンポは速いです。でもFES☆TIVEの楽曲の場合、速いテンポの楽曲のほうがライブでは盛り上がるから、そこもいいなと思います。ただ、歌うのは大変です(笑)。たとえキーの高い楽曲でも、ゆっくりとした曲だと伸び伸び歌えますけど。キーが高くて早口だと、けっこう大変です。レコーディングでも、そこが一番苦労しました。

辻こはる


Twitter: @koharu_FESTIVE

──次は、こはるさんかな。

辻こはる 『コズミック祭大革命』を最初に聴いたときの印象が、「絶対にライブで盛り上がる曲だ」ということ。イントロを聴いた時点で「あっ、きたっ!!」となりました。実際にライブで歌っていても、イントロからめっちゃ盛り上がれるから、そこがわたしは好きです。

──この曲、次々と歌割りが変われば、歌う人数にも変化が出るから、身体に染み込ませるのは大変だったんじゃない?

辻こはる 歌割りによっては、その苦労もありましたね(笑)。個人的に「難しい」と思ったのが、「激しすぎ!?地球の自転も加速しちゃう コズミック祭大革命」と歌ったサビの部分。ここは、みんなで歌って、途中で3人になり、またみんなで歌うんですけど。激しい踊りの中で早口で歌っていると、けっこう息継ぎが大変というのはありました。
この曲を、1112月に行ったZepp Diver Cityのワンマン公演で初披露したときは、「めっちゃキツい!!」と思いましたけど。ライブで歌っていると不思議と身体が慣れてきて、普通に歌えるようになります。今、まさにリリイベ期間中ですけど、普通に身体へ馴染んでいます。

土光瑠璃子


Twitter: @Ruriko_FESTIVE

──瑠璃子さんの、『コズミック祭大革命』への思いも聞かせてください。

土光瑠璃子 Medansyさんが仮歌で歌っている『コズミック祭大革命』のデモ音源を聴いたときから感じていたことですけど、「準備はもうできているはずさ 全員で走れ!位置についていよぉ〜. . . ドン!」と歌ったあとに「逆回転!」と言うんですね。その流れを聴いたとき、「ここでファンのみんなを走らせる気だな」「しかも、ここから逆回転で走らせるんだ」とわかったし、実際にライブでは、ファンのみんなも走っています。
FES☆TIVEには、ファンの人たちがサークルを作って走りまわる楽曲が幾つかあるんですけど。みんなも歌詞を把握してきたのか、「逆回転」と言ったとたん、逆回転してくれます。この曲をライブで歌ったときは、「逆回転」の言葉をきっかけにみなさんも逆回転して走ってください。

──みなさんプロのヲタクですから、対応力はすごいんじゃないですか。

土光瑠璃子 そ~なんですよぉ!!だって『コズミック祭大革命』をライブで初披露したときから、「位置についていよぉ〜. . . ドン!」の言葉を聴いて走り出してた人たちがいたくらい。コールだってお披露目のときから入れてたので、本当にファンとしてプロだなと感じていました。みなさん、本当にすごい才能ですよね。

私たちが普通に食べているとうもろこしも、宇宙人からの地球人たちへのプレゼントなんです。

本多しおり


Twitter; @Shiori_FESTIVE

──続いては、しおりさんお願いします。

本多しおり わたし、趣味が”宇宙について調べること”なんですね。だからこの歌詞を読んだ時点で、宇宙最強やロケットなど、宇宙にまつわる言葉がいろいろと書いてあったから、「この曲、好き!!」と感じていました。とくに「地球代表ハッピーメイカー」の歌詞が、わたしは好きです。普段、耳にすることのない言葉だから、感動しました。

──しおりさん、宇宙に興味関心があったんですね。

本多しおり 宇宙についていろいろと調べると、いろんな面白い発見があります。私たちが普通に食べているとうもろこしも、宇宙人からの、地球人へのプレゼントなんです。

土光瑠璃子 えっ、ホントに??!!

