パスタ王国の国王として君臨しているアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(以下、ぺぺち)。彼女は、ゲッティ帝国の姫としてこの世に生を授かった。なぜ彼女は、みずからパスタ王国を建国したのか。そこには、とても数奇な運命があった。いや、彼女自身が導いた”定め”だったというべきか。
現在ぺぺち国王は、配信活動を中心に、パスタ王国の方針に賛同した具民(ファン)たちとパスタ王国での日々を満喫している。そんなぺぺち国王の魅力を、ここに紹介したい。
生まれた瞬間からニンニク臭漂う身体だったので、けっこう迫害されておったのじゃ。
──ぺぺち国王、いつも本当に明るいですよね。その声を聞くたびに元気をもらえます。
ぺぺち うわっ、そう言ってもらちえると嬉しいのじゃ~。それが、わたしの取り柄じゃからな。
──パスタ王国の具民(国民)が着実に増えているのも、ぺぺち国王の声や存在に元気をもらっている人たちが多いからじゃないですか?
ぺぺち ありがたいことに、日に日に具民が増えているから嬉しいのじゃ。パスタ王国を大きくしていくためにも、これからも頑張るのじゃ。
──ぺぺち国王は、もともとゲッティ帝国の姫として生まれた方ですよね。
ぺぺち そうなのじゃ。ぺぺちは、王族の末っ子なのじゃ~。
──末っ子ということは、自由奔放に育ってきた環境でした?
ぺぺち それがまったくそうではなく、生まれた瞬間からニンニク臭漂う身体だったから、けっこう迫害されておったのじゃ。親いわく、子供ガチャに失敗した子…。というのも、生まれ故郷のゲッティ帝国は、戒律の厳しい国。ちょっとでも匂いが強かったり、人と髪形が違ったり、人と体型が違ったり、人と考え方が違うと、身分に関係なく迫害されてしまう。自分の祖国ながらそういう冷たい国なのじゃな。だから、いくら王の娘とはいえ、異端児として生まれたがゆえに、小さい頃からずっと煙たがられる存在として扱われてきたのじゃ…。
──それは、とても厳しい環境です。姫だからと、特別優遇されることもなく?
ぺぺち まったく(なし)じゃ。みんなとは見た目も匂いも違うから、本当に迫害されて生きてきたのじゃ。
──よく行っている配信でも、具民の方々に「臭い?」と聞かれますが、その言葉をぺぺち国王はいつもどんな気持ちで受け止めています?
ぺぺち あの発言は、みんなからの愛情の裏返しなのじゃな。みんな、ぐいぐいとした言葉を書き込んでくるが、それも愛だと思って受け止めておるぞ!!
それらの書物には、「外の世界では、茹で時間は自由だし、麺の種類だって、自分の好きな麺を食べていい」と書いてあったのじゃ。
──差し支えなければ、なぜゲッティ帝国を追われ、パスタ王国を建国したのか、その経緯を教えていただけますか?
ぺぺち 了解じゃ!!先にも語ったように、異端児であるがゆえに、生まれたときからずっと迫害を受けながら生きてきたわけじゃが、迫害されているがゆえに友達は一人もおらず、何時も一人で遊んでいたのじゃ。あるとき、帝国図書館という、ゲッティ帝国にある大きな図書館へ一人で遊びに行ったのじゃ。そこで、偶然にも”禁書庫”を発見。わたしは、気になったことは追求したくなる性格。それは、ゲッティ帝国では「良くない」とされる考え方じゃが、気になったものは追求しないと気が済まない性格がゆえに、立入禁止の”禁書庫”へ入ってしまったのじゃ。
それまでは、ゲッティ帝国でのルールこそがこの世の中での絶対と思っていたんじゃが、外の世界では、「見た目や匂いなど、人と違っててぜんぜん良い」「人と違うのは当たり前のこと。むしろそれは、とても尊くて素敵なこと」と、そこにあるいろんな書物に書いてあったのじゃ。それらの書物を読みふけったことで、「わたしはけっして異端児じゃなければ、自分は自分らしくいてもいい」ということを実感できて、すごく感動したのじゃあ。
──人と異なることは、けっして異端なことではないと。
