「みんなと、まだ到達していない新たな世界を作っていきたい」。KILLT MELT LAND、衝撃すぎるデビュー!!!!!

2023年10月13日 | ミュージック

このメンバーが見たとき、期待と興奮に胸が震えた。
P-SAMA(Vo:椎名ひかり)、RIE(Vo:藤城リエ)、RyO(G:山吹りょう)、MRKM(B) 、YanoMe(Dr)
改めてメンバーのプロフィールを、公式文章を通して伝えたい。

ツインヴォーカル一人目は、モデル、ブランドプロデューサーでありがなら、アイドル界隈でデスボイス、シャウトなどを使用し始めた異端であり、最先端を走ってきたP-SAMA(椎名ひかり)
同じくツインヴォーカルには、アニメ「アイカツ!」、「アイカツスターズ!」の楽曲歌唱グループAIKATSU☆STARS!としてデビューし、数々のアニメ作品の主題歌の歌唱、モデル、作詞家としても活躍中RIE(藤城リエ)
ギターには無期限活動休止中のバンド「エルフリーデ」のギタリストであり、グラビア、コスプレイヤーとしても活躍中のRyO(山吹りょう)
東京のガールズバンドシーンで活躍中、サポートベースとしてのみならず、タトゥーアーティストとしても活躍中のMRKM(むらかみ)
数々のサポートドラマーとして知られ、グラフィックデザイナー、イラストレイターとしての顔も持つYanoMe(やのめ)

HARAJUKU POP WEBでは、以前から本誌/WEB共にモデルとしてP-SAMAこと椎名ひかりとRIEこと藤城リエには、事あるごとに誌面を飾って‥いや、華々しく彩ってもらっている。HARAJUKU POP WEBでも親和性の高い2人がメンバーに加わっていることもあり、KILLT MELT LANDの動きにも注目したい。

注目と言えば、話題性が高く、個性の強い5人が手を組んだこともあり、10月6日(金)に行った「KILLT MELT LAND DEBUT SHOWCASE」は、チケットが一瞬で完売。フロアには、ぎゅうぎゅうに人が詰めかけていた。限られた人たちのみが目撃できたデビュー公演の模様を、ここにお伝えしたい。

重厚かつ荘厳な‥いや、ノイズのような音が場内中に響き渡る。次第に躍動するデジタルでインダストリアルな音に乗せ、メンバーたちが次々と舞台へ登場。目の前に現れるたびに上がる大きな歓声。そして‥。

突然音が荒ぶり、P-SAMAが野獣のような咆哮(グロウル)を上げて猛り狂う。P-SAMAの声へ、メンバーらの音や声が折り重なりだす。そこへRIEの美しくも伸びのある歌声が華を添えだした。RIEの凛とした美声とP-SAMAのノイズのような叫び声がぶつかりあう様が、とても刺激的だ。サビ歌では異なる色を放つ2人の歌声が重なりあえば、天に向かって手を高く掲げ「OH! OH! OH!」と歌うRIEに向け、 フロア中の人たちが一緒に手を振り上げる一体化した景色が誕生。間奏後、転調し、駆けだした楽曲の上で、P-SAMAがノイズのような言葉を次々と吐きだす。その姿に刺激を受け、フロア中から熱いクラップが沸き起こる。『リライト』、なんて破壊的な衝動を抱いた楽曲だ。胸を揺さぶるRIEの熱情した美メロな歌声と、P-SAMAの気が触れたかのような絶叫がバトルしまくる様に触れ、気持ちが熱く騒ぎだす。「始まりは自分の手で」。P-SAMAの言葉をきっかけに、楽曲はどんどん熱をあげて突き進む。とても激しい演奏だ。その音とRIEの高揚した歌声に触れ、胸が激しく掻きむしられる。我を忘れて猛り狂うP-SAMA。場内は、早くも熱狂と興奮に包まれていた。

RIEが観客たちへ向けてかけた声へ、凄まじい絶叫の声を返す観客たち。メンバー紹介の時点で、一人一人へ向けて凄まじい声か飛び交っていた。ひと際大きな声を受けて、少し照れていたP-SAMAも愛らしい。
MCでは、P-SAMAがRyOに向けて「SNSにエッチな写真ばかりを載せてるどころか、最近じゃ顔も出さずに身体だけ載せてる」とツッコミだす。なんて、自由奔放なメンバーたちだ。P-SAMAはRyOに向け、さらに「グラビアとギターのどっちが好きなの?」と質問。悩むRyOを見て、「そこ、悩むんかい?!もう:方向性の違いだわ。今日が最初で最後かも知れない」とさらに突っ込みだす。P-SAMAの毒舌は止まらない。唯一、まともなMCをしていたのが、RIE。P-SAMAも、毒舌ばかりではなく、「KILLT MELT LANDは始めてまだ間もない未知なる世界。みんなと、まだ到達していない新たな世界を作っていきたい」と真面目にも語っていた。