本多しおり ネットで調べたら実際に出てくるから、気になる人は調べてほしいんですけど。とうもろこしは、宇宙人の蒔いた種が地球まで届いて出来た食べ物。宇宙人のばら蒔いた種が育ってとうもろこしになったんだそうです。だから、この曲は楽しいです。

土光瑠璃子 よくわかんないけど(笑)。でも、楽曲は楽しいよね。

八木ひなた


Twitter: @Hinata__FESTIVE

──続いては、ひなたさんお願いします。

八木ひなた  『コズミック祭大革命』は、Medansyさんがファンの人たちがコールを入れやすいように作ってくださっていたのもあって、ファンの方々が、お披露目ライブのときから、ものすごくたくさんコールを入れてくださっていて、すごく嬉しかったのを覚えています。
FES☆TIVEの場合、落ちサビを1人で、もしくは2人でなど少人数で歌うことが多いですけど。『コズミック祭大革命』では、全員で落ちサビを歌っています。「終わらない祭りいつまでも 繫げ!繫げ!想いを 一緒に作っていくの! 宇宙最強の空間」の歌詞を、まずは全員で歌い始め、その後に2人で歌い、さらに3人になって、最後にふたたび全員で歌いながら、「FES☆TIVEのメンバーとみんなで、この空間にお祭りを作っていくんだよ」と伝えてゆくんですね。わたし、そこの部分がすごく好きです。ここの部分を6人で歌っていると、「6人で最強を作っているんだぞ」という気持ちになれるから、いいですね。

──落ちサビを全員で歌うのは、なかなか斬新であり、新鮮ですよね。

八木ひなた  落ちサビを全員で歌うのって、ちょっとエモくていいですよね。そこが嬉しいです。

髙木ゆりあ


Twitter: @Yuria_FESTIVE

──最後は、ゆりあさんですね。

髙木ゆりあ 『コズミック祭大革命』は、イントロの時点で宇宙空間のような音から始まるんですけど。そのときの振り付けが、まるで”宇宙人との遭遇”のような感じだから、わたしはその振りに楽しさを覚えています。サウンドの面でも、”ぶわ~ん”という音の後に、”ピピピピピッ”って目覚まし時計のような音が入って、そこからギターのサウンドがガーンと入ってゆく。時間にしたら10秒くらいの短いイントロの一部分ですけど。そこの展開を聴いた瞬間、わたしの中で『コズミック祭大革命』へ向かう気持ちのスイッチがバチンと入るんですね。それを感じたとき、「あっ、神曲がきたぞっ!!」となります。あくまでもわたしの解釈ですけど(笑)。でも、宇宙空間で目覚めてみんなが踊り狂うという展開がすごく面白くて、歌っていても、聴いていても楽しくなれます。

わたし三姉妹ですけど、家でもめっちゃ女王様で妹をこき使っているから、そのテーマも否めないなと思っています。

──今回も、衣装姿にいろんな個々の特徴を出しています。それぞれのポイントを聞かせてください。今度は、ゆりあさんからいきましょうか。

髙木ゆりあ わたしの衣装は、「戦士」をテーマに作られています。実際にヒーローのような衣装になっていて、しかも大きなリボンが頭と腕と胸についています。その姿をすると、まさに”格好かわいい”って気持ちになれます。
わたし、小さいときにアニメなどを観ながら「わたしも戦士になりたい、みんなを守りたい」と思うことがあったし、小さいときってみんなヒーローに憧れるじゃないですか。だから今回の衣装を通して、ようやく戦士になれたことも嬉しかったです。

八木ひなた  わたしは、「魔法少女」がテーマになっています。衣装のポイントが、マントが付いていること。そのマントが、ダンスを踊りながら回った(ターンをした)ときにフワーッと膨らんで、まるでアンパンマンみたいになるところがかわいいんです。
わたしの衣装の場合、スカートの丈が短いことが多いんですけど。今回の衣装でもスカートの丈をギリギリまで短くしているから、ふわっと舞ったり、くるくる回ったときに見えてもいいように、中のカボチャパンツも衣装として作ってくださいました。だから、カボチャパンツも含めて、かわいい衣装姿になっています。