ぺぺち そうなのじゃ。ゲッティ帝国では、「パスタの茹で時間は7分、麺の.種類はスパゲッティのみ」という厳しい規則があるんじゃが、それらの書物には、「外の世界では、茹で時間は自由だし、麺の種類だって、自分の好きな麺を食べていい」と書いてあったのじゃ。それを読んだときは「えーっ、マジかーっ!!」と感激だったのじゃ。中でも一番感激したのが、アルデンテという茹で方があったこと。
ゲッティ帝国では、麺は7分の茹で時間と決まっておるから、その硬さでしか麺を食べたことがなかったのじゃが、外の世界には”アルデンテ”という固めの茹で方がある。それを知ったときに、「これはなんと神秘的なことじゃ!!」と思い、「いつか試してみたい」とワクワクしていたところ、そこは立入禁止の”禁書庫”ということもあって、存在が察知されてしまい、警報が鳴り響きだし、結局は見つかってしまい、わたしは裁判にかけられたのじゃ…。
──いくら迫害を受けてるとはいえ、まがりなりにも王の娘ですよ。それでも裁判にかけてしまうとは…。
ぺぺち ゲッティ帝国は、情け容赦ないのじゃ…。しかもわたしは、重罪中の重罪。自分でも、王族の血を引く者だけに、ちょっとは甘く見てもらえるもの…と期待しておったんじゃが、そもそも王族にも関わらず迫害されていた身だけに、ここぞとばかりに「こいつを牢獄に閉じ込めてしまえ!!」と裁判では即有罪になり、すぐさま牢獄にぶち込まれたのじゃ。
牢獄の中では、「いつかここを抜け出して、アルデンテで麺を食べてみたい」と妄想を続ける日々を送っていた中、母上が、こっそりわたしのことを助けに来てくれたのじゃ。
──母親は、ぺぺちのことを迫害はしていなかったんですね。
ぺぺち 王族の中、母上だけは、わたしが生まれたときから、こっそりとかわいがってくれていたのじゃ。とはいえ、ゲッティ帝国にはいろんな戒律があるがゆえ、表立ってわたしをかわいがることは、昔からできんのじゃった。それでもずっと影でわたしのことを支え続けてくれた愛情があったからじゃろうな、「わたしが段取りをするから、この牢獄から脱獄しなさい。ただし、二度とこの国には帰ってきてはいけません。寂しいけど、それがあなたには一番の幸せになる手段だから」と言ってくださり、無事に脱獄。いや、無事ではなく、結局は警報が鳴ってしまったがために、追っ手から必死に逃れるように逃亡を続けてきたわけじゃ。
──永久追放は悲しいですよね。
ぺぺち いくら迫害を受けていたとはいえ、自分が生まれ育った国にいれないんじゃから、そりゃあ寂しかった。でも、改めて冷静になったときに、「わたしはゲッティ帝国にいても、しんどい思いしかなかった。そんな一生迫害を受けるような場所なら、もういなくてもいいんじゃないか」と考えを改めだし、結果的に、「脱獄できて良かった」と、今は母上にとても感謝をしておるのじゃ。
多様性のある国にしたいと思ってパスタ王国を建国したのじゃ。
──ぺぺち国王は、以前から「わたしはわたし」という意識の強い方?
ぺぺち いつも心の中では、「わたしはわたしなんじゃけどなぁ」と思ってはいた。ただし、それを口に出してはいけない国であったし、「人と同じでなければいけない。個性的なのは良くない」とされる国じゃったから、そういう感情は必死に押し殺しておったのじゃ。
──日々、心に苦しさを抱えていたわけですね。
ぺぺち そうなのじゃあ。で、先ほどの話の続きにはなるが、わたしは脱獄したこともあって、賞金首にもかけられてしまい、本当に、逃げまどう人生になってしまったのじゃ。
──賞金首ってすごいですね。
ぺぺち 曲がりなりにも王族の姫なので、「こいつを誘拐したら金になる」という理由から、賞金首になってしまったのじゃよ。その逃亡中、「自分らしく過ごせる環境をみずから作ろう」と思うようになり、その思いが募って、パスタ王国を作ろうと思ったのじゃ。
──それが、パスタ王国を建国するきっかけだったわけですね。
ぺぺち そうなのじゃあ。
──ペペチ国王が建国したパスタ王国は、”自分らしくいて良い”国なんですよね。
ぺぺち そうじゃよ。パスタ王国は、「好きなものを好きなだけ気ままに楽しめる自由な国」として建国をしておる。ゲッティ帝国ではあり得ないことじゃけど、「あり得ないことがあってもいいじゃん」というか、むしろ、多様性のある国にしたいと思って建国したのじゃ。