濃いMCに続いて、KILLT MELT LANDがぶち込んだのが、『Be I Am』。冒頭から頭をガンガンに揺さぶる破壊的な魔界ナンバーだ。この曲ではP-SAMAが荒々しい声で歌い叫べば、RIEも声を張り上げ、観客たちへ挑みかかる勢いで、気持ちを前へ前へと向けていた。フロアからは無数の手が突き上がれば、縦ノリの重厚な楽曲に乗せ、身体を大きく揺さぶる人たちも数多く登場。アタックの強いビートの上で、メンバーたちも身体を縦に揺らしながら歌い奏でれば、フロア中の人たちも、その様を真似るように身体を揺らしだす。雄々しいRIEの歌声を中心に、そこへP-SAMAが激烈/妖艶と彩り豊かな声を重ねあわせ、重厚かつ激しい楽曲へ、2つの声で華やかな色を塗り重ねてゆく…。

RyOの美しいクリーントーンの旋律の上で、語り部となったP-SAMAが呪詛のように次々と言葉を吐き出した。荒々しくもスリリングな演奏の上で、狂乱の詩人と化したP-SAMAが言葉を連ねれば、そこへRIEが美しく華やかな歌声で彩りを与えてゆく。『Judgement』、P-SAMAがどんな言葉を突き刺していたのかとても気になる。この曲では、メンバーたちの上げる「Oh!Oh!Oh!」の声にあわせ、フロア中の人たちも共に声を重ね合わせていた。初見にも関わらず、一体感を持った儀式のような様がこの空間に生まれていた。P-SAMAのポエトリーを終幕の合図に、ライブは次の曲へ…。

飛び出したのが、轟音ンンフォニックなサウンドが印象的な『Get Crazy』だ。この空間にロックオペラのクライマックスのような景色を生み出す、美声とグロウルが飛び交うダーク/ラウド/シンフォニックな楽曲だ。美しい声を響かせながらも雄々しい姿で観客たちを煽るように歌うRIEへ、P-SAMAがデスボイスを重ねあわせ、この空間を激しくもカオスな世界へ染め上げる。どんどんクレイジーになってしまえばいい。RIEの美声とP-SAMAのデスボイスのバトルがとても刺激的。アタックの強い縦ノリのビートにあわせ、フロア中のひとたちが身体を揺さぶれば、サビ歌では、大勢の人たちが高く腕を振り上げ、舞台の上からあふれ出る衝撃を、しっかりと全身で受け止めていた。耳馴染みのあるギターのフレーズも巧みに組み込みながら、KILLT MELT LANDの奏でる音楽は、重い衝撃と高揚を胸に、狂い騒ぐように舞台の上を駆けめぐっていた。さぁ、この衝撃を全身で受け止めながら、一緒に落ちるところまで落ちてしまえ。思いきり狂ってしまえ。それこそが、ここにいるうえでの正解だ。

MCでは、多彩な曲調を持つKILLT MELT LANDの楽曲の魅力を語りあう。「今日が初ライブと思えないくらいの景色」という発言も嬉しい。

「どこまでも、ついてきてくれますか」。RIEの言葉とP-SAMAの絶叫を受け、KILLT MELT LANDは最後に『Fake me out』をブースト。暴走する楽曲に乗せ、P-SAMAが猛り狂うように声を張り上げる。その様に触れ、フロア中の人たちも熱狂。激しい音を抱いて疾走しながらも、巧みに転調を繰り返し、華々しいドラマを描きだす楽曲だ。お立ち台の上から、一人一人の心へ届けようと美しくも存在感熱い声を降り注ぐRIE。さらにP-SAMAもお立ち台の上から美声とデスボを巧みに折り重ね、衝撃を降り注ぐ。その様に刺激を受けたフロア中の人たちが、あらん限りの声を上げ続ける。RIEとP-SAMAが、歌声を交わし重ねあう。笑顔で歌い叫ぶ2人や、にやついた表情でガシガシに音を突きつける演奏陣。みんな、音楽と戯れることを本当に楽しんでいる。5人は、ここで生きていることに思いきり喜びを覚えていた。それは、ここに集まった人たちも同じだ。

やまぬ熱いクラップと「アンコール」の声を受け、ふたたびメンバーたちがステージへ。奏でたのが、近日サブスク配信も決定した『Be I Am』。2回目の披露という理由もあるのか、フロア中の人たち5人に熱いクラップをぶつければ、お立ち台の上のP-SAMAとRIEがフロアへ熱い視線を向けていた。高く掲げたRIEの手に向けて、フロア中から無数の手が高く突き上がる。ラウド&ゴシックでカオスな演奏の上で、2人の美声がヒステリカルに絡み合う。激しさの中に潜む美しき狂気が踊る様を、その場で体感しているようだ。P-SAMAの絶叫を合図に、お立ち台の上で繰り出したRyOのギターソロ。躍動した楽曲は、どんどん熱を脹らませながら突き進む。熱狂が熱狂を吸い上げ、さらに大きな炎になる。そんな熱情した様がこの場に広がっていた。