土光瑠璃子 それは、「カボチャパンツを見てってこと?」

八木ひなた  「見て」じゃなくて、「見えてもいいよ」ということ。さすがに「見て」は恥ずかしいよ(笑)。覗かれるのも嫌だし。あくまでも、回転したときに見えてしまうぶんには大丈夫ということです。

本多しおり わたしは、「ダイナー」がテーマになっています。いわゆる、レストランの店員さんのことですけど。だからかな、ピアスがクリームソーダになっていれば、衣装にも名前が入っています。その名前は、いわゆる「しおり屋」…つまり、わたしのことを指しているそうです。
でも、なんでわたしがダイナーになったのかは謎なんですけど(笑)。でも、かわいいイメージがあるし、ハロウィン時期のコスプレでレストランやカフェの店員さんの格好をしたこともあったから、この衣装を気に入っています。

土光瑠璃子 わたしのテーマが、「女王様」。メンバーみんなの衣装って、白とメンバーカラーがベースになっているんですけど。なぜかわたしは黒とメンバーカラーの赤という、ちょっと強め系の衣装になっています。あと、スカートではなくショートパンツ姿になっているところもポイントです。

──女王様がテーマということについては?

土光瑠璃子 悪くはないですね。

──もしや、普段から女王様的な面もおありになる方なのでしょうか?

土光瑠璃子 ぜんぜんありますよ(笑)。わたし三姉妹ですけど、家でもめっちゃ女王様で、妹をこき使ったりもしているから、そのテーマも否めないなと思っています。ファンの人たちに対しても、一部、そういう対応をしてゆく方もいますけど。さすがに全員にすることはないです。それをみんなにやってしまったら、なんか怖いじゃないですか(笑)。

──衣装さんは、女王様気質のことを知っていたのでしょうか?

土光瑠璃子 どうだろう?赤と黒の組み合わせが好きというのは前から知っていれば、以前から、その組み合わせで強めの衣装にしたい思いがあったらしくて、「今回はそれを実践した」と言ってました。それと、髪飾りに王冠が付いているところもポイントになっています。

辻こはる わたしの衣装のテーマは、「ギャルメイド」です。メンバーのもとへ衣装のデザイン案が届いたとき、みんな「戦士」や「女王様」など、わかりやすいワードが示されていた中、自分だけ「ギャルメイド」という新しいワードというか、ちょっと造語な感じだったから驚いたんですけど。でも、「ギャルメイド」というワードにパワーがあるし、わたしのことを考えて作ってくださったんだと思ったら、すごくお気に入りのワードや衣装になりました。
実際に衣装は、メイドがモチーフになっているからエプロンが付いていれば、「ギャル」ということで、襟がセーラー服のようになっています。他にも、スカートの裾に穴が空いていれば、靴下はルーズソックスのように、ギャルとメイドをミックスしているから、めちゃめちゃお気に入りです。

──ギャルとメイド、両方の要素を持っているところがいいですね。

辻こはる わたし、自覚はないんですけど。みんなから「こはるはギャルっぽいよ」言われることもありました。わたし自身は、「なんでだろう??」と首を傾げてしましたけど。きっと、ギャルになりたい願望もあったから、それが自然と滲み出ていたのかもしれないです。あっ、わたしアニメ好きなんですけど。ギャルっぽいキャラクターが好きだったりもするから、そういうのも反映しているのかも。とにかくかわいい衣装が好きだから、ギャルとメイド両方のいいところ取りをしてもらったなという感じがしていて、とても気に入っています。

青葉ひなり わたしは、「マーチング隊」がテーマになっています。よくマーチング隊の方々が衣装の肩の部分につけている”もじゃもじゃ(フリンジ)”や、金色っぽい紐状のもの(レニヤード)がついているのも特徴だし、イヤリングは音符の形になっています。
わたしはセンターというわけじゃないけど、衣装さんいわく「マーチング隊のセンターを意識した衣装としても作りました」と言ってくださったように、今までのFES☆TIVEにはなかった王道感を持った衣装にもなりました。

