日本発のロリータ服は中・近世ヨーロッパの貴族のお姫様スタイルに、お人形さんのような少女らしいテイストを加えたファッション。一般的には、レースやフリル、リボンがたっぷりの「かわいい」イメージがありますが、甘ロリやゴスロリ、クラシカル、華ロリ、和ロリ、ミリタリー、スチームパンク…とロリータ服のテイストは幅広くあります。
現在では世界中に広がったロリータ服ですが、お隣の中国市場が日本以上に盛んだと言われています。日本のロリータブランド数が約50に対し、中国ではブランドが200以上あり、自由度の高いデザインとリーズナブルな価格が人気を集め、ロリータ愛好家だけでなく一般の方にも広がりつつあります。近年は日本ブランドが中国に進出するだけでなく、逆輸入の形で日本にも中国ロリータのセレクトショップが増えました。
そんな中国ブランドの中で、最初期に誕生したのが、「古典玩偶classicalpuppets」。クラシカルなデザインを軸としながらも、“艶やかさ”を感じさせるデザインと高級さが他ブランドと差別化されています。細部の刺繍や高品質の生地を追求した分、価格帯も他ブランドと比べると全体的に高めになっています。
古典玩偶ClassicalPuppets
中国でロリータ服が流行り出したのは2015年頃ですが、それよりずっと早い2006年頃に設立。数年前に正式に法人化。中国内で初めてオリジナルのロリータ服を販売したブランドです。
現在は中国最大級のインターネットショッピングサイト「淘宝(タオバオ)」にて、扱うテイストやジャンルを分けた3店舗を運営しています。
【古典玩偶puppets and doll官方店】クラシカルを軸にした様々なテイストのロリータ服
「少女人形」/モデル:汀汀
【古典玩偶classicalpuppets婚纱定制店】花嫁をモチーフにしたドレスタイプのロリータ服
「伊丽莎白」
【古典玩偶puppets and kids童装店】子供向けドレスタイプのロリータ服
「长发公主」
ただし、現在は実店舗を開く予定はありません。
15年以上に渡って不断に、できるだけ多くの生地を使い、様々なデザインを生み出してきました。スタイルの確立と新しいことへのチャレンジを大切にしています。同ブランドの原価管理と価格設定は国内大部分のロリータ・ファッションアイテムと比べても厳格とのこと。
新作に関しては年間20〜30着くらいの中国ロリータブランドが多いのに対し、「古典玩偶」は淘宝の店舗ごとに毎週1つは新しいシリーズのお洋服を発表しているため、1年では約100シリーズ、数百着にものぼります。
そこには、着用者のニーズに応じて、出勤・通学ならカジュアル。お茶会や宴会・集会などでは華麗といった感じに、あらゆるシチェーションで異なるテイストのロリータ服を選んで頂きたい想いがあります。
Weibo:古典玩偶ClassicalPuppets
追い求めるのは艶やかな美しさ
「古典玩偶」のデザインはクラシカルロリータを軸としながらも、「艶やかな美しさ」を感じさせます。
「夜上海」シリーズ・藍色妖姫/モデル:全全(Weibo:全全Piggy)、撮影:撮影:睿瑶爸爸(Weibo:睿瑶爸爸)
例えば、人気アイテムの「夜上海」シリーズでは、西洋のクラシカルテイストと中国のチャイナドレスの要素を組み合わせた華ロリのテイストではありますが、コルセットによる腰のスマートさの強調、ロングスカートはチャイナスリットで重たく見えないなど、ボディラインが綺麗に見える工夫が施されています。
このボディラインをスリムに見せるデザインは、他のロリータ服の多くに取り入れられており、同ブランドが大事にしている要素なのが伺えます。
人気のお洋服
「古典玩偶」にとっての理想のロリータ服とは、「そのロリータ服を着る事で人が変わり、さらに美しく見え、自信を得る事です。このようなロリータ服は人に喜びを与えてくれます」。最後に、同ブランドのイチオシの新作と人気アイテムを紹介します。
新作「不染」
新作「不染」
「公主预备役」
「蔷薇之名」
「暗香」
画像提供:古典玩偶classicalpuppets