「僕らしくいられるのは ずっと側にいて笑ってくれたから」「君だけに贈りたいんだ」と歌うその思いこそ、何よりも胸を踊らせる素敵な贈り物。 「FLS ONEMAN LIVE『GIFT』」公演レポート!!!!!!

2024年12月31日 | ミュージック

「恐れを知らない、怖いもの知らず」と強い意志を胸に活動中、6人組ダンス&ボーカルグループのFLS(フィアレス)。彼らが、東名阪ツアーのファイナルであり、2024年を締めくくる最大のワンマンライブとして、12月27日(金)に白金高輪SELENE b2で「FLS ONEMAN LIVE『GIFT』」公演を行った。この日は、バンドとダンサーたちも交えた編成。いつも以上に迫力と存在感を増した姿を味わえた、とても胸踊るライブになっていた。

巨大なスクリーンに映し出されたメンバーらの姿。荘厳なSEに乗せて、バンドメンバーが舞台へ。誰もが6人の登場を、心を騒がせながら待っていた。スクリーンにメンバーの表情が映るたびに、フロアからあふれだす熱い歓声。その声へ呼ばれるようにメンバーらがステージへ姿を現した。

ゆっくりとした動きを見せるメンバーたち。楽曲が始まるのを合図に、6人はステージの上を目一杯使い『STAR』を歌唱。彼らは切れ味鋭くも躍動したパフォーマンスに乗せて、メロウな歌と胸を突き刺すような力強いラップを巧みに組み合わせて攻めてきた。フロアにいる観客たちは心の中で熱狂しながらも、一人一人の歌声や踊る姿を追いかけていた。視線と気持ちが引き寄せられるパフォーマンスだ。雄大な楽曲の上で6人は、みずからの生きざまを記した思いを、凛々しくも刺激の強い歌声とラップに乗せて突きつけてきた。

ここからバンド演奏がスタート。一気に迫力を増した重厚な演奏を背景に、凛々しい様で『WIN or DIE』を歌い踊りだした。一人一人の身体から放たれるオーラが赤く見えてきた。攻める?!まさに、その姿勢だ。彼らは胸の内から沸き立つ情熱を強い言葉に乗せ、次々と突き刺してゆく。雄々しき演奏と攻撃的な6人の姿に触れ、心が熱くなる。ステージ上の彼らは、この世界で栄光をつかめると信じている。その気持ちをぶつけるたびに、フロア中に咲いた赤いサイリウムの輝きも、大きく、力強く揺れていた。

なんて攻撃的な姿勢だ。場内に生まれた熱へ、さらにクールでスリリングな刺激を描き加えるように、『STRONGEST』をブースト。バンドを従えてるという理由もあるが、それ以上に、6人の動きがパワフルでダイナミックだ。ここにいる仲間たちと一緒に突き進み、共にこの世界へ革命を起こそうと呼びかけてきた。熱狂と興奮、そして共に未来を描くエナジーでこの世界を大きく揺さぶろうと、仲間たちを自分たちの戦いの場へグイグイと引き寄せていく。

さぁ、ここから気持ちを奮い立て、共に想いを熱くぶつけあおうか。そんな風に6人が誘うように、激しくも開放感を持った『Be myself』を通し、彼らはこの空間に生まれた熱を燃え盛る炎に変えていった。6人のパフォーマンスはもちろん、感情を突き刺すようにぶつけるラップへ触れるたび気持ちが熱く揺さぶられる。後半には、6人が横一列に並び、高く手を振り上げ、観客たちと熱情した思いを交わしあっていた。さぁ、もっともっとお前らの気持ちを解き放て。そして一緒にいくところまでいっちまおうじゃないかとでも言うように…。