『ワールドワイドWah!』は、C/Wにしておくのはもったいないくらい、玉屋2060%さんらしい勢いとインパクトのある楽曲だと思っています。

──続いては、A.B.C-TYPEそれぞれに収録したC/W曲の魅力について伺いたいなと思います。まずは、A-TYPE盤に収録した、玉屋2060%さんの手による『ワールドワイドWah!』の魅力を、ひなりさんとこはるさんに語ってもらおうか。

青葉ひなり 『ワールドワイドWah!』は、FES☆TIVEの表題曲などを手がけてくださっている玉屋2060%さんが作ってくれました。全体的に早口ですけど、その中でもとくにめちゃめちゃ早口のところがあるんですね。わたし、早口がめっちゃ苦手というわけじゃないですけど。そこの部分だけが何回練習をしても上手く言えなくて、レコーディングの直前まで不安でしたけど。なんとか言えるようになって、無事に歌入れが出来ました。

──そこ、気になります。

青葉ひなり 一番難しかったのが、「到底皆子でも」のところ。「こんなに早口って、これまでにあった??」というくらい速かったので、そこをいかに歌いきれるかに集中もしていました。
『ワールドワイドWah!』にはなかなか理解が難しい言葉や、「圧倒的な五島列島」など不思議な表現もいろいろと出てきます。だからわたし、『ワールドワイドWah!』では、とにかく自分の歌うパートを完璧にと集中していました。韻を踏んでいる歌詞とかも、いいですよね。『ワールドワイドWah!』は、C/Wにしておくのはもったいないくらい、玉屋2060%さんらしい勢いとイパクトのある楽曲だと思っています。

辻こはる 『ワールドワイドWah!』のデモ音源を聴いたときも、「すごく好きな曲」と思ったんですけど。実際にレコーディングを通してみんなの歌声が入ったのを聴いたときに、「玉屋2060%さんの曲って、ほんといいよね」と改めて思ったし、そういうお話をメンバーみんなでしていました。
歌詞の中へ、「森羅万象」や「般若波羅蜜多 色即 是空」などの和っぽい言葉も出てくれば、「In da Earth Nation」などの英語も組み込まれています。個人的には、和洋両方入っている感じもすごくいいなと思うところ。さっきもみんなで、「玉屋2060%さんって、日常がインスピレーションの場なんだろうね」というお話をしていたんですけど。それくらい普段の生活をしている中では思い浮かばない言葉がすごく表現されているから、やっぱり素晴らしいなって感じていました。ファンの方も聴いたらびっくりすると思うから、早く聴いてもらいたいです。

──「お餅つきすぎて腱鞘炎」の言葉なども、ユニークですよね。

土光瑠璃子 そこ、わたしが歌っています。リズムが取りにくくて難しかったけど、でも、歌ってて楽しかったです。

辻こはる そこの部分に限らず、『ワールドワイドWah!』には耳に残る中毒性の高い歌詞がとても多いです。 ただ、一つ一つのフレーズに言葉がいっぱい詰まっているから、早口で歌うのも、息継ぎをするのも難しい曲です。レコーディングのときも歌い方の指示を受けていたのですが、指示された通りにブレスを切っていかないと、メロディーに言葉が入りきらなくなっちゃうから、息継ぎの位置も意識して歌っていたのも思い出深いです。

──そもそも、FES☆TIVEの楽曲は息継ぎの難しい曲が多いですからね。

辻こはる  FES☆TIVEの楽曲は、息継ぎが大変です(笑)。B-TYPEのC/Wに入っている、Medansyさんの手がけた『フィルタリングバニー』もテンポの速い曲で、息継ぎが難しかった記憶があります。