──次々と集まりだしている具民の方々も、その思いに賛同した方々なんですよね。
ぺぺち そうであってほしいなと思っておる。具民になったみんなも、日々の生活の中で不自由さを感じている麺(面)がきっとあると思うんじゃ。だからこそ、パスタ王国にいるときだけは、伸び伸びツルツルとした自分であってほしいと思っておる。
──パスタ王国とは、具体的にどんな国なのかも教えてください。
ぺぺち まずは、わたし自身が楽しめる国であること。ゲッティ帝国の民たちに限らず、パスタ王国に集まる具民たちには、人に気を使ったり、人の目を気にしたり、自分の気持ちを押し殺して生活をしている方々も多いようなのじゃ。もちろん、それも大事なのはわたしも経験上わかってはおる。でも、人生は一度きりだからこそ、パスタ王国では自分ファーストで生きたいし、ここに集まる具民の方々も、そうであって欲しいなと思っておるのじゃ。
パスタ王国は、自由の国。その自由というのは、「ありのままの自分でいていいんじゃよ」「何の縛りもなく生きてていいんじゃよ」ということ。もちろん、いろんな考えを持つ人がいるのは当たり前のことじゃから、自分と考え方の違う人がおっても、それを無理に受け止めなくても良いと思っておる。受け止めなくても良いが、その人を認めてはあげてほしいなとも思っておる。
──その人の意志や生き方を否定するのではなく、肯定していこうと。
ぺぺち その通りじゃ。「そういう考え方もあるんじゃな」と認めるだけでも、その人と仲良くなれたりもする。人と人って、思いやりを持ちながら生きておる。だからこそ否定をするのではなく、その人を認めたり、お互いを認め合うことで、より生きやすくなるなと思っておるのじゃよ。
──今は多様性を尊重する時代。パスタ王国は、まさにピッタリの国じゃないですか。
ぺぺち ありがとうなのじゃ。だからこそ、パスタ王国には、国籍も、性別も、年齢も関係なく、いろんな人に来てもらい、具民になってもらいたいのじゃ。ちなみに、パスタ王国は”二重国籍OK”の国。だから、いつでもあなたをお待ちしておるぞ。
いろんな味や茹で加減で髪の毛のパスタを食べてほしいのじゃ。
──ぺぺち国王の髪の毛って、食べられるんですよね。
ぺぺち そうなのじゃ。 種類としてはスパゲッティ、タッリアテッレ、フジッリ、ファルファッレ、渦巻き型のパスタなど、いろんな味を楽しめるのじゃ。もちろん食べ方だって、アルデンテで食べるも良し、ちょっと柔らかめで食べるも良し。わたしの名前がペペロンチーノだけに、ペペロンチーノとして食べることを推奨はしておるが、ミートソースやバジル系で食べるのも良い。とにかく、いろんな味や茹で加減で食べてほしいのじゃ。
──髪の毛を食べてもらうことを、かなり推奨していょすよね。
ぺぺち それが、わたしにとっての幸せなのじゃ。わたしの尊敬する人が、アンパンマン。アンパンマンは、お腹が空いてる子を見つけると、自分の顔をあげて食べさせるじゃない。わたしも同じ食材系として,お腹の空いてる子は見過ごせないし、社会に貢献もしたいのじゃ。
今後は、「ペーロペーロペロペペロンチーノ!ペーロペーロペロペペロンチーノ!!」と歌う楽曲をリリースしたり、ライブもしながら、具民のみんなと楽しみたいなと思っておるのじゃが、そこで得た収益で,ちょっとでもお腹の空いてる子たちに何かしてあげられたらなと考えておる。
──これからは、お腹も心も幸せにする活動もしてゆくということですね。
ぺぺち そうなのじゃあ。お腹が空くというのは,人にとってすごく悲しいこと。お腹が空くと、考え方がちょっとマイナス思考にもなれば、やる気も失せるし、体力も落ちてくる。それに、人が求める三大欲求の一つが”食欲”だからこそ、”食”の部分を、ちょっとでも後押しできたらと思っておるのじゃよ。心も身体も元気でこそ健康といえるだけに、わたしはそうしていきたいのじゃ。
ロリータ服は大好きなのじゃあ!!
──ところで、ぺぺち国王はロリータ服に興味はありますか?