MCになったとたん、6人が甘く優しい様を見せてゆく。そのギャップも嬉しい。

次のブロックは、一緒に「GODDAMN」(ガッデム)と声を上げて騒げる、HIP HOP×DANCE MUSICなアップチューン『GODDAMN』からスタート。強烈なリズムの効いた楽曲に乗せ、彼らが「GODDAMN」と煽るたびに、フロア中からも「GODDAMN」と熱情した声が張り上がる。感情を終始アゲながら騒げるこの感覚が、とても気持ちいい!!
スクリーンに映し出されたのは、kanju総理wによる記者会見の模様。新たな元号を告げる記者会見のはずなのに、なぜか記者たちに異なる話題でガンガン攻められる総理。コミカルな映像を受けた上で始まったのが、ダンスセッション。ここでは、制服姿の男女6人のダンサーたちが登場。彼ら彼女らが見せるパフォーマンスへ、着替えを終えたメンバーが一人ずつ交代で加われば、ときには複数人のメンバーが参加し、一緒にパフォーマンスを見せていた。何時しかそのセッションは、FLSのメンバーらの姿に移り変わっていた。

その上で披露したのが『平成から令和』。ここからは、バックにダンサーたちも一緒に参加。メンバーらの歌に合わせ、フロアから「YO」と熱い声が上がり、6人と掛け合う。嬉しい一体化した景色だ。何時しかこの会場は、大きなCLUBで行う華やかなライブ空間のような様を見せていた。メンハーらの胸踊るパフォーマンスに刺激を受けつつも、フロア中の人たちも、「平成から令和」と声を上げて一緒に祭りの中へ参加し、宴を楽しんでいた。

その楽しさへ、さらに熱狂と刺激を注ぎ込もうと、『RICE』をブースト。メンバーらが先頭を切って煽る姿に合わせ、共に声を張り上げ、身体を揺らせばいい。それだけで、この空間から現実が消えてゆく。躍動したダンスビートに乗せ、熱々なテンションで熱狂を炊きあげるようにラップしてゆくメンバーたち。ときに、観客たちと一緒にクラップもしながら、6人は華麗なパフォーマンスを通して観客たちの身体を熱狂で揺さぶり続けていった。

そこへ熱くスリリングな刺激を突きつけようと、ふたたびバンド演奏を背景に『Urban night』をぶち噛ました。跳ねたダンサブルな演奏を背に,6人は気持ちを熱く火照らせ、感情爆発寸前の歌声やラップを通して攻めてゆく。煽りながらも、まるでミュージカルの場面場面を観ているようなパフォーマンスを見せるからこそ、その動きから目が離せない。魅せて、乗せて、楽しませる、最高に刺激的で楽しいエンターテイメントな世界が目の前に広がっていた。メンバー一人一人のラップが、胸にリズムを刻むように響いてきたのも印象的だった。

『合鍵』では3人の男女のダンサーたちが、妖しく、艶めいた姿で恋の駆け引きを行う様を見せていた。その姿へ向けメンバーたちが、艶めいたアダルトな歌声で、さらに妖しい様へ恋愛劇を塗り上げてゆく。何時しか6人は舞台を彩るパフォーマーたちに妖艶な色を添えるシンガー&コーラス隊となり、この場へ大人の男女の恋愛劇を作りだしていた。このブロックで6人は、1曲ごとにいろんな表現の顔を魅せてきた。その表現力の高さへ、改めて深く引き寄せられた。

巧みに映像を通したコーナーも交え、メンバーたちはこの時間を利用して、次にパフォーマンスしてゆくのに相応しい衣裳へ着替えてゆく。

場内中に流れだしたクリスマスべルの音。冬が似合う服に着替えた6人が届けたのは、美しく甘い歌声を綺麗に響かせた『White』。一人一人が、愛しい人へ向けて思いを告白するように歌声を繋いでゆく。6つの異なる声の色が、胸の中に描いた恋物語へいろんな彩りを与える。甘い歌声の響くバラードスタイルから始まった楽曲は、バンド演奏が入るのを合図にゆったりとリズムと熱を上げれば、一人一人が愛しい人へ向けて思いを伝える歌声にも、さらに温かさとハートフルな想いを加えてゆく。まるで6人の歌声に抱きしめられているよう??彼らは、この場に集まったloversたちへ向け、”愛の告白”という素敵なプレゼントを届けてくれた。気になる人からもらう歌のプレゼントは、何時だって胸に温かさを残してくれる。