『フィルタリングバニー』の歌詞の所々から、どろどろ感?メンヘラっぽい感じが出ていて、そこがいいなと思いました。

──続いてはB-TYPE盤に収録したMedansyさんの手による『フィルタリングバニー』ですが、この曲の魅力を、瑠璃子さんとしおりさんにお願いします。

土光瑠璃子 『フィルタリングバニー』の冒頭で、私たち「WARNING! WARNING! WARNING! ば ばばば バニーバニー ×4」と歌いだすんですけど。そこの部分を初めて聴いたとき、「うさぎちゃんのようにかわいい女の子が危険な目にあう歌??」と思ったんですけど。実際に歌詞を読んだらすごく強そうな女の子の歌だと判明。しかも、「使えるもんは使え 愛されればいいの」など、女の子が武器として持つ強みを全部使ってしまえと歌いながら。じつは、メンタルの弱い面もめちゃめちゃ歌詞に出てくるんですね。そういうところが、個人的には「好きだなぁ」と思った面でした。『フィルタリングバニー』ではけっこう強気な声で歌っていますけど。でも、落ちサビで「グラグラだけど君の生きがいになれてるならいいや」と歌ったあと、めっちゃ心が不安定な面が見えてくるところも、めちゃめちゃ好きな部分。個人的には、わたしと青葉でラップしているパートがとっても難しかったです。ラップ、難しかった?

青葉ひなり わたしのところはそんなに難しくはなかったけど。わたし自身がラップ系女子ではないから、それらしく(ラッパーぽく)やるのに頑張りました。

土光瑠璃子 他にも『フィルタリングバニー』では、「ひた隠しにする涙」の部分がめっちゃ早口で、「ひたかくし」としっかり歌いきるのにめちゃめちゃ頑張った思い出もあります。それと、歌詞に「ラブミー 祭 矢継ぎ早トレンディ」と、”祭”という言葉が出てきますけど。曲調はめっちゃお洒落だから、「祭」という言葉を使いながらも、”祭り感”以上に”お洒落感”が出ているところもいいなと思いました。

本多しおり 『フィルタリングバニー』の歌詞の所々から、どろどろ感?メンヘラっぽい感じが出ていて、そこがいいなと思いました。この曲のサビのテンポが本当に速くて、振りも細かいんですよ。だから、泣きそうになるくらい振りを覚えるのに苦戦をしました。「カメラ向き合い続けてないんだわ」の歌詞で、カメラのシャッターを押す振りもしているんですけど、『フィルタリングバニー』の振りは本当に細かいから、ファンの人たちも頑張って振りを覚えてください。この曲を初めてライブで披露したとき、振りに必死すぎていっぱいいっぱいだったのも、今になるといい思い出です。

「次の花火の日まで 君を好きでいられたら」と書いてあるように、じつは倦怠期の時期の話じゃないかという説もあります。

──C-TYPEには、『バズらせ花火』を収録。こちらは、ひなたさんとゆりあさんにお願いします。

八木ひなた  『バズらせ花火』は、『心拍白昼夢』や『夏リア旋律』『ジャパニーズOROCHI』の作詞を手がけてくださったDJ金魚さんに作詞をしていただきました。わたし、DJ金魚さんの書く歌詞がすごく好きなんですけど。『ジャパニーズOROCHI』が、今までのDJ金魚さんにはない世界観で書いてくださっていたから、私たちも嬉しい驚きでしたけど。『バズらせ花火』の歌詞には、まさにDJ金魚さんらしさが出ています。
じつは『バズらせ花火』の歌入れをする前に、この歌詞のシチュエーションをメンバーみんなで読み解いていました。『バズらせ花火』の歌詞って、聴くたびにいろんな発見があるんですね。しかも、読み解くたびにいろんな解釈が生まれます。聴く人によってもいろんな風に解釈が広がっていくところが『バズらせ花火』の魅力だと私たちは思っています。
今回のシングル盤に収録した4曲中3曲がテンポの速い楽曲という中、唯一『バズらせ花火』が聴かせる楽曲になっています。(取材時点では)まだ振りが入ってないから、振りが入ったらこの曲、どんな風になるんだろう??というのも楽しみです。