ぺぺち ロリータ服は大好きなのじゃあ!!原宿にも、よく服を買いに足を運んでおるぞ。わたしの中で原宿は、ファッションの聖地。原宿こそ、パスタ王国と同じように多様性に満ちた街だからこそ、わたしは原宿が好きなんじゃな。
今でこそ、ロリータ系やパンク系のファッションも普通に受け入れられるようにはなったが、一時期は、一部の愛好家たちのたしなみのように、どこか一般的には受け入れがたい目で見られていた時期もあった。そんな中、昔から原宿だけは奇異な目もまったくなく、どんな多様性も受け入れてくれる場所であった。日本という国の中、一番最初に多様性を受け入れた街だからこそ、わたしは原宿が大好きなのじゃ。
それに、好きなブランドの服のお店もたぁ~くさんあるしな。わたしはよくラフォーレ原宿に入っている、ロリータっぽくもあり、カジュアルな感じもする、チェック柄の生地も印象的なHEIHEIさんの服が好きで、よく通っておるのじゃあ。
──ぺぺち国王は、いくつまでロリータ服を楽しみたいと思っています?
ぺぺち 人は、テンションのアガる服を着ることが一番じゃと思っておるから、一生着てたいのじゃ。まわりの目なんて気にしてもしょうがない。それよりも、ずーっと大好きな服を着続けて、ずーっとテンションをアゲアゲでいたいのじゃ。
ぺぺちは今、この服で逃亡してきたから、今の服を正装として着ておるが、近いうちにロリータ服を着たいし、コラボとかもやってみたいなとも密かに思っておるのじゃよ。
──それ、楽しみにしています。
ぺぺち これから、どんなファッションを身につけるのかもみんな楽しみにしてくれていたら、わたしのテンションもアガるぞよ。他にも、ソニーミュージックさんがわたしに協力をしてくださっていることから、「ペーロペーロペロペペロンチーノ!ペーロペーロペロペペロンチーノ!!」と歌うオリジナルの楽曲や、パスタ王国でいう国歌をいろいろと出して、いつかはコンサートだってしたいし、今も配信では始めておるけど、同じVTuberの人たちと外交(コラボ)もいろいろとやっていきたいなと思っておる。もちろん、具民たちとも、いつか外交したいとも考えておるぞ。
──楽しみにしています。最後に、ひと言いただいても良いですか?
ぺぺち 了解じゃ。今、自分のいる環境の中、「ちょっとしんどいなぁ」「「逃げたいなぁ」と思っておるそこの”あなた”。良かったらパスタ王国に来ないか??パスタ王国は多様性に満ちておる国だからこそ、自分のやりたいことができるし、言いたいことも言える。ただし、人を傷つけることだけは御法度にしたいところじゃが…。とにかく、ありのままの自分で生きていける国だからこそ、少しでも心が疲れた人たちはパスタ王国に来てほしいなと思っておる。わたしは優しい世界を作りたい思いを持ってパスタ王国を建国しているからこそ、そういう世界を求めておる人たちは、ぜひぜひウェルカムなのじゃあ!!
TEXT:長澤智典
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ
11月21日にYouTubeにて初配信を行い、ソニーミュージックからデビュー。
“元・四天王”VTuberを謳っており、あの有名VTuberの転生ではないか?と一躍話題に。
デビュー初日の朝から渋谷のスクランブル交差点の街頭ビジョンをジャック。
「はじめまして!
ペペロンチーノなのじゃ~♪
見た目や思想の違いから母国で迫害を受け牢獄に入れられたため、
先日脱獄 只今逃亡中なのじゃ~!
でも悲しみにくれてなどいないぞッッ!
逃亡しながら新しい国、「パスタ王国」を建国したのじゃ~!
周りとは見た目や考え方が違っても全然OK、
好きなものを好きなだけ気ままに楽しめる
自由の国「パスタ王国」への移住者求む!なのじゃ~!」
名前:アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(通称︓ぺぺち)
職業:パスタ王国国王
誕生日:7月8日(生パスタの日)
血液型:B型
身長:148cm
体臭:にんにくたっぷり
語尾:なのじゃ
特技:ゴルフ
趣味:旅行
チャームポイント:もみあげ
好きなパスタの硬さ:アルデンテ♡
夢:お腹が空いている子どもたちを0にすること︕︕
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リリース
12月13日
『ぺぺロン・ファンファーレ!』リリース
https://smr.lnk.to/PeperonFanfare
12月20日
『パスタの歌〜ペペロンチーノ〜』リリース