「今日、来てくれたあなたへ届きますように」の声を合図に、6人は『Switch on the moonlight』でも熱いラップと歌を巧みに重ね合わせ、愛すべき人たちへ、さらに大きく膨らませた愛しい思いを伝えてきた。それは、目の前数十センチの距離で愛の告白を受けている気分だった。観客たちも、その幸せと喜びを、少し照れ隠しも含めた声で返していた。「一番近くで君を照らしてく」の歌詞のように、6人が届けた歌声の輝きが、訪れた一人一人の胸の中に甘い輝きを降り注ぐ。だから、彼らに向けて声を上げ、一緒にこの場でチョコレート以上に甘く溶け合っていたかった。後半へ進むに従い歌声やダンスが華やかに躍動していったのも、それだけ6人の胸がときめいていたからだ。

MCで「GIFT」ツアーを続けてきた思いと、支えてくれるファンたちへの感謝の気持ち。最後に届けたのが、 ツアーのタイトルにも記した『GIFT』。背景にはMVも投影。軽やかにステップを踏みながら6人は、普段はあまり口には出来ない胸の内や感謝の思いを、本当に大切にしたい人たちへ向けた歌の手紙にして届けてくれた。彼らが「僕らしくいられるのは ずっと側にいて笑ってくれたから」「君だけに贈りたいんだ」と歌うその思いこそ、何よりも胸を踊らせる素敵な贈り物だ。

『FLS』が、ガツンとした衝撃を持って流れだすのを合図に、アンコールがスタート。重厚かつ重量感を持った楽曲に乗せ、一人一人がクールにラップをぶち噛ましながらステージへ姿を現した。中には、フロアから登場するメンバーも。一人一人が力強くぶつけるライブに向け、場内中からも熱い声が飛び交い、共に熱情一体化したスリリングな。でも胸を熱く騒がせる空気を、ふたたびこの場に作りだしていった。そして…。

最後にバンド演奏を背景に『TEQUILA』をぶち噛まし、フロア中の人たちと一緒に、「テキーラ!」と熱い声を張り上げ、一緒に爆上がりしていった。途中からメンバーたちがフロアへ降り、乾杯のポーズをしながら、観客たちの目の前で煽りだす。テキーラを呷ったとき以上の興奮が身体中を駆け巡る?!後半には、メンバーたちがフロアのセンター通路に集まり、左右に陣取った観客たちと、熱狂と興奮という乾杯を何度も繰り返していた。最後の最後に、フロアで一緒にぐちゃぐちゃになって騒げる、まさかの嬉しいサプライズが登場。華やかなパーティーは、最後の最後まで何が飛び出すかわからない。ここまでHighな気分にしてくれるなんて、本当に嬉しいサプライズだ。いつしかステージの上にはダンサーたちも登場。歌と演奏とダンスがもたらす歓喜と興奮に、ずっと満面の笑顔で酔っていた。

この楽しさ、2025年にどんな風に繋がっていくのか、ますますFLSと描く未来が楽しみになってきた。

PHOTO:Cubby
TEXT:長澤智典

FLS(フィアレス)

【Official Web Site】
https://fls-info.com/

【Official X】
https://x.com/FLS_info

【lit.link】
https://lit.link/FLS

「FLS ONEMAN LIVE『GIFT』」

2024年12月27日(金)
白金高輪SELENE b2

【セットリスト】
SE
『STAR』
『WIN or DIE』
『STRONGEST』
『Be myself』
『GODDAMN』
『平成から令和』
『RICE』
『Urban night』
『合鍵』
『White』
『Switch on the moonlight』
『GIFT』
-ENCORE-
『FLS』
『TEQUILA』

この記事を書いた人

"音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/"

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