──歌詞の一節に、「思い出はまだ数枚の写真しかないけど」と書いてあるように、このカップルはまだつきあいって間もない関係ですよね。

八木ひなた  そう思う人も多いと思いますけど、そこにもいろんな解釈があって…。

土光瑠璃子 「次の花火の日まで 君を好きでいられたら」と書いてあるように、じつは倦怠期の時期の話じゃないかという説もあります。

八木ひなた  夏に一緒に見ようとしていた花火大会が中止になって、その花火大会は、5カ月後の冬の開催へと延期になるんですけど。中止になった花火大会のあとに、2人の関係がどうなっていったのか…。さっき倦怠期という話が出ていたのも、「なんて言えない約束の日が来るまでは 君に嘘ついて もう会いたい本当に見たかったのは それじゃない」という歌詞をみんなで読み解いていたときに、「もう好きじゃないから嘘ついたのかも?」「だって、本当に好きならわざわざ嘘をつく?」「2人の関係は今、倦怠期なのかな?」など、メンバー内からもいろんな考察が出たうえでのことでした。それくらい、受け手側の捉え方次第で解釈の変わっていく楽曲なんだと思います。

──確かに、いろんな解釈や考察が生まれてきますよね。

八木ひなた  その真相を、今度DJ金魚さんに聴いてみたいなと思っています。DJ金魚さんの頭の中って、どうなってるんでしょうね?あまりにも洞察の深い歌詞を書いてくださる方だから、一度頭の中を覗いてみたいです(笑)。

──FES☆TIVEって、花火を題材にした楽曲が多いですよね。

髙木ゆりあ 多いです。花火って、夏をイメージした歌が中心だと思いますけど。『バズらせ花火』では、「5ヶ月先の花火を 今度はちゃんと見よう!って あの日約束したんだ」や、「吐く息は白く 耳当てとマフラーで 寒い季節を迎えた もうすぐ君に会えるね 長い夏の終わりだな」と歌っているように、 “冬の花火大会へ向けての思い”をテーマにしています。FES☆TIVEには『夢花火』という冬を舞台にした花火曲もあるように、FES☆TIVEの花火曲の中でも、『バズらせ花火』は”カテゴリー的に冬の花火曲”に属しています。
わたし、大分県出身なんですけど。地元では12月23日と24日に「クリスマスファンタジア」と題した冬の花火大会が開かれます。冬空に上がる花火ってすごく綺麗なんですね。この曲を歌いながら、わたし、その景色も思い出していました。歌詞に「耳当てとマフラー」と出てくるように、きっと寒い中、好きな人と観る冬の花火も、すっごくロマンチックなんでしょうね。そんな風にも思いました。それと、コロナ過以降はとくに、一度中止になると、延期じゃなく、そのまま無くなってしまうことが多かったじゃないですか。でも、この歌の中では1月という真冬の季節に延期してくださいましたよね、ほんと「花火師さんたち、ありがとう」って気持ちです。

──『バズらせ花火』は、歌詞の中へ気持ちを溶け込ませて聴ける楽曲ですよね。

髙木ゆりあ 寒い中でも、温ったかい気持ちになれる歌です。わたし、たとえ真冬だろうと、FES☆TIVEのライブでは、いくら外は寒かろうと熱くなれる空間を作りたいなと思っています。寒い時期でも、何時だってFES☆TIVEのライブは夏を感じさせる、そんな存在でいたいですし、季節に関係なく、いつだってFES☆TIVEのライブでは祭りあがっていたいです。

2024年は、TOKYO DOME CITY HALLの舞台に立つに相応しいグループとしてのパフォーマンスやライブの作り方を身につけ、それに似合う姿で当日を迎えることを、まずは目標として進んでいきたいです。

──最後に、2024年の抱負を、代表でひなりさんにお願いできますか?