ここで、一人一人が今日の感想を語りだしたのだが、2人の美/毒な歌姫以外は、本当に寡黙な人たちだ。

「みんな優しくって好きになりました」(YanoMe)

「今日は、ゆっくり寝れます」(MRKM)

「みんなの前で楽しい時間を過ごせる時間を頑張って作って、お披露目できて、みんなも楽しんでくれて、ありがとうございました」(RyO)

「10年近く歌い続けてきたけど。始めからこんなにも人がいる景色は見たことがなかったので、こんなにもたくさんのみんなと一緒にいれて本当に嬉しいです。ついてきてくれて本当にアリガタキです。これから、まだ見たことのない世界を共に見てくれたらいいなと思います。アリガタキー」(P-SAMA)

「初めてのライブで、こんなにびっちりたくさんの人たちが私たちを応援しよう、曲を聴こう、ライブに行きたいと思ってくれて、今日1日を私たちに預けてくださったことが本当に嬉しいです。私たち、さまざまな場所から集まって、バンドが爆誕したわけですけど。だからこそ出来るものがたくさんあると思っていて。私たちだからこそ目指せるものがきっとはあるはずだと思いながら、これから先も突き進んでいきます。これからもみなさんについてきてほしいんでけど、みんなついてこれるかー!!」(RIE)

MVも公開中、サブスクも配信しているKILLT MELT LANDの始まりを示した『リライト』を最後の最後にふたたび演奏。P-SAMAのグロウルを合図に楽曲はスタート。最初から観客たちも「Oh!Oh!Oh!」と叫びながら参加。高らかに声を響かせるRIEの歌に絡み合うP-SAMAのカオスな声。サビ歌では、メンバーと会場中の人たちが「Oh!Oh!Oh!」と声を張り上げ、一つに溶け合った最狂の景色をここに作りあげていた。転調した間奏後のP-SAMAのデスボイスに向け、みんながクラップで対応。高ぶる感情のままに歌うRIE、ときに美声も挟みつつ、ずっと狂気を帯びた黒い声を張り上げるP-SAMA。美しさと狂気が1曲の中で交錯し、凄まじい熱を孕んだ世紀末な景色を作りだす。魂が、熱く燃える、燃え盛る、燃えたぎる!!!!!最後、誰もが高く手を掲げ、「Oh!Oh!Oh!」と声を張り上げ、魂を一つに溶け合っていった。

KILLT MELT LANDの侵攻は、ここからだ。すでに話題を呼び起こすいろんな弾は仕込んでいる。あとは、その衝撃を、この日のように撃ち放つだけ。次は、10月30日に渋谷WWWで行う主催ライブの場。また、一緒に狂気乱舞、いや、狂乱舞闘しようか。

PHOTO: タカハシユウスケ
TEXT:長澤智典

KILLT MELT LAND「リライト」Music Video

 

タイアップ情報

KILLT MELT LAND「リライト」
テレビ朝日系「ワールドプロレスリング」
10・11月度ファイティングミュージックに決定!
毎週土曜 25:00~25:30放送
詳しくはHPをご覧ください。
HP:http://tv-asahi.co.jp/wrestling/

ライブ情報

「KILLT MELT LAND EXTRA SHOWCASE~HALLOWEEN SP~」
10/30(月)@渋谷WWW
open17:00/start17:30
◆出演
KILLT MELT LAND / Faulieu. / LUMiRiSE / CODE OF ZERO X
前売 ¥4,500-(D代別)
URL : https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=700614
販売期間 :
10/7(月)12:00~ 10/29(日)20:00まで

イベント出演

Raise Up 2023 ZEPHYREN×SNAZZY TUNES presents
2023/11/26(日)@下北沢11会場
open11:30/start12:00
【一般】¥4,900
https://eplus.jp/sf/detail/3937450001-P0030001

『リライト』サブスク解禁

https://linkco.re/rYgSzPhM?lang=ja

KILLT MELT LAND

KILLT MELT LAND 公式X
https://twitter.com/KILLTMELTLAND

KILLT MELT LAND 公式Instagram
https://www.instagram.com/killtmeltland/

KILLT MELT LAND 公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@KILLTMELTLAND

Official Site
https://trustar.co.jp/talents/killt-melt-land/

セットリスト
SE
『リライト』
MC
『Be I Am』
『Judgement』
『Get Crazy』
MC
『Fake me out』
-ENCORE-
『Be I Am』
MC
『リライト』

この記事を書いた人

"音楽を中心に執筆中のライター。「あなたのため」に頑張ります。 twitter @nagasawatomonor Web http://vues.jp/"

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