青葉ひなり 2024年9月12日に、FES☆TIVEはTOKYO DOME CITY HALLでのワンマン公演が決まっています。TOKYO DOME CITY HALLは、わたし自身ずっとワンマン公演で立つことを目標にしてきた会場ですし、その会場に相応しい自分たちの実力を持って舞台の上に立ちたいんですね。だからこそ2024年は、TOKYO DOME CITY HALLの舞台に立つに相応しいグループとしてのパフォーマンスやライブの作り方を身につけ、それに似合う姿で当日を迎えることを、まずは目標として進んでいきたいです。何事も、そう。一つ一つの物事に相応しい姿をみんなに見せたいし、みんなと一緒にTOKYO DOME CITY HALL公演へ向けて歩んで行きたいからこそ、そのスキルとお客さんを呼び込む力を、まずは9月12日に向けて作っていきます。

TEXT:長澤智典

FES☆TIVE


日本のアイドル・ユニット。名前は「フェスティバル」「ポジティブ」「アクティブ」を組み合わせた造語から。
「日本を元気に!」をコンセプトとした”お祭り系”アイドルとして2013年3月に結成。
2015年に「お祭りヒーロー」でメジャー・デビュー。
初の海外遠征となったタイをはじめ、米、香港、インドネシア、台湾、モンゴルなど海外でもライヴを展開。

Official Site:http://festive.rizepro.net/
徳間ジャパンFES☆TIVE PAGE:https://www.tkma.co.jp/jpop_top/festive.html
Twitter:@FESTIVEofficial
YouTube:FES☆TIVE

NEW RELEASE

「コズミック祭大革命」
2024年1月24日発売


コズミック祭大革命(TYPE-A)
FES☆TIVE
2024年1月24日発売
CDMS / TKCA-75211 /\1200(税抜\1091)
01. コズミック祭大革命
02. ワールドワイドWah!
03. コズミック祭大革命 – Instrumental –
04. ワールドワイドWah! – Instrumental –


コズミック祭大革命(TYPE-B)
FES☆TIVE
2024年1月24日発売
CDMS / TKCA-75212 /\1200(税抜\1091)
01. コズミック祭大革命
02. フィルタリングバニー
03. コズミック祭大革命 – Instrumental –
04. フィルタリングバニー – Instrumental –


コズミック祭大革命(TYPE-C)
FES☆TIVE
2024年1月24日発売
CDMS / TKCA-75213 /\1200(税抜\1091)
01. コズミック祭大革命
02. バズらせ花火
03. コズミック祭大革命 – Instrumental –
04. バズらせ花火 – Instrumental –

1月5日よりFES☆TIVE 17thシングル『コズミック祭大革命』全曲のサブスク含めた先行配信もスタート:https://tjc.lnk.to/cosmic

予約・リリースイベント情報

~予約イベント~
・1/17(水)19:00~ 池袋・サンシャインシティ 噴水広場
・1/19(金)19:30~ ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
・1/21(日)12:30~ タワーレコード渋谷店 5F

~リリースイベント~
・1/23(火)19:30~ ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
・1/24(水)19:30~ タワーレコード渋谷店 B1F CUTUP STUDIO
・1/25(木)19:30~ リミスタ・インターネットサイン会
・1/26(金)19:30~ タワーレコード新宿店
・1/27(土) 第一部14:00~/第二部17:00~ ヴィレッジヴァンガード+PLUS越谷イオンレイクタウンmori店内
・1/28(日) 第一部14:00~/第二部17:00~ ヴィレッジヴァンガード渋谷本店

詳細は徳間ジャパンコミュニケーションズ FES☆TIVEアーティストページをチェック
https://www.tkma.co.jp/jpop_top/festive.html

LIVE情報

2024年9月12日(木)
TOKYO DOME CITY HALL ワンマン公演 開催決定

その他ライブ情報はFES☆TIVE公式サイトをチェック
https://festive.rizepro.net/

この記事を書いた人

"音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/